ドイツ旅行記
2008年12月

ミュンヘン → ヴィース教会 → ノイシュヴァンシュタイン城 → ミュンヘン

 am6時起床。ミュンヘン連泊のため本日はスーツケースにざっと荷物を詰め込むのみで朝食へ。朝食は6時30分から。ジュース3種類、ヨーグルト6種類、ホットミール多数など、朝食の選択肢は多数。ただし、私は基本的に、←と、ヨーグルトとフルーツがあれば十分なので、変わりばえのしない朝食とも言えます。

 ミュンヘン2連泊のわりに、ホテル8時出発とスケジュールがタイトなのは、ひとえにノイシュバンシュタイン城の予約時間がきっちり決まっているため。
 添乗員さんからは、本日はいつも以上に時間厳守をお願いされる。

 8時にホテルを出発し、ミュンヘンを出てしばらくすると、周囲に残雪が見られるようになる。ドライバーさん曰く「夕べのうちに自分が雪をまいておいた」だそうです。ドイツ的ジョーク?

 そんな話を聞きながらバスに揺られて、ふと気づくとすっかり雪景色の中をバスは走っていました。そして空は晴天。久しぶりというか、今回のドイツ旅行初の朝からの抜けるような青空。自然に心が浮き立ってしまう。(笑)

ホテル玄関


ヴィース教会

 9時30分ヴィース教会到着。内部見学の前に教会の全景の撮影タイム。

 教会の背後には、ドイツアルプスの峰々がそびえています。
 白銀の中に密やかに佇むヴィース教会。一面の雪の中に立つヴィース教会は清々しい。うわ〜ん!絵になります!
 ヴィース教会のこのロケーションが堪らなく旅心をくすぐります。嬉しい♪
 外観を堪能してから、いよいよ内部観光。

 ヴィース教会は、簡素な外観からは想像もつかないほどに、内部は豪華絢爛なロココ調に彩られています。

 その主祭壇に祭られているのが、「鞭打たれる姿のキリスト像」。小さいと言われて思っていたのよりも大きくて、すぐにどれだか分かりました。

 祭壇、柱、天井のフレスコ画、どれをとっても華麗の一言に尽きます。
 やはり、ヴィース教会を訪問するツアーにしてよかったぁ☆ 

ヴィース教会内部


ヴィース教会内部
「鞭打たれる姿のキリスト像」
 パイプオルガンも華麗に装飾されています。ここまで徹底すれば、素晴らしいとしか言えません。
 「鞭打たれる姿のキリスト像」は元々は←のヴィース教会の手前にあるお堂に安置されていたそうです。

 巡礼する方々が増えたのでヴィース教会が建設されたとか。by添乗員さん。
 内部を堪能して10時にヴィース教会を出発。途中、ノイシュヴァンシュタイン城の遠景を撮影するためにシュヴァンガウで写真ストップするも、あまりに天気がよすぎて、雪原からの蒸気でノイシュヴァンシュタイン城は霞の中で全くその姿を確認できませんでした。。
シュヴァンガウにて


聖コロマン教会

 なので、ノイシュヴァンシュタイン城撮影はすっぱり諦めて、雪原と遥かなるドイツアルプスの眺めを撮影。バスを停めたちょうど隣りに村の教会かな?青空と雪に映えて教会の風情がとてもロマンチックなので、記念撮影。

ノイシュヴァンシュタイン城

 朝陽がノイシュヴァンシュタイン城に当たり始める頃に到着。10時30分。

 ここから、城までの行き方としては、徒歩、シャトルバス、馬車の3通り。どれになるかは、「行ってから」と添乗員さんに言われていて、結果、「馬車(5EUR/旅行会社持ち)」になりました。理由は簡単、シャトルバスが路面凍結のため運行を中止していたからです。ちなみに往路の“徒歩”はツアーなので選択肢としてはなかった模様です。

 シャトルバスが運行中止なので、馬車乗り場には長蛇の列。幸い私たちはかなり前に並べていました。が、前の2グループのイタリア人さんたち同士が大騒ぎでケンカ。国民性なのかなぁ?
 次は私たちの乗車の番。それなのに待てど暮らせど馬車がやってこない。どうして?心配し始めた頃、トラックで馬が陸送されて来ました。(笑)
 馬が来た!あれが馬車に繋がれたら乗れるのか!と思ったら、復路のお客さんを乗せて降りてきた馬車が到着して、そちらに無事に乗車。

 歩いて上る皆さんを次々に追い越して行きます。小学生くらいの女の子がうらやましそうに見ていた…。がんばれ〜!
 ちなみに、自力で登ると45分くらいかかるそうです。

馬車


ノイシュヴァンシュタイン城

 馬車も城の門前まで行ってくれるわけではなく、15分くらい乗車すると降車場所に着き、あと残り10分くらいは自力で雪の残る道を歩かなくてはなりません。

 歩いていると、木の間から城が段々と近く大きくなって目に入って来て醍醐味が増していきます。(笑)

ノイシュヴァンシュタイン城

 少しずつ近づく城を撮影しつつ上るのは楽しい。と余裕なのは、雪道を登るのが、ほんの少しだからですね。

 ようやく城の玄関口に到着すると、私たちの前に馬車に乗ったイタリア人グループさんたちがまだそこにいます。あれ?もしかしたら、予約時間は私たちの方が前の時間なのでしょうか。彼らの横を通って中庭に入ります。

入場を示すランプ

 この中庭にあるランプに自分の持つチケットの予約番号が表示されている間だけ、ゲートを通って入場することができるそうです。つまり、この表示から自分の予約番号が消えた瞬間に入場できなくなると言うこと。ですから、添乗員さんが、今朝から時計とにらめっこだったのも頷けます。あ、その前にチケット予約センターに予約時間の1時間前に着いていなくてはならない。というハードルもあります。

 ここまで来て、ノイシュヴァンシュタイン城の入場観光が出来なかったら…考えるだに恐ろしいです、ね。
 時間が来て無事入場。と言いつつ、実際に待ったのは10分程。ナイスな時間です。

 私たちは、もう1つ別の日本語グループと一緒に、日本語のテープガイドが流れる中を、ノイシュヴァンシュタイン城を見学。城内はカメラ、ビデオともに撮影禁止。窓から城外を写すのは可ということで、城の一部が写るところで撮ってみました。

 2グループでも、全員が1つの部屋に納まる人数なので適正人数といえるでしょう。

ノイシュヴァンシュタイン城内からの
眺め


ノイシュヴァンシュタイン城内からの
眺め

 前にノイシュヴァンシュタイン城を訪れたときほど、キンキンキラキラには感じなかったけれど、私の趣味とは違うな〜感は相変わらずでした。
 これがルートヴィヒ2世の趣味の世界なのですね。趣味に生き、己の美学に生きた人生。ルートヴィヒ2世の夢の跡は100年以上経った今も、訪れる人が後を絶たない。

 25分か30分の見学時間。短いなぁ〜。ノイシュヴァンシュタイン城は完全予約制になり、混雑が緩和され、整然と入場できたけれど、前よりも城内の見学時間が格段に短くなったような気がします。これって気のせい?
 見学後、売店でノイシュヴァンシュタイン城の2009年のカレンダー(8EUR)をゲット。日本語で曜日が記載されています。

 下山はフリーなので、徒歩で自分のペースでノイシュヴァンシュタイン城やホーエンシュヴァンガウ城を撮影しながら、ゆっくり景色を楽しみます。

ホーエンシュヴァンガウ城

ノイシュヴァンシュタイン城
 下山道脇の土産物屋さん兼お食事処みたいなお店の前の屋台でアップルパイ(おそらく)を焼いていて、スゴクいい匂い。食べたい!でもこれから昼食だから我慢しなくては。(涙)

 白い雪、青い空に城の姿がよく映える。晴れてよかったぁ!ビューティフル♪

ホーエンシュヴァンガウ城


アルプ湖

 下山してまだ時間があるので、アルプ湖へ行くか、ホーエンシュヴァンガウ城へ行くか迷って、近くのアルプ湖まで散策。ホーエンシュヴァンガウ城往復は時間的にタイトかなぁと思って。
 アルプ湖の奥はドイツアルプス。2006年の夏にこの山々の向こう側、スイスアルプスをハイキングしたことを思い出します。
 集合して昼食のレストランであるホテルミューラーへ向かう途中、馬車を乗ったところを通りかかると馬車乗り場の表示が出ていました。乗るときは、全然気がつきませんでした。いや〜、こういう表示が出ていたのですね。

 13時30分といういい時間になっているので、お腹、はっきり言って空いています。今日のメニューは何でしょうか。

 今回の旅行会社さんでは、ノイシュヴァンシュタイン城下で、昼食に利用するレストランが2軒あり、ホテルミューラーは、食事時間が遅めになったときに主に予約するレストランなのだそうです。それってどういうこと?

スープ


パン


バイエルン風オムレツ
とサラダ

ババロア


カプチーノ

 スープの具は卵に小麦粉を混ぜて焼いた物を細く切ったもの。食感としては卵焼きに近いかな。バターが花型で可愛いので記念撮影。ババロアは甘すぎずに美味しかったですね。
 雪道でそれなりに冷えたので、温かいカプチーノをいただく。

 サービスが早かったので、食事時間が遅くなったときにここを利用する理由は、それかな。
 ツアー客だけではなく、個人の観光客もたくさん入って、大繁盛しているお店でした。

ノイシュヴァンシュタイン城
 すっかり陽に照らされているノイシュヴァンシュタイン城に見送られ、14時25分にミュンヘンへの帰途に着く。

 16時20分にホテルに帰着。一旦部屋に戻って、荷物などを置いてから、17時にミュンヘン市内観光へ出発。何故、こんな面倒なことをするかというと、ドイツの労働時間の制限で、朝から運転してくれているドライバーさんはミュンヘン市内へ送ってくれるまでで、夕食後のお迎えは別のバスとドライバーさんになるので、市内観光へ行くときは身軽になっていないといけないため。ドイツの労働時間の制限は厳しいらしい…です。
 17時30分、バイエルン州立歌劇場の前で下車して、ここからイルミネーション・ミュンヘン徒歩観光の始まり。
バイエルン龍立歌劇場


フラウエン教会

 日本人ガイドさんに率いられてフラウエン教会(外観のみ)→マリエン広場→新市庁舎の順に回ります。
 新市庁舎の中庭でクリスマス・クリプトを見た後、18時に一旦解散して18時40分までフリータイム。
 まずは、先ほど外観だけ見たフラウエン教会の内部を観に行きましょう。フラウエン教会はミサ中で、お祈りの音頭をとる男性と女性の声がよく響いていました。
 フラウエン教会をのぞいて満足して、ミュンヘンのクリスマスマーケット散策タイムの始まりです。

 マリエン広場に戻って、早速、グリューワイン屋さんを物色して、キンダープンシュでミュンヘンのグリューワインカップをゲットしました。

 あとは気ままに、屋台の売り物を見ながら、そぞろ歩き。クリスマスオーナメントで何か気に入ったのがあったら買いたいと思いつつ、なかなかイメージにあう物がなくて…。
 18時40分に再集合して、日本人ガイドさんを先頭にミュンヘンでは定番のビアホールのホフブロイハウスに向います。

 新市庁舎からホフブロイハウスまでは歩いて10分。18時50分に到着。昼食が遅かったので、さほどお腹は減ってはいません。フォークロアショーを観ながらの食事タイムです。

 ホフブロイハウスの2階(だったと思います)の観光客専用ホールに案内されて着席。
 今夜の夕食はビュッフェです。前に来たときは普通の食事をサービスされましたから、いつのまにかシステムが変わったのですね。料理は普通のビュッフェ。でも、個人的にビュッフェの夕食は味気なくてあまり…。
 アップルシュトーデルは美味しかったです。ただ、えむちゃんは「すっぱい」と言って半分以上残していたので、好き嫌いのあるお味かもしれません。

フォークロアショー

 最初、お食事を食べている間は、普通に民族音楽を演奏している食事のBGM。

 食事が一段落したところで、本格的なショーの開始。
 民族衣装の男性・女性が歌い、踊ります。

フォークロアショー

 ホフブロイハウスのショーは前は“音楽演奏しちゃったりして”って感じだったのが、今回行ったら、ショーとして観客を楽しませる演出・構成に変わっていて、格段に面白くなっていました。
 ルツェルンで見たのフォークロアショーとどう違う…と考えたとき、より楽しませるショーマンシップが強いのがルツェルンで、音楽的にはミュンヘンかな〜と。あくまで個人的な感想です。
 ショーの終盤、観客全員立ちあがって乾杯

 この少し前に、隣同士で手を繋いでウェーブするときに、席を離れて写真撮影してたら、外国人のご婦人に呼ばれて、手を繋いでウェーブしてしまいました。楽しい思い出になりました。
 20時50分にショーが終了し、お迎えのバスでホテルに着いたらもう21時すぎ。今日も朝から夜までよく遊びました。連泊なので、ホテルは前夜と同じです。おやすみなさい。