フランス

2005年5月
パリ → バルビゾン → フォンテーヌブロー → パリ 泊


 本日は、日本で手配したバルビゾンとフォンテーヌブロー城半日観光で、Pyramides駅付近のマイバス社に8時15分集合のため、ホテルを7時に出発。いや〜、早い!(笑)
 今日の移動手段のためのメトロのチケットはモビリス(ゾーン1、2(要するにパリの中心部)のメトロとバスの1日乗車券)に決定(5.3ユーロ)。予定通りにことが進めば、カルネ(10枚組みのメトロの回数券)とほぼ同額なのだけど、1回でも乗車が増えるとモビリスの方が有利なのと、カルネだと10枚使うのがモビリスだとチケット1枚の使用なので、資源的に地球に優しいかな〜ということで。(^^)v


早朝のコンコルド広場
中心にあるのはオベリスク

 途中、コンコルド広場で乗換えなので、駅から外に出て15分ほど写真撮影タイム。朝、早いので、ほとんど人影なし、クルマもなしで気持ちがいい。

 日本では、フランス革命時にマリー・アントワネットとルイ16世がギロチンの露となったことで有名な場所かな。

 中央のオベリスクは元々はエジプトのルクソール神殿にあったもので、これまでのパリ市内観光では「エジプトから贈られた。」と紹介されていて、これまでは、それに何らの疑問も感じなかった。
 それが、2003年にエジプトへ行き、ルクソール神殿で、エジプト人ガイドさんから、「元々、ここにあったオベリスクが時計と交換されて今はパリのコンコルド広場にあります。ルクソールに返してほしい。」との言葉を聞い後の今回では、少しオベリスクを見る感覚が変わった。
 頂上部と文字の部分に金箔が貼られ、朝日に輝くさまを見ると、何だかその輝きが空々しく、これがここにあるのが不自然に感じられた。考え方はいろいろあると思う。実際、コンコルド広場にある方が、より世界中の観光客の目に触れることも事実。ただ……。

ジャンヌ・ダルク像

コンコルド広場
オベリスクの後方にはエッフェル塔

 コンコルド広場から駅の出入り口に戻るとき、ジャンヌ・ダルク像の前を通りかかると、昨日の戦勝記念パレードのためか、像の後ろには旗が、前にはたくさんのお花が置かれて飾り付けられていた。フォンテーヌブロー半日観光から帰って通りかかったときには、旗もお花も撤収されていたので、記念日用のデコレーションだったのだろう。朝早く行ってちょっとラッキーだったこと♪

 マイバス社の最寄り駅PyramidesはConcordeから1駅なので歩いても行けるけど、「歩くのやだ!」のつるちゃんのご希望により1駅だけメトロ利用。
 8時少し前にマイバス社に到着し、日本で受け取っていたバウチャーを渡してチェックイン終了。トイレを借りて、まったり座って待つことしばし、「バルビゾンとフォンテーヌブロー城半日観光の方はバスにどうぞ。」の声がかかったので、オペラ座の前の通りに駐車しているバスに移動して乗車。
 ちなみにこのバス、ツアーで利用していたバスよりデラックスで、えむちゃんはすっかりマイバスがお気に入りになってしまった。(笑)

 8時30分にバスは出発。朝のラッシュに巻き込まれてパリ市内を抜けるのに時間がかかり、予定より10分遅れでバルビゾンに到着。

 途中、ミレーが「晩鐘」を描いた場所の近くをバスが通った。ガイドさんに説明されて、「え?どこどこ??」ときょろきょろする間もなくバスは通り過ぎてしまった。止まってくれとは言わないけれど(本当は言いたい)、もう少しバスをゆっくり走らせてくれたりしてもいいのでは…。

 ミレーの家は、現在は、ミレーが当時使用していたものを展示したり、ミレーの子孫さんの作品を展示販売したりしている。

ミレーの家

 他のツアー客に行き会うことなく、ミレーの家の見学し、メインストリートを散策。こういう田舎のゆったりしたところの朝の散策は気持ちがいい。


フォンテーヌブロー城

 バルビゾン出発後、10分でフォンテーヌブロー城に到着。
 
 ←ちょっと木で判り難いけど、馬蹄形をした階段でナポレオンが流刑にされる前に最後の閲兵をしたことで知られている。

 内部を1時間弱、ガイド付で観光する。ここは以前に来たときは、調度品はフランス革命時に略奪されたままで、調度品の数も少なく、あっても古ぼけたものだったのに、近年、部屋のインテリアなどを復元したそうで、どの部屋も綺麗で豪華になっている。
 なので、「あら〜、室内こんなに綺麗なお城だった?」とびっくりな印象。
 ↑ フォンテーヌブロー城は元々は王家の狩猟の館。なのでそのなごりが随所に見られる。

 →は、ナポレオンの玉座。ナポレオンはこのフォンテーヌブロー城がお気に入りだったのだという。
 栄枯盛衰が世のならいとは言え、ここから流刑の地へ旅立つときのナポレオンの心境は如何に…。

  城内は写真・ビデオ撮影可(フラッシュ禁止)。

 城内のインテリアが以前に訪れたときとは一変しており、印象も全く違う。やはり、インテリアは、お城にとって重要なファクターだ。
 庭は新緑の季節ということもあり、どこを撮っても絵になる。25分のフリータイムでは城から、あまり遠くまで行けなかった。
 しかし、趣味に任せて散歩していると、いくら時間があっても楽しんでそうな気がする。(笑)

 フォンテーヌブローからパリに戻るバスの中では朝が早かったから爆睡。!(^^)!

 パリに戻ると13時過ぎていたので、オペラ座界隈の“ひぐま”というラーメン屋さんで手早く昼食。ラーメン・餃子セットで10ユーロ。日本語のメニューがあるし、料理が出てくるのも早いから時間のない観光客にはラーメン屋さんはありがたい。
 でも、前に来たときと場所と店構えが変わっているような気がする。お味も、日本人が考えるラーメンとは違っているような気がする。そういえば客層も日本人以外の方が圧倒的に多い。あ〜れ〜?と、いうことで、次回は(あるのか?)違う店を開拓しよう。


サント・シャペル 1階

 昼食でお腹を満たして、午後のパリ市内観光スタート!

 最初の場所はシテ島にあるサント・シャペル。ここまでは予定の時間通りに進行している。よしよし。

 サント・シャペル(6.1ユーロ)に着くと行列が出来ていて10分以上待つ。
 ここはお気に入りの場所なので、パリ初めてのえむちゃんにぜひ見てほしかったのだ。
サント・シャペル 2階

 1階を一回りしてから、2階へ。
 2階は部屋の両脇にずらりと椅子が並んで、ステンドグラスについての説明文(日本語あり)を読みながら、座ってじっくり鑑賞できるようになっているので、椅子をあちこち動きながら、ゆっくり鑑賞。う〜ん、至福のとき。(*^^*)

 14時30分〜15時。

 ジャックマール・アンドレ美術館到着時に既に予定よりも遅れが発生していたのに、これが最大の楽しみだったサロン・ド・テで念願の紅茶セット8.5ユーロ(紅茶は“クラシック”、ケーキは“洋梨のケーキ”)を食べ(ケーキがすごく甘かった)、オーディオガイドを出だしはじっくり聴いたので、見学終了時で45分も遅れてしまった。こんなものよね、理想と現実の差は。(^^;)

 個人コレクションの邸宅美術館なのに16室もあったのには驚いた。絵はもちろんのこと、サロン・ド・テに使用されている当時のダイニングや階段の豪華なこと☆
邸宅美術館はこういうのも楽しみなのね♪
 料金9ユーロもオーディオガイド代金含むのでOK☆

 15時45分〜17時45分。

ジャックマール・アンドレ美術館


エッフェル塔
(シャン・ド・マルス公園より)

 エッフェル塔を昨日のシャイヨ宮から見るのとは反対の方向から見るためにシャン・ド・マルス公園へ。時間的に逆光なのが残念だったけど、公園が広々としていて気持ちよかった。

 18時30分〜19時。

 ここで、つるちゃん持ち回りの水切れのため、メトロの駅近くの食料品店で水を購入。その間に商品を眺めていたら、どうやら自然食品を扱っているお店のようだった。
 パッケージの可愛いハーブティ10パック入りがあったのでお土産に購入。お茶は嵩張るけど軽くて可愛いパッケージが多いのでお土産に重宝しているのだ。(^^)v
 そろそろお腹が空いてきた。夕食タイムだから当然だ。そうとう疲れていてお店に入って食事するよりも、おりよく最後の観光場所に決めていた凱旋門付近に「おかめ」という和食のお惣菜屋さんがあるので、そこでお弁当を購入してホテルで食べることに意見が一致。
 お弁当の小(12ユーロ)2つとおいなりさん(2.8ユーロ)を2つ買ってシェアすることにした。もう閉店間際だったので、ご飯になるのが残り少なかったの。あるだけよかったとも言う。

 夕食をキープして意気揚々と凱旋門へ。

 19時30分〜20時15分

 「凱旋門に登る」が目標のひとつだったので、入場料7ユーロを支払い、285段登って屋上へ。凱旋門の階段はシャルトルの大聖堂に比べ、近世になってから、人が登って屋上へ行く事を目的として造られているので、遥かに登りやすい。全然、足の痛みも恐怖も感じなかったのはもちろん、現代人の足の幅にあった階段の構造だった。

凱旋門
凱旋門の上から眺め

 左上の写真はエッフェル塔方向を、右上は新凱旋門方向を撮影したもの。右上の写真の中央部の四角くて中央部が空洞の建物が新凱旋門。

 無事に本日の予定箇所を見学してホテルに戻ると21時。7時にホテルを出てから戻るまで14時間!!我ながらよく遊び歩いたものだ。疲れたはず。万歩計をもししていたら何万歩歩いていただろう。次の旅行でしてみようかな〜。

 部屋に戻り、お湯を沸かして、日本から持参したカップ雑炊を作り、お弁当をシェアして今回のツアーの最後の晩餐。お弁当がね〜、おいしかったの。普通に日本のお弁当屋さんで売ってるお弁当と味が遜色ないの。これは海外では貴重だわ。たまに「これが和食?!」な味付けの和食に出会うことがあるもの。普通に普通な味付けと食感は十分な価値有。夕飯がヒットで大満足。(*^^*)