クロアチア・スロヴェニア旅行記
2010年6月

ブレッド → ポストイナ → オパティア


ホテル・サビッツァ
 疲れのせいか夜中に左脚がつっても眠さが勝って「左脚が痛いよ〜」と、泣きながら何時の間にか眠ってしまっていました。2時30分頃に時差ぼけで目が覚めてからは、うつらうつら眠っていたのかいないのか…。小鳥のさえずりで5時に起床です。

 せっかくブレッド湖まで徒歩圏のホテルですから、ブレッド湖の中の島に建つ聖マリア教会の階段が正面から見えるところまで朝のお散歩を計画しました。
 部屋に戻ったらスーツケースを出せるようにパッキングして6時に出発。
 ホテルを出たときには着ていた春物のウィンドブレーカーも、湖畔に着いたときには暑くて無用の長物に成り果てていました。
 湖畔に、旅友さんが2連泊したPark Hotelを見つけた私たちは、「ここが旅友さんが泊まったホテルですか。お散歩し放題の好立地だね」と大はしゃぎ。(笑) いえいえ、私たちが泊まったホテルも湖畔まで数分ですから十分ですよん。

 私たちよりも早くからお散歩に出ていらっしゃる方々もいて、「Good Morning」と朝のご挨拶を交わしながら湖のほとりを歩きます。朝の爽やかな空気が気持ちいい!
 朝の散歩で出会う方々は観光客と地元の方が半々くらいでしょうか。愛犬の散歩の方が少なからずいらっしゃいました。

 ブレッド湖畔、どこを撮っても絵になる風景で、激写しまくり。この日に撮った写真の数は恐ろしい枚数になっていました。

ブレッド湖に浮かぶブレッド島に建つ
聖マリア教会

 かつてのユーゴスラビアのチトー元大統領の別荘をホテルにしたヴィラ・ブレッド近辺まで行くと、ブレッド湖に蓮の花があるのを見つけました。朝なのでまだ蕾のままの蓮と逆光に浮かぶブレッド城。幽玄ということにしましょう。

 朝食の時間までにホテルに戻らなくてはならないので、この辺りまでくると時計を気にしながら、汗だくになって少し早歩きになっていたりしました。初日の朝から、ゆったりモードとは程遠いスタート?
 
 何とか聖マリア教会の階段を正面から見える位置に到着。ここに来たかったのです〜。鏡のような湖面に映るブレッド湖の姿はまさに絶景です。早起きして一生懸命歩いた甲斐がありました。大満足♪

 満足したら、残念ながら持ち時間に限りのある私たちは足早にホテルに向かって引き返さなければなりません。

 それでも、目の前に広がる風景についつい足が止まってしまうのを禁じえませんでした。

ブレッド湖に浮かぶブレッド島に建つ
聖マリア教会


ブレッド城

 ←の角度からでしたら、ブレッド城も逆光にならずに撮影できました。朝、通りかかったときよりも戻りの時間の方が、太陽の光が強くなっている分、ブレッド城もしっかりとその輪郭を現しています。

 朝食は7時から自由に摂ってよいということでしたので、7時25分にホテルに帰りついてから一旦部屋に戻り、上着などを置いたりしつつ、少し休憩。何せ汗だくですから、朝食を食べる前に少し汗が落ち着くのを待たなければ…。

 昨夜、部屋に入ったときは暗かったので開けなかった窓際のドアを開けると、そこにはベランダがありました。
 ベランダから見えるのは、ブレッド湖方向とは反対側にあたるのかな、他のホテル、ペンション、別荘といった感じの建物でした。時間があったら、ここでお茶を飲みながら景色を楽しむのもいい感じなベランダです。ただし、椅子が1つなのが…。
ベランダ


ベランダからの風景


朝食
 7時35分から朝食。

 テーブルがいっぱいだったので、6人テーブルに2人で席に着いていた外人さんに相席をお願いしてOKをいただき、そこに着席。
 ファミリー客が多いようで、小さな子供さんが何人もいます。そのうちの1人、就学前の女の子がチョコレートがけのクレープを持っていたので、私もクレープにたくさんチョコをかけてみました。子供にはりあってどうする?>自分
 ベーコン、ソーセージ、フルーツポンチとヨーグルトなど料理の種類も豊富で、コーヒーもおいしかったので、個人的にはこのホテルの朝食は今回のツアーの朝食の中では最もおいしかったと思います。
 朝食が終わってまだ8時5分。9時の出発には時間があります。

 だったら、もう1度散歩に行きましょう!

 湖畔に行く途中、インフォメーション近くのお土産物屋さんが開いていたので絵はがき0.3EUR(約35円)をお買い上げ。

 湖畔に着いたら、朝の散歩のときとは反対方向に歩きます。

ブレッド湖


ブレッド湖
 ↑カモがいっぱ〜い☆と喜んでいると、目の前を手漕ぎボートがスーっと通って行きました。朝の出勤風景?

 ブレッド湖は手漕ぎボート以外は禁止されているそうで、各ボート乗り場からスロヴェニア唯一の島であるブレッド島に渡るのには、この手漕ぎボートにお世話になります。
 この漕ぎ手さんは古くからの村人の家系の伝統の仕事ということで、地元出身者しかなれないそうです。
 カヤックのような船の練習をしていました。後で、ガイドさんに聞いたところ、この船はバランスを取るのが非常に難しくて、すぐに引っくり返ってしまうそうです。見ている分には、簡単そうにスイーっと漕いでいるように思えるのですが。

 「ユリアン・アルプスの瞳」と称されるブレッド湖の素晴らしい景観の中で練習ができるなんて、彼らは恵まれてますね。

 フリー散策はこのへんにしてそろそろホテルに戻る時間です。ホテルに着いたら8時50分。ナイスタイミング。

ブレッド湖

 9時にホテルを出発し、向かった先は朝の散歩で前を通ったヴィラ・ブレッド近くのボート乗り場。あのときは、歩いて30分くらいかけて大汗かいて行ったのに、バスだとホテルからの所要時間は5分ですか…。

 ブレッド湖のガイドさんは20代半ばくらいのヒョロヒョロっとした感じのお兄さん。一瞬、大学生のバイト?!とか思ってしまいました。いえ、きちんとしたライセンスガイドさんです。


 ボート乗り場に行く途中、蓮のある場所を通りかかると、朝見かけたときは蕾だった蓮の花が咲いていました。わずかな時間ですけれど、そこには確かに時間の経過があるのですね。

 ボート乗り場に着くと、ガイドさんより更に若いお兄さんが1人でボートの用意をしています。早くボートに乗りたいのにお兄さんは「ダメ」。
 ガイドさんが携帯で電話してしばらくすると、ヴィラ・ブレッドからおじさんが来ました。
 このおじさんがボートの漕ぎ手さんで、若いお兄さんは助手さんらしいです。ちなみに、おじさんはヴィラのカフェでお茶していたようです。(笑)
 ボート乗り場を出て、ボートは一直線にブレッド島を目指します。
 このボートはつい最近、おじさんが造った(造らせた)そうで、おじさんは盛んに愛船の自慢をしていました。

手漕ぎボートの舳先


ブレッド島に建つ聖マリア教会
 ボートは滑るようにという形容がぴったりなほど全く揺れずに進んで、とても快適。唯一、揺れて怖いのは下船のときかな。

ブレッド島
聖マリア教会へ続く階段

 ブレッド島に着くと、もう観光を終えて島を出る日本人グループがいました。このグループ、ボート1艘に乗り切れずに、私たちの乗って来たボートに分乗するのか、歓声を寄せて出迎えてくれました。

 ブレッド島の聖マリア教会はスロヴェニアでも有数の結婚式スポットだそうで、←の99段の階段を花婿さんが花嫁さんを、お姫さま抱っこして上り切れると幸せになれるのだそうです。結婚が決まったら、花婿さんは身体を鍛え、花嫁さんはダイエットしないとですね。(笑)
 私たちのツアーメンバーにいた新婚さんは…トライしませんでした。
 亡くなった最愛の夫が生き返ることを祈って、ある若い女性が鐘を湖中に投じたけれど、願いはかなわず修道女となったという話をローマ教皇さまが聞いて、この教会に鐘を寄進したのだとガイドさんが説明していました。
 哀しく純粋な愛の物語。

 それから、3度紐を引くうちに鐘をならすことができると幸せになれると言われているそうです。

 ラッキーなことに、このとき教会には個人客さんが何人かいるだけで、あとは私たちのツアーメンバーだけ。
 ガイドさんの説明を聞き終わってから、私たちは順番にトライ。

鐘楼

主祭壇


鐘をならす紐
 1番最初に紐を引っ張ったご夫婦が最も力が必要だったようで、大変そうでした。1度引かれると慣性で、簡単に引けるのか、私たちは楽に紐をひけて、しっかり鐘をならすことができました♪
 ツアー内で順番待ちの行列ができているので、2人参加の人は2人で、というように一緒に紐をひいて、写真撮影は添乗員さんにお願いしました。
 無事、全組(員)、鐘をならすことができました☆
 私たちのグループが全員、紐を引き終える頃には、次のグループが来て紐を引く順番を待っていました。
 このブレッド島には、聖マリア教会とその付属施設があるだけ。教会を出て、ぐるっと1周(しても10分かからないくらい)して、ボート乗り場に戻ります。
 湖の水はものすごく透明で泳ぐ魚の姿がよく見えます。
 そして、私たちがブレッド島をそぞろ歩くうちにも観光客を乗せてブレッド島を目指すボートがぞくぞくと押し寄せてきます。

ブレッド湖


ブレッド湖


ボートの漕ぎ手のおじさん

 私たちがボート乗り場に戻ると、来たときに乗船したボートのおじさんが戻ってきて待っていたので、すぐにボートに乗ることができました。
 おじさんによると、ボートを漕ぐときに腰を使うので、いつも腰が痛くて大変な仕事だそうです。

 帰りのボートも全く揺れずにスイスイ。往路で乗ったボート乗り場とは違う、少しだけ距離が長く乗っていられるボート乗り場に船を着けてそこで下船して、バスがブレッド城に向かったのが9時50分でした。
 バスに戻って1番最初にしたことは、ドライバーさんから500mlペットボトル1本1EUR(約120円)の水を買うこと。えむちゃんと半分ずつシェアして一気飲みです。暑いから冷たい水がおいし〜い!

ブレッド城
 ブレッド城は断崖の上。バスの駐車場は坂の途中にあるので、ブレッド城まで、少し上り坂を歩いて上ります。

 城門をくぐり、ガイドさんからチケットを受け取って入場。
 10時5分からブレッド城観光の開始。

ブレッド城
 城内も坂道が続きます。

 坂を上りきった所にあるのが城の1階部分の建物。ここからブレッド湖の景観を少し眺めつつ、上の2階部分の方が景色がいいので、更に階段を上ります。

 2階部分のテラスから、ブレッド湖と周囲のユリアン・アルプスの景観を見渡して深呼吸。

 ↓ ブレッド湖が“ユリアン・アルプスの瞳”と称されるのも納得の景色。

ブレッド城 1階
城壁部分を歩けます


ブレッド湖とブレッド島

 ブレッド湖畔からは見えなかったユリアン・アルプスの最高峰トリグラフ山を仰ぎ見ることができます。

 アルプスの南側にあたるので、“日の当たる側のアルプス”だそうです。

 天気がよいので青空に湖や山がよく映えます♪

奥の残雪のある山がトリグラフ山


ブレッド城 2階

 景色を堪能した後は、ブレッド城内部の博物館の見学。こちらの博物館では、青銅器時代からのブレッドの歴史の変遷が展示されています。ガイドさんは自分たちの歴史なので大いに語り、それを通訳する添乗員さんは綺麗に要約しています。
 特にこれという展示品があるわけでもないので、内部見学は興味と時間次第という気がしないでもありません。
 屋内は直射日光が遮られるので、少しホッとします。

 博物館の見学が終わった10時45分からフリータイム。11時30分までにバスまで各自で戻ることになりました。
 フリータイムになって私たちが速攻で向かった場所が、グーテンベルクの活版印刷機を使って、記念のカードというか証書を印刷してくれる工房です。数種類のデザインと数種類の用紙の色から好きなデザインと色が選べて、当日の日付と注文主の指定した名前を印刷してくれるので、自分用のいい記念のお土産です。
グーテンベルクの活版印刷の
おにいさん


グーテンベルクの活版印刷の
見学記念カード
(名前と日付は消してあります)
 デザインはブレッド城、ブレッド湖、聖マリア教会の3つが描かれているもの、用紙の色はブレッド湖の色に通じる緑青にしました。1番小さいB5くらいの用紙で8EUR(約960円)。これに台紙を付けてくれるので、そのまま飾ることもできます。
 私は、帰国後、フォトフレームに入れて飾っています。↑

ブレッド城

 私たちが刷ってもらっていると、あとから親子連れとカップルの観光客が入ってきて、おにいさんの仕事ぶりを熱心に見学していました。
 待ち行列が出来てしまうと、フリータイムの有効活用ができないので、急いでここに来たのです。大正解。
 おにいさんのコスチュームは当時の衣装の再現でしょうか?

 ←工房はブレッド城1階の建物で、出たところはこんな感じ。

ブレッド城 城壁

 次に向かったのは、1階部分の建物の上方にある城壁部分です。ここを歩きたくて♪
 城壁はかなりゴツイ造りです。

 城壁を歩いていると2階部分の建物から中世のコスチュームを来た方々が出てきました。
 私たち観光客は喜んで写真撮影してましたけれど、このコスプレ軍団は何だったのでしょうか。
 このあと、2階部分のテラスからブレッド湖をバックに自分たちの記念撮影をしたら、タイムアップ。ブレッド城を後にしてバスまで10分少々の道は来たときとは逆に下り坂なので、歩くのが慎重になります。
 私たちがグーテンベルクの活版印刷の工房へ行っていたとき、ツアーメンバーさんの何人かは添乗員さんと一緒にブレッド城内にあるワイン醸造所でワインをお買い上げしていたそうです。
 ブレッド城の見学を終え、これにてブレッド湖観光終了。バスは昼食のレストランに向う…ところ、添乗員さんが、「ブレッド駅に行きましょう」ということで、11時43分から45分までブレッド駅で写真ストップ。
 ハプスブルク家支配時代に内陸から海への輸送手段として鉄道が建設され、開通間もなく第1次世界大戦からハプスブルク家の崩壊という歴史の荒波にもまれた路線で、添乗員さんによると日本のガイドブックには記述はないけれど、外国のガイドブックには紹介されているということです。

ブレッド駅

昼食のレストラン

 昼食のレストランはブレッド城をはさんでブレッド湖と反対側。テラス席では外国人観光客さんが食事をしていて、私たちは室内での食事となりました。テラスの方が気持ちよさそう…。でも、暑いかな。

 飲み物は、甘い物が飲みたくてカプチーノ1.5UER(約180円)。
 しっかりお腹に1本線の入った麦入りの野菜スープ。ゴブレンツカ風ソーセージは付け合せのキャベツがいっぱい。こんなにたくさんのキャベツは到底食べ切れません。

カプチーノ

野菜スープ

パン

ゴブレンツ風ソーセージ
 野菜スープとソーセージは少し味が濃い目かなぁと思いつつ、おいしかったです。クリームケーキはべとついていてイマイチでした。
 昼食時間は11時55分から12時45分の50分間。サービスが早く、さくさくと食事ができました。

 バスに戻り、ポストイナ鍾乳洞に向けて出発したのが12時55分。このバスには外気温を測ってそれをバス内に表示する機能があり、それによると外気温は33度!直射日光にさらされて、体感温度はそれよりも更に高いです。

ナッツ入り
クリームケーキ

 早朝からの散歩と炎天下での観光で疲れきった私は、冷房が効いて快適なバスの車内でアッという間に夢の世界に突入。気がついたら、ポストイナ鍾乳洞の駐車場にバスが入るところでした。駐車場にバスが着いたのが14時15分ですから、1時間20分も爆睡していたことになります。(笑)

ポストイナ鍾乳洞

 バスの駐車場から少し歩いてポストイナ鍾乳洞入場場所前に到着。決まった時間のガイドツアーのみの観光で、15時からの入場観光となるため、14時30分から14時50分までフリータイムになりました。

 ←の辺りにはインフォメーションがあり、お土産物屋さんも軒を連ねています。

 鍾乳洞内部は気温が常時8度ということで、これまでの服装にプラスして長袖シャツ1枚を着て、春物のウィンドブレーカーを持ってバスを出たので暑いことこの上ないです。
 お土産物屋さんを見ていたら、ポストを発見。スロヴェニアの切手を貼った絵はがきを投函できる唯一のチャンスに遭遇し、急いで絵はがきを購入0.5EUR(約60円)&文章を書きこみました。切手はどこで売っているのか?インフォメーションで尋ねたら、インフォメーションで売っていたので、購入2EUR(約240円)。しかもポストイナ鍾乳洞に住む類人魚をデザインした切手でラッキー☆そして投函。日本に帰国したら、もう届いていました。早い!(笑)
ポストイナ鍾乳洞の切手

ポストイナ鍾乳洞の
トロッコ列車(帰路に撮影)

 このトロッコ列車に乗り、徒歩見学する場所まで鍾乳洞内を移動します。トロッコ列車と侮れません。それなりのスピードで、私的には上下しないジェットコースターに乗っている気分でした。思わず頭の中では「インディ・ジョーンズ」のテーマソングが流れていました。(笑)

 乗車距離は約2km、時間は15分くらいでしょうか。その間にもそれなりの鍾乳石があるのですから、ポストイナ鍾乳洞の規模がどれだけ大きいか、期待が膨らみます。
 ポストイナ鍾乳洞内は、添乗員さんにフラッシュ禁止でカメラ・ビデオ撮影可と言われました。

 ポストイナ鍾乳洞の専属ガイドさんが、何ヶ国語かに別れてそれぞれのグループを率いて見学します。日本語ガイドはないので、私たちは英語ガイドさんで、添乗員さんが要点を訳してイヤホンガイドを使ってアナウンスします。
 英語ガイドさんのところに集まった大人数の観光客にびっくり。

 トロッコ列車に乗っているときは、風を切って心地よかったのですけれど、鍾乳洞内を観光しながら歩いていると人いきれで暑く感じるほどです。

ポストイナ鍾乳洞

ポストイナ鍾乳洞

 鍾乳洞内部は広くなったり狭くなったり、また起伏に富んでいるので、探検心をくすぐります。
 また、鍾乳石の色も微妙に違ったりしていて、様々な形態を形成していて、少し場所が変わっただけで、違う姿を見せてくれます。現在進行形で成長している鍾乳石もあります。

ポストイナ鍾乳洞


ポストイナ鍾乳洞

 かなり興奮状態で、写真を撮りまくりなので、英語ガイドさんから遅れてしまい、急ぎ足で追いかけることが何回かありました。基本、説明するときに立ち止まって説明するので、その間に追いつけるのですけれど、1回の説明量が多く、立ち止まる回数が少なかったような気がします。
ポストイナ鍾乳洞


ポストイナ鍾乳洞

 気の遠くなるような時間をかけて造られた自然の造形美にただただ圧倒されてうっとりするばかりです。規模が大きく素晴らしい鍾乳石の数々に魅入ります。

 ここに来られて本当によかったぁ♪

 我らがベテラン添乗員さんが、「この鍾乳洞にこんなに観光客が入っているのを見たのは初めて」と驚くほどの人出で、ツアーメンバーさんのお1人が温度を計測できる時計をしていたので、見てみると何と!15度だったそうです。8度のつもりで着込んで15度では暑いはずですよぉ!
 見学コースのラスト付近にこの鍾乳洞のハイライトともいうべき“ブリリアント”が出現します。
 もうもうもう!スゴイ!の一言につきます。

 ブリリアントのある近辺で一瞬、ライトが消えてあたりは漆黒の闇の中に沈みました。消えた瞬間は「え!」っと思わず仰天してしまいました。ほんの数秒のことでしたが、光の全くない暗闇を初めて経験して、暗闇の恐怖を知りました。
 このライト消灯は見学コースのお決まりの洗礼なのだそうです。ポストイナ鍾乳洞のお茶目さん☆

ブリリアント


ブリリアント

 見学コース終了のところに類人魚の入った水槽がありました。ツアーメンバーの内の何人かの方は類人魚を見つけられたようですが、残念ながら私は見つけられませんでした。
 この近辺にはお土産物屋さんもあり、帰りのトロッコ列車が来るまでの時間調整ができる場所になっています。

 再び、トロッコ列車で鍾乳洞の中を疾走して光溢れる世界へ戻ります。列車で冷たい空気を切って当たる風が気持ちいい〜♪

 16時30分にトロッコ列車を降りて、大満足のポストイナ鍾乳洞観光終了。

 駐車場のバスに戻るなり、ドライバーさんからお水を買って、えむちゃんとシェアして今日2回目の冷たいお水の一気飲み。生き返ります。

 バスは16時45分に駐車場を出て、本日の宿泊地オパティアを目指します。
 17時30分にスロヴェニアとクロアチアの国境に到着。まずはスロヴェニア側からの出国です。どうするのかなぁと見ていると、係官の方がバスに乗り込んで来て、1人1人のパスポートにスロヴェニア出国のスタンプを押印。自動車でEU圏出国のスタンプを初GET〜!やったね♪ただし、スタンプを押すのみで、個々人のチェックをしているようには見えませんでした。
 クロアチア側はドライバーさんが提出した名簿を受領しただけで、あっさりノーチェックで入国審査終了。クロアチア入国のスタンプも欲しかったなぁ。17時39分に国境出発。
 国境近辺の両替屋さんはレートが良くないということで、18時10分にオパティアのホテルに着き、チェックインした後、希望者はドライバーさんと添乗員さんがお勧めの両替屋さんに案内してくれるということで、部屋にスーツケースを置いてロビーに集合して出発。とりあえず少なめに30EUR=214.2kn(クーナ)両替。

 19時30分の夕食までフリータイムなので、両替後、18時30分から、そのままオパティアの街の散策に出かけました。
 オパティアはビーチリゾート地なので、観光的な見所はあまりないようです。
 →なぜか彫像に張り付く地元の子供。買い物帰りのお母さんに「早くいらっしゃい」と促されていました。

オパティア
チトー通り近辺の
公園にて


オパティアの海岸

 18時30分を過ぎているにも関わらず、ビーチには泳いだり、日光浴したりする海水浴客がてんこ盛り。本当に欧米の方々は海水浴が好きですね〜。
 普通の服装で水着でくつろぐ方々の中に入って行くのは気が引けるので、チトー通りとビーチの間にあるストリートをぶらぶらとヴィラ・アンジョリーナへ向かって散歩です。

 某ガイドブックによるとヴィラ・アンジョリーナは、小さな漁村に過ぎなかったオパティアがリゾート地になる転機となった建物だそうです。

ヴィラ・アンジョリーナ

 ヴィラ・アンジョリーナでは、何か展示会が開催されていましたが、残念ながら、行ったときには閉館時間になっていました。
 何が展示されているのか、思わず扉のガラスからのぞいたら、まだ係員さんのような方が室内にいらっしゃいました。
 また、ヴィラの周辺には噴水や花々が咲く公園が広がり、人々の憩いのスペースになっています。

ヴィラ・アンジョリーナ
隣接の公園
 ヴィラ・アンジョリーナを通り過ぎて少し行ったところに乙女の像があります。

 この辺りにも、散策を楽しむ観光客がひっきりなしに訪れています。海を眺めるのは、心がゆったりします。

 オパティアはアドリア海に面した海岸線にある街ですので、この海の遥か対岸はイタリアです。8ヵ月前はこのこの対岸を旅したのですね。海を見ながら、8ヵ月前を思い出したりしました。

 しばらくぼんやりと佇んだら、そろそろホテルに戻る時間です。

乙女の像


ホテル・オパティア

 長距離バスターミナル付近のチトー大通りから、高台にある本日の宿泊ホテルであるホテル・オパティアが見えます。外見はクラシカルなお屋敷な2つ☆ホテルです。

 坂道をショートカット道を上りつめると、ホテル前のちょっとした公園に出ます。幾何学模様の植え込みがプリティ。

ホテル前の公園

 19時15分にホテルの部屋に戻って夕食まで小休憩。
 水回りの問題なし。ドライヤーは付いておらず、裏手の駐車場ビュー(パークビュー)でベランダなし。スーツケースは何とか2つ広げられるのでOKでしょう。
 部屋はフロントのある棟の隣りにある新館。

夕食


夕食のデザート

 夕食のレストランはホテルの本館で19時30分から20時30分。ツアーグループ毎に席が決められているビュッフェ方式。料理の品数もお味も普通においしくて合格点な夕食。
 ただ、←のフルーツは、大人気だったので取ってみたら、味もそっけもないものでした。
 飲み物の写真を撮り忘れてしまいました。パイナップルジュース14kn(約280円)。
 
 部屋に戻って、荷物整理をして入浴したらもう22時30分なので就寝。本日の総歩数 29,852歩。29,852歩って、約3万歩ではないですか!!ブレッド湖畔での朝の2度の散歩と午前・午後の観光、オパティアの夕方の散策で3万歩弱ですかぁ。我ながらよく歩きました。今までの海外旅行で1番歩いた1日だったような気がします。

 おやすみなさい。