トーク&握手会

1998.06.06(土) 新宿高島屋HMV15:00〜16:10


司会:BANDAIのディレクターの湯田さん。

 髪型は『Feel So High』のジャケット写真とほぼ同じ。若干前髪が長め。
 服装は渋いモスグりーン(友人曰く「迷彩服の1番渋いグリーン」)のジップアップの長袖の上着に黒のGパン。黒の革靴。

【登場】
 ファンの歓声に湯田さん「すごい人気者だね。」
 スツールに座る。
 ファンはステージを囲む形で取り巻き、前から数列は後ろの人のために腰を下ろす。ちなみに私も予約したのが早かったせいか、座って寛之を見上げるかっこうになった。普通の目線の正面に寛之の靴があり、それが小刻みに動いているのが目につく。かなり緊張していたようだ。

【イベント】
 『GARDEN』のときやった以来だから1年近くになると思う。

【アルバムのレコーディング】
 湯田さん「一昨日の深夜で全ての作業を終了して(ファン「え〜〜〜!」)一昨日だよ。今日いつ?(ファン「6日」)アルバム7月1日に出るんだけど、一昨日終って間に合うのかね。(笑)もしかしてCD買って開けたときCD固まってないかも」

 3月くらいから、今回TSUKASAさんて方に全部プロデュースしてもらって、結構楽しかったですね。

【3ヵ月振り返って1番辛かった事】
 全部辛かった。初めてTSUKASAさんていう1人の方を立ててアルバムを作っていくって感じだったので一緒に話しながら進められたのでその辺はすごくやりやすくて。前の曲も書いてもらってたので好み的には近いものがあったのでやっているうちにどうしてもマニアックな方へ行ってしまったり、そういうところもあったけど、いいバランスで3ヵ月間ずっと、時には”急いで、急いで”っていう時もあったんですけど、けど結構ゆっくりとのんびりと作れたので何かやったなって(湯田さん「充実感?」)ありましたね。

【レコーディング】
 夕方の3時4時くらいから入ってやりはじめるんですけど、どうしても(終ると)明け方になっちゃうんですよね。
 湯田さん「だって、彼、こう見えてガンコなんですよね。(ファン「知ってる」)知ってる?ガンコなのよこれね。”OKですよ”、”いや納得できない”おかげで毎度朝」

 湯田さんとは今回初めてですよね。前のディレクターの方は年的に近かったので結構勢いだけってところあったんですけど、(湯田さん「オレ勢いないからね」)勢いはあるんですけど、ピシッと締めてもらったのでその辺がやりやすかった。」
 湯田さん「ホント?イイヤツだね(笑)」

【つらいこと】
 朝、ツライですね。6時7時とかに家着いて犬の面倒みて。犬が狂ってるんですよ。ず〜〜〜っと夜、朝方まで帰って来ないもんだから狂ってるんですよ。何やってたってゆって。狂ってるんでぇ、あやして、子供がいるみたいですね。(笑)なんかね。お昼ぐらいですかね、寝るの。お昼ぐらいに寝て、また3時くらいに。(睡眠)2時間とか3時間でスタジオに行って。結構タイトで大変でしたね。

【楽しかった事、記憶に残ってる作業】
 歌録るのも楽しかったですね。自分の中で設定を(作る)スタジオって殺風景な感じがするんですよ。写真を置いたり、バラードっぽい曲を歌うときは灯りを暗くしたり、座ったり、見える状況を変えながらやったり、その辺、自分の中で楽しかった。

 朝方まで繰り返しやってると皆イライライライラしてくるんですよ。それである日、ファミコンとかね、プレステーションを、ファミコンじゃないですね。プレステーションを持ってって、合間に気分転換にやってた。

【ワールドカップ】
 湯田さん「ワールドカップのゲームに(寛之が)はまっちゃって、レコーディング作業しなきゃならないのに”ちょっとこれ終るまで”みたいな」

 TSUKASAさんもサッカーが好きで、僕はちょっと前だったんですよ。サッカーやってたりね。(ファン歓声)それがTSUKASAさんのおかげでまた帰ってきたみたいな。サッカーの試合とかもしたいな。

【ゲーム】
 湯田さん「レースものも上手いんですよ。クルマ好きなの?」
クルマ好きですね。クルマもいろいろ乗り換えたりして。
 湯田さん「タイムレースをやってスタジオから変えるとき気持ちがそのまんまだね。えらいとばして帰ったらしい。」
気をつけて下さいね。ゲームセンターでレースのがあるでしょ。それを10回くらいやったあとクルマに乗ったら、何か知らないけど、こうガードレールの方にインを攻めたくなって、こう、入って行っちゃう気がしたんですよ。結局、クルマをぶつけた日もあったんでしけど。駐車場で。走ってるときじゃないですよね。駐車場でぶつけて。(笑)大変でしたよ。

【湯田さんの辛かった事】
 湯田さん「一昨日のレコーディングが終ったとき、最後のおつかれさんて時に上手いもの食ったりするじゃない。佐藤くん優しいんでね、みんなが食った事のないものを食わしてくれようとしてドリアンって知ってる?くさいんだよ!」
 あれは果物の王様ですからねぇ。食べた事なかったんですよ。ウワサには聞いてんですけど。

 湯田さん「辛かったね。拷問のようだったね。」
 あれ、なんであんなに高いんですかね。(会場に向かって)食べた事あります?パイナップルに似たような感じでとげがいっぱい付いたヤツ。あのくさい。」

 湯田さん「”(寛之が)俺が買ってくる”って言ってクルマで新宿まで出てってくれて遅くまでやってる果物屋さん行ってね。8,400円だよ。でも誰も悔いたくないんだよ。それ。」
 しんみりしてたんだね。盛り上げなくちゃいけないなと思って買いに行って、皆で1房ずつ。房になってるんですよ。あれ、ガマン大会ですね。アイスクリームとかと一緒に食べてみよう、とか。

 湯田さん「アイスクリーム乗せたり、ヨーグルト乗せたり、生クリーム乗せたりね。どんどんくさくなるんだよ。」
 食感が何かこう玉ねぎの腐ったようなね。みんな”わぁ〜〜〜!”とか言ってね。結構それがまた楽しかった。昔はそういうことばっかやってたんですよ。そういう悪さっぽいみたいなことばっかやってたんで、久しぶりですね。あんなこと。あんまり、ず〜っとソロになってしてなかったんで、何か、それだけ自分の中に余裕があったのかなって思ったんで楽しかったですね。

【音の話】
 湯田さん「バンドっぽい仕上がりになってるんじゃないかと思う。」
 前回の『GARDEN』がギターサウンドだったんですけど結構あれに近いノリのアルバムになると思うんですけど。

 コンピュータ雑誌の取材が来てましたね。
湯田さん「”MAC LIFE”6月18日発売のヤツで4ページ、佐藤寛之のレコーディング特集です。」
(注、ちなみに現在発売中の号の定価は1,280円でした。)
 あんまりオレのことは関係ないんですよ。取材の人たち機会のこととか、どういう技術でとか、それだけ変わってる事をやってるんだなって。コンピュータとか詳しくないんで、は〜、へ〜、とか聞いてただけなんですけど、何となく判ってなるほどなぁとか思ったんで、機会があったら見てみて下さい。

最新映像上映(ジャケット写真の撮影風景)
BGM:『降水確率30%』
(あの長髪・パーマのヘアスタイルが映し出されるや否や会場から一斉に笑い声が起こる。途中のバク転のシーンでは拍手)

 なんで笑うかなぁ〜。(会場爆笑)あそこは笑うところじゃないんだけどねぇ。髪型もちょっと違ってましたけど。

 湯田さん「あれ、でも、結構評判よかったのに。」
会場「え〜〜〜!!!」(えっ、そんな”え〜”って言うほど不評なんですか?<みや)
 もう、そんな、どんな髪型をしたって”え〜〜〜!!!”って言うんだから。金髪にしようが何しようが、みんなねぇひごろの不満をここに(自分の胸のあたりに手をやる)ぶつけてるんだよ。たまに会ったときに、”え〜、やっだぁ、何それぇ”(女の子の口調で)そういう今年か言わないんだからね。ねぇ、大変ですよ。あわせてるとね、どんな髪型にしていいのか。(今の髪型ならOKですbyみや)

 今回はバンド色の強い音だったので、今までボク1人で映ってて、バックが物であったり、そういうったジャケットが多かったんですけど、今回はもうちょっと廻りに後ろくらいに人が見えるんですよね、曲を聴いてると。だからバンドじゃないんでどうしようかと考えたときにモデルの子とかおばさんもいたんですけど使ってイギリスのロンドンで、でも何でオレの犬がいたの。ロンドンまで連れてったんで(湯田さん「オレ、電車で行ったよ。」)オレ、時差ぼけしてたんですけど。ロンドンまで電車で行って下さい。多分2・3時間で(着く)。

 湯田さん「女の子と一緒に撮ったんで嬉しそうな感じで、あれ、気のせいでしょうか。」
 ジャケット写真出来上がったのみたら全部鼻の下が伸びてる。見事に鼻の下がこう。(寛之実演)
 湯田さん「写真選びに苦労したね。」
 大変でしたね。これ、全部鼻の下が伸びてるなぁって思って。
 全体的にジャケットもいい感じになっていて。

 湯田さん「全体的に空気感を大事にして作ろうとしている。音もそうだけど、絵も、自分を取り巻くあったかさみたいなものをすごく意識してたよね。(話題が突然変わって)あのスパゲティまずかったんだよね。」(注、上映されたフィルムにスパゲティが出てきた。)
 めちゃくちゃ、いろんなものを入れて。みんなで作った。撮影しながらなんでいろんなものが入るんですよ。”その胡椒持ってみて”とか言って振ってるところがあったら、今度は”からし入れてみてよ”それを何か知らないけど食べてたヤツがいたんですよ。

 湯田さん「カメラマンも”おいしそうに食べて”とか言って。」
 辛かったですねぇ。ベッドの映像ってなかったでしたっけ?ありましたよね。ちょっときわどかったんですよ。ジャケット見てのお楽しみなんで。

 湯田さん「ここで歌を」
 間違えるかもしれない。みんな覚えた人?
(ギターとしてJIZOさん登場。JIZOさんはアルバム全曲にギターで参加された方だそうです。)
 どっちがいいですか?(ファン「両方!」)
 家帰って散歩しないといけないから。もう多分今頃狂ってると思うんでね。どっちにしようかなぁ。じゃあ(ファン「両方!」)さっき映像を『降水確率30%』の方だったんでカップリングの方の『シナモン』という歌を。(JIZOさん、音をとる)と、思ったんですけど、やっぱりね、発売なんでね、今日の天気は60%くらいだったそうなので、皆さんCD2枚買っていただいて、30%で………どうもすみません。(う〜ん。既に家には2枚あって60%になってます。byみや)何かすごいやりにくいなぁ。すごい仕打ちだなぁ。久しぶりなんでちょっと上がってるんですけど。いきましょうか。
JIZOさん「(もう)変えない?」
もう、ワンコーラスで調子悪かったら多分変えると思う。

『降水確率30%』


 緊張したぁ。ぶっつけ本番ですからね。もうすぐライブも(ファン「え、いつですか?(嬉)」)まだ決まってないんですけど。でも絶対やると思うんで楽しみに。

【Can you hear me now?】
 湯田さん「どんな気持ちを込めて?」
 これですか。タイトル通り。
湯田さん「俺の声が聞こえるか?聞けって、そういうこと?」
そうです。
 今回ねぇ、詞も大変だったんですよぉ。詞を気分転換でホテル、自分で電話して1人で泊まってラジカセ持ってってホテルの部屋で書いてたんですけどね、苦労しましたね。隣からゴンゴンゴンゴンとかね、電話が「うるさい!」とか。ビジネスマンが多いんです。平日とか。シングルの部屋だったんで、ラジカセもボリューム上げて”あはややや〜”とか書いてるんですけど、そうすると電話が鳴ってね、「もうちょっと静かにしてもらえますか」とかね。言われたんですけど。これだけ苦労してかいたんでなかなか。(アルバムの曲の)半分ちょいですね。

 湯田さん「オレもすっげえ好きなアルバム。」
湯田さんに言われればこれは。

 湯田さん「カッコイイのよ。ハードな部分もあるし、あったかさもあるし、泣かせてくれるような曲もあるしね。13曲入ってるんだよね。だけどあっという間に最後まで聴けちゃうアルバムなんだよね。」

握手会

 寛之と2言3言お話ができる握手会。きちんと話を聞いてくれて受け答えしてくれる寛之が嬉しかった。どうもありがとう。m(_ _)m

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