SS01 略式ストーリー

 草木も生えない荒野に、響きわたるは銃撃の音。そんな厄介ごとがメシのタネ。どんな事件も解決 します。トラブルシューターに全てお任せ。危険な仕事も数知れず、代わりといったら何だけど、 依頼料は高額……じゃない?えっ?タダぁ!?
 二国の力関係から、法律の空白地帯となった町。そこは犯罪者たちの温床となり、犯罪組織の実験 施設が、堂々と拠を構えていた。速やかに確実に、その組織を殲滅せよ!たとえ依頼料が、全然全く もらえない、無料キャンペーンだとしても!……大変だよね……――「法無き大地に」
 突如響き渡るコール音。なんと、SSチームに補給物資を渡してくれる予定になっていた補給船が、 海賊船に襲われている!?大変だ!急いで助けに…行かなきゃあダメかなあ?だって海賊船が多い 場所、わざと航行してたんでしょ?とりあえず、補給物資のために現場へ急行せよ!――「ワーク・ オーバータイム」



ここから先はネタバレ感想です。 文字を反転させてお読みください。
 レティシアとメニィの初舞台。…ところで、MSの時も疑問だったんですが、これって「初仕事」 なんでしょうかねえ??二人の連携プレー、っていうのを身につけるため、顔合わせしてから何ヶ月か 訓練はしてると思うんですけど、実戦ってこれが初めてだったのかな。
 この巻のポイントといえば、冒頭のメニィの敬語でしょう。これ以後、彼女が敬語を使ったことは 一度もない……(汗)そーいやスレイヤーズでも、ガウリイって3巻でしか敬語使ったことなかった よーな。
 序盤ということもあってか、あまり感情描写がされてなくて、ちょっとあっさり風味。良く言えば 読後に感情をゆさぶられるための疲れがない。悪く言えば物足りない。さらりと読める、というのが 良くも悪くもこの巻の特徴でしょうか。というか、世界の説明に終始してしまった、というか……。 各キャラクターのことは、とりあえずよくわかった。うん。ところで、後半の話は、どちらかとゆーと クイーンとゆかいな仲間たちが主人公だったような気がするのは、私の気のせいではあるまい。まだ まだ、SSの土台が固まってなかった、という感じです(たぶん前半と後半の間に、MS01が出た、 という状態になってたと思うので)。キャラを書き込んでない分、神坂先生お得意の、「ちょっと常識 では考えつかないぞネタ」が多くなってるような気がしますね。
 前半は特に、初めて書かれたシェリフスターズ、ってことで、作者手さぐりの感じが伝わって きます。シェリフスターズ入門編、ってな感じの作品ではないでしょうか。……短いなー。だってこの 巻、あんまし印象に残らなかったんだもん(ヒデエ)




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