佐藤寛之スーパーライブ

1997.07.26(土) 15:00〜 嬉野ふるさと会館


               1.Working in the Rain
               2.君のKAKERA
               3.With me
               〜トーク・コーナー〜
               4.Wow!Yeah!!
               5.NaNaNa
               6.Cloudy Sky


 群青色の地に衿と胸ポケットの四角部分がアクセントで赤紫色に藤色の花柄っぽい柄入りのポロシャツとグレーのパンツ。このパンツ多分『GARDEN』TOURのときのスーツのパンツだと思う。髪は25日に切ったばかりだという。襟足部分が自髪の黒で上が金髪を黒く染め直したのが落ちてきた茶髪に頭の上の部分がまた自髪の黒が伸びてきていて、まだ馴染まず頭の上に髪の毛を乗せているといった感じ。誰かがポツリと言った「つぶやきシローみたい。」が実に的を得た的確な表現で、それが聞こえた範囲のファンは大受けをして笑いがもれた。 
 バンドは『GARDEN』TOURのときと同じ人だが、ギター2人とキイボードさんがピアノ(グランドピアノ)を担当の3人編成。ドラムがない分アコースティック系の音となった。また編成が違うのだから当たり前といえば当たり前の事ながらアレンジがこのバンド編成にあったアレンジになっていた。
 ライブハウスによくあるような腰掛ける部分が黒の円形で脚をかけるところがある椅子に浅く腰掛け右足を脚を乗せる場所に置き、左足は下に降ろして唄った。

     【Working in the Rain】
 CDやTOUR時よりも若干アレンジがスローになっていたように思える。ピアノがメインでちょっとジャズっぽいか?小粋な感じに仕上がった。途中「土砂降りの雨にうたれ」を「台風の雨にうたれ」と唄い喝采が起こる。

     【君のKAKERA】
 ほとんどピアノのみをバックにメロウに唄う。しかし間奏でそのピアノがミスタッチ。もたつく間奏になってしまい非常に残念。『GARDEN』TOURの中野公演のときも同じ箇所でミスタッチしていたように思うのは記憶違いか?ピアノ伴奏がメインで肝心のピアノがもたついていたらもともこもない。

     【With me】 
伴奏の出だしですぐに「With me」だとわかり最初からこの曲の手拍子をしたのは流石に台風もものともせず集まったファンだけのことはある。これも若干スロー気味。2番で歌詞が一部吹っ飛ぶ。本人「2秒」と言うがもう少し詰まった。歌詞が飛んだのはすぐ解ったが本人苦笑して首を傾げるのはどうかと思う。そんなことをしなくともその場にいたファンはすぐわかっているのだから。何も気づかないファンでない人にまで気づかせる必要はないのではないか。そんな首を傾げる仕草や、すぐ表情に出てしまうところが魅力で非常に可愛くもあり好きでもあるのだが、そんなことをしなくともと思う。ファン心理は複雑である。(苦笑)

〜トーク・コーナー〜

 トーク・コーナーに入る前の放送ではCMでオンエアされてないところに入った途端、「くやしい〜」ライブで何が恐いかと言うとこれ、歌詞が飛ぶのが恐いのだとか。オンエアに入ってないとこで会場と和気合い合いにしゃべる。司会のおねえさんに「ライブ慣れしてるから大丈夫」と言われたのが自分の事だと思ったら「(会場のファンの)皆さんが」と答えられて、こける。
 歌詞が飛んだことが話題になり、「他の事を考えていたのでは?」に「全然ないですよ。来てくれたみんなの事を考えながら。うまいですねぇ(笑)」来られなかった人が家で歌詞カードを見ているのではないかと突っ込まれる。髪の毛の話題で会場からの「かわいい☆」に「もう26ですからね。」10代の頃からイメージが止まっていて、いまだに「こんばんは〜」と思っている人がいて普通に「おはようございます。」と挨拶しても感じ悪いと取る人がいるとか。イメージと本人とにギャップがある方がいるよう。 グアム旅行でビーチバレーなどをしてかなり日焼けしたと主張。色白なのでこれでもかなり焼けてると強調。見ると焼けているというより少し赤くなっている程度。(笑)もう年なのでシミに注意するとか。

      [質問コーナー]
@女の子にナンパどうしますか?(質問者は寛之が即座に選んだチャパツに白の髪飾りの女子高生)
 うれしいです。ナンパされるにこした事はないです。(そんな事言うと帰りが大変ですよ。に)いいですよ。逃げますから。誰でもどんな人でもいいですよね。

A恋はしてますか?
 たくさんしています。恋愛はしてますよ。みんな引くんだもの。みんな恋愛してますか?(会場)「してませ〜ん」こういうときだけ絶対してません。それじゃ前の僕と同じじゃない。(笑)つきあったことありますか?ありません。トイレ行ったことありますか?ありません。生活感を感じさせない。実はこんなやつでした。(笑)(←オイオイ(^^;)「恋愛してません」と言われれば「えーーーーーーー!」と言うファンだが「恋愛してる」と言われると引いてしまうのはファンの悲しい習性。そこまで公共の電波のオンエア中に自分をさらけだすか>寛之)

 後半に向けて寛之が歌詞を間違えないように心の中でもいいから一緒に唄うように司会のおねえさんから言われると「寛くん、歌詞まちがえないでね」の声が会場からかかる。ラジオを聴いてる人でシングル関係を持っている人は歌詞カードを広げるようにおねえさんが言う。(会場爆笑)「そこまで強調すると、ほんとに間違えるよ。(焦り気味)1コーラス全部つまりますよ。」(真剣に焦っている)「がんばれ!」の会場からの声に「みんなもがんばんなきゃいけないんだよ」

     【Wow!Yeah!!】
 あまりに皆からプレッシャーをかけられ過ぎたせいか、この曲の出だしは寛之が「1・2・3・4」と声をかけなければいけないはずが、それを忘れてしまい音がでない。ギターさんを振り向く。ギターさんに指さされ自分が出だしを振る事に驚いた様子。改めてQ出しされ、寛之が声をかけて曲が始まったが、この間数秒空白。放送事故になったかもしれない。(ラジオで5秒以上何も放送されない無言・無音の状態が続く事を放送事故という)演奏が始まり唄い出しの前に「またやっちゃった」みたいに首を傾げる。この曲もピアノがメイン。ジャズっぽいアレンジに聴こえる。

     【NaNaNa】
 ギターがメイン。元の曲通りのイメージ。アレンジ変えてないのではないかな。変わってない分ノッて聴けて一緒に盛り上がることができた。どうだ間違えなかったぞ!の表情がかわいい。しかしそれは何かが違う(^^;)

     【Cloudy Sky】
 ギターメインでこれもアレンジは変わっていない。この曲でスタンドマイクからマイクをとり立って唄う。

〜今後の活動〜

 11月頃にシングルが出る。今度の曲は80年代っぽくダンス風。ゆったり聴ける曲が多いので辛いときがあり、盛り上がりたいときに(ゆっくり大きく歩いてみせる)ゆっくりなので、ライブ向けに派手めな曲に。11月のあたまにバースディ・ライブをやる。

【総括】

 「Working in the Rain」で始まり「Cloudy Sky」で終わる曲構成は台風を意識しての選曲か。だとしたら当初の選曲を台風に合わせて変更したのかそれともただの偶然か選曲に入ったのが台風が来てからか。どちらにしろタイムリーな選曲には間違いがない。「土砂降りの雨」で始まり「明日は晴れるだろう」で終わるなど憎い演出である。寛之の選曲はメッセージ性があり、ストーリーになっているところがあるから心憎い。ただ「君のKAKERA」でピアノ伴奏でムーディーな雰囲気を醸し出しているところをミスタッチされたのは興ざめであったことは確かだ。もたついた印象は拭えない。「君のKAKERA」は好きな曲であり、ピアノ伴奏がマッチする曲だけに残念だ。バースディ・ライブにはそのようなことがないように願いたい。またマネ氏のコーラスもコーラスにしては声が大きすぎ肝心の寛之の声を活かすどころか消してしまっているところが何回か見受けられたので一考して欲しい。コンサート・ツアーよりも寛之を身近に感じられたライブだった。

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