BREAK a Go! Go! vol.4

1999.06.16 (水) 高田馬場AREA 18:40〜
Scream of the Beast / 神威 / 寛之 / mustard


1. ローラーコースター
〜ご挨拶〜
2. Working in the Rain
3. シナモン
〜MC〜
4. Cloudy Sky
5. keias
6. MISS YOU,BABE〜恋をいつから休んでますか〜MISS YOU,BABE
〜ご挨拶〜
7. ROCKETMAN

 開場前に会場横の坂道で並んでいると後ろから小波のようなどよめきが駆け上ってくる。何だろうと目を前方に向けるとそこには寛之の後ろ姿があった。え?!ファンが並んでる横を通ってどこかに行くの?!そのときに一瞬の感想は「髪の毛黄色?」だった。(^^;)

 開演し、Scream of the Beastさん、神威さんとそれぞれ30分強くらいづつのステージが続いていく。どちらもハードロックで激しい音が耳を貫く。あまりのバンドの音の大きさに特にScream of the Beastさんは歌詞もよくは聴き取れなかった。でも、真っ直ぐなんですよね。加減とかそういうものなしにまっしぐらに突き進んでいるのが伝わってきて、見ていて聴いていて気持ちのいいものがあった。

 この日の寛之の服装は薄い水色のハイネックの半袖シャツにおそらく白のパンツ。何故かバックステージパスを首からしたままだった。どこかの誰かがやったからならやめたがよい。
 ステージ上でライトに照らし出されたて見る髪の色は淡い栗色といった感じで、いい感じだったが、実際にどういう色なのか?
 髪型は昨年11月のライブ、今年3月のイベントのときと、基本的には同じだと思う。色もほぼ3月のときと同じだとは思うが。今回は、襟足や揉み上げが切り揃えられていなかったのがマイナスポイントか。
【ローラーコースター】
 アコースティックにアレンジされていたため、歌いだすまで何の曲か全く判らなかった。(^^;) アルバムの曲がアコースティック・バージョンにアレンジされるとこうなるのかという思いも寄らない意外性があった。
 寛之がギターにも参加。今回、きちんとそれなりに指を動かしていたし、それぞれの楽曲でも確かにギター2本の音色が重なっているところも散見された。

[ご挨拶]
 このライブはジャンルがかなり違うアーティストと一緒なので、「アコースティックでいきたいと思う。」ので、息抜きの場ではないので合わせて(身体を揺らすマネをしてみせる)もらえると嬉しいと説明。

【Working in the Rain】
 この曲はアコースティックで何度か聴いたことがあったので耳慣れた感じで聴けた。”雨”関連でこれか『Rain』がくると予想していたので、こちらがきたので『Rain』はないのかとちょっと残念(『Rain』が好きなので。m(_ _)m)。

【シナモン】
 これもギター1本で何度となく聴いているので逆にパーカッションがある分、音に厚みが出来ていた。
 ただし、この曲のパーカッションで”がらがら”を使用したのは明らかに失敗だと思える。確かに音色的にはふさわしいものであったかもしれないが、それが使われると、場内の視線がそこに集中し、歌の途中だというのに何回も全く歌に関係なく笑いがもれてしまった。本来、歌を活かすための伴奏で歌への集中を削いでしまったのは非常に残念だ。もし、今後、パーカッションが参加することがあるとしたら、これだけは使用しないでいただきたい。

[MC]
 今回のライブのような対バンでやるのは初めてなのでバンドの方々はパワーがあり寛之よりも年下だと考えたそうだ。「僕、見た目は負けてないと思うんですけど28歳になっちゃいましたからね。」確かに見た目ではそんなに負けてなかったわ。(*^^*) まだまだ若い☆
 昔、若かった頃はパワーもあり怖いもの知らずで演っていたと述懐。「こういうところでやるのは初めてでいい刺激になるなって思う。」とも述べていた。
 今回、演る楽曲は昨年出したアルバム「Can you hear me now?」に入っている曲がほとんどでこのアルバムの曲はギターサウンドメインで結構うるさい感じの曲だが、今回は敢えて他の出演の3組ともハードにいくということで、「ちょっとアプローチを変えてアコースティックで演ってみよう。」ということになったそうだ。ギターも演ってみようということになり、「演るっていうのは簡単なんですけどね。なかなか難しいもので。」って感じだそうだ。

 ここでメンバー紹介。ギターのJIZOさんとパーカッションのはじめさん。はじめさんはファンの親世代の方なのだそうだ。はじめさんについての紹介の「巨乳が好き」で、自分の事も振り返り「僕もそういう時期があった。」と遠い目。(笑)巨乳好きを暴露されたはじめさんはひとこと「あこがれ」 (笑) いい持ち味の方のようだ。「はじめまして、はじめさん」を何度も連発。1回目はおもしろかったけど、ね。(^^;)
 JIZOさんの名前の由来を聞いたりしたが、これって以前にどこかで聞いたことがあったような記憶が……(^^;)

 入り時間が早く、ずっと中にいるのが窮屈なので外へ出たら、外にいたファンに久しぶりにあったのに、「なんで平日なんですか?」って文句を言われたけど、「文句を言うのはやめてくださいね。苦情は事務所の方まで。」だそうだ。事務所には言えないので言うとしたらFCか。(^^;)

 対バンのライブのMCとは思えない、いつもの寛之のライブのいつもの寛之トークが繰り広げられたのであった。(*^^*)

【Cloudy Sky】
 これもすんなり耳に入ってきた。ただ、いつものアコギよりも若干テンポが早かったような気がするのは気のせい?

【keias】
 これも歌い出すまで曲が判らなかった曲。『keias』がアコギになること自体、想像もつかなかった。アンバランスな面白さとでもいうのだろうか。

【MISS YOU,BABE〜恋をいつから休んでますか〜MISS YOU,BABE】
 これもアコギになって不思議な一面を魅せてくれた。間に入った『恋をいつから休んでますか』懐かしい。上手く世界から世界を繋いだなぁ。こういうアレンジと世界の重ね方は寛之はホントに上手だと思う。『恋をいつから休んでますか』はアコギになっても原曲とほとんど同じイメージ。

[ご挨拶]
 「今日は本当にどうもありがとうございました。」
 こういった場所でもどんどん演っていきたいと思っているので、名前を見かけたらぜひ遊びに来てもらいたいそうだ。

 ここでMCのラスト近辺で最前列にいたファンが寛之に話し掛け、携帯トラップを渡すという愚挙に出た。それまでいい感じで進んでいたライブの雰囲気と空間がそのたった一人の愚行によってぶっつりと途切れてしまった。していいことと悪いこと、していいときといけないときの判断を常に念頭に入れておきたいものだ。

【感想】

 今回、寛之はMCの中で「休憩ではない。」「なごんでいる。」と言っていたが、決して休憩してるわけではなく、寛之の創り出す世界を堪能していたのだ。ノリまくって騒げる曲がなかったのが少々残念な部分ではあるけれども、それはそれで1つの流れの上での選曲であろうから、取りたてていうこともないのかもしれない。
 歌を歌いながら時折幸せそうに微笑む寛之を見ていると、本当に寛之は歌が、歌を歌うことが大好きなのだと伝わってきて、それが心地良かった。
 ギター演奏に参加していることもあり、歌に100%神経を注げていたわけではないだろうが、余裕を持って歌っているように感じられた。
 3月末のイベント時にこけたように感じられた頬も、元にもどっているようで、肌のつやや張りもよく、ライブを寛之本人が楽しんでいたように見受けられた。

 今回のこのミニライブ、ロック系のバンドの方々と一緒に演るということで、寛之の新しい一面が見られるのではないかと、かなり期待していた。そこへ予想だにしていなかったアコースティック・ライブが出現したわけで、意外性と驚きとでライブが始まった。では、他の出演者の方々と同じようなハードロックを選択していたら驚かなかったのか。否、「迎合している。」と言っていたに違いない。だとしたら、寛之本人が述べていたように別のアプローチとしてファン(ファンでない観客にも)に自分のカラーを魅せるためにアコースティック・ライブの道を選んだことはプロとしてベターな選択だったのだと思う。

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