第2話『逆転姉妹』探偵パート2日目(前編)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
小中 大…紫
松竹 梅世…桃
星影 宇宙ノ介…黄
板東ホテルのボーイ…灰
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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9月7日 午後3時11分
留置所 面会室

梅: あらあ!
こーんなムサっ苦しいところまで、
わざわざ会いに来てくれたのねぇ!
梅世、カンゲキしちゃうなぁ。
‥‥って、フザけんじゃ
ないわよ!
なんなの? 梅世を
ワラいに来たってワケ?
成: い、いや。ちょっと聞きたい
ことがあって‥‥。
梅: あいにくこっちには、
聞かせたいことなんて、ないの。
とっとと帰んな!
こぉの、ギザギザアタマぁ!
成: (‥‥やれやれ‥‥)
‥‥あそこの看守さんが
ビビってるよ。
梅: ‥‥‥‥
それでぇ? 弁護士さん。
梅世に聞きたいことって、なぁに?
成: (とりあえず、そのネジれた
性格のことを聞きたいよ‥‥)

(「”男”について」を聞く)
成: いっしょにホテルに泊まっていた
”男”のことなんだけど‥‥
梅: ‥‥‥‥。
成: とりあえず、そいつの話を
聞いてみたいんだ。
どこにいるんだ?
‥‥教えてくれよ。
梅: ‥‥やよ。
成: (‥‥何か聞き出すには、
材料が必要だな‥‥)

(「盗聴について」を聞く)
成: きみたちは、なぜ
千尋さんの盗聴を‥‥?
梅: あん、やめてよ”盗聴”なんて。
人聞きが悪いでしょ。
成: 人のこと盗み聞きしておいて、
”人聞きが悪い”もないだろ。
梅: うわあ。それで、うまいコト
言ったつもりなのぉ?
サムぅい。
成: (ダメだ。‥‥話にならない!)

(「ネジれた性格」を聞く)
成: あのさ。
なんでそんなに、ネジくれた
性格をしてるんだ?
見た目はけっこう、その、
悪くないのに‥‥。
梅: うるっさいわね!
この、スットコドッコイ!
成: ス、スットコ‥‥
(彼女のボキャブラリーには
ある種、シビれるものがあるな)

(「星影法律事務所」に移動する)


9月7日 某時刻
星影法律事務所

成: (なんだ‥‥大センセイ、
今日もいないのか。
もしかして、
ぼくを、さけているのかな‥‥)

(「机の上の写真」を調べる)
成: これは‥‥古い写真、か。
2枚かさねて、おいてあるぞ。
写真のウラに、エンピツ書きで
メモが書いてある。
<<DL6号事件・資料1>>
<<DL6号事件・資料2>>か。
どっちの写真を見よう‥‥?

(<<DL6号事件・資料2>>を選択)
成: なぜ、大先生はこんな男の
写真を‥‥?
何かの手がかりに
なるかもしれない‥‥借りよう。
‥‥借りるだけだよ。
あとで返しておくさ。

証拠品<<写真>>を
法廷記録にそっと挟んだ。

(「板東ホテル」に移動する)


9月7日 某時刻
板東ホテル 303号室

ボ: ‥‥あ、お客サマ。
今日はミゴトでございましたね。
成: あ、ああ。ありがとう。
きみにはちょっと、
悪いことをしたかな。
ボ: いえいえ。
ぜーんぜん、かまいません。
おかげさまで、当ホテルは
これから、ビッグになりますので。
成: え、ビッグ?
ボ: ”殺人犯が盗聴に使った部屋”
ということで、
この部屋にプレミアをつけて、
アザヤカにデビューさせるのです!
成: い、いや。梅世さんは”殺人犯”と
決まったワケじゃあ‥‥
ボ: そして、このワタクシめも。
”殺人犯に茶を運んだボーイ”
として、カレイにデビューを‥‥!
成: (悪いユメでも見てるみたいだ。
‥‥ぼくも、コイツも)
ボ: ささ。今日はエンリョなさらず、
なんでも、お申しつけください。

(「梅世のこと」を聞く)
成: 梅世さんのことだけど‥‥。
ボ: ええもう。ワタクシには、
最初からわかっておりました。
このヒトは、やる! と。
成: (‥‥今回、一番のキケン人物は
コイツなんじゃないのか?)

(「いっしょにいた男」を聞く)
成: 梅世さんといっしょにいた
男のことを聞きたいんだけど。
ボ: ‥‥そうですね‥‥。
なんと申しますか、
”マダムキラー”?
‥‥そんな感じでしたね。
ワタクシと同じ、キケンな
ニオイのする人物でした。
成: (たしかに、こいつは
キケンなニオイがするよな)
ボ: その男の写真がありましたら、
間違いなくわかるのですが。
成: (写真、ねえ‥‥)

(「このホテルのこと」を聞く)
成: このホテルのこと
なんだけど‥‥。
ボ: ハイ! 実はワタクシ、
1つアイデアがありまして。
このホテル、<<板東ホテル>>
というんですけど、
それに、サブタイトルを
つけたらどうかと思うんですよ!
成: サ、サブタイトル?
ボ:
<<板東ホテル>>
”〜殺りくのヤカタ〜”
‥‥とか、そんなやつですよ!
いかがです?
成: い、いいんじゃないかな?
(‥‥どうでも)

(「写真(資料2)」をつきつける)
成: この写真、見てくれるかな。
ボ: ‥‥‥‥‥‥。
このヒトです、刑事さん。
成: ‥‥いや。ぼく、弁護士さん。
ボ: イヤですね。わかってますよ!
やってみたかったんですよ、
こういうの。
成: (やれやれ‥‥)
ボ: 間違いなく、梅世サマといっしょに
チェックインした男です。
なんでしたら、宣誓書を書いても
いいですよ!
成: センセイショ?
(どうしよう‥‥)

(「書いてもらう」を選択)
成: ああ‥‥じゃ、せっかくだから
書いてもらおうかな。
ボ: うわあ。
一度、書いてみたかったんですよ
宣誓書。
これで”宣誓書を書いたボーイ”
としてデビューを‥‥
成: いいから。早く、書く。

(<<ボーイの宣誓書>>を
法廷記録に挟んだ)
成: (これで梅世も、トボける
わけにはいかないだろう‥‥)

(「留置所」に移動する)
梅: うわあ、また来たぁ!
しつっこいヒト、きらわれるよぉ?
成: よけいなお世話だよ!
きみが話してくれないからだろ!
梅: あ、ひっどぉい!
ギザギザアタマのヒトって、
心までギザギザなんだぁ!
成: (この事件が解決したら、
ボーズ頭にしようかな‥‥?)

(「”男”について」を聞く)
成: きみがいっしょに泊まっていた
”男”のことなんだけど。
話を聞きたい。
‥‥どこにいるんだ?
梅: 教えなぁい。
成: 殺人事件だぞ。
かばっている場合じゃないだろう?
梅: じゃ、あなた、死んじゃった
所長さんのコト、ヒトに売るのぉ?
成: ‥‥売らない。
梅: でしょお?
成: (くそっ‥‥!
何か聞き出すには、
材料が必要だな‥‥)

(「ボーイの宣誓書」をつきつける)
成: こいつを見てくれないか。
梅: ‥‥な、何よそれ?
成: ホテルのボーイの
宣誓書だよ。
きみといっしょに
チェックインした男は
こいつだったってことを
ボーイは証言してくれるそうだ。
梅: ‥‥!
成: (よし。あとひと押しだ!)

(「おどしつける」を選択)
成: (よし。ここはイチかバチか、
ハッタリをかますぞ!)
トボけたってムダだよ!
きみがしゃべらないなら、
こいつをマスコミに公表してやる!
梅: な、なんですってェ!
成: 殺人事件を目撃したはずなのに、
その男は、隠れている。
マスコミは”あやしい人物”とか
あれこれ書きたてるだろうね!
梅: ‥‥!
く‥‥!
わ、わかったわ!
‥‥梅世の‥‥負け‥‥ね。
成: (やったぁ!
‥‥スカッとしたぞ!
生きててよかったあ!)
梅: 何よ?
‥‥そのイヤミなガッツポーズ。
成: コホン。
‥‥じゃ。教えてもらおうか。
この男のことを。
梅: その人‥‥梅世の上司。
情報処理会社<<コナカルチャー>>
社長、小中 大(こなかまさる)。
成: (コナカ‥‥マサル‥‥ね)
情報処理会社、って?
梅: そうね‥‥。大きな探偵会社、
とでも考えればいいわ。
成: ‥‥ふうん。
事件のあった夜、きみの部屋に
いっしょにいたのは、この男だね?
梅: ‥‥‥‥
しゃべるの、コワい‥‥。
‥‥梅世、あの女弁護士みたいに
なりたくないよぉ‥‥。
成: (‥‥‥‥!)
‥‥わかった。くわしいことは
本人から聞くよ。
コナカルチャーの場所を
教えてくれ。
梅: ‥‥‥‥。

成: (小中 大、か!
ついに男の手がかりを
つかんだぞ!
梅世に犯行がムリだった以上、
こいつこそ、犯人のはず‥‥!
さっそく、行動だ!)

証拠品<<ボーイの宣誓書>>を
ゴミ箱に捨てた。

(「コナカルチャー」に移動する)


9月7日 某時刻
コナカルチャー 社長室

成: ‥‥‥‥
(なんだこの‥‥シュールな
インテリアは‥‥?)
?: ワッチュア・ネイン‥‥ッマッ!
成: (な、な、な、なんだなんだ?)
小: ‥‥名前だよ、ナ・マ・エ。
キミのユア・ネイムを聞いたのさ。
‥‥ワッチュア・ネインッマ!
成: あ、な、成歩堂、ですけど。
(”ネインッマ!”ってなあ‥‥)
小: ミスタ・ナルホドーね。
‥‥ナルホドー‥‥。
アハン。
もしかして、キミ‥‥、
イングリッシュは
ノーサンキュー、なのかな?
成: (な、なんなんだ
このオッサンは‥‥)
小: ぼかぁ小中 大(こなかまさる)。
ここの社長、いやプレジデントだ。
ちょっと、アメリカぐらしが
長いもんでねえ。
ニガテなんだよねぇ、ニポンゴ。
成: (ウソつけ!)
小: バイザウェイ、ところで。
どうやら、キミは新人弁護士
らしいね‥‥。
でなきゃあ、このぼくに会おう
なんて、考えるハズがない。
成: (ど、どういうことだ‥‥?)
小: まあいい。
で? 弁護士ふぜいが
このぼくに、なんの用かな?
成: (なんだ‥‥この自信に
みちたタイド‥‥)

(「梅世のこと」を聞く)
成: 梅世さんは、この会社の人間
なんですよね?
小: イエス。
秘書をやらせていたよ。
しかし、まさかあんなコトを
しでかしてくれるとはねえ‥‥。
成: ”あんなコト”って、
盗聴ですか‥‥?
小: イエス・アイドゥー!
‥‥もちろんそうだよ。
たしかに、この会社は
情報を集めるのがシゴトさ。
でも、トーチョーなんて、
そんなヒレツなことは、
ネヴァー!
けっして、しないのさ。
成: (どうやら、梅世さんを見捨てる
つもりらしいな‥‥)

(「事件のあった夜」を聞く)
成: 事件があった夜は、
ホテルの梅世さんの部屋に‥‥?
小: さあ‥‥。つまらないことは
忘れることにしてるんだ。
好きなコトバは
”ドンマイドンマイ!”でね。
成: いや、でも小中さん。
ホテルのボーイが、あなたを
ハッキリ覚えているんですよ?
小: ‥‥‥‥
エニウェイ。とにかく、
キミに話すつもりはない。
聞きたきゃ、ぼくを
証人台に立てることだ。
ま。キミふぜいでは、ちょっと
ムリな話だけどねえ。
成: (そういえば‥‥
なぜ検察側は、この男を
証人として呼ばなかったんだ?
松竹 梅世と同じものを
”見た”はずなのに‥‥?)
小: ふっふっふっ‥‥。
警察‥‥裁判所‥‥
そんなものはさあ、
オモチャなんだよ。ぼくの‥‥ね。

(「コナカルチャー」を聞く)
成: コナカルチャーって
どんな会社なんですか?
小: よくぞ聞いてくれたね!
いろんな情報を
売ったり買ったりする‥‥、
そんな、未来を先取りした
会社なんだよ!
成: (情報を‥‥”売る”?)
小: この10年で、ここまで大きな
ビッグ・オフィスに育てたんだ!
あ、ちなみにコナカルチャー
ってのは、
”小中”と”カルチャー”を
ひっかけてるんだよ。
気がついたかい?
‥‥ちょっと、おシャレだろ。
ぼくのマイ・アイデアさ!

(「絵のこと」を聞く)
成: ‥‥あの。
ちょっと気になることが。
小: アハン。なんだい?
成: そこの壁にかかっている
大きな絵ですけど‥‥

(「見たことがある」を選択)
成: 実はぼく、その絵を
見たことがあるんですよ。
小: ‥‥ほう。
成: しかも、昨日見たばっかりです。
小: ‥‥何が言いたいんだい?
成: カンタンなことです。
なんで、あなたが
その絵を持ってるんですか?
小: ‥‥‥‥
ミスタ・ナルホドーだっけ?
成: はい。
小: キミは、自分の立場を
わきまえていないねえ。
キミはいったい、何者だ?
成: え‥‥べ‥‥弁護士ですけど。
小: ”しがない”弁護士だ!
くだらない存在なんだよキミは!
あのホシカゲ弁護士のように、ね!
成: (な、なんだと!)
‥‥うわっ!ぐっ‥‥!
う‥‥ううっ!
(な、殴られた‥‥!)
小: どうだい? 暴行罪で、
ぼくを訴えてみるかい?
‥‥でもね。有罪になるのは、
なぜかキミの方なんだよ!
成: な、なんだと‥‥?
小: いいか! ポリスや検事局は、
ぼくの言いなりなんだ。
成: (こいつ、さっきからそんなことを
言っているが、
いったい、なぜ‥‥?)
小: キミごときには、理解できない
世界だよ。
‥‥‥‥
キミは、ホシカゲのところから
来たんだね?
成: ‥‥そ、そうですけど‥‥。
小: 聞いてみたまえ。彼に。
なぜ、この絵がここにあるか!
あのジイさんに
教えてもらうといい。
人間が、どれだけ自分勝手に
生きることができるか、をね。
‥‥‥‥
ゴー・ホーム、帰んな。
‥‥もう、話すことはない。


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