| マルタ国立考古学博物館 |
2025年10月
国立考古学博物館の建物は、聖ヨハネ騎士団のプロヴァンス出身の騎士たちの宿舎のオーベルジュ・ドゥ・ポロヴァンスです。
国立考古学博物館は、マルタの巨石神殿群から発見された紀元前5000年ころから紀元前400年ころまでの出土品が、時代、テーマ別に展示されています。
ヴァレッタ 国立考古学博物館
ジュガンティーヤ神殿、タルシーン神殿、イムナイドラ神殿、ハジャール・イム神殿、スコルバ神殿、タハージュラ神殿の6神殿がマルタの巨石神殿群として世界遺産に指定されています。
国立考古学博物館 入口
10時10分、マルタの国立考古学博物館の見学開始。
ちなみに、国立考古学博物館の開館時間は9時。
国立考古学博物館の入口には、チケット売り場兼ミュージアムグッズ売り場があります。
入口のところまでは、騎士団の宿舎だった場所の内部拝見がまだ頭に残っていました。
けれども、すぐに目の前の発掘品に心を奪われて、失念してしまいました。
国立考古学博物館 入口の天井
国立考古学博物館
タルシーン神殿の衝立
←入口に入る手前に、どうみても発掘品の一対が通路の両脇にあります。
あまりに誰にでも手に触れられる場所にありますから、レプリカかと内心思いつつガイドさんに「オリジナルですか?」と伺うと、「はい、オリジナルの発掘品です」と、きっぱり答えられました。いやいや、入口さえまだ入っていないのにマジですか?
「タルシーン神殿の衝立」というタルシーン神殿の南神殿の発掘品です。
最初の見学場所は、タルシーン神殿の部屋。タルシーン神殿は紀元前3000~2500年のころのもの。
タルシーン神殿の発掘品で満ち溢れています。
発掘品の渦巻状・唐草状の模様は永遠とか長寿の意味、ドット(点々)模様は多産や子孫繁栄の意味があるとのことです。
国立考古学博物館 タルシーン神殿の祭壇
国立考古学博物館 遺跡の年代
世界各国の遺跡の年代を図示したもの。
エジプトのピラミッドが紀元前2530年。マルタの巨石遺跡群の一つであるジュガンティーヤ神殿は紀元前3600年。マルタの巨石遺跡はピラミッドよりも1000年も古い遺跡なのですかぁ。年代を言われるよりも、こうして図で示していただけると、遺跡の年代の関係が分かりやすく、あぁそうなんだぁと、想像しやすくなります。
ジュガンティーヤ神殿の紀元前3600年は、日本だと縄文時代後期。
1つだけケースに入って、燦然とスポットライトを浴びていた「抱き合うカップル」。取り合えず、有名なのかなぁ~っと1枚。何だか現代アートっぽい?
国立考古学博物館
抱き合うカップル
国立考古学博物館 神殿のモデル
巨石神殿を建造するとき、当時の方々はまず、ミニチュアの模型を作っていたそうです。
神殿に屋根が掛かっていたかどうかの議論が行われているときに、この模型の屋根の頂点部分が発掘されたことで、神殿に屋根が掛かっていたと分かったとガイドさんが熱弁を奮っていました。この説明が一番リキが入っていたような気がします。
ふくよかな女性は豊穣のシンボルで、このようなスタイルの女性像がたくさん発掘されています。
頭部がないのは、頭部が壊れて発掘されたのかと思ったら、「頭部は用途によって、笑顔だったり、怒った顔だったり、頭部を付け替えていた」とガイドさんから説明。首の位置の穴に頭部を差して使っていたそうです。そんな何千年も前からそういう発想で作って使われていたのですねぇ。スゴイぞ!>巨石神殿
国立考古学博物館
女神像
国立考古学博物館 コロ
巨石神殿を建造するときに使用したコロ。
コロというと木材がまず頭に浮かびますが、巨石神殿建造時は木材の他に石のコロも使用したそうで、石のコロが何点も発掘されています…木材は腐ってしまいますが、石のコロは残りますから…。最初からこんなにきっちり丸くしていたのか、使っているうちに角がとれてより丸くなったのか。
暗い小部屋に一つだけスポットライトを浴びて浮かび上がるスリーピングレディー=眠れる女神。
ハイポジューム地下神殿から発見された眠れる女神は、マルタの巨石文明の最高傑作とのことです。
国立考古学博物館
眠れる女神
国立考古学博物館
女神像
頭部のある女神像。この女神像の後方に見える頭部に見えるものを状況に応じて付け替えていたのでしょうか。こちらの女神様の表情は…怒りの女神様?
マルタの女神様方のスタイルには親近感を覚えます。
タルシーン神殿から出土した豊穣の女神。
マルタ各地の巨石神殿から出土した像の中でも最も大きかったであろう女神像。別名「スカートをはいた女神」?。
全身像はどんなスタイルであられたのでしょうか。
国立考古学博物館
豊穣の女神
国立考古学博物館
祭壇
ハジャー・イム神殿から出土した生贄を捧げるための祭壇。
模様はドットがたくさん。内側に描かれているのは植物に見えるような気も。ドット模様ということは、生贄を捧げて子孫繁栄、豊穣を祈ったのでしょうか。
タルシーン神殿から出土した動物の装飾が施されたフリーズ。
上段のフリーズに刻まれているのは、角の形からしてヤギのはず。約5000年前に描かれた動物たち。絶対に私より上手いです。
国立考古学博物館
動物のフリーズ
国立考古学博物館
国立考古学博物館
お玉またはレンゲ等
国立考古学博物館
巨石神殿から発掘された当時の生活に使用された品々。私的に、お玉というかレンゲのようなモノがツボです。この当時から、この手のモノが作られて、使われていたのです。
装飾品もありました。アクセサリーもまた人と同じだけの歴史あり…でしょうか。
10時40分、マルタ国立考古学博物館の見学終了。
国立考古学博物館、見どころ満載の博物館です。特に、世界遺産群の巨石神殿の見学を予定している場合は、神殿見学の前後に国立考古学博物館の見学はお勧めです。