ANN CALL '97

1997.12.07(日) 18:30〜 赤坂BLITZ


出演者:ANN LEWIS 鈴木雅之 CHAR 吉川晃司 大槻ケンヂ KORN
       荻野目洋子 久宝留理子 神田うの The KIX・S シャーリー富岡
  桑名晴子 佐藤寛之 SLY ACTION PINX (順不同) 


 観客は若干女性が多めのほぼ男女半々。こんなに男性の多いライブは初めてなので雰囲気の違いをひしひしと感じる。男性が多いほかに年齢層もまちまちだし、外国の方もいらっしゃったのが特徴的。ビールやドリンク片手のかたも多く、ライブハウスのムードが漂うところもいつもと違う。

PINX=アン・ルイスさんのバックバンドで、Birthday Partyのときに寛之のバックをしてくれたバンドさんのデカパンさん(寛之ライブではコーラスをマネ氏と共にしてるが、彼がこのバンドのボーカル)から、「僕らの愛人を紹介します」と紹介されて寛之が登場。いつからデカパンさんたちの愛人になったの(^^;)>寛之 危ない紹介だこと。”友人”と言ったのだと思いたいが、どうしても”愛人”にしか聞こえなかった。何と言うか……何と言うかだ。(^^;)
 時間は19:40。STARTが18:45に遅れたため、STARTからほぼ1時間後の登場だ。
 
本日の服装
 ベルベット系の布地の茶のスーツに紅の地に黒の模様の入ったシャツ。黒の模様は細い線で何かの図柄のようだか何の図かは判別不能。靴は茶の革靴。シャツの布地は何だろう?かなり光沢のある布地だった。
『Feel So High』
 新曲の『Feel So High』を披露。Disco musicだがそれまでのロックからファンの歓声もあがり雰囲気が一転する。熱狂する寛之ファンと”何だ”という感じの他の観客がわかる。
 寛之だが、いつものライブにないほど”真剣な”面持ちだった。いつものライブが真剣ではないと言うのではなく、常にも増して妙に力が入った表情に感じられた。普段の客層=ファンと今回の客層=一般の観客=他の歌手のファンの違いを肌で感じて、緊張感が高まったのかもしれない。
 曲の後半の間奏部分でダンサー2人と共に踊る。振付・ステップは、渋谷のBirthday Partyのときと同じだと思う。左右に動きステップを踏み、手を交差させ……。ダンスもBirthday Partyのときよりも肩に力が入った感じでナチュラルさに欠けたきらいがあった。だが、踊る事をある程度期待&予想して行き、期待通りに踊ってくれて私は満足だ。あの雰囲気と客層の中でのことを考えると寛之は寛之なりに充分がんばったと思うし、ダンスも歌も及第点を取っていると信じている。
 あのダンスが見られたことで満足で、この1曲のための\6,000でも悔いはないと心で思った。

 それから、終了までの2時間、寛之の出番はなし。つまり、セッションはなしだった。どうしたのか?それでも、知ってる歌手の方は「ロンリーチャップリン」「夢であえたら」とかタイトルは思い出せないが曲は知ってる曲を歌ってくれた方が多く、ライブ的には楽しい時間を過ごすことができた。
 アン・ルイスさんのピンクのフリフリスカートには驚いたが実にそれがよく似合っていた。あれで16歳のご子息さまがいるのだからびっくりだ。美勇士くん(アンさんと(離婚した)桑名正博さんの長男)母子デュエットも披露したが、爽やかな曲だった。
 開始から3時間近く、そろそろ座り疲れ(2階の指定席だった)し始めた頃、ライブ終了。そしてアンコールへ……。

 
 アンコールでアン・ルイスさんがまず登場し、彼女からゲスト歌手が呼ばれて舞台に登場する。最初に女性歌手から。女性歌手が全員マイクも持ってステージに立った後、男性歌手が呼ばれる。男性歌手はマイクなし。吉川晃司さんの後に「佐藤くん」で寛之が登場。着替えてくるかと少々期待していたが着替えていなかった。後ろに人影があるのに気づいて目を向けると、山本くんが寛之の後ろからステージに登場!双眼鏡を握る手に思わず力が入って見直すほど驚いた。一瞬「ステージあがってしまってまずくないのかな?」の思いが頭をかすめたが、本人が決めて立っている事をやきもきしても仕方がないし、忘れる事にした。

 寛之と山本くんが隣同士に並んで立つと、アンさんが2人の間に入って山本くんにマイクを向けると「観客として見に来たのですが……」そんな山本くんにアンさんは「光GENJIの頃、山本くんが1番好きだった。連れて帰りたかった」とおっしゃる。アンさんの好みも山本くん?確か山田邦子さんも山本くんだったような記憶が。(^^;) しかし、そんなことを寛之の前でカラッとおっしゃるところがアンさんらしい。(苦笑)アンさんが寛之の今の所属事務所の社長なのに。(^^;)

 次々に他の男性歌手がアンさんに呼ばれてステージに立つ間も、私の目は2人のツーショットに釘付け。だって2人が並んで立ってるのよ〜。客席からステージに向かって左が寛之。右が山本くん。山本くんの服装はジージャんに黒の革(ぽい?)のパンツで白地に黒とダークグリーン(多分)の細かいチェック模様のシャツ。黒の革靴(おでこ靴?)完全に普段着でしょう。

 アンコール曲はアンさんの『六本木心中』 女性歌手がマイクを持っている関係上、声が聞こえるのは女性歌手。寛之も山本くんも共に手拍子をしながら、寛之はリハしてるからか、歌詞を覚えているようで声は聞こえないが歌っている。山本くんは所々知っているところを歌っている。声が聞こえないとはいえ、2人が並んで同じ歌を歌っている!!!もう、その事実だけで嬉しくて嬉しくて。中盤過ぎた頃から、女性歌手が男性歌手にマイクを向けるようになり、寛之にマイクを向けて来たのは桑名晴子さん。(桑名正博さんの妹さん)それで、桑名晴子さんと寛之が並んで立つ格好になり、山本くんは一歩後ろに下がった格好になった。向かって桑名晴子さんが左、寛之が右。更に進んで、そこに美勇士くんが加わり、叔母・甥の真ん中に寛之が立つ形で「Don't you know」などと声をかけていた。時折寛之は右手をこぶしにして上げたりしていた。その間、ずっと山本くんは一歩後ろで手拍子を続けていた。気配りのできるオトコ山本くんだ。

 曲が終わるか終わらないかのときだと記憶しているが、寛之が山本くんに何やらちょっと話しかけ、それに対して山本くんが答えて笑っていたのが印象に残った。

 アンコール終了。長めの曲だったが、2人が登場して10分弱の夢のような時間も終わるときがきてしまった。端からアンさんに名前を呼ばれて退場。寛之の番になったとき、アンさんから発せられた言葉は「佐藤くんと山本くん」あの、それだと2人がコンビで出演した感じがするのだが……。(^^;) 別にコンビで出演というわけではないが……ま、いっか。(^^;) 「佐藤くんと山本くん」だと何かお菓子の名前のようで、2人のことのような気がしないのは私だけか?何だかすっごく違和感があった。山本くんが先に立ち、寛之が後ろにつく格好になったが歩いているとき、一瞬、寛之の手(どちらがわか忘れた。残念)が山本くんのお尻か腰のあたりに触れるか触れないかのところに伸びたような気がした。ほんのわずかな事だったので触れたのかどうか、判断がつきかねるところだ。あれは一体何だったのだろう。気になる。


 踊った『Feel So High』を聴いて見て、これで充分だと思った上に、アンコールでツーショットまで見られてもう行った事に何の悔いもない。\6,000が1万円だったとしても後悔はなかっただろう。3年3ヶ月半前までは当たり前のように見ていた光景が今見るとこれほど貴重なかけがえのない光景に見えるとは時間の流れか……。「失って初めて大切な物に気づく。」この言葉をしみじみと噛み締めた。

 過去の映像がどんなに切り刻まれ編集されようとも、彼らが彼らの中で築いた関係までも踏みにじられることはないのだと改めて確認できた。山本くん、見に来てくれてありがとう。

WITH US   ←BACK   →NEXT  HOME