デジャ・ヴュ〜伊集院警部補の憂鬱
| 2001年04月06日(金) | 紀伊國屋ホール | 19:30〜 |
| 2001年04月20日(金) | 紀伊國屋ホール | 19:30〜 |
伊集院警部補の最初の登場シーンはうっとりするほど舞台中央でピンスポットを浴びての立ち姿が絵になる。それで、音楽がBGMでかかったりするものだから、思わずこのまま踊りだしてくれるのではないかと期待してしまった。(笑)踊り出さなかったけど。(爆)
秋田くんという男性がアパート(マンション?)の自室でパソコンからメールにウィルス防止ソフトを破壊するウィルスをメールに添付して全世界に送信し、その後、自殺(したようにみせる演出・セリフなり)したところから始まる。
そして伊集院くんの部下の女性刑事とアパートの管理人のやりとり。そのやりとりの間に、伊集院くんがコスプレ扮装で3回(だったと思う。夢中で見ていたので確信はなし)、茶々を入れつつ通り過ぎて行った。
1回目のコスプレは「犬夜叉」の扮装。ファンサービスに大ウケ。シナリオが同じ脚本家さんだから実現したことか。ファンとしてはウケて大喜びなのだが、「犬夜叉」を見ていない(かもしれない)演劇ファンや鴻上作品のファンには?(?_?)?な演出だったかもしれない。こういう遊び心ってどうなのだろう。
次のコスプレは、よく覚えてないのだな。前後のコスプレのインパクトが強かったせいで。(^^;) 多分、白髪パーマの割烹着姿のコスプレがここだったような気がする。
3つ目のコスプレが山本穣治さんの扮装で「みちのく一人旅」を歌って行った。えっと〜……似てない……って言っちゃっていい?(自爆)本人、照れたのか、笑みをこぼしてしまい、それがメチャクチャ可愛くて、「いや〜ん☆プリティ♪」なのだけど、冷静に考えたら、ここは演ってる本人は照れちゃ……なのだろうな。初日だからかな。
遊び心満載で、シーン的に盛り上がってる心の隙間で、「ストーリーはどうなってるの?」と思っていたら、死んで横たわっている秋田さんがやおら起き上がり、「さっさと話を進めろ!」とおっしゃってくださった。観客の心理を計算の上でやっていたお遊びと、そのセリフに脱帽。
鴻上作品を観るのは、「ララバイまたは百年の子守唄〜ハッシャバイより」に次いで2作品目。早い話が敦啓くんが出演している作品なだけで、鴻上作品がどういう特長を持つのかも実は把握していなかったりする。何の先入観もなかった「ララバイ」は、これはこういうスタイルの話だとごく自然に受け留めてすんなり納得していた。
そして「伊集院」この作品も現実世界(最初はそう思っていたが、話が進むにつれてそれも怪しくなっていくような気がしたが、とりあえず(^^;))と、“夢”の世界が交錯して舞台が織り成されていった。
それは現実と虚構が入り混じって構成された「ララバイ」と同じような手法であり、心理を追求・描写するのが、鴻上作品のモチーフなのだと、今回始めて認識。認識するの遅すぎか?>自分
伊集院くんが3人の女性に慕われつつ、秋田くん自殺事件(?)の背景を織り交ぜつつ、舞台は進む。そして、つい頭でストーリー展開を“理解”しようとして、逆に作品の意図が理由判らなくなってしまった自分がそこにいた。それって「ララバイ」のときと全く同じパターン。(^^;)
進歩がないというか、学習能力の欠如というか、三つ子の魂百までというか、舞台・小説・テレビドラマを見る・読むときの本能的・基本的・機械的行動と化していてどうしようもないというか、舞台を楽しまなくては!と思いつつ、ついこのセリフ、このシーンは今後の伏線?それまでのどのシーンを受けてのもの?とか考えていたりして……。困ったものだ。(;_;)
敦啓くんは、セリフが3ヵ所ほどだったか、聴き取りにくいところがあったり(1ヵ所セリフを噛んだかな?)したけど、伊集院くんというキャラを自然に体現していた。本当に不思議なほど、敦啓くんが演るキャラはどこか自然と敦啓くんに似合うキャラばかりだ。キャスティングするスタッフさんの目のつけどころがいいのかなぁ。感心。
敦啓くん熱演・好演。ストーリー展開はワタシ的には理解できないところが多々あった。それが正直な感想。ストーリー展開の趣味は嗜好に大きく影響されるところ大だろうなぁ。
2回目=最後の観劇。今日は最初からストーリーを無理に“理解しようとする”のはやめるつもりで肩の力を抜いて楽しむつもりで行った。そのシーンの設定とか伏線とかごちゃごちゃ考えないで舞台を楽しんで見ればそれでいいじゃないの的発想。そうしたら不思議なもので、「あ、そういうことだったのか。」と思えてしまったりして。(^^;)
ただ、私がそういうことだと思っただけで、それが真実制作者さんの意図に合致してるかどうかは(?_?)だけど、自分自身の中で“感じて”結論づけられたから、自分としては納得っていうか、ひとつの踏ん切りがついたようで、自己完結できてよかったかなって。(笑)
伊集院警部補=いっくんのコスプレは、犬夜叉→天才卓球少女○ちゃん(敢えて伏せ字/笑/大分似ていない(^^;))→山本譲○さん→ショックで神経が他所の世界に行ってしまいパラパラを踊る田舎のおばあさま(もあもあ白髪割烹着姿) の順。やはり1回目のときは記憶がぶっとんでいて、間違っていたな。>自分
山本譲○さんのときは演歌歌手調のお着物で「みちのく一人旅」のさびを歌って通り過ぎたのだけど、出演者さんに「練習してこい!」って言われて、観客爆笑。こぶしは確かに全然まわってなかったなぁ。(笑)
コスプレは他にも、北林くん(自殺?した秋田さんのマンションの管理人で秋田さんの大学の後輩)の夢で、「バトルロワイヤル」のパロがあって、そこではブレザーの制服姿を披露してくれた。ナチュラル。(*^^*)
汗をかきつつの熱演。冒頭の秋田さんの自殺?シーンから暗転後、敦啓くんが舞台中央でスポットライトを浴びて立つ姿の麗しさ。(ため息) スポットライトの似合うお方だ。
今回は、初日と2週間後の観劇でも、特に声のカレは、気にするほどには感じなかった。ということは、それだけトレーニングを積んだか、1月の「犬夜叉」の公演からで喉が鍛えられているのか。何はともあれ、よいことだ。このまま研鑚を続けてほしい。
伊集院警部補に思いをよせる、まみちゃん(アイドル)、なつよさん(いっくんの大学時代からの彼女)、ふじこさん(部下)の3人。その3人のふじこさんの夢なのかなぁ、3人がアイドルグループで解散コンサートをした夢のシーン。まみちゃん=吉野公佳さんはそれは堂に入ったアイドルぶりで、なつよさんはまあがんばってます、ふじこさんはどう見てもアイドルのスタイルでは……(自己規制) 解散コンの後の楽屋の3人の会話で、まみちゃんは好きな人と結婚すると言って去って行った。なつよさんは、いっくん争奪戦から「チャットでいうなら落ちる?」と言って降り、ふじこさんに「どうするの?」と尋ねた。ふじこさんの答えは、伊集院警部補をずっと見ている。そんな自分を見ていたい。そういうニュアンスのものだった。1回目のときも2回目の観劇のときも、このふじこさんの言葉が最も胸に響いた。それは……。