ポルトガル旅行記
2011年6月

コインブラ → コニンブリガ → アヴェイロ → ポルト


朝食

 明け方に目が覚めた後、うとうとしながら朝を迎えました。昨日、がんばってコインブラ旧市街まで散歩したので、本日は、朝の散歩はなしで、ゆっくりと(?) 6時30分起床。

 スーツケースのパッキングをして、部屋の外に出し、7時45分から8時20分まで朝食。ちょっと欲張ってパンを取りすぎてしまったようで、お腹いっぱい。はっきり言って食べすぎ。チーズやベーコンなど、全体的に昨日のホテルの方が美味しかったです。
 9時にホテルを出発。雲が多し。昨日の朝といい、午前中は天候があまり芳しくないのかな。
 9時15分に旧コインブラ大学前に到着し、コインブラの現地ガイドさんと合流。現地ガイドは男性の英語ガイドさん。
 この後、リスボンに戻るまで、全て現地ガイドさんは英語で説明して、それを添乗員さんが日本語に訳すという形です。

 昨日、私たちが汗だく&疲労困憊になって、上り下りした坂を快調に走って簡単に旧市街へ入ります。交通機関のありがたさを痛感。
 バスが止まったのは、↓の旧コインブラ大学の前。
 この建物、昨日見た気がします。これが、旧コインブラ大学だったのですか!昨日は歩くので精一杯で全然気づきませんでした。旧コインブラ大学は旧市街の頂上付近にあるはず。つまり、昨日、歩いた道は、坂道迂回コースではなかったのですね。ショック。

ホテル トリップ・コインブラ


旧コインブラ大学


ミネルヴァのモザイク

 旧コインブラ大学の門、鉄の門の前にモザイクで描かれているのは、知の女神ミネルヴァだそうです。

 昨日は何気なく通り過ぎていた場所。やはりガイドさんに説明していただけるのは、ありがたいなぁと実感。
 チケット売り場は門の外なので、ガイドさんがチケットを買いに行っている間、私たちは鉄の門から中庭に入って、中庭を眺めながら待ちます。
 この時計塔は、コインブラのどこからでも見ることができ、時間を知ることができたそうです。また、ラテン回廊のは、この回廊ではラテン語を使わなければならなかったことに由来するそうです。

 ツアーでの見学箇所としてあがっていたのは礼拝堂と中庭。でも、ガイドブックを読むと図書館がお勧めのようなので、旧大学でフリータイムがあったら図書館も個人的に見たいな〜と思っていたら、添乗員さんが「図書館と礼拝堂は共通チケットなので、図書館も見学しましょう」 わ〜い!ラッキー!!図書館が見られる♪しかもガイドさんの説明付☆

時計塔とラテン回廊


図書館前より、中庭&鉄の門

 中庭は残念ながら全面的に改良工事中。建物から人が通れる距離だけ開けて、鉄柵で囲まれています。なので、↑も回廊正面から撮れずに、この角度になってしまいました。
 ←図書館前より、鉄柵の隙間から中庭と鉄の門方向を撮影。

 図書館内部、礼拝堂内部は、残念ながら共に写真・ビデオ撮影不可。

 図書館内部に入った途端、図書館というにはあまりに豪華すぎる空間に圧倒されて立ち竦んでしまいました。
 図書館なのに、柱は装飾着きのネジリン棒。しかも金箔ピカピカ。2階バルコニーの手摺りにも装飾。内部の装飾と天井画が素晴らしい!

 このポルトガル特有の華美な装飾付ネジリン棒と金ピカは、マヌエル様式といって、ポルトガルが大航海時代に一大帝国を築いたときを代表する建築様式だそうで、この後のポルトガル旅行で、様々な場所でたくさん目にすることになります。

 蔵書の本も1階・2階にぎっしり。一部、痛んでしまってこちらの旧図書館内での保存に適さない本は、新図書館の空調バッチリの書庫に保管されているそうですが、その他はこの図書館で保管されているそうです。

図書館



 図書館は、3室構成。空調管理のために入口から入るときは、呼び鈴を押して、中の係員さんを呼び出して鍵の掛かった扉の鍵を開けてもらいます。そして、人が入るとすぐさま扉は堅く閉ざされます。

図書館(絵はがきより)

 そんなに厳重に扉を閉ざしていても何せ古い建築物なので虫が入ってきてしまうとのです。この虫が古い本の大敵。ほっておくと本をぼろぼろに食べられてしまうので、その虫退治の秘策として旧図書館内に何と!蝙蝠を飼っているというころです!
 ガイドさんにそう説明されても、半信半疑…というより、「話、作ってません?」な感じでしたけど、一番奥の部屋で、「蝙蝠の糞から家具(机や椅子)を守るために、夜はこの布を家具に掛けます」と、実際に使われている布を広げられて見せられるに至って、ようやく虫退治のために蝙蝠を飼っているのが事実だと認識できました。昼間のこの見学時間にも、図書室の中の隅の暗がりに蝙蝠は身を潜めているのだとか。ひ〜!!夜の暗がりの中、図書館を滑空する蝙蝠たち。まるで「ハリー・ポッター」の世界です。
 図書館の所蔵する本で最も古いのは1000年以上前のもので、紙ではなく羊皮紙製だとか。しかもそれが、結構な数あるそうです。うっわ〜、見てみたい!

 と思っていたら、正規の手続…研究していることに関し、この図書館の蔵書が必要であり、それなりの研究機関・大学の教授の紹介状を取れたなら…を踏んだら、コインブラ大学の関係者でなくとも、こちらにある本を借りることができるとガイドさんが教えてくれました。外国人なら、コインブラ市内のホテルなら持ち出しできるとも言ってました。何の研究もしていない一般観光客には無理ですけど、こちらの蔵書を見られる可能性を持っている方もいる、ということのようです。
 見たいと思っていた図書館が見られ、それも思いの外、インパクトのある内装とエピソードにすっかり満足して、次の礼拝堂の見学です。

 礼拝堂の内部はアズレージョに覆われていて、ある意味、図書館に足を踏み入れたときほどのインパクトはありませんでした。

 ここで目を引かれたのは、主祭壇に置かれた階段。一般的に主祭壇には聖母子像か磔刑のキリスト像が置かれていることが多いのですが、ポルトガルでは、「天国への階段を上る」意味を込めて、階段が置かれているそうです。

礼拝堂


礼拝堂(絵はがきより)

 そして、もう1つ珍しかったのがパイプオルガン。パイプオルガンの管は、一般的には上向き。それがこの礼拝堂のパイプオルガンには、横向きの管がいくつもあるのです。パイプオルガンの装飾的にも面白いなぁ。
 充実の旧コインブラ大学見学でした。

旧カテドラル
 9時55分に旧コインブラ大学を出てから、すぐの坂を下って旧カテドラルの脇を通ります。ここに、自称(オリーブの木自体は自称しないので、ここではコインブラ市か旧カテドラルなのかな)樹齢1000年のオリーブの木があり→、根元の白い石に、「樹齢1000年のオリーブ」と英語で書いてありました。ガイドさんいわく「誰も判らないから言ったもの勝ちです」。
樹齢1000年のオリーブ

 幹がかなり太いので、それなりな樹齢だとは思えますけど、1000年はどうかなぁ。ツアーメンバーさんたちの反応もそんな感じでした。

旧カテドラル

旧カテドラル

 旧カテドラルは要塞のようなガッシリとした建物でした。
 白い彫刻が施された門の前を先に通ったので、こちらが正面だと思ったら、そこから壁沿いに左に回りこんだところにある飾り気のない門が正面のようです。旧カテドラルは外観を見ながら通り過ぎるだけで、入場観光なし。
 旧カテドラルを見ながら、更に坂を下りつつ、旧市街散策が続きます。旧カテドラルを通り過ぎたあたりから、小さな路地の坂道や階段が現れて風情が出てきます。

コインブラ旧市街

 階段を下って行くとコインブラ大学が隆盛だった時代の服装をした町娘さんの銅像がありました。

コインブラ旧市街

 こんな路地がそこここにあります。いい雰囲気♪
 フリータイムで時間があったら、旧市街のどこかの小路をグルグル歩きまわってみたいなぁ。

アルメディーナ門
(旧市街内側)

 ガイドさんに率いられながら階段と坂道を下ると門が出現。

 これは、以前、コインブラが城壁に囲まれていたときの城門だそうで、これまで歩いてきたところが城門の内側=旧市街内側で、この門をくぐった外は=旧市街外側なのだそうです。

 ←旧市街側の城門は花が咲いてとってもエレガントなのに、→城門をくぐると、かなり無骨でお土産物屋さんコーナーになっていました。こうして見ると、かなり厚い城壁ですね。

アルメディーナ門
(旧市街外側)

 コインブラのメインストリートのフェレイラ・ボルゲス通りに出て、サンタ・クルス修道院方向へ歩くと、→のような交差点がありました。坂道と平坦な道が交差して…。うっとりするほど素敵な道です。こういう道、趣味です。(見る限定)

 サンタ・クルス修道院前に辿り着いたのは10時15分頃。約20分、旧市街散策をしていたようです。

 サンタ・クルス修道院の中に入いるとミサ中。少し様子を伺っていると観光客の見学は無理そうなので、フリータイムがあったらもう1度来ることにして、早々に修道院の外に出ました。

フェレイラ・ボルゲス通り


聖ヤコブ教会

 サンタ・クルス修道院から、現地ガイドさんの後に従って細い路地をくねくね。とっても楽しい♪だけど、この道を辿って再びサンタ・クルス修道院を再び訪れるのは無理!どうしようかなぁなどと、つらつら考えながら歩いている途中、教会の壁と階段が一体化した教会の前を通りかかりました。絵になる〜と1枚記念撮影。

 そうこうするうちに、昨日も訪れたポルタジェン広場に出て、「このポルタジェン広場に面した2軒のカフェで、コインブラが発祥の地とされる金平糖を販売しているので、購入したい方はどうぞ」と添乗員さんからアナウンスされて、ここで10時30分から11時までフリータイム。
 私たちは、まずはサンタ・クルス修道院に戻ろうと地図を広げると、ポルタジェン広場からサンタ・クルス修道院へは、フェレイラ・ボルゲス通りを直進すれば行けるのを確認。ということは、かなり路地を遠回りして路地の雰囲気を満喫するように現時ガイドさんはコース取りしたのかな。

市庁舎(左)とサンタ・クルス修道院(右)



サンタ・クルス修道院(左)と
カフェ サンタ・クルス

 ポルタジェン広場からサンタ・クルス修道院まで直進&平坦な道で5分かからないくらい。あまりに近くてビックリ。
 サンタ・クルス修道院に向かって左側の建物はコインブラの市庁舎、右側の建物は1530年に建てられたときは教会で今はカフェだそうです。

サンタ・クルス修道院
主祭壇


サンタ・クルス修道院 内部
 サンタ・クルス修道院の中に入ると、ミサは終わっていました。

 熱心にお祈りを捧げる信者のかたもまだまだいらっしゃるので、観光客としては主祭壇近くまで、お祈りのお邪魔にならないようにとにかく静かに移動。
 主祭壇に置かれているのは、天国に上る階段。

 主祭壇近くから修道院内部を観ながら、じょじょに入口方向へ移動。修道院内部は美しいアズレージョで飾られています。
 30分のフリータイムでは、このくらいの見学で精一杯。来た道を戻りながら、絵はがきを物色していたら、3軒目くらいのお土産物屋さんで、↑に掲載したコインブラ大学の図書館や礼拝堂の内部の絵はがきを見つけて大急ぎで購入。1枚0.4EUR×5枚で2EURでした。

 集合場所の広場に戻り、残りの5分で金平糖を買おうとしたら、1軒のお店は金平糖SOLD OUT。(笑) もう1軒のお店はカフェのお客さんがキャッシャに何人も並んでいて、到底5分で買うのは無理と判断。残念!
 集合場所には、金平糖が山のように入った買い物袋をぶらさげたツアーメンバーさん多数。思ったとおり我々のツアーメンバーさんが大量の金平糖を購入したようです。

 11時にバスに乗り、コインブラ近郊にあるローマ遺跡のコニンブリガ遺跡見学へ。
 コインブラからバスに乗ること30分でコニンブリガ遺跡の駐車場に着きました。思いの外近かった。駐車場には、大型観光バスが2台駐車。あとはマイカーが数台。
 予想以上に多かったというべきか、観光地としては少ないというべきか…。

コニンブリガ遺跡
モザイクの床


コニンブリガ遺跡

 遺跡の見学に敷地に入ると、小学校高学年か中学生と思われる子供たちの集団がわらわらいました。遠足とか社会科見学とかの類なのかな。すっごい賑やか。

コニンブリガ遺跡


コニンブリガ遺跡
モザイクの床

 ガイドブックを読んでいたかぎりでは、建物の遺跡が少しとモザイクがいくつかあってそれで全てかと思っていたら、それなりの広さと規模で、ローマ遺跡の一通りが一式セットになっていて驚いてしまいました。失礼しました>コニンブリガ遺跡さま。
 モザイクの状態の良さと数の多さ、模様の多種多様さにも驚きを禁じえませんでした。

コニンブリガ遺跡


コニンブリガ遺跡
劇場
 劇場の舞台の後の壁はスクリーンとしてローマ時代から利用されているそうです。今でも劇場跡では歌劇が上演されることがあるとか。ローマ時代の劇場は、現役で活躍しているところが多いですね。

 コニンブリガ遺跡は、4世紀にゲルマン民族の侵入により市民が逃げて街は寂れたとのことです。

 男性用の公共浴場は2か所も。ローマ時代には、ありがち。
 コニンブリガ遺跡の一隅に屋根の付けられた場所が1か所だけありました。現地ガイドさんによると「この遺跡の最も重要な遺物」だとか。あまりに正直な取扱いに、ツアーメンバーさん全員と、つい笑ってしまいました。

 その重要な遺跡のモザイクの中に、↓の魚の柄のモザイクがありました。あまりの可愛さについ1枚。

 ポンペイ遺跡ほど大規模ではなく、コンパクトにまとまっているので、ローマ遺跡を短時間で見ようとするにはいい場所かもしれません。ポルトガルで、敢えてローマ遺跡の見学をするかどうか、の問題がありますが…。

コニンブリガ遺跡


コニンブリガ遺跡
モザイクの床

 11時30分から12時15分までの45分間で、現地ガイドさんに案内されての遺跡見学終了。

 12時15分から12時40分まで25分間のフリータイム。遺跡からの出土品を展示した付属の博物館があったので、そこを見学してトイレを借りたら、あっと言う間にフリータイム終了。ちょっとしたミュージアムショップも併設されていたので、そこでお買い物をされるツアーメンバーさんもいらっしゃいました。

 コニンブリガ遺跡見学を終え、コインブラの街に戻って昼食です。
 昼食のレストランは、ポルタジェン広場からモンデゴ川沿いにエミディオ・ナヴァロ通りを行ったところにあるレストラン ドン・ペドロ。某ガイドブックに載っていますので、場所の確認はそちらでお願いします。

 昼食は13時から14時15分。

 飲み物は、微炭酸系が飲みたいな〜と思っていたら、セブン・ナップ(スプライトのようなもの)があったので、セブン・ナップを注文1.5EUR(約180円)。観光地のレストランにしては超良心的な価格!

レストラン ドン・ペドロ


レストラン内にて

 セッティングされていたお皿がアズレージョのようで綺麗だったので1枚。
 ワインなどのお酒のボトルが店内の至る所にディスプレイされていました。中にはかなりの年代物も。単なるディスプレイか商品かは謎。

 前菜が干しダラのコロッケ。前菜のくくりなのでコロッケだけど温かくはないです。

レストラン内にて

 干しダラのコロッケはしっかり味が付いていて、付け合わせのインゲンの茹でたのは薄味でおいしかったです。
 鴨のピラフは肉が柔らかく、味加減も丁度よくてこれおいしくて幸せ。
 オレンジケーキはシフォンケーキのようで、オレンジの風味はごく僅かだけど、あまり甘くなくてこれまた美味。

セブン・ナップ


干しダラのコロッケ


鴨のピラフ


オレンジケーキ

 前菜、メイン、デザートとも完食。今回のポルトガル旅行のツアーでのお食事で最もおいしい料理たちでした。

アヴェイロ駅

 14時20分にコインブラを発ち、15時15分にアヴェイロに到着。

 アヴェイロ駅で15時17分から15時30分まで写真ストップ。
 アヴェイロは、真っ青な空が広がり、アヴェイロ駅の駅舎のアズレージョと共に駅舎の白壁と見事なコントラストを描いています。絵になるなぁ♪

 アヴェイロ駅の壁は、アヴェイロの街並み、暮らし、伝統などが描かれたアズレージョで飾られています。

アヴェイロ駅のアズレージョ

 ←が、暮らし、伝統、

 →が、街並み

でしょうか。

 ここは、屋外でも保存状態がよく、美しいアズレージョが堪能できました。

アヴェイロ駅のアズレージョ

 写真ストップ後、バスに再乗車して5分経つか経たないかで、中央運河に到着。ここで再びバスを降り、今度は時間を区切ってのフリータイムになります。

 早くフリータイムになって街歩き、ショッピングに行きたい私たち。じっくり今後の予定を考えてからフリータイムの集合時間を決めようとする添乗員さん。

 添乗員さんがフリータイムが終わり、再集合したときに、「皆さん、解散するのが早かったですね〜。再集合の時間を言って、振り返ったらもう誰もいませんでした。」だそうです。(笑)

中央運河のモリセイロ


中央運河のモリセイロ

 青空、運河に浮かぶ小舟。どれを撮っても絵になる光景。もう自由に散策したくて仕方がありませんでしたから〜。(笑)

 15時35分から16時20分までフリータイム。解散した場所に再集合。

 まず、中央運河で最も街並みとモリセイロ(小舟)が絵になる場所を探してウロウロする私たち。
 何か所かで記念撮影して満足してから、アズレージョが素晴らしいとガイドブックにあるカテドラルを目指すことにしました。
 中央運河から程なくモザイクの鮮やかな路地があったので、思わずその道に入り込んでしまいました。
アヴェイロの街角

 そうするとこれも絵になる市庁舎出現。広場のジャカランダも満開です。
 そして!市庁舎の斜め向かいのミゼルコルディア教会の佇まいにテンションが最高潮に達しました♪

市庁舎


ミゼルコルディア教会


ミゼルコルディア教会 内部

 ミゼルコルディア教会の外壁一面がアズレージョです♪
 アズレージョと青空とジャカランダ☆
 この段階ですっかりカテドラルは私の頭からもえむちゃんの頭からも消え去っていました。
 うきうきしながら、中に入ると内部も一面アズレージョです♪アズレージョ以外の装飾がシンプルなのが、更にアズレージョを引き立てて、ごてごてさを感じさせず清楚な印象を醸し出しています。すっかりこの教会が気に入った私たちはフリータイムの集合時間に間に合うぎりぎりまで、ここで過ごしてしまいました。

税関

 集合場所では、ショッピングを満喫された方、散策を楽しまれた方など、三々五々、集合。

 小さいけれど素敵な街なので、正直、45分のフリータイムは短いと思います。せめて1時間、できたら1時間30分のフリータイムがあれば、もっともっとアヴェイロの小路を歩きまわれて、満喫できただろうに…。

 アヴェイロがすっかりお気に入りになったえむちゃんと私の心を乗せたて、バスは本日の宿泊地ポルトへの道をひた走ります。
 ポルトガルを訪れる前までは、ポルトガルがスペインの陸続きの隣国ということもあって、スペインと同じような褐色の大地にオリーブ畑が続く風景を想像していました。それが全然違っていて、緑豊かな大地でした。そして、高速道路を走るときバスから見える風景は、家がないところでは、日本の高速道路を走っているような錯覚さえ覚えてしまうくらい、日本の田舎にありがちな風景でした。

 EUの中では、ギリシャに次いで財政面で不安のあるポルトガル。けれどもインフラ整備の面では全く比べ物にならないくらいポルトガルが上でした。それが紀元前後に最盛期を迎えた国と大航海時代に世界帝国をうちたてた国の違いなのでしょうか。

アヴェイロからポルトへの
道沿いの風景


ウェルカム・ポルトワイン

 そんなことをつらつらと考えているうちに、17時20分ホテルに到着。アヴェイロからはバスで1時間でした。

 ホテルに着くと、私たちのツアーは会議室のような個室に案内されて、そこで渡されたウェルカム・ポルトワインを飲みながら、チェックイン手続が終わるのを待ちます。ポルトワインが甘くて口当たりがよくてアルコールが苦手でも飲めてしまいます。そしてアルコール度数が高いので酔っ払いの出来上がり。(泣)
 ポルトは港湾都市で船での入出国ができるため、ホテルでの客の管理も厳重で、ツアーメンバー全員のパスポートが集められ、ホテルに一旦預けることになりました。話には聞いたことがありますけれど、実際にパスポートを集められて、ホテルに預けたのは初めてです。
 機能的で小洒落た内装。スーツケース2つ広げられ、水回りの問題なし。

 一応、5つ☆のホテルです。同じ旅行会社さんの1つか2つランクが上のツアーが同じホテルに同じ日宿泊。「あちらのツアーのお客さまは、それを知ったらショックでしょうね。」by添乗員さん
 同じ日により多くの宿泊客を送り込んだ方が宿泊費の値引きが大きいのかなと思ってしまう私たち。(笑)
 カイス・ダ・リベイラという、ポルトのドウロ川沿いにあるレストランが多い地域の中にあるレストランで夕食を摂るとのことで、18時30分にホテルを集合・出発予定。

 ホテルにチェックインしたら、個人的にポルト市内まで出て、夕食のレストランでツアーと合流しようかなとも考えていましたけれど、ウェルカム・ポルトワインですっかり酔っぱらいになってしまった私たちは、集合・出発の時間まで部屋で大人しく過ごすことにしました。ホテルは旧市街から、バス(公共交通機関)で20分くらいかかるような郊外なので、酔っぱらって外出して何かあったら困りますから。

カイス・ダ・リベイラと
ドン・ルイス1世橋


ドン・ルイス1世橋

 集合時間の10分前にロビーに降りて、既にスタンバっている添乗員さんが、コインブラのフリータイムのときに郵便局で調達してくださった切手から、必要な枚数を買い取らせていただきました。

 18時30分ホテルを出発。19時にエンリケ航海王子広場前でバスを下車。カイス・ダ・リベイラの中にあるレストランまで散歩気分でぶらぶらします。

 すると、目の前に、ポルトのランドマークのドン・ルイス橋が出現。
 ドン・ルイス橋はパリのエッフェル塔の設計者のエッフェルの弟子によって建てられた2階建ての橋で、1階は歩行者と自動車、2階は歩行者と電車が通行できるそうです。ドウロ川とドン・ルイス橋の組み合わせは、ポルトを代表する風景。

シェ・ラパン 店内

 19時10分、カイス・ダ・リベイラの中のシェ・ラパンというお店に案内されて夕食スタート。この店には、ドウロ川沿いにテラス席もあるけれど、私たちは店内の1階席に案内されました。

 この夕食のレストランもガイドブックに掲載されていますので、興味のある方は、ガイドブックを参照してください。

シェ・ラパン 店内

 店内には、所狭しと大きい調理道具や、統一性のほとんどない世界各国のお土産物のようなものが飾られていて、添乗員さん曰く、「この店に来るたびに増えています。オーナーの趣味です。」だそうです。

 人参の和え物、オリーブ、豆の3皿は、席に付いたときにもうセッティング済だったので、日本でいう付きだしのようなものなのでしょう。
 ファンタオレンジは冷たい炭酸系の飲み物がほしかったのでチョイス。ファンタオレンジ1本1.75EUR(約210円)は、THE観光地!のど真ん中のレストランとしては、破格の料金?!ポルトガルの物価って安い!

人参の和え物


オリーブ





ファンタオレンジ

 飲み物が配られたころ、日本人某リーズナブルなツアーの団体さんがどやどやと入店して2階へ上って行きます。えっとぉ、40人近くいたでしょうか、最後の方に入店して来た女性が私たちのテーブルに向かって「どこからですか?」と聞いてきました。どこからって大雑把でいいのか、もっと具体的な地名がいいのか考えを巡らせていたら、同じテーブルの皆さんも同じようなことを考えたのかシーン。焦れた女性は、「京都とか、大阪とか、神戸とか」。あ、この女性は関西の方ですか。それなら答えはひとつ。「東京です。」と答えたら、思いっきり隣りの女性と合唱していました。(笑) この関西からのツアーの添乗員さんはお店の外のお店に最も近いテラス席でお食事。「いいなぁ、あそこ。」と他のツアーの添乗員さんをうらやましく思いながら食事をしたのでした。そういえば、我らの添乗員さんの姿は見えなかったけれど、どこで食事をしていたのかなぁ。

スープ


豚肉と野菜の煮込み
(4人分)

豚肉と野菜の煮込み


プリン

 トマト風味(かな?)のスープは野菜入り。
 豚肉と野菜の煮込みは、煮込みというより豚肉の温野菜と果物添えな感じ。トマトがスパイシーで、パイナップルやりんごも温かくなっていました。
 プリンは、いわゆる普通のプリンの3倍くらい固かったなぁ。味的にはgoodなので、ポルトのプリンはこの固さが普通なのかも。
 普通においしいお店でした。
 20時45分、夕食を終えて店を出ると辺りは夕暮れに染まっていました。そして、陽が落ちた途端、急に寒くなって、それまで半袖Tシャツ&長袖ブラウスで暑かったのが、陽がくれた途端、寒いくらいです。

 「ヨーロッパは陽が落ちたら冷え込む」をポルトで初めて実感。

 レストランに来た道を逆に辿ってバスとの待ち合わせの場所に戻る途中も、川風が冷たいこと!
 夕暮れでロマンチックだけど風が冷たいよぉ!

ドン・ルイス1世橋


ヴィラ・ノヴァ・ガイア地区

 カイス・ダ・リベイラ地区の対岸のヴィラ・ノヴァ・ガイア地区に、明日のポルトワイン工場見学&試飲をするサンデマンがあります。
 川沿いを歩いていたら、ウミネコさんが獲物の魚を捕まえて、お食事しようとするシーンに出くわしました。それが、このウミネコさん、魚を飲み込むのがヘタで、私たちが見ているだけで、5回くらい魚をくちばしから落として逃げられそうになっていました。
 最後には魚を食べられたからよかったですけど、魚に逃げられてしまうのではないかとハラハラしてしまいました。(笑)

 バスを降りたエンリケ航海王子の像のある広場まで戻ってもバスの姿はなし。

 バスが来るまで手持ち無沙汰で、何もしていないと寒いばかりなので、気を逸らすためにも公園の回りの建物の写真撮影でもしましょう。

エンリケ航海王子の像


聖ニコラ教会


サンフランシスコ教会
 エンリケ航海王子の像がある広場の正面の川側にある壁面がアズレージョで覆われている教会は聖ニコラ教会。(この名前は翌日、教えていただきました。)

 エンリケ航海王子の像を背にして右側にある教会がサンフランシスコ教会。ここは明日、見学予定です。
 そうこうしていると、ようやくバスが来ました。バス車中の暖かさにホッとしたりして。

 21時20分、ホテル到着。
 お風呂を使った後、マッサージをして23時45分就寝。昨日のコインブラの坂道の上り下りをしたことで心配したほどには筋肉痛になりませんでしたけれど、用心に越したことはありません。

 本日の総歩数17,437歩。