第2話『盗まれた逆転』第2回法廷(その4)

表セリフ集一覧に戻る

成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
華宮 霧緒…藤
矢張 政志…紺
星威岳 哀牙…紫
天杉 優作…灰
天杉 希華…桃
亜内検事…茶
裁判官…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←この前のセリフ



(毒島殺害の動機)
哀: 『この哀牙、被害者との接点は
まったくありませぬぞ。』(証言1)
『毒島氏は、怪人を調べていて‥‥
その正体を、とりちがえたのです!』(証言2)
『脅迫状は毒島氏が書いたもので、
天杉 優作に宛てられたもの。』(証言3)
『被害者は以前、天杉 優作に
ウラ切られた恨みがあったのです。』(証言4)
『ただ‥‥被告人自身も、自分を
仮面マスクだと思いこんでいた!』(証言5)
『だから、彼は毒島氏を殺害した。
‥‥まさに、ヒゲキですな。』(証言6)
裁: 被害者の毒島氏が、
被告人を脅迫していた‥‥?
ゴ: コイツが‥‥ヤツの部屋から
発見された脅迫状だ。
筆跡鑑定の結果、ブスジマ本人が
書いたものとカクニンされたぜ。
成: (そ、そうなのか‥‥!)

証拠品<<脅迫状>>の
データを書きなおした。
裁: ‥‥それでは、成歩堂くん。
尋問をおねがいします。

(「証言3」に「新聞記事」をつきつける)
成: ‥‥この新聞記事を
よく見てください。
<<エマノンの涙>>‥‥
盗まれた宝石の写真があります。
裁: ‥‥そ、それが
どうかしましたか?
成: モンダイは、
この宝石の”色”です。
ゴ: ”色”‥‥?
‥‥ニガテな話題だぜ‥‥。
成: 記事によれば、盗まれた宝石の
色は<<青>>‥‥です。
‥‥しかし! 脅迫状には、
こう書かれている‥‥
<<先日手に入れた、赤ダイヤを
処分することだ>>‥‥
裁: あ‥‥<<赤>>‥‥!
成: つまり!
脅迫状に書かれた
<<赤ダイヤ>>とは‥‥
仮面マスクの盗み出した
<<エマノンの涙>>ではなかった!

(ざわめきが起こる)

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: じゃあ、何か、まるほどおッ!
この脅迫状は‥‥ベツの人間に
宛てて書かれた!
‥‥アンタ、
そう言うつもりなのかッ!
裁: 言うつもりなのですかッ!
真: 言うつもりなの! なるほどくん!
成: ‥‥そのとおり。
毒島社長が脅迫していたのは、
この人物だったのです!

(「星威岳 哀牙」を選択)
成: もちろん‥‥
あなたですよ、哀牙探偵!
哀: ‥‥な‥‥何か
コンキョでもあるのですかな?
成: あなたは‥‥仮面マスクの
事件には、すべて関わっている。
そして‥‥前回の事件では、
エモノを取り戻しました。
そして、その際、
あなたは”お礼”として‥‥
‥‥<<宝石>>を
受け取ったそうですね。
ゴ: ほ、宝石‥‥だと‥‥?
成: ‥‥おそらく、その指に
ぶらさがっている‥‥
赤いダイヤのリングのことだッ!
哀: ‥‥うう‥‥ぐッ‥‥!
成: 脅迫状に書かれていたのは、
その宝石のコトだった!
毒島 黒兵衛に脅迫されて
いたのは、あなただったのです!
哀: ぎィゃあああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: せ、静粛に! 静粛に!
ええと‥‥その! 静粛に‥‥

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: どうやら‥‥おイタが
すぎたみたいだな、弁護士さんよ。
成: (うう‥‥ミョーな
ハクリョクを感じるぞ‥‥)
ゴ: 毒島 黒兵衛が
星威岳 哀牙を脅迫していた。
アンタ‥‥ホンキで言ってるのか?
成: え、ええ。そうです。
真: なるほどくん!
もっとムネ張って!
ゴ: じゃあ、答えてもらうぜ!
‥‥脅迫状のコトだ。
コイツには‥‥
こんなコトが書いてある。
『キサマの”正体”を
公表されたくなければ』‥‥と!
裁: 書いてありますな‥‥たしかに。
ゴ: 毒島は、星威岳 哀牙の
”正体”を公表しようとした!
公表されては困る”正体”。
そいつはいったい、なんだ!
成: (哀牙は、その脅迫を恐れて
毒島社長の口をふさいだ‥‥!
そこまでして守りたかった、
哀牙の”正体”とは‥‥?)
真: ここが勝負ドコロだね‥‥
なるほどくん!
成: 星威岳 哀牙が、殺人までして
守りたかった”正体”とは!

(「正体は、脅迫者」を選択)
成: 星威岳 哀牙は‥‥
脅迫者だったのです!
哀:‥‥‥!

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: オイオイ‥‥
アンタ、こう言ってたハズだ。
被害者の毒島が脅迫していたのは、
この、星威岳 哀牙だと。
脅迫されていた哀牙が‥‥さらに
ダレかを脅迫していたってのか?
真: ううん‥‥。さすがにちょっと、
ヘンじゃないかなあ‥‥。
成: ヘンじゃないよ。
‥‥それしか考えられないんだ。
毒島 黒兵衛は、星威岳 哀牙を
脅迫していました。
しかし! 天杉 優作もまた、
だれかに脅迫されていたのです!

成: 『最初の脅迫状が届いたのは‥‥?』
天: 『ええ。<<エマノンの涙>>事件から
数日たったころでしたね。
それからです。ボクのところに、
計画書が届くようになったのは。
だれか親切なヒトが、イカした
大作戦を考えてくれるんですよ!』

裁: ‥‥”イカした大作戦”‥‥
すると‥‥やはり、怪人の正体は
天杉 優作だった、と‥‥?
成: それが弁護側の主張です。
‥‥計画を立て、自分は手を汚さず
エモノだけ、取り上げる。
アイガ探偵! これが、
あなたのやったことなのです!

(ざわめきが起こる)
哀: ‥‥シッ! ダマって!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
クックックックックッ‥‥
どうやら、見えたようですな。
成: なな、なんですか‥‥?
哀: 貴方は‥‥小学校のころ、
通信簿でよく、こう書かれた。
『そそっかしく、早とちりが多い』
‥‥ちがいますかな?
成: どどどど、どうしてそれを‥‥ッ!
哀: ‥‥この哀牙が、天杉 優作を
脅迫していた、ですと‥‥?
ならば、当然! 彼と仮面マスクの
関係を、我は知っていたコトに‥‥
成: それは‥‥たしかに、
そうなります。
哀: 天杉 優作のもとには、2回目の
犯行から、計画書が届いた。
つまり‥‥1回目の犯行の際、
我は怪盗の正体を知った‥‥。
裁: たしかに‥‥。そうでなければ、
脅迫できませんからな。
ゴ: それなら‥‥アツくてニガい
証拠を見せてもらおうか。
1回目の事件で、哀牙がなぜ、
天杉を仮面マスクと見抜けたか?

(「新聞記事」を選択)
成: ‥‥どうやら、見えましたよ‥‥
哀: 何が‥‥ですかな?
成: ‥‥小学校のころ、あなたは
通信簿でよく、こう書かれた。
『悪あがきするが、効果はウスい』
‥‥ちがいますか?
哀: どどどど、どうしてそれを‥‥ッ!
成: ‥‥さきほどの新聞記事です。
哀牙探偵と、警備員のカッコウを
した、天杉 優作‥‥
仮面マスクは、袋小路で
消えたワケではなかった。
衣装を脱いで‥‥ポリバケツに
かくしただけだったのです。
裁: なんという‥‥
ヒトをバカにした話でしょう‥‥
成: これでは、名探偵どころか、
コドモすらだませません。
‥‥哀牙さん! あなたは
このとき、知ったのです!
仮面マスクは、このたよりなくも
図々しい、天杉 優作だと!
哀: ‥‥う‥‥うう‥‥

なんだよ‥‥アイツ、
怪人じゃなかったのか‥‥?

それどころか‥‥名探偵ですら
なかったみたいだぜ!

ガッカリね。うすぎたない
脅迫者だった、なんて‥‥

ヒキョウだぜ!
名探偵ヅラしやがってさあ‥‥
哀: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
キ‥‥キサマ! 言わせておけば
‥‥調子に乗りおってェェェ!
成: ‥‥‥‥‥‥
哀: オレは‥‥わ、我は‥‥
きょ、脅迫者などではない!
ほ‥‥ホコリ高き名探偵であり、
そして‥‥怪盗なのだッ!
なぜ、それがわからないッ!
成: あなたは‥‥ホコリ高くも怪盗でも
‥‥まして名探偵でもない。
脅迫者にして、殺人犯人。
それがあなたの正体なのです!
哀: グ愚‥‥ク苦苦苦オオ悪悪悪オ‥‥
さよう! 愚にして戯なる民どもに
我が高邁なる御霊など、理解不能!
貴殿らの暴戻不遜なる罵詈雑言は、
悪逆無道にして人面獣心なる蛮行!
阿鼻叫喚悪人正機な百鬼夜行的蒙昧
夜郎自大の阿修羅道は悪人正機な
満身創痍神出鬼没美人薄命信賞必罰
夜露死苦四捨五入東西南北四字熟
さあれ! 我をさげすむがいい!
迷探偵にして不可解人たる我をッ!
殺人者! 脅迫者! 魑魅魍魎たる
我は闇を跳梁跋扈する孤高の奇人!
あーっはっはっはっはっはっはっ!
笑いとばしていただきたいッ‥‥!

裁: ‥‥どうやら‥‥今度こそ、
コタエが出たようですな。
真: スゴいハクリョクだったね。
‥‥アイガ探偵。
裁: 係官! 星威岳 哀牙の
留置の用意を‥‥

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: ‥‥早すぎる木槌‥‥
カッコつかねえぜ。
裁: ど、どういうことですか!
私はすでに、判決の用意を‥‥
ゴ: ‥‥ひとつだけ言っておく。
裁くのは‥‥このオレだぜ!
裁: ‥‥‥‥‥!
真: ‥‥ショーゲキ的な
宣言が飛び出したよ。
ゴ: 今ひとつ‥‥ツメがアマかった
ようだぜ、まるほどう。
成: な‥‥なんだと‥‥!
ゴ: たしかに‥‥アンタは
いろんなコトを立証したさ。
‥‥星威岳 哀牙は、
サイテーの脅迫者だったこと。
‥‥事件当夜、高菱屋の
地下倉庫にはいなかったこと‥‥
成: そうです! だからこそ、
ブスジマ社長を‥‥
ゴ: だが‥‥。
1つだけ‥‥立証して
いないコトがある。
裁: それは、いったい‥‥?
ゴ: 倉庫にいなかったからといって‥‥
殺人現場にいたとはかぎらねえ。
このサイテーヤロウが事件当時、
KB警備の社長室にいたコト!
そいつが立証されないかぎり、
判決は下せねえハズだぜ!
成: な‥‥なんですってえぇぇッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に!
‥‥いかがですか、弁護人!
成: (‥‥こ‥‥今度こそ、
サイゴのポイントだ‥‥!
事件当時‥‥哀牙がKB警備の
社長室にいたこと‥‥)
真: で、でも‥‥! そんなコト、
立証できるの?
ゴ: そこまでだ。まるほどう‥‥
コタエを聞かせてもらうぜ。
成: あの晩、哀牙探偵は
KB警備にいた。弁護側は‥‥

(「立証は不可能」を選択)
成: ‥‥立証は‥‥できません。
裁: やはり‥‥ムリですか。

(ざわめきが起こる)
成: ‥‥しかし! さらに
哀牙探偵の証言を聞けば‥‥

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: ザンネンながら‥‥
ここまでだ、まるほどう。
成: ‥‥ど、どういうことですか?
ゴ: これ以上の証言は、オレが
ユルさねえ‥‥そういうコトだ。
成: なんですって‥‥
ゴ: 忘れたのか? 星威岳 哀牙は今、
裁判を中断して、ここへ来ている。
アンタは‥‥殺人罪の立証に
シッパイしたのさ!
この証人には‥‥そろそろ
自分の法廷に戻ってもらうぜ。
<<怪人☆仮面マスク>>としての
有罪判決を受けるために‥‥
成: そ、そんな‥‥
哀: やあれ、弁護士殿! やはり、
最後は愛が勝つのですよ!
我こそは、名探偵にして怪人!
判決がそれをウラづけるでしょう!
そして‥‥天杉 優作こそ、
真犯人である!
名探偵として、この我が
断言いたしましょうぞッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
この証人の審理は‥‥ここまで!
成: (な‥‥なんてこった‥‥!
これじゃ、優作くんは‥‥)
真: あ、あきらめちゃダメだよ、
なるほどくん!
‥‥まだ、明日があるじゃない!
もう一度、証拠をさがして‥‥
成: それじゃあ‥‥
もう、おそいんだよ‥‥
真: ‥‥え。ど、どうして!
ゴ: ”一事不再審”‥‥
裁判の基本原則を知ってるかい?
真: いちじふさいしん‥‥?
裁: <<ある罪状で裁判にかけられて、
無罪判決を受けた場合‥‥
その被告人は、同じ罪状では
二度と起訴されることはない>>
これが、裁判の大原則なのです。
そして、それは‥‥
この証人の場合にも、
モチロン当てはまります。
ゴ: 星威岳 哀牙はこの後、ただちに
有罪判決を受けるハズだ。
<<怪人☆仮面マスク>>として。
それはつまり‥‥
裁: 毒島 黒兵衛の殺害においては
無実である、というコトなのです。
真: そ、そんな‥‥
裁: ‥‥今、この場で
罪を立証できなかった以上‥‥
星威岳 哀牙が殺人罪で裁かれる
ことは‥‥二度とないでしょう。
成: う‥‥‥
うわああああああああっ!

(ざわめきが起こる)

成: (これで‥‥勝利への道は
閉ざされた‥‥
たとえ、優作くんの無罪判決を
勝ち取れたとしても‥‥
‥‥真犯人に‥‥星威岳 哀牙に
逃げられてしまったら‥‥)
裁: ‥‥この法廷における証人の
発言は、すべて尋問されました。
そして、これ以上の証言が
ない以上‥‥
これで、この証人の尋問は
終了したと言わざるを得ません!
‥‥異議はありませんね?
それでは、星威岳 哀牙に対する
尋問を、終了します!


(異議あり!)

?: ‥‥どうやら‥‥見えたようね。
裁判長。あなたは小学校のころ、
通信簿でよく、こう書かれた。
『耳がとほく、聞きちがひをする』
‥‥ちがうかしら?
裁: ‥‥どどどど、どうしてそれをッ!
?: ‥‥なるほどくん。
カオをあげなさい。
私が言ったこと‥‥忘れたの?
弁護士は‥‥ピンチのときほど、
ふてぶてしく笑うものよ。
成: (‥‥こ、この声‥‥まさか!)
千: ひさしぶりね‥‥なるほどくん。
成: ‥‥ち‥‥
千尋さんッ!
(これが‥‥倉院流霊媒道の
本当のチカラ‥‥
ぼくの目の前にいるのは
”真宵ちゃん”だけど‥‥
今はちがう。”彼女”は‥‥
ぼくの師匠、綾里 千尋さんだ)
千: さあ‥‥一気に行くわよ!
成: で、でも‥‥!
ムリだよ、千尋さん!
証言が終わった以上、
尋問なんて‥‥
千: ‥‥まだよ。
証言は終わっていないわ。
成: ど‥‥どういうコトですか?
千: 裁判長! 先ほど、
こうおっしゃいましたね。
『証人の発言は、すべて<<証言>>
として尋問された』‥‥と。
裁: そ、そうですが‥‥。
千: ザンネンながら、裁判長は
忘れていることがあります。
さきほど‥‥最後の尋問が
終了してから、
この証人は一度、<<発言>>を
しているではないですか!

哀: 『やあれ、弁護士殿! やはり、
最後は愛が勝つのですよ!
我こそは、名探偵にして怪人!
判決がそれをウラづけるでしょう!
そして‥‥天杉 優作こそ、
真犯人である!
名探偵として、この我が
断言いたしましょうぞッ!』

裁: し‥‥しかし‥‥
この発言に、いかなる重要性が‥‥
千: それは‥‥尋問で
アキラカになるでしょう。
とにかく! 証人の発言が
あった以上‥‥
弁護側は、尋問のケンリを
主張します!
よろしいですね? ‥‥検事さん。
ゴ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: ど‥‥どうしましたか?
ゴドー検事‥‥
ゴ: ‥‥! あ、ああ。
哀: やあれ、弁護士殿!
一足、おそかったようですな!
そのような虚言、
この哀牙には‥‥
ゴ: ‥‥しかたねえ。
哀:え‥‥
ゴ: たしかに、証人は
<<発言>>をしちまった。
最後の尋問‥‥
やってもらおうじゃねえか。
哀: け‥‥検事殿!
それはいったい‥‥
裁: それでは、星威岳 哀牙さん。
先ほどの発言に対して、弁護側の
尋問を認めたいと思います。
千: ”被告人を真犯人と断定できる
理由”‥‥について。
裁: 最後に、もう一度‥‥
証言を命じます!
哀: あ‥‥あいや‥‥
千: ‥‥いいわね、なるほどくん。
今度こそ‥‥最後のチャンスよ。
成: は‥‥はい!


次へ→