ハイキング 4
スネガ 〜 ツェルマット


2006年7月


 ハイキング3日目の午後の部。まだ歩けそうなので午後のフリータイムにスネガからツェルマットへのハイキングに挑戦。

 午後のフリータイムをどうするか添乗員さんがツアーの皆さんに尋ねたところ、クラインマッターホルンへ行く方お一方を除いた全員がスネガの展望台に行くと答えたので、添乗員さんもスネガ展望台に同行することになった。(笑)スネガ展望台への地下ケーブルカー乗り場で切符を買うときは、ハイキングする人、往復ケーブルカーに乗る人がほぼ半々なので、各自で切符を買う。


スネガ(Sunnegga)展望台
レストラン
 ケーブルカーの切符を買って乗り場への地下道の入り口を入った途端にそこはブリザードに寒い。これは一体何?リュックの中の荷物と化していた上着の出番となる。

 乗り場に行ったらもうケーブルカーがスタンバイしていて、階段を上の方に登って行く途中で発車時刻となり、手近な車両に乗り込む。
 席はほぼ満席。上りは進行方向と逆向きに椅子が向いてので、立って進行方向を向いていた。

 3分くらいで一気に600m以上登って展望台に到着。地下ケーブルカーなので暗闇の中を登るだけで、誰かが言った「エレベーターに乗ってるみたい。」が一番近い表現かも。
 ケーブルカーを降りて出口を出ると、暑くて上着を着ていられない。この温度差は何なんだぁ!
 さぁ〜て、ここから、ハイキング組と展望台組が別れて、ハイキング組はハイキングに出発!と思いきや、雰囲気に巻き込まれて、当初は展望台でくつろいでケーブルカーで下山する予定の方々もハイキングに参加することになった。スネガ展望台に初めて来た添乗員さんも「これで、すごくよかった〜!と後で言われると後悔するから。」とフリータイム時にいろいろあるお仕事を振り捨ててハイキングに参加。(笑)
 標高2288mのスネガから標高1620mのツェルマットまで約4.7kmのハイキング。距離はこれまでのハイキングの中で最も長い。ずっと下りのコース。

 ライゼーでは水遊びする子供たちがたくさんいた。気温は高いけど、水遊びするには水温がまだ低いのか、タオルに包まっている子供たち多し。(*^^*)

 バイキングの準備してるご家族連れがあったりしてご近所の憩いの場な雰囲気。

ライゼー

 ← フリータイムにも係わらず揃ってハイキングする人々。!(^^)!

 スネガ展望台にも歩き出してからも、ツアー客に会うことなし。個人できている日本人も見かけなかったな。

 いいなぁ。ローテンボーデンからのハイキングコースよりも裾をひいたように見えるマッターホルンの姿は、こちらから見る方が好みかもしれない。

 マッターホルンから雲が湧き上がっているように見える。素顔を見せて♪ 
 ライゼーを過ぎてマッターホルンを正面に見てしばらく歩くと、徐々に花々が増えてくる。
 花を眺めて喜びつつ歩いていくとフィンデルンの村の入り口に着く。この入り口・出口はあくまでもスネガからのハイキングして来た者の感覚。

 ここも中々味わい深い村。そういえばハイキングコースの途中で村が出てきたのは初めてだな。

 村の中に人気がないのはお仕事中なのかな?通って行くのはハイカーばかり。

 ここから、途中には牛が放牧されている脇をハイキングコースが通っている。

フィンデルン村の入り口

 フィンデルンの村の中にあるシェ・ブローニィ(Chez Vrony)というレストランでアップルパイを食べるのを、ガイドブックでこのお店を知ったときから決めていたので、ここでツアーの皆さんとお別れして、本当に本当のフリータイムに突入する。

 ハイキングコース上にあったので探し回らなくてすんでよかった。

 お店に入って、当然、オープンテラス、でもパラソルの下の席に座ってメニューを持って来てもらう。パラソルの影じゃなく直射日光を受けると暑いのだ。
 ウェートレスさんは英語ができるけど、メニューはドイツ語?。あれ?飲み物は、あ、エスプレッソやカプチーノは判るゾ。でもでも、アップルパイがどれだか判らな〜い(:_;)
 ウェートレスさんにつたない英語で「アップルパイ!」主張。判ってくれた。さすがに観光客相手の場所柄。ブロークンな英語を推理する術を持っている。

 → アップルパイの横に付いているクリームはもう1種類あるらしい。何やら説明してくれて、こちらをチョイス。が、出てくるまでどういうものか判らなかった。(^^;)

 もうちょっと英語の勉強しなくちゃなぁ。っていうか日本語のメニューとまでは言わないけど、せめて英語のメニューを準備してくださいませんか?>シェ・ブローニィ(Chez Vrony)さま

アップルパイとカプチーノ

 ← そしてこのマッターホルンviewを見ながらゆっくりとティータイム。

 スイスに来て初めて「山を見ながらゆったりティータイム」の夢がかなった瞬間。

 アップルパイは美味しいし、マッターホルンは綺麗に見えるし、お店の雰囲気はいいしで言うことなし。(*^^*)

 妙齢の女性のウェートレスさんは普通にTシャツにパンツだけど、妙齢じゃない女性のウェートレスさんはスイスの民族衣装を着ていらっしゃる。
 一緒に写真を撮ってもらった。えへ。
 念願のシェ・ブローニィ(Chez Vrony)で40分もティータイムして、すっかり満足してハイキング再開。アップルパイとカプチーノで12CHFでした。ケーキセットが約1200円か。あのボリュームのアップルパイで美味しかったからOK♪
 お腹が満足して元気いっぱいで歩いて行くとほどなくしてフィンデルン村の出口。この景色は絵はがきなどに良く使われている。
 ツェルマットに戻ってからこの風景の絵はがきを見つけて、自分宛に出しちゃった。(^^)v

 このフィンデルン村の出口を出て、道端の花を眺めながらしばらく歩くと周囲は森になり、林間コースになる。

 林間コースに入って木陰で涼しいかと期待してたら、案に相違して高度が下がった分、暑かった。
 林間コースに入ってしばらく歩くとゴルナーグラード鉄道の鉄橋のみえる場所があった。この少し手前から日本人ツアー客と行き会う。スネガから歩いて降りて来たにしては疲れているみたい。もっと上からハイキングして来たのかな。またしても○急さんのツアーだった。
 鉄橋の写真を撮っていたら、幸運にも列車が通ってくれた。ラッキー☆

 疲れてきたのでこの鉄橋のところから、線路沿いに歩いてショートカットしてツェルマットの街に戻る。この途中、線路沿いでまた大きな鹿を目撃。こんな人里近い所に出没しているのに驚く。

 ツェルマットの街に戻る道を辿ると教会に行き着いた。そうか、教会に行き着くのか。
 スネガ展望台で歩き初めてから教会に着くまでで約3時間20分。ガイドブックによって所要時間が1時間20分とか1時間50分とか相違しているけど、いくらお茶してゆっくりしていたとは言え、これは時間がかかり過ぎ?歩くのは早い方だと思ってたのだけど、もしかしなくても写真の撮りすぎか?

 コース途中に湖あり、牛あり、草原あり、マッターホルンはほとんど見えていて、小さな村あり、林間コースあり、鉄橋ありで、今回の旅行での4回のハイキングの中では最も盛りだくさんのコースだった。