第2話『再会、そして逆転』探偵パート1日目(その4)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
綾里 春美…黄緑
綾里 キミ子…灰
霧崎 哲郎…紺
葉中 のどか…紫
大沢木 ナツミ…橙
堀田(自称)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「春美のこと」を聞く)
成: 春美ちゃんは、
真宵ちゃんの友だちなの?
春: 友だちなんてそんな、
おそれおおい‥‥。
真宵さまは、わたくしのアコガレ、
クモの上の人です。
成: へええ。
真宵ちゃんがねえ‥‥。
春: ふつうなら、真宵さまを”ちゃん”
づけで呼ばれるのを聞くだけで、
わたくし、
ひっぱたいてしまうところです。
成: そ、それはゴメン。
春: でも、なるほどくんは
いいのです。
だって‥‥真宵さまの
‥‥想われビトですものね。
成: (だから、
なんでそうなるんだあ‥‥)
春: ‥‥ところで‥‥。
シツレイですが、
なるほどくんは、どこの流派に?
成: りゅうは?
春: はい。わたくしは
倉院流をたしなんでおりますが。
成: ‥‥‥‥‥‥。
いやいやいや。
ぼくは弁護士だよ。弁護士。
春: ‥‥べんごし?
成: そう。
春: ‥‥それは霊媒師とは、いかなる
関係にあたるのでしょうか?
成: (‥‥いかなるカンケーにも
あたらないと思うけど‥‥)
‥‥もしかして、
知らないの? 弁護士。
春: もうしわけありません‥‥。
成: (そういえば真宵ちゃん、この子を
”世間知らず”とか言ってたな)

(「手に持ってるもの」を聞く)
成: ところで、
その手に持っているのは?
春: あ‥‥これ。
きのう、ひろいました。
成: ふうん‥‥。
春: あ。ほしいのでしたら、
さしあげますけど‥‥?

(「もらっておく」を選択)
成: ‥‥じゃ、せっかくだから、
もらっておこうかな。
春: ふふ。なるほどくん、
子どもみたいですね。
成: (‥‥上品に笑いとばされた)

証拠品<<黒いカギ>>を
春美ちゃんからもらった。
春: あの‥‥なるほどくん。
成:
春: その勾玉‥‥よろしいですか?
成: ‥‥ああ、いいよ。
春美ちゃんにあげる。
春: いけません、そんな!
‥‥わたくしはただ、
この勾玉に霊力を‥‥。
成: れいりょく‥‥?
春: これをお持ちください。
きっと、役に立ちます。
成: ‥‥どうやって?
春: 人の心の秘密がわかります。
成: ココロの‥‥ヒミツ?
春: はい。
‥‥そうですわ。わたくし、
しばらくお供いたします。
秘密をかかえた人に会ったとき、
その勾玉のチカラをお教えします。

(「修験者の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・修験者の間

糸: おっ! アンタ。
やはり、彼女の弁護を?
成: そういうことです。
糸: そッスか‥‥。
今度ばかりは、自分も
アンタの味方をしたいッス。
成: イトノコ刑事‥‥。
糸: ま、そういうワケにも
いかないッスがね。
おっ! かわいい女の子ッスね。
春: ‥‥‥‥‥‥
糸: ハッハッハッ。
自分はコワくないッスよー。
成: (へええ。イトノコさん、
子ども好きなんだな‥‥)
糸: 今、イイもの見せてあげるッス。
ホンモノのピストルを‥‥。
成: イ、イトノコ刑事。
よけいなコトしないでください!
糸: うう‥‥。
こりゃどうも、すまねッス。

(「真宵の容疑」を聞く)
成: 真宵ちゃんの容疑‥‥、
どうなってますか?
糸: アンタに勝ち目はないッス。
証拠なら、いくらでもあるッス。
成: 証拠が‥‥?
糸: 明日は、あの大阪弁の
カメラマンが証言するッス。
成: (ナツミさん、か。
そういえばきのう‥‥)
ナ: 『ついに、どデカいスクープを
モノにしたったでぇ!』
成: 『えっ?』
ナ: 『ウチ、そういえば、あの現場で
押しとったやん! シャッター!』
成: (ナツミさんの”スクープ写真”
‥‥何が写ってるんだ‥‥?)
糸: ‥‥それに、アンタだって
わかってるはずッス。
綾里 真宵以外のだれも、
あの犯行は不可能だったッス。
成: (‥‥‥‥!)
春: ‥‥‥‥‥‥
成: (春美ちゃん、何か言いたげに
ぼくを見上げている‥‥)

(「被害者のこと」を聞く)
成: 霧崎先生のことですけど‥‥。
糸: 被害者は、ちょっとした
有名人だったッス。
1年ぐらい前、ワイドショーで
さわがれていたッス。
成: ああ、それなら知ってますよ。
糸: 1年前の新聞を、いろいろ
探してみたッス。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あれ。
記事の切り抜きを‥‥
どこへやったッスかねえ‥‥。
成: (ポケットを探してるよ‥‥。
よっぽど見たいらしいな)
糸: うう‥‥どうしても
気になるッス。見たいッス。
アンタ、持ってないッスか?
‥‥その記事。
成: (新聞記事‥‥か。
たしか、霧崎先生が事務所に
持ってきていたような‥‥)

(「審理について」を聞く)
成: 真宵ちゃんの審理、
明日なんですよね‥‥。
糸: アンタには、
ニュースが2つあるッス。
成: ニュースが‥‥2つ?
糸: ”よくないニュース”と、
”もっとよくないニュース”ッス。
どっちを先に聞きたいッス?
成: ‥‥どっちでもいいです。
糸: 明日の法廷は、
あの狩魔検事が担当するッス。
成: な‥‥なんですって!
カルマ検事‥‥?
(狩魔 豪(かるまごう)‥‥
奇跡のベテラン検事。
40年間、無敗をほこり、
恐るべき弟子を育て上げた男。
タチの悪さと後味の悪さは、
一生忘れないだろう‥‥)
‥‥‥‥‥‥‥‥
あれ?
でも、あの人はもう、
法廷に立てる状況では‥‥
糸: それが、もう1つの
ワルいニュースッス。
アンタが戦う狩魔検事は、
その2代目ッス。
成: に‥‥にだいめ‥‥?

(「2代目」を聞く)
成: あの‥‥狩魔検事の
2代目、っていうのは‥‥?
糸: そのまんまッス。
狩魔検事のお子さんッス。
13才という、異例の若さで
検事になって以来、負け知らず。
‥‥まさに”天才”ッス。
成: へえ‥‥‥。って、
ちょっと待ってください!
じゅ、13才で検事ですって!
”異例”とか”天才”とか、
そういうモンダイでは‥‥
糸: いやいや。2代目はアメリカで
生まれ育ったッスから。
自由の国では、才能しだいで
なんでもありッス。
成: (アメリカ、か。どうりで
聞いたことがないと思ったよ。
とにかく‥‥カルマという
名前を聞くと‥‥
‥‥どうしても、あの事件を
思い出してしまう‥‥
‥‥ダメだ! いいかげんに、
もう忘れないと‥‥
‥‥アイツはもう
いないんだから‥‥)

(「新聞記事・1」をつきつける)
成: あの‥‥これ。
被害者が持ってきたんですけど。
糸: おお! それそれ。
医療ミスッス。
成: 患者が14人も亡くなって、
ずいぶんさわがれましたよね。
糸: しかも、この事件の直後、
さらに事故が重なったッスから。
成: 看護婦さんが亡くなった
交通事故ですか。
糸: ‥‥おッ、あったあった。
自分は、その事故の
新聞記事を持ってるッス。
よかったら、この記事、
持って行くッス。
成: はあ‥‥。
じゃ、もらっておきます。

証拠品<<新聞記事・2>>を
法廷記録に挟んだ。

(「わたりろうか」に移動する)

(「控えの間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・控えの間

成: どうも。また来ましたよ。
葉: あらあ。かわいい女の子ですねえ。
あの、ムスメさんですかあ?
成: ちち、ちがいますよ!
(ぼくはいくつに見えるんだ!)

(「被害者のこと」を聞く)
成: 被害者の
霧崎先生のことですけど。
葉: よく知りませえん。

(サイコ・ロック 錠1つ)
成: う、うわ。‥‥なんだこりゃ!
葉: ‥‥‥‥?
春: なるほどくん。見えますか?
あのひとの心を
閉ざしている”錠”です。
成: な‥‥なんだって‥‥。
春: これが、勾玉の霊力。
なるほどくんにだけ見える
心理錠(サイコ・ロック)です。
成: (‥‥サイコ・ロック‥‥)
春: かたく閉ざされている秘密ほど、
ロックの数は多くなりますが‥‥
‥‥このていどならば、
すぐに解除できるでしょう。
成: ”解除”‥‥?
春: 真宵さまの勾玉を
この人につきつけてください。
ロックを解除してみましょう。
成: (よくわからないけど
‥‥やってみるか)
春: ただし。解除に失敗すると、
なるほどくんが痛手を負います。
もし証拠が足りないと思ったら、
途中でやめる勇気も重要です。
成: (とにかく‥‥
やってみなきゃ始まらないな)

(「真宵の勾玉」をつきつける)

(被害者のこと)
成: のどかさん。あなたは
霧崎先生を知ってるはずです!
葉: もお。知らないって言ってる
じゃないですかあ。
そこまで言うんなら、
証拠を見せてくださいよお。
成: たしかに、あなたと霧崎先生には、
直接の接点はないかもしれません。
‥‥でも、間接的な接点が
あったかもしれない。
葉: ”かんせつてき”‥‥って、
どういうコトですかあ?
成: (‥‥とにかく、
可能性を示してみよう。
葉中 のどかと霧崎先生に、
何か接点があった可能性‥‥)

(「新聞記事・2」を選択)
成: この新聞記事を見てください。
葉: な、なんですかあ?
‥‥交通事故?
成: 被害者の名前、
読んでみてください。
葉: ‥‥”葉中 未実”‥‥。
成: ”葉中”‥‥めずらしい
名字ですよね。
この被害者は、
あなたの身内の方なのでは‥‥?
葉: ‥‥‥‥!
よく気がつきましたねえ。
‥‥私の、お姉さんです。
成: そうだったんですか‥‥。
お姉さん、看護婦だったんですね?
‥‥霧崎外科医院の。
葉: ‥‥‥‥!
成: 霧崎外科医院‥‥。
言うまでもなく‥‥
被害者・霧崎 哲郎の病院です!
あなたは、お姉さんをとおして
霧崎先生を知っていたのです!

(解除成功)

(「被害者のこと」を聞く)
成: 聞かせてください。
‥‥霧崎先生のこと。
葉: お姉さん‥‥葉中 未実
(みみ)っていうんですけど‥‥。
霧崎先生の病院で、
看護婦をしてたんです。
成: (やっぱり、そうだったのか‥‥)
葉: 霧崎先生‥‥人づかいが
アラかったみたいです。
お姉さん、いつも過労で
つかれきっていました。
成: ‥‥過労?
それで‥‥交通事故を?
葉: ‥‥お姉さんをそこまで
追いこんだのは、あの人です。
成: ‥‥医療ミスで14人の患者を
死なせてしまった、というのは?
葉: それも、霧崎先生だと思います。
お姉さん、みんなセキニンを
押しつけられて‥‥
‥‥死んじゃったんです。
成: そうだったんですか‥‥。
葉: もう、いいですかあ?
‥‥私の知ってることは
みんな話しましたから‥‥。
春: いかがですか? なるほどくん。
‥‥これが、サイコ・ロックです。
成: ‥‥必要がないかぎり、
人の心はのぞくべきじゃないね。
春: ‥‥今回の錠は
カンタンにはずせましたが、
これから、もっと手ゴワい
ものに出会うこともあるでしょう。
証拠が足りないと思ったら、
くれぐれも深追いしないことです。

(「わたりろうか」に移動する)

(「修験者の間」に移動する)

(「倉院の里」に移動する)


同日 某時刻
倉院の里

春: なるほどくん。
成: ん? どうしたの?
春: わたくし、倉院の里から
出たことがありません。
成: へ、へええ。
それは‥‥すごいね。
春: これから、会いに行くのですね?
‥‥真宵さまに。
わたくしのこと‥‥、
よろしくお伝えください。
成: あ、待って‥‥
(やれやれ‥‥。のどかさんの
ヒミツはわかったけど‥‥
真宵ちゃんを救い出す方法なんて
ゼンゼン見えてこない。
どんなカオして
会えばいいんだろう‥‥)

(「留置所」に移動する)


同日 某時刻
留置所 面会室

成: (どうすればいいんだ!
もう、時間がないぞ‥‥
彼女を助けるなんて‥‥
ぼくにできるのか?)
?: ‥‥お待たせしました。
成: (ん‥‥
真宵ちゃんが来たのかな)
?: ひさしぶりね。なるほどくん。
成: ‥‥‥‥!
(この声‥‥)
ち‥‥千尋さん!
千: しばらく見ないうちに、
少したくましくなったみたい。
成: (千尋さん‥‥。真宵ちゃんの
お姉さんで、ぼくの師匠だ。
一流の弁護士だったんだけど、
ある事件で、帰らぬ人となった。
でも‥‥ピンチになると、
こうしてぼくを助けてくれる。
‥‥真宵ちゃんの身体に、
そのタマシイを宿らせて‥‥)
千: なるほどくん。
弁護士がそんなカオしちゃダメ。
成: ‥‥‥!
千: 弁護士はね。ピンチのときほど
ふてぶてしく笑うものよ。
成: 千尋さん‥‥。
千: それが、最後に笑うための条件。
‥‥とにかく、依頼人に
見せるべきカオじゃないわ。
成: で‥‥でも!
千: さあ、話を聞かせて。
また、妹がメイワク
かけちゃったみたいね‥‥。
成: (ぼくは‥‥この2日間の
ことを、ゼンブ話した。
千尋さんは、目をつぶって
考えこんでいた‥‥)
千: ‥‥そういうことなの‥‥。
成: 千尋さん。ぼくは‥‥
どうすればいいんですか?
千: ‥‥‥‥‥‥
この場合、弁護士のとるべき
立場はハッキリしてるわね。
成: な‥‥なんですって!
教えてください!
千: 決まってるわ。
断固として主張するの。
もちろん‥‥、完全無罪をね。

(「”完全無罪”」を聞く)
成: 真宵ちゃんが‥‥
”完全無罪”なんですか!
千: ‥‥ひとつ、いいことを
教えてあげるわ。
成: な‥‥なんですか?
千: 霊媒師は、夢を見ない。
成: ‥‥”夢”を‥‥?
千: あなたの話では、霊媒中、
真宵は夢を見ていたそうね。
成: ええ。‥‥たしか、死んでしまって
土の中に埋められる夢を‥‥。
千: それはあり得ないの。
‥‥あなたも聞いてるはずよ。
霊媒中の霊媒師は、意識がない。
‥‥夢なんて、
見られるはずがないわ。
成: ‥‥‥!
それって‥‥どういうことですか?
千: 真宵はワナにはめられた。
‥‥そう考えるのが自然ね。
成: ‥‥ワナ‥‥!
千: ハッキリしたことは、
明日の法廷で暴くしかないけど。

(「明日の手がかり」を聞く)
成: でも‥‥無罪にしようにも、
なんの手がかりもなくちゃあ!
千: 手がかりなら、
ちゃんと持ってるはずよ。
成: ぼ、ぼくが‥‥ですか?
千: 文字どおり、あなたは
”事件のカギ”をにぎっているわ。
成: (‥‥そうなのか‥‥?)
千: さあ、私に見せて。
あなたの”カギ”を。
成: (”カギ”か‥‥
よし‥‥見せてみるか。
ぼくの持っている”カギ”を!)

(「黒いカギ」をつきつける)
成: これ、見てください。
千: そう、そのカギ‥‥。
この事件の、すべての謎を
解くためのカギよ。
成: これが‥‥?
千: なるほどくん。
今、あなたがそれを持っている。
でも、そんなことは、あり得ない。
‥‥ムジュンしてるの。
成: (‥‥どういうことだ‥‥?)
千: その証拠は、まちがいなく
明日の裁判のキメ手になるわ。
‥‥‥‥‥‥‥
‥‥もういいわ、なるほどくん。
あなたにも、ちゃんと
わかってるみたい。
この事件の”カギ”が‥‥。
成: で‥‥でも!
カンジンの犯人がわからなきゃ、
勝ち目はありません!
いったい、だれが‥‥?
千: ‥‥‥‥‥‥

成: (‥‥そのときぼくは、
この日最後の‥‥
そして、
最大の驚きを味わった‥‥)

(サイコ・ロック 錠3つ)
成: ち、千尋さん!
‥‥それは‥‥?
千: どうしたの、なるほどくん?
成: (‥‥そうか。サイコ・ロックは
ぼくにしか見えないんだ‥‥
千尋さんは‥‥真犯人のこと
‥‥何か知っているんだ!
しかも、ココロにかたく
カギをかけたヒミツとして‥‥
いったいこれは‥‥
どういうことなんだ!)


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