スイス

2006年7月
サンモリッツ → マイエンフェルト → ルツェルン


 8時30分ホテル発。なので、久々にゆっくりと朝食を摂ることができて幸せ〜☆サンモリッツのホテルは朝食のビュッフェの品揃えは今回の旅行中の朝食の中ではピカイチ。ヨーグルトだけでも6種類もあってもうホクホク笑顔。さすがに全種類はトライできなかったけれど、リンゴのすり身の入ったのが一番美味しかったかな。品揃えだけではく美味しさも抜群で、ゆったり食事ができて嬉しかった場所です。

サンモリッツ湖畔

 朝食後の散策でサンモリッツ湖畔を昨日とは反対側の駅方向に向います。お土産で氷河特急の傾いたグラスをもう一つ買い足したかったからなんですけど、駅の窓口で係りのおねえさんが格納場所を見たら在庫なしで、「氷河特急の中で売ってるから、乗車したら買って。」と言われてしまいました。「昨日、乗ってきたのです(:_;)」で、追加は買えず仕舞いでした。残念!

 駅方向のサンモリッツ湖畔に降りるときには長〜いエスカレータがあって、昨日よりは楽チン。でも、帰りにエスカレータを使って上ると流石に息が切れます。そう、ここは標高1775m。日本の地下鉄のエスカレータとは違います。
 本日のバス&ドライバーさんも昨日に引き続き、ドイツのバス&ドイツ人ドライバーさん。
 サンモリッツを後にして、ハイジの故郷マイエンフェルトへ向う途中では、サンモリッツ湖畔や他の湖が車窓を流れて行きます。晴れていたら、どんなにか素晴らしいはずの景色も雨のためパッとしません。峠でも「晴れていたら写真ストップする場所なのですが、今日はこのまま行きます」by添乗員さん
 サンモリッツから2時間でマイエンフェルトのハイジの泉に到着。なんとか雨も小休止のタイミングでバスを降りて記念写真撮影です。

 前に観光バス2台が来ていて、その両方とも乗客は日本人。私たちのバスのドライバーさんが「まるでここは日本みたい。」と添乗員さんにぽつりと洩らしたそうです。“ここはスイス。僕はドイツ人。でも周りにいるのは日本人ばかり”な心境だったのでしょう。日本人はハイジ好きですから。
 でも、本当にいきなりポツンとハイジの泉があるのですよね〜。

 → の写真を見て、えむちゃんパパは「河童?」と一言。え〜っとっ………。

ハイジの泉


マイエンフェルトにて
 ハイジの泉から再びバスに乗り、ハイジホフ(Heidihof)というホテルで下車して、徒歩数分のハイジハウス(博物館)へ向います。
 途中に、←のような看板があります。左の一番下が日本語で「ようこそオリジナルのハイジの家へ」とあります。え〜っと、オリジナルのハイジの家?ハイジハウスは古い農家を利用して物語の時代の生活様式を再現している場所なので、オリジナルとは違う気がするのですが…?

 チケットを添乗員さんが買っているのを待っているとヤギさんが近くの柵から顔を出して草を食んでいて可愛いかったです。

 チケットを渡されて内部は自由見学。
 食堂に当たる場所にハイジとペーターのお人形が置いてあります。ありますが、日本人がイメージするハイジとペーターとは若干…かなり?…違います。地元の方にとってのハイジとペーターはこういうイメージなのですね。これではハイジとペーターが同じ年くらいに見えますよね。

 ハイジのお部屋のベッドはシーツをめくると、もちろん藁が敷き詰められていました。思っていたよりしっかりとしたベッドになっていたのが意外です。

 アニメのハイジの夏のアルムの家よりはかなり広いですし、冬の家よりも狭いかな。台所やおじいさんの作業部屋も再現してあり、全部見て廻っても10分くらいです。

ハイジハウス内部


ハイジハウス
裏より撮影


ハイジハウスの裏にて
ハイポーズ

 ハイジハウスの道を挟んでお隣さんがハイジショップ。いわゆるお土産屋さん。ここに大と小の2種類のハイジのスタンプが置いてありますので、用意していた絵はがきを取り出して押そうとして考えこんでしまいました。何故って、まさか大小あるとは思ってなかったので、スタンプ押すために開けてあるスペースは小を押したらいっぱいで大を押す余白はありません。大小どちらも同じ絵柄なので、小だけでもいいかなぁ……考えた末、その場でもう1枚絵はがきを買って大のスタンプを押して出すことにしました。(笑)

ハイジショップ前より
マイエンフェルトの街


ハイジショップより
ハイジホフへ戻る道


ハイジホフ前にて観光用のミニバス

 ハイジホフの前に戻ると、←のミニバスが駐車していました。あの〜、著作権は大丈夫なのでしょうか?

 マイエンフェルトでツアー客が食事をできるような大きなレストランは、このハイジホフのレストランだけのようで、マイエンフェルトを訪れた日本人観光客でレストランはひしめきあっています。
 食事しながら駐車場に停めてあった観光バスの数を数えたら13台停まっていて、更に停車できない観光バスがツアー客を降ろした後、別の駐車場に向って行くのが見えました。

 日本人観光客慣れしてるから、サービスが早くていいのですけど〜。
 ツアー客は屋内で食事。テラス席には添乗員さんたちがひとつのテーブルを囲んで情報交換?しながら食事してます。チューリヒinのツアーですと、マイエンフェルトが観光1日目になる場合が多いので、チューリヒoutでスイスを廻って来た添乗員さんから得る情報が多いのでしょう。それはさながら“添乗員サミット”の様相。
 テラス席には他に家族連れの欧米人観光客が2組食事してました。マイエンフェルトは欧米人にとっては家族連れで訪れるところなのかな?
 マイエンフェルトでの予定の観光は終了。ルツェルンへ向います。でも、その前に添乗員さんがドライバーさんに交渉して、マイエンフェルトの旧市庁舎の前にバスを停めてもらい、そこからマイエンフェルト駅まで10分足らずのミニミニ散策。

 かのアニメ「アルプスの少女ハイジ」制作スタッフ諸氏は、制作前にこのマイエンフェルトでロケハンを行ったそうで、→の旧市庁舎もアニメの中でデルフリ村の広場として登場してたところです。やった!ハイジの世界!!そうそう!ここよここ♪
 短かったけど、すっごい印象深くて楽しい散策になりました。添乗員さん、ドライバーさん、ありがとうございます。
 ハイジの泉やハイジハウスよりも、旧市庁舎からマイエンフェルト駅までの散策の方が、感激が大きかったりします。

 マイエンフェルトからルツェルンまでの1時間50分は爆睡。14時50分にルツェルン市内に到着しました。

ライオン記念碑

 フランス革命時、フランス王一家を民衆から守って全滅したスイス人傭兵を悼んで作られたライオン記念碑。当時のスイスの貴重な“輸出品”が傭兵だった悲劇を今に伝えています。

 ここで35分のフリータイム。15時頃という時間からか、思ったよりは観光客はいませんでした。

 ライオン記念碑をゆっくり観た後、バスを降りたところまで、お土産屋さんをウィンドーショッピングしながら戻ります。この辺は、お土産屋さんが軒を並べていて観光地価格ですね。いわゆるお土産品が簡単に手に入ります。
 

カペル橋


カペル橋の梁部分の絵

 ライオン記念碑と並ぶルツェルンの観光名所、カペル橋。1333年に完成した木造の橋としてはヨーロッパ最古でしたが、1993年の火災で大部分が焼けてしまい、現在のものは修復されたものです。
 ↑の梁の部分の三角形の絵は焼け残ったもので、橋の中央に行くほど黒く焼け焦げて無残な有様になっていきます。火災で焼ける前のカペル橋を見て渡ったことのある人間には焼けた絵や梁を見るのは心が痛みます。同じ“カペル橋”と呼ばれ、同じ姿に復元されても、以前ルツェルンを訪れたときのカペル橋ではないことが現実として目の前に突きつけられました。ニュースで知っていることと、実際に見ることとはこんなにも感じ方が違うのですね。

イエズス教会


イエズス教会内部

 カペル橋周辺でも35分のフリータイム。カペル橋を渡ってイエズス教会の内部を見ました。宮殿と見まごう程の豪華なバロック様式の教会です。この華麗さはスイスの教会には珍しい感じがします。この後、旧市街を少し歩いてフリータイムはタイムアップ。
 集合場所の広場からは遠くにホーフ教会が見えました。この佇まいはヨーロッパの古都の雰囲気目一杯です。

 ルツェルン市内観光はライオン記念碑とカペル橋の2ヵ所で終了。ツアーの観光もこれで全行程終了で、最後のホテルに向います。

 ホテルの部屋は、21世紀に入ってから改装したようだけど、バスタブや洗面台は古いものを再利用したので折角の改装が効果を半減させているような感じでした。バスタブが腰を掛けるところがあって足を伸ばせないくらい狭い。こんな狭いバスタブのお風呂は初めて。
 

ホーフ教会

 ホテルにチェックインしてから、17時から19時まで、シュプロイヤー橋→ムーゼック城壁→旧市街→カペル橋
のフリーの旧市街散策に出発!

 時間があったら見て廻りたいと計画していたところがホーフ教会内部見学以外、クリアできました☆教会の内部見学は時間制限があるので、夕方の散策には難しいです。

シュプロイヤー橋

 シュプロイヤー橋は1408年に完成したオリジナルなので、1993年に再建されたカペル橋よりも趣きがあるかも。えむちゃんはシュプロイヤー橋の方が梁や柱に年輪を感じてカペル橋よりお気に入りの模様。

 カペル橋から500mくらいしか離れていないのに、こちらまで来る観光客は少なくて落ち着いて川の流れを眺められていい感じです。

 シュプロイヤー橋を旧市街側へ渡り、数分歩くとムーゼック城壁の上り口です。思っていたより判り易くてラッキー。

ムーゼック城壁の塔より
↑の城壁の上を歩く


ムーゼック城壁の塔より
ルツェルン市街

 ムーゼック城壁は公開されている塔が3つ(メンリ塔、シルメル塔、ツァイト塔)があって、うち2つが塔上まで上れるのだけど、メンリ塔に上るのがきつかった〜。これは絶対、明日も足痛になるに違いない。
 ムーゼック城壁の塔の上り下りの途中でも、シュプロイヤー橋方向から旧市街方向へ歩くツアーメンバーさん数人と出会いました。ホテルがシュプロイヤー橋へ数分の新市街側なので、旧市街へ向けて同じルートになるようです。

 ムーゼック城壁を下りて旧市街の市庁舎前を通りかかったら、結婚式を挙げ終わったカップル2組が出て来て花嫁花婿用の馬車(→の白馬の馬車)に乗って旧市街に出発。えむちゃん曰く「御者さんが花婿よりイケメンだった♪」え〜っと、えむちゃん何見てたの?ものすごい観察眼。脱帽。しかしそこをチェックする?!

市庁舎前の広場

 旧市街には壁画が描かれた建物がある広場がいくつもあります。
 ←のモチーフは最後の晩餐。

 夕方の旧市街散策はこれで終了。曇天が幸いして「暑い〜!」連発することはありませんでした。ここにきてようやく酷暑から開放されたようです。

 本日の夕食がフリーなので、フォークロアショーを見たいのを添乗員さんに相談したら、同じように希望している他のツアーメンバーさんと一緒に添乗員さんがお店を予約してくれて案内してくれることになったので、一旦ホテルに帰ります。
 フォークロアショーのお店の中の雰囲気ははこんな感じ。→
 夕食のコース60CHF(約6,000円/チップ込)+飲み物4CHF(約400円)

 ざっと見たところ日本人観光客は私たちくらいだけでした。アメリカ人観光客が多かったですね。

 フォークロアショーは20時〜22時のみっちり2時間。観客を舞台に上げてホルンを吹かせたり、ホルン吹いた人たちに巨大グラスのビールを飲んでもらったり、最後はフロアで踊りだす観客もいたりの観客参加型で、盛り上がっていました。音楽的に上手い下手はともかく楽しく盛り上がった時間を過ごせたからよかったかなっと思ってます。
 22時過ぎ、ライトアップされたカペル橋を渡ってホテルに帰ります。楽しかった〜。