第2話『逆転姉妹』探偵パート2日目(後編)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
小中 大…紫
松竹 梅世…桃
星影 宇宙ノ介…黄
板東ホテルのボーイ…灰
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「星影法律事務所」に移動する)
星: ‥‥
‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
成: (あれ。センセイ、ぼくに
気づいてないみたいだぞ‥‥
セキ払いでも、してみるか)
ウォッホォン!
星: ‥‥わっ!
な、なんぢゃ、チ、チミか!
成: どうしたんですか? ”人生の
タソガレ”みたいな顔をして。
星: むむ、ワシゃまだボケとらんぞ!
‥‥この事件のことを
考えておったんぢゃ。
成: (星影先生‥‥そうとう
ツラいことがあるみたいだ)

(「今日の法廷」を聞く)
成: 見にきていたんですね、法廷。
星: ‥‥ま、まあ、の。
ゆんべは、気になって
ねむれなかった‥‥。
成: え? どうしてですか?
星: そりゃあチミ。千尋クンの
妹さんのコトぢゃからの。
‥‥チミには、ほんとうに
カンシャしとる。
もし、負けそうになっていたら、
ワシは‥‥どうしていたぢゃろ。

(「依頼を断る理由」を聞く)
成: 依頼を断った理由。
やっぱり、まだ教えて
もらえませんか?
星: ‥‥‥‥
すまん‥‥
す、少し考えさせてくれんか‥‥。
成: ‥‥‥‥。
(かなり、なやんでいる
みたいだけど‥‥
ぼくにも、なんとなく
想像はついてきたんだよな‥‥)

(「小中のこと」を聞く)
成: コナカルチャーに行ってきました。
星: ‥‥ほ、ほう、そうかね。
成: 星影先生。
実はさっきから、気になって
いることがあるんですよ。
星: は、はて‥‥。
なんぢゃろうな。
成: ええ。それは‥‥

(「大きな絵」を選択)
成: 星影先生。
昨日は、そこの壁に大きな絵が
かかっていましたよね。
”ゼッタイに手ばなさない”って
言っていた、あの絵です。
見かけたんですよ、今日。
コナカルチャーの社長室で。
星: ‥‥‥‥。
そうか‥‥。気がついたか。
ま、あれだけデカい絵ぢゃ。
‥‥気づくわな、そりゃ。
成: あなたと小中の間には、
ある”関係”があるに違いない!
星: か、関係だと‥‥?
成: そうです! それは‥‥、

(「脅迫する者とされる者」を選択)
成: あなたは小中に、何か弱みを
握られているんじゃないですか?
星: ‥‥!
成: あの絵が、それを証明していると
思いますけどね。
星: ‥‥‥‥
わかった‥‥。ちょうどいい
チャンスかもしれん。
すべて話して、
そろそろ‥‥ラクになるかのお。
チミが千尋クンの部下なのも、
何かの運命なのぢゃろ‥‥。
成: (‥‥どういうことだ?)
星: 小中 大は、人を脅迫すること
で生きておる。
<<コナカルチャー>>は、人の弱みを
探り出すための調査会社ぢゃ。
‥‥そしてワシは、この15年間
ヤツにカネを払いつづけておる。
成: (15年間‥‥)
星: <<DL6号事件>>のネタでな。
成: (あの写真のウラに
書いてあった事件名だ‥‥)
星: ワシが真宵さんの弁護を
引き受けなかったのは、
チミの考えているとおり、
小中に脅迫されておるからぢゃ。
成: (やっぱり、そうか‥‥)
星: チミには言いにくいことぢゃが‥‥
小中を逮捕させることは、
ゼッタイに不可能ぢゃ。
成: ど、どうしてですか!
星: やつは裁判官・弁護士・検事局長・
警察‥‥そして、政治家。
司法の要人のネタをにぎって、
自由にあやつっておるのぢゃ。
成: ‥‥な、なんですって‥‥!
星: みんな、‥‥自分がキズつくことは
できんのぢゃよ。
そんな目でワシを見るな‥‥。
それが‥‥老いというものぢゃ。

(「DL6号事件」を聞く)
成: <<DL6号事件>>って‥‥
なんですか?
星: DL6号というのは、警察の
事件分類ナンバーぢゃ。
‥‥今から、15年前‥‥。
ワシは、ある霊媒師の
依頼を受けた。
成: (れ、霊媒師‥‥?)
星: 名前は、綾里 舞子
(あやさとまいこ)といった。
成: (アヤサト‥‥!)
星: そのとおり。
‥‥千尋クンの、母親ぢゃよ。
彼女は、警察の依頼で、ある
殺人事件の被害者の霊媒を‥‥。
そして‥‥失敗したんぢゃ。
そのため、彼女は警察から
サギで訴えられかけておった。
成: (‥‥昨日、真宵ちゃんが
話していた事件だ!)
星: ワシは彼女のために
はたらき、助けてやった。
結局、その殺人事件は
いまだ未解決、なんぢゃよ‥‥。
それが、DL6号事件、ぢゃ。

(「脅迫された理由」を聞く)
成: それで、星影先生はなぜ、
小中に脅迫を‥‥?
星: DL6号事件は当時、
トップシークレットぢゃった。
当然ぢゃな。
警察が霊媒にたよったなど、
ゼッタイ、
知られてはならん。
しかし。
このワシが‥‥
もらしてしまったのぢゃ‥‥。
成: 小中に‥‥ですか。
星: いっときの、カネにつられてな。
なさけない話ぢゃ。
ワシがしゃべったせいで、警察は
歴史的なハジをさらした。
彼らは、情報をもらした人間を、
ウラで探し始めたんぢゃ。
それを知った小中は、
ワシの前にふたたびあらわれた。
こんどは、ワシを脅迫
するために、な‥‥。
成: ‥‥‥‥
‥‥そうだったんですか‥‥。
星: ‥‥‥‥
小中は、この国の司法を
自由に動かすことができる。
‥‥それでもヤツと戦う
と言うなら‥‥。
千尋クンの事務所を
よく調べてみたまえ。
成: ‥‥千尋さんの?
星: 彼女は、小中のことを
ずっと追っておった。
もしかしたら、何か
記録を残しているかもしれん。

(「綾里法律事務所」に移動する)
成: この部屋だけを見ていると、
ここで殺人事件があったとは
思えない。
星影の大センセイは、ここに
手がかりがあると言っていた。
‥‥もう一度、調べてみるか‥‥。

(「本棚」を調べる)
成: 所長が手がけた事件の記録が
キチンとファイルされている。
”あいうえお”順にならんでいる。
‥‥ちょっと、調べてみよう。
どのファイルにするかな‥‥

(「”さ”行のファイル」を選択)
成: ”さ”行で思い当たる項目は‥‥
べつに、ない。
どうしよう。テキトーに
読んでみようか‥‥?

(「読んでみる」を選択)
成: ‥‥ううう。
まあ、いちおう、ザッと
目をとおしておくか‥‥。
いちばん大きい項目は、と。
”し‥‥自殺”か。‥‥ヤな感じ。
政治家や警察官の自殺記事
ばっかり、集めてあるな。
‥‥‥‥
‥‥!
ほとんどの記事の見出しに、
エンピツで文字が書かれている。
‥‥”小中?”‥‥か。
千尋さんの字だな、これは。
そうか‥‥。
この記事に書かれている人たちは、
みんな、小中の脅迫によって‥‥。
‥‥‥‥
この新聞記事は、使える!
よし‥‥とりあえず、いちばん
ヒサンなのをチョイスして‥‥と。

<<新聞記事>>を
法廷記録に挟んだ。

(「コナカルチャー」に移動する)
小: ヘイ、キミもしつこいね。
成: すみません‥‥。でも、
聞きたいことがありまして。
小: いいかねミスタ・ベンゴシ。
ぼかぁ、同じコトを2回言うのが
大キライなんだよ。
ドン・バザー・ミー!
ぼくのまわりをウロチョロするな。
‥‥よくないアクシデントは
キミにハプニングだよ‥‥。
このイミ、わかるな?
成: (わかるか!)

(「梅世のこと」を聞く)
成: (今さら、梅世のことを
聞く必要はないだろう。
それより、今はこの男に
問い詰めるべきことがある!)
小: ホワッツ? どうした?
コワいカオ、しちゃって‥‥。

(「事件のあった夜」を聞く)
成: (この男に何を聞いても、
はぐらかされるのがオチだ。
それより、今はこの男に
問い詰めるべきことがある!)
小: ‥‥そんなにアツく
見つめないでくれるかな‥‥フフ。

(「脅迫」を聞く)
成: (この男には、まともに
聞いてもイミがない!
何か、武器になる証拠品を
つきつけるべきだ!)
小: どうかしたかな?
ぼくのカオに、何かついてるかい?
目と、ハナと、クチ‥‥。
なーんてね。
‥‥ガマンしなくていいよ。
これが本場のアメリカン・ジョーク
ってヤツさ‥‥ふるえるだろ?

(「新聞記事」をつきつける)
成: (これは、千尋さんが残してくれた
たった1つの手がかりだ‥‥
これで、勝負をかけるぞ!)
‥‥小中さん。見てください。
政治家が自殺したという
新聞記事です。
小: ‥‥‥‥
成: 彼は、政府の機密基金を
着服していました。
ある日突然、
それがスクープされた。
‥‥そして翌日、
彼は自殺しました。
小: ‥‥それがどうした?
成: この記事は、千尋さんの部屋で
見つけました。
小: ミス・チヒロの‥‥?
成: 彼女は、こういう記事を
たくさんファイルしていた。
そして、その記事のほとんどに、
”小中”と書き込まれていました。
小: ‥‥!
成: 小中さん。
あなたは、この政治家を‥‥

(「脅迫していた」を選択)
成: あなたは、
彼を脅迫していましたね。
小: 脅迫‥‥。
成: 彼だけではない。多くの人間が、
あなたの脅迫に苦しんでいるんだ。
千尋さんが集めていた自殺記事には
すべて、あなたがからんでいる!
このコナカルチャーという会社は、
脅迫によってなりたっている‥‥。
そうなんでしょう?
小: ‥‥ムチャな言いがかりだ。
ナルホドー‥‥ナルホドー‥‥。
キミが今するべきことは、なんだ?
ボクを調べることかい?
ノーノーノー。ちがうね。
ミス・チヒロを殺害した犯人を
探すこと‥‥そうだろう?

ピッ
<<ハイ、秘書室でございます>>
小: ミスタ・ナルホドーが
お帰りだ。

<<かしこまりました。
ただ今、迎えの者を‥‥>>
成: 待った‥‥小中さん。
あなたの言うことは、

(「間違っている」を選択)
成: 間違っているよ、小中さん。
小: なんだと?
成: 今、ぼくがするべきなのは、
あんたを追い詰めることなんだ。
小: ‥‥どういうことだい?
成: 千尋さんは、あんたのことを
調べていた。
そしてあんたは、梅世を使って
千尋さんの電話を盗聴していた。
‥‥そして殺人事件が起こって、
あんたの資料が消えた。
さて、犯人は‥‥?
小: ‥‥‥‥
成: コドモでもわかるよな。
‥‥あんただ!
小: ‥‥‥‥

ピッ
<<ハイ。秘書室でございます>>
小: 迎えの者はノーサンキューだ。
かわりに、この電話を
検事局長につないでくれ。

<<かしこまりました。
少々、お待ちください>>
‥‥‥‥‥‥
<<な、なんだ小中クン。
こんな時間に、こまるよ!>>
小: ヘロー、検事局長かい。
ぼかぁ、気が変わったんでねえ。
明日、証言したいんだ。

<<な、なんのことかね?>>
小: 綾里 千尋の事件だよ。
ぼかぁ、目撃したからねえ。
証言したいんだよ。
とびきりホットなヤツを、さ。

<<ど、どうしたんだ?
法廷には、出たくないって‥‥>>
小: シャラップ。
‥‥気が変わったと言ったろ?
あ。それから。
大至急、誰か警官をここへ
よこしてくれ。
目の前に、そいつがいるんだよ。
バカヅラぶらさげてさ。

<<誰だね、”そいつ”って?>>
小: 決まってるだろ。
犯人だよ、ハンニン。
‥‥ぼくが見た、ね。
成: な、なんだと!

<<お、おい‥‥小中クン。
き、きみは、また何か‥‥>>
小: 検事局長。
キミは、ぼくに意見できる
立場じゃないだろう‥‥。
とにかく、早く警官をプリーズだ!

ピッ
小: ‥‥‥‥。
言っただろ、ナルホドー。
キミは、
しがない弁護士だ、と。
‥‥ミス・チヒロもそうだった。
成: な、なんだと!
小: ぼかぁ、キミを告発する。
ミス・チヒロ殺害の犯人としてね。
そしてキミには、ロクな弁護士が
つかない。ゼッタイに。
ぼかぁ、このチクの弁護士協会にも
トモダチがいるんでね。
想像を絶するような、ものすごい
弁護士をプレゼントしよう。
成: (く‥‥くらくらしてきた)
糸: イトノコ刑事、
ただ今、とうちゃくしたッス!
‥‥あっ! アンタは
たしか、ヤッパリくんッスね。
成: ‥‥ナルホドです。
糸: あ、そうそう、ナルホドッス。
ヤッパリはたしか、殺人犯の‥‥
小: イトノコくん。
殺人犯をおわたしするよ。
糸: な、なんスとぉ!
小: ゴォウィズヒム。
‥‥つれていきたまえ。
‥‥‥‥
‥‥グッバイ。ナルホドー。


9月8日 午後3時37分
留置所 面会室

成: あれから、1日が過ぎた。
‥‥いよいよ、明日は
ぼくの裁判だ。
小中は、ぼくをワナに
かける気でいる。
当然、検察側もグルだ!
おそらく、あの御剣も‥‥。
昨日、ぼくの担当だと名乗る
国選弁護士が現れた。
しかし、ぼくはことわった。
‥‥1つ、考えがあったからだ。
真: ‥‥‥‥
‥‥‥さん!
弁護士さん!
成: あ、真宵ちゃん。
よかったね。
出してもらえたんだ。留置所。
真: はい、さっき。
弁護士さんのおかげです!
成: はは。なんだか、立場が
ギャクになっちゃったね。
真: どうしてですか!
なんで、弁護士さんが!
成: ぼくは、これまでのことを
真宵ちゃんに話した。
‥‥‥‥
真: ‥‥そんな!
その男‥‥お母さんを‥‥
お姉ちゃんを‥‥
そして、弁護士さんまで‥‥
‥‥ゆるせない!
弁護士さん! あたしに‥‥
何かできること、ないですか!
成: え。‥‥あるかな‥‥?

(「脱獄の手伝いをたのむ」を選択)
成: わかった。じゃあ、脱獄を
てつだってよ。
真: だ、ダツゴク‥‥ですか?
成: うん。チャンスはもう、
今夜しかないからさ。
真: わかりました!
成: え。
真: そうですね。じゃあさっそく、
”てつヤスリ”を買わないと‥‥!
あ、それから”なわばしご”と
クルマの手配も‥‥!
成: ‥‥‥‥。
い、いやいや、ちょっと待った!
真: な、なんですか!
成: 冗談に決まってるだろ!
真: ‥‥そ、そんなあ!
成: いいよ、ありがとう。
気持ちだけで、じゅうぶんだから。
(やってもらえることも、ないし)
真: だ、ダメですそれじゃあ!
‥‥じっとしてられないんです!
その男に、キャンと言わせたいの!
成: (キャンと、ねえ‥‥)
わかった。
じゃあ明日、法廷に来て
くれるかな。
真: は‥‥はい!
ありがとうございます!
が、がんばります、あたし!

成: 世紀が変わっても、あいかわらず
犯罪は増加の一途をたどり‥‥、
時間のかかる法廷のシステムでは
処理しきれなくなってしまった。
そのため、数年前から設置された
序審法廷の期間は、最長でも3日。
たいていは1日で終了してしまう。
もちろん、有罪判決で、だ。
まさか、ぼく自身が被告席に
立つことになるとは思わなかった。
明日は、真犯人が目撃証人
として法廷に出てくる。
‥‥ぼくかあいつか‥‥
最後の勝負だ!


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