ルーヴル美術館

vol.2 2005年5月



 美の殿堂ルーヴル美術館。フランスにおける日本人にとって最もポピュラーな美術館。

 ということで、今回のツアーにはルーヴル美術館観光が含まれていた。そして、パンフレットの注釈で小さ〜い字で、「混みあう日で規制されるとガイド説明なしの自由見学になる」旨が書いてある。まさか、その日に当たることになろうとは…。ま、初日にルーヴル見て、予定の半分しかこなせていなかったので“渡りに船”的ではあったが…。

 10時少し過ぎに入館して12時集合まで自由見学。

 ルーヴル美術館はフラッシュ撮影禁止で、カメラ撮影可。ビデオ撮影可。


「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチ


「聖アンナと聖母子」
レオナルド・ダ・ヴィンチ

 とりあえず、またしても『モナ・リザ』にご挨拶してから、フランス絵画の部屋を目指すことにした。

 本日は繁忙日なルーヴルだけあり、『モナ・リザ』の前は黒山の人だかり。夜間開館時は予想より人が多かったとはいえ、やはり日中よりは人が少なかったことを実感する。
 『モナ・リザ』はこの春にできたてホヤホヤのコーナーで防犯(?)ガラスに守られて我々に微笑みを向けている。お向いさんは『カナの婚礼』。『モナ・リザ』のある部屋は、順路が絵入りで指し示されている上に、入り口に絵入りの垂れ幕が下げられているので、個人で行っても迷うことはないはず。

 この防犯ガラスが曲者で、写真が…。(:_;)

 「じっと見入ってないで、他の人と交代してくださ〜い」状態だったので、実際に最前列でご対面していたのは2分〜3分あったかなかったかではないだろうか。


「モナ・リザ」
レオナルド・ダ・ヴィンチ



「ナポレオン1世の戴冠」ダヴィッド

 フランス絵画も有名どころを目指したので、それらの作品の前は結構人がいた。ここでは、えむちゃんに『ナポレオン1世の戴冠』をよ〜く観ておくように勧める。なぜなら、午後に行くベルサイユ宮殿にも『ナポレオン1世の戴冠』があり、微妙〜に違うところを当ててもらうため。ガイドさん付説明があったら、絶対同じように前振りをしたはず。

 ←これがルーヴル美術館の『ナポレオン1世の戴冠』。実際はとても大きいのは見学してらっしゃる方でお判りになられるでしょう。
 フランス絵画の次は、フェルメールの『レースを編む女』を目指して行くと“貸出中”の札が無常にも下がっている。2,3ヵ所の美術館だか地名だかが書かれていたが、詳細は不明。


「ハムラビ法典」

 気をとりなおしてメソポタミア部門を見学。

 ←“目には目を。歯には歯を。”で有名な『ハムラビ法典』の碑文。

 →アッシリアの彫像。ガイドブックを見たときからのえむちゃんのお気に入り。

 いや〜、このシュリー翼1階。絵画部門と比べると明らかに人口密度が低いので、ゆっくりと古代ロマンにひたれる。

「有翼人面雄牛像」
 本日最大の目的を果たして安堵する。次は、ここも押さえておきたいルーベンスの『王妃マリー・ド・メディシスの生涯』の連作がある部屋だ。

 元は宮殿であったルーヴルの広い部屋の4面全てを使って展示された様はまさに圧巻。

 『モナ・リザ』からは展示室が若干遠いけれどもお気に入りの場所の一つ。
「王妃マリー・ド・メディシスの生涯」 ルーベンス


「ナポレオン3世の居室」

 『王妃マリー・ド・メディシスの生涯』の部屋の見学を終えてもまだ集合時間まで少々時間がある。ラッキー☆

 計画を立てていた段階では、時間がなくて無理かと思っていた『ナポレオン3世の居室』へ行くことにした。ここは、絵画部門を先に回ると位置的に最も遠いところにあるので、時間的に余裕があるときか、行くゾ!と固い決意の元でないと見学に訪れにくいかもしれない。

 今回、初めて行ったら、宮殿の内部はかくありなんと思えるゴージャスさで思いのほか良かった。
 絵画部門見学の比重がまだまだ高いかもしれないけれど、今回は初めて行った箇所がたくさんあり、2時間弱だが驚きの多い内容の濃いルーヴル美術館見学となった。

 またルーヴルに行く機会があればスペイン絵画とエジプト部門にも足を伸ばしてみたい。






↓ 小さい画像をクリックすると大きな画像がその絵に変わります。


「カナの婚礼」


「グランド・オダリスク」
アングル

「ナポレオン1世の戴冠」
ダヴィッド

「民衆を導く自由の女神」
ドラクロワ

「メデューサ号の筏」
ジェリコー

有翼人面雄牛像


マルソーの中庭

王妃マリー・ド・メディシスの生涯
ルーベンス

「王妃マリー・ド・メディシスの生涯」
ルーベンス

「ジャン善良王の肖像」


ナポレオン3世の居室


ナポレオン3世の居室