第2話『盗まれた逆転』探偵パート2日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
華宮 霧緒…藤
矢張 政志…紺
星威岳 哀牙…紫
天杉 優作…灰
天杉 希華…桃
亜内検事…茶
裁判官…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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9月13日 午後3時2分
成歩堂法律事務所

真: 倉院のツボは見つかったけど‥‥
つかまっちゃったね、優作さん。
成: 殺人事件があったとき、優作くん、
現場の社長室にいたんだよな‥‥。
真: そんなの! きっと、何かの
まちがいだよ!
春: でも‥‥それを
チカラいっぱい立証したのは、
なるほどくん自身でしたけど。
‥‥お席で見ていた感じでは。
真: まったく、ヨケイなコトしてくれた
モンだよねえ、なるほどくんも。
成: ま、まあ、とにかくKB警備の
殺人事件を調べてみようか。
春: あ。わたくしは一度、
里のほうへ戻りますね。
真: あれ。なんで?
春: 倉院のツボを持ち帰って、
大おばさまに見てもらってきます!
真: あ、なるほど!
じゃあ、あたしもいっしょに‥‥
春: いえッ! 真宵さまはいいのです!
ふたりっきりで、ムードたっぷりに
お出かけくださいな。
成: (むーど、って‥‥
サツジン事件の調査なんだけど)

春美ちゃんに、証拠品
<<倉院のツボ>>をあずけた。
春: では。おふたりとも、
ケンカしちゃダメですよ!
成: ‥‥行っちまった。
真: よおし! じゃ、なるほどくん。
調べまくるよ、殺人事件!

(「相談する」を聞く)
成: どうしたらいいと思う?
これから。
真: 決まってるじゃない!
調べるんだよ! 殺人事件。
成: とりあえず、KB警備会社の
場所がわからないとね。
真: あ。まれかさんに聞けば
いいんじゃないかな。
あたしも、オートバイのコト
もっと聞きたいし。
成: バイク‥‥?
もしかして、乗りたいの?
真: いつまでも自転車でマンゾクしてる
真宵ちゃんじゃないからね。
成: やれやれ‥‥
(とりあえず、優作くんの
話も聞いておかないとな‥‥)
真: じゃ、留置所にも行ってみようよ!

(「倉院のツボ」を聞く)
成: よかったね。
ツボが戻ってきて。
真: うん! ‥‥とはいえ。
ちょっと、気になるんだよねー。
成:‥‥?
真: ”?”じゃないよ、なるほどくん。
あからさまにヘンじゃない。
ホラ。このポスターじゃあ‥‥、
ツボの文字は”子供”なのに。
いつのまにか”供子”
に戻ってるんだもん。
成: まあ‥‥たしかに。
真: それにさ。見つかったツボ‥‥
ピンクのはん点がついてたよね。
‥‥あんなの、前はなかったよ。
成: (‥‥真宵ちゃんは知らないけど、
今から、1年前‥‥
ツボは割れて、”供子”の文字は
”子供”になってしまったんだ。
そのハンニンは‥‥手先が
不器用な、春美ちゃんだった。
でも‥‥
あのときは、こんなピンクの
はん点は、たしかになかった)
真: もしかして‥‥
ニセモノなのかな、あのツボ。
成: まあ‥‥それは春美ちゃんが、
倉院の里で調べてくれるから。
真:うん‥‥
成: (そういえば‥‥
真宵ちゃん、ここしばらく
倉院の里に帰ってないな‥‥)

(「倉院の里」を聞く)
成: ‥‥倉院の里では、あいかわらず
みんな、修行してるの?
真: うん。一人前になるには、
キビしい修行が必要だからね。
成: でも‥‥最近、真宵ちゃんは
修行してないね。
真: ‥‥うん‥‥
今度、キチンと霊行道場へ行って、
みっちりやろうかな、って。
成: ”どうじょう”‥‥?
なんか、本格的だね。
真: うん。中途ハンパな修行じゃ、
悲しい事件が起こるだけだから。
成: もしかして‥‥まだ、
去年のコトを‥‥?
真:‥‥‥‥
成: (去年、里で起こった殺人事件は
‥‥霊媒を悪用したものだった)
真: 倉院流の霊媒術で死者を呼ぶと‥‥
霊媒師の意識は、とぎれちゃうの。
成: だから、ヘタに思念が強い霊を
呼んでしまうと‥‥
霊媒師は身体を乗っ取られて、
トンでもない事件を引き起こす。
しかも‥‥霊媒師自身は、
そのときのことはおぼえていない。

バァァァン!
成: あの事件‥‥真宵ちゃんの
せいじゃなかったんだよ。
真: そうかもしれないけど‥‥
‥‥なんかね、
コワくなっちゃってさ。
成: (タイヘンみたいだな。
霊媒師の家元ってのも‥‥)

(「怪人のアジト」に移動する)


同日 某時刻
怪人☆仮面マスク アジト

希: あ! リューイチくん!
マヨイちゃん!
成: まれかさん‥‥
希: アタシ‥‥ユーサクくんを
助けるつもりだったのに!
成: ‥‥完全に逆効果でしたね。
真: そういうコト言わない、
なるほどくん。
希: ねえ、リューイチくん。
助けてくれるでしょ?
ユーサクくん‥‥殺人なんて、
ゼッタイ‥‥!
成: ‥‥とにかく、調べてみます。
希: ホントに!
ウレシイっ!
‥‥リューイチくんたちが
いてくれて、よかったな。
アタシ‥‥もう、
どうしていいかわからなくて。
成: (‥‥意外にモロいところが
あったんだな。まれかさん)

(「優作のこと」を聞く)
希: ね、聞いてよリューイチくん!
ユーサクくん、ぜーったい、
サツジンなんてできないんだから!
真: ‥‥それは、あたしもそう思うよ
なるほどくん。
成: でもなあ。たまに優作くん、
カッとなるだろ。
『死んじゃってくださーーーい!』
みたいなノリで‥‥
真: そういうコト言わない!
あの、まれかさん。
サツジンはともかく‥‥
優作さん、まだ、自分のコト
”怪人だ”って言ってますけど‥‥
希: だからさ。それはユーサクくんの
思いこみであって‥‥
成: いやいや。思いこんでるのは
まれかさんのほうじゃないですか?
希: なな、な‥‥ナニ言ってるの、
リューイチくん!
アタシ、ユーサクくんのコトなら
なんでも知ってるんだよ!
石橋を叩いてもわたらない‥‥
っていうか、
コワれるまで叩きつづけるほど
弱気な性格なのに‥‥怪人なんて!
成: (そもそも‥‥
フシギだよなあ‥‥)
真: え。何が?
成: こんなにタイプのちがう2人が、
どうして夫婦になったんだろ。
真: それはまあ、たしかにねえ‥‥。
希: やだなー、リューイチくん。
それはホラ。しょうがないでしょ?
もお、ホレちゃったんだもん。
‥‥アタシが。
真: え!
まま、まれかさんが‥‥?

(「哀牙探偵」を聞く)
希: アタシ、こういうヤツが
イチバン、キライなんだよ。
真: あの‥‥メイタンテー、ですか?
希: メイタンテーはユルせるよ。
真: ああ‥‥じゃあ、やっぱり
カイジン‥‥だから?
希: モンダイなのは、メイタンテー
のフリをしたカイジンであるコト。
アタシ、ヒキョーなオトコだけは
ユルせないんだ!
真: ところで‥‥、どうして哀牙探偵の
事務所に行ったんですか?
希: いやー。いざ裁判の当日になると、
アタシも急に不安になっちゃって。
自分なりに、真犯人の情報を
集めよう! って思ってさ。
真: ”しんはんにん”‥‥って‥‥
希: 仮面マスクに決まってるでしょ。
ユーサクくんじゃないもん。
真:はあ‥‥
希: 仮面マスクといえば、探偵の
星威岳ってヒトが詳しい、って‥‥
テレビの<<街のスゴいヤツ>>の
コーナーで言ってたから。
成: もしかして‥‥ハナシを
聞きに行ったんですか?
希: そうだよ。アタシだって、
ヤルときはヤルからね。
『センセイは、おルスですから!』
と泣きすがる秘書を振りきって、
探偵さんのアジトに
押し入っちゃったワケ。
成: (”あじと”ねえ‥‥)
希: あのカバンなら、テーブルの上に
ちょこん、って置いてあったよ。
真: あ。きのうもそこに
あったよね、あのカバン。
希: ホント、ユルせないよ。
ヒトにツミを着せるなんて!

(「KB警備」を聞く)
真: まれかさん。<<KB警備>>って
ご存じですか?
希: もちろん。ユーサクくんが
つとめている会社だもん。
成: (”つとめている”会社‥‥か。
たしか、ぼくたちが今日、
聞いたハナシでは‥‥)
ゴ: 『まさか‥‥
知らねえとは言わせねえぜ。
天杉 優作はムカシ、
KB警備会社の社員‥‥
プロの警備員だったんだ。』
成: (‥‥今はもう、やめているはず
なんだよな‥‥あの会社)
真: まれかさん‥‥
知らないみたいだね。
希: KB警備なら、ウチから20分
ぐらいかな。バイクで飛ばして。
成: 矢張はクルマで30分、って
言ってましたけど‥‥
希: なんてったって、
飛ばすからさ。あたしのバイク。
成: (”飛ばす”って‥‥
空でも飛ぶのか?)
希: ‥‥あ。なんだったら、
乗せていってあげようか。今から。
成: い、いえいえいえ‥‥。そんな!
とりあえず、場所だけ
教えてもらえればケッコウです。
真: あーあ。いくじなしだなー、
なるほどくんは。
成: (まれかさんからKB警備の
場所を教えてもらった)
真: よーし。じゃあサッソク
行ってみようか、なるほどくん!

(「ホレちゃった理由」を聞く)
真: ‥‥あの。ホレちゃったんですか?
まれかさんが? 優作さんに?
希: ‥‥ユーサクくんはね。
イノチの恩人なんだよ。
真: イノチの‥‥?
希: ムカシ、つとめてた会社にね。
2人組の強盗が入ったんだ。
アタシ、そういうのユルせなくて。
ダンコ、抗議してやったの。
成: ごご、強盗に、ですか?
希: そしたら、人質にとられちゃって。
コワかったんだよ、ホントに。
2人とも、大きなナイフ持ってて。
泣いちゃったもん、アタシ。
成: (そりゃそうだろう。
ぼくですら、まちがいなく泣く)
真: あ! も、もしかして‥‥
それを助けてくれたのが‥‥?
希: そう! ユーサクくんだったの!
ガードマンの制服でキメてたよ。
ナイフを持ったヤツらに向かって、
まず、ガツンとドナリつけたんだ。
”やめてくださーーーい!”って。
強盗たちも、ヒルんじゃって。
成: (あの悲痛なウラ声は、ミョーに
ココロにつき刺さるからな‥‥)
希: そして、泣きながら両手ふり回して
強盗につかみかかっていったワケ。
‥‥見ず知らずの、このアタシを
助けるために。たったヒトリで。
自分が刺されるかもしれないのに。
ガクガクふるえながら。
真: ‥‥はああ。
いいおハナシですねえ‥‥。
希: ああ、この人はイザというとき、
イノチをかけて戦えるヒトだ‥‥
‥‥アタシね、そう思ったんだ。
うれしかったよ。
成: それは‥‥ホレちゃうかも
しれませんねー。
真: なるほどくん、シッカリたのむよ。
あたしが人質にとられたときは。
成: (この子の場合、そういうコトが
ホントにありそうで、コワい)

(「KB警備・社長室」に移動する)


同日 某時刻
KB警備会社 社長室

成: ここが殺人現場、か‥‥
真: さすが警備会社の社長室だねー。
カベが厚そうだよ。
成: (それはカンケイないだろう‥‥)
糸: おっ、アンタたち!
成: あ‥‥イトノコ刑事。
糸: アンタたち、今日は
サイナンだったッスねー。
真: ほんとッスよ! あの検事さんに、
うまくやられちゃって‥‥
糸: ちょっぴり、同情するッス。
真: ‥‥あれ。めずらしいですね。
いつものイトノコさんなら、
いいきみッス! ざまーみろッス!
サイコーッス! わははははッス!
‥‥みたいな感じなのに。
糸: そ、そんなにイヤな
感じッスか? 自分‥‥。
真: ええ! それはもう。
糸: ううううう‥‥とにかく。
自分のシゴトを一生懸命やる
人間を、自分は認めるッス。
そして‥‥それがウラ目に出た人間
に、自分は同情しちゃうッス。
‥‥刑事のシゴトも、
そんなコトばっかりッスから。
真: 意外にいいヒトなんだ、
イトノコさん。
成: (なんでもいいけど、今なら
情報を集めやすそうだな‥‥)

(「事件のあらまし」を聞く)
真: イトノコさん。事件のコト、
教えてください!
糸: ううん、そッスねー。
ちょっと、それは立場的に‥‥
真: あたしたち、
一生懸命やったんですよ!
それなのに‥‥それが
ウラ目に出ちゃって‥‥
糸: わ、わかったッス! 教えるッス!
だから、泣いちゃダメッス!
真: うん。あたし、泣かないッス。
糸: 毒島 黒兵衛(ぶすじまくろべえ)
‥‥それが、被害者の名前ッス。
KB警備の社長で、それはそれは
アブラぎったオヤジさんッス。
社長の死体が発見されたのは、
今朝の9時ごろッスが‥‥、
殺害されたのは、9月12日の
午前1時ごろッス。
この部屋にあった置物で
ガツンと殴られたのが、死因ッス。
成: (‥‥仮面マスクがツボを盗んだ
時間とピッタリ、か‥‥)

証拠品<<解剖記録>>のデータを
法廷記録にファイルした。
真: どうして、まる1日も死体が
発見されなかったんですか?
糸: やむを得なかったッス。
ブスジマの死体は‥‥そこの
大金庫の中に入っていたッスから。
成: 大金庫‥‥
(たしかに、デカい金庫だな)
糸: 社長に連絡が取れず、今朝
金庫を開けてみたら‥‥
成: 死体が転がりだした、と。
(あのロープが、死体の跡だな)
真: とりあえず‥‥ムスジマさんの
情報、もっとほしいね。
成: (たしかに‥‥。そもそも、
名前、まちがっておぼえてるし)

(「哀牙探偵」を聞く)
真: それで、あの‥‥
仮面マスクは、どうなりました?
糸: 留置所で、うらめしげな
ヒメイを上げてるッス。
”も一度、調べてくださーーい!”
‥‥って。
成: いやいや! 怪人の正体は
そっちじゃないでしょう。
糸: ああ。探偵の星威岳 哀牙ッスか。
クックックックッ‥‥
いいきみッス! ざまーみろッス!
サイコーッス! わははははッス!
真: ‥‥いつもの調子が出てきたよ、
なるほどくん。
糸: 怪人の予告状が届くと、
かならずあの探偵が現れたッス。
でも‥‥カンジンの犯行の瞬間、
探偵はいつも、姿を消していた!
『現場の近くに、かくれていた』
と、ヤツは言っていたッスが‥‥
なんのコトはないッス!
アイツ自身が怪人だったッス!
成: たしかに‥‥彼自身が怪人なら、
エモノを取り戻すのも自由自在だ。
糸: 自分のカオを売るために、
そんなコトまでするとは‥‥
あ。‥‥ただ、
1回目の犯行だけは‥‥
成: 1回目‥‥?
糸: <<エマノンの涙・盗難事件>>ッス。
このときは、目撃者がいたッス。
真: 目撃者‥‥?
糸: いちおう、新聞記事を
切りぬいておいたッスけど‥‥
怪人もタイホされちまったッスから
‥‥アンタにやるッス。
真: あれ。この警備員さん‥‥
どこかで見たこと、ない?
成: (小さくてよく見えないけど、
言われてみれば‥‥)

<<新聞記事>>の切りぬきを
法廷記録に挟んだ。

(「ゴドー検事」を聞く)
真: ヒドいですよ、あの検事さん!
あたしたちが見つけた
証拠を使って、優作さんを‥‥
糸: アンタたちにダメージを与えるため
ワザとあんなコトをした‥‥
そう考えるべきッスね。
成: いったい‥‥ナニモノなんですか?
あのコーヒー好きは‥‥
糸: ゴドー検事は、ナゾのミステリーに
つつまれているッス。
じつは自分も、
今まで聞いたコトがなかったッス。
ある日トツゼン、風とともに
検事局にやってきたッス。
成: 『検事として初めての事件だ』
‥‥って、言ってましたよね。
糸: たしかに、記録の上では
そうみたいッス。‥‥しかしッ!
ありゃア、シロートじゃねッス。
ぱきぱきのプロ、ッス。
真: ぱきぱき‥‥
糸: 自分も気になって、聞いて
まわってみたッスが‥‥
ダレも知らないし、
教えてくれないッス。
真: 人気なさそうですもんね。
‥‥イトノコさん。
糸: い、イヤ。
‥‥そういうイミでは。
成: (ゴドー検事‥‥ぼくを
知ってるみたいだったけど‥‥
何か、ヒミツが
ありそうだな‥‥)

(「毒島 黒兵衛」をつきつける)
真: イトノコさん! ムスジマさんの
コト、聞かせてください!
糸: ”ムスジマ”じゃなくて
”ブスジマ”ッス。
真: うーん‥‥。どうも今回の被害者、
インショーがウスいんだよねー。
成: たしかに‥‥。午前中までは
真宵ちゃんだったもんな、被害者。
糸: しかたないッス。死体が発見された
のが、今朝だったッスから。
成: 情報が足りないんです。
おねがいしますよ。
糸: ううう‥‥自分も今、
コンランしてるッス。
このままじゃ、なんでも
口走っちまいそうッス‥‥
真: いい感じだね、なるほどくん。
詳しく聞いてみようよ!

(「被害者のこと」を聞く)
成: ブスジマさんのこと、
詳しく聞かせてもらえますか?
真: KB警備のシャチョーさん、か。
そもそも、どんな会社なんですか?
糸: 契約したビルに、警備チームを
ハケンする会社ッス。
シゴトがら、警備上の機密に触れる
機会が多かったッス。それに‥‥
成:それに?
糸: なんというか‥‥被害者は、
カネに目がなかったッス。
真: あ。あたしも! 目がないッスよ、
おカネには。
成: (そんなに身を乗り出すなよ‥‥)
糸: かなり、アクどいことをして、
もうけていたみたいッス。
真: あ、あたし、アクどくもないし、
もうけてもいないッス!
成: (そんなに身を引くなよ‥‥)
糸: シゴトの合間に、いろんな会社の
ヒミツをのぞいて、売買したり。
真: ううん‥‥ワルモノですね、
そんなヤツ。
糸: ジツは、仮面マスクの
警備を担当したこともあるッス。
真: え。そうなんですか!
糸: それで、ミゴトにシッパイして‥‥
業界で、かなり
信用を失っていたみたいッスねー。
成: (やっぱり‥‥優作くんを脅迫
していたのは、毒島か‥‥)


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