逆転裁判2 エピローグ

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成歩堂 龍一…黒
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
荷星 三郎…紺
大沢木 ナツミ…橙
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←第4話『さらば、逆転』へ


荷: それにしても、
お手がらでしたね、刑事さん!
糸: え? え?
‥‥そ、そッスか?
御: そうだな‥‥
キサマが持ち出した
3つの遺留品がなければ‥‥
おそらく、こういう結果には
ならなかっただろう。
糸: いや。まあ。なんだ。その。
はは。はははは。ははははは。
‥‥アレ?
‥‥おかしいッスね‥‥。
自分が現場から
持ち出した遺留品は‥‥
ゼンブで‥‥
4つ、あったはずッス。
真:え‥‥
春: 4つ‥‥ですか‥‥?
糸: たしか、コートのポッケに
入れておいたッスが‥‥
成: (4つ目の遺留品‥‥か)
ナ: ま。ま。ええやんか。
もう、事件は終わったんや!
そんなコトより、
アンタもアレやなー。
殺人犯にされてみたり、
ユーカイされてみたり‥‥
タイクツしないわなー、
見ていて。
真: えへへ。‥‥そうですか?
成: (なんで
うれしそうなんだ‥‥?)
春: ‥‥でも、まるまる2日間も
閉じこめられてしまって‥‥
さぞ、コワかったのでは‥‥?
真: そうだねー。
やっぱりね、心細かったなあ。
気をまぎらわそうと思ってさ。
絵、かいてたんだよ!
ナ: のんきなヤッちゃなー。
お絵かきするかァ? フツー。
春: わあ! 見たいです、
真宵さまの絵‥‥
真: ‥‥‥‥
そういえば、どこか
行っちゃったな、あの絵。
春: ううう‥‥
ちょっぴりザンネンです‥‥
真: ま‥‥まあ、いいじゃない!
たいしたモンじゃないし。
成: (やれやれ‥‥
やっと‥‥ふたりに
笑顔がもどったな‥‥)

‥ピピッ‥‥ピピッ‥‥ピピッ‥
御: ‥‥ム。
成: どうした? 御剣。
御: コイツが、動き出した。
糸: あ! それ!
狩魔検事の電波受信機!
ッたく、あのヒトのおかげで
ヒドい目にあったッス!
この自分に、発信器を
つけるなんて‥‥
御: ‥‥妙だな。
イトノコギリ刑事。
キサマはここにいるのに‥‥
発信器は‥‥まるで
ベツの場所で反応している。
糸: はああ‥‥
コショウしたッスかねえ‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥
‥‥まあ、いい。
さて。私はそろそろ
シツレイしよう。
まだ、シゴトも
残っているからな。
真: えー! 検事さん、まだ
ぜんぜん食べてないのに。
成: (真宵ちゃんが
食べすぎなんだよ!)
御: ‥‥今夜は楽しかった。
では‥‥シツレイする。
成: 待ってくれ。
御: なんだ?
成: ‥‥‥‥‥‥
今回は、ありがとう。
‥‥礼を言うよ。
御: ‥‥フッ。
礼を言うのは‥‥
私のほうだ、成歩堂。
成: (コトバだけじゃ少し、
足りない気がするな‥‥
何か、わたしておくべき
ものは、ないかな‥‥?)

(「ムチ」を選択)
御: ‥‥これは‥‥?
成: ありがとう。
‥‥お前たちのおかげだよ。
お前と‥‥彼女の。
御: ‥‥‥‥‥‥
‥‥礼にはおよばない。
私は、自分のシゴトをしただけだ。
春: ‥‥行っちゃいましたね、
みつるぎ検事さん。
ねえ。真宵さま。
真: ん? なあに?
春: これで、また
ホレなおしてしまいましたね。
‥‥なるほどくんに。
真: も‥‥もう!
やめてよ! はみちゃん!
荷: ところで‥‥
こんなリッパなディナー‥‥
いったい、どなたが?
真: 決まってるじゃないですか。
ごちそうさま、なるほどくん!
成:え。
糸: いやー、なにぶん自分は
ソーメンも食えない身分ッスから。
とっさに、アンタの名前で
予約を入れちまったッス。
成: え。え。
ナ: いやー、ウチもなァ。
ホテルの中にカメラ屋が
あったからなァ、
買っちゃったワ、コレ。
30万円の最高級品。
成: え。え。え。
ナ: とっさに、アンタの名前で
書いといたからナ。サイン。
成: え。え。え。え。
春: よかったですね! なるほどくん。
真: いやー、ホントにね。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
(ここで‥‥やっぱりぼくは
叫んでおくべきなのか‥‥?)
ナ: エンリョいらんで。
糸: チカラいっぱい、
行っとくッス!
春: ‥‥わたくし、ナマで聞くの、
はじめてかもしれません。
真: あたしもひさしぶりだな。
ユーカイされてたから。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
じゃあ‥‥
おコトバにあまえて。


(異議あり!)


(綾里 真宵より一言)
やっぱり、なるほどくんは
たよりになるよねえ!
手紙じゃあ、ちょっとカッコつけ
ちゃったけど、信じてたもん。
‥‥それにしても、ホント最近、
ついてないよなあ。
フツーなら、もう3回ぐらい
死んでるもん。すごいよ、あたし。



(綾里 春美より一言)
なるほどくんが真宵さまを
助けてくれて‥‥
わたくし、もう
うれしくてうれしくて!
そういえば‥‥このホテルには
ユメのような結婚式場があるとか。
おふたりのために、ちょっと
わたくしが、ご予約を‥‥。



(イトノコ刑事より一言)
どうやら、自分も刑事に
もどるコトができそうッス。
御剣検事が、自分のために
署長にかけあってくれたッス!
”アイツを野放しにしてはマズい”
‥‥ってコトになったらしいッス。
オトコはやっぱり、ガツンと
ぶつかって行くべきッスね!



(須々木 マコより一言)
スズキ マコ、今日でこの
制服を脱ぐッス!
これからは、レストランの
ウエイトレスさんとして、
みんなにエガオとシアワセと
メシを運ぶっす!
成歩堂さん‥‥いつかまた、
お会いしましょうねッ!



(堀田(自称)より一言)
ん。ご面会かな? ん。
院長の堀田ですわ。ほっほっ。
最近ね。ん。ホレ。あのコ、
見かけないんだよねコレが。ん。
一目ボレ、っていうのかな。ん。
なんかこう、パチッと来たワケよ。
‥‥ま。ムチでたたかれたから
かもしれんけど。ん。ん。



(マックスとミリカより一言)
マ: ついに、ボクたちの
世界征服が始まるよハニイ!
手始めにね。アメリカへ
飛ぶんだ。この夏に!
ミ: ねえ、マックス! どんなところ
かなあ、アメリカって。
ケーキでできたお城とか、
お話しするウサギさんとか‥‥
マ: 少なくとも、トミーのギャグで笑う
ウサギくんはいないと思うよ!



(トミーとベンとリロより一言)
ト: オレっちも、ネタの
ジュンビでおおいそがしさ!
ジャパニーズ・スマイルとは、
今度こそお別れだぜ!
リ: オレたちの新ネタも決まったぜ!
”第九”を大合唱してやるんだ!
ベ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
リ: なんとか言えよなー。
やるのはオマエなんだからさー。



(オバチャン(大場 カオル)より一言)
‥‥なんだい! 充電中の
ヒゲソリじゃないか!
マッタク、いつまで
こんなコトさせるつもりなんだい!
ま。ミッちゃんのコトだ、ナニか
深ぁい考えがあるんだろうケド。
まさか‥‥忘れてる‥‥
なんてコト、ないよネェ。
ムカシはこうじゃなかったョ!
みいんな、オバチャンを女王サマ
みたいにチヤホヤしちゃってさァ、
言うこと聞かないオトコなんかもお
カカトでメリメリふみつけてやった
っちゅうハナシだョそれになんだい
アブナイ火アソビだってたしなんで
るワケョおかげで大道具の倉庫3つ
もやしちゃってこれがバレちゃって
そりゃポカスカに殴られた殴られた



(華宮 霧緒より一言)
成歩堂さんと御剣さんには、
本当にカンシャしています。
あ。そういえば、狩魔検事さんから
お手紙がとどいたんですよ。
私が出所したら、なんでも
相談に乗らせてほしい、って。
‥‥みなさんに出会えて、
ホントによかった‥‥!



(虎狼死家 左々右エ門より一言)
『‥‥この国にも‥‥
いづらくなってまいりました。
しばらくは、身をかくす
コトになりそうですので‥‥
ご依頼のほうは、ホームページの
ほうからおねがいします。
では‥‥おたがい、長生き
したいものでございますね。』



同日 午後9時42分
国際エアライン 12番搭乗口


‥‥どこへ行く? メイ‥‥
冥: ‥‥!
ど、どうしてここが‥‥
御: ‥‥コイツだ。
冥: そ、それは‥‥
御: キミは、あの男に発信器を
取りつけていたそうだな。
‥‥おそらく、
彼の‥‥コートに。
冥: フッ‥‥さすがね。
あの刑事‥‥
いつも着ていたから。
この、
うすぎたないコートを‥‥。
‥‥どうやら、ニモツに
まぎれこんでいたみたい。
あとで、ゴミ箱へ
捨てておくわ。
御: ‥‥ああ、そうだ。
コートといえば‥‥
あの男が、こんなコトを
言っていたのだが‥‥
糸: 『自分が現場から
持ち出した遺留品は‥‥
ゼンブで‥‥
4つ、あったはずッス。』
冥: ‥‥4つ目の遺留品‥‥?
御: コートのポケットに
入れておいたらしいが。
冥: このコートの‥‥?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
事件はもう、解決した。
もう‥‥、どうでもいいわ。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
これから、どうするつもりだ?
冥: ‥‥‥‥‥‥
あなたには関係ないわ。
御: ‥‥逃げるのか?
冥: うるさいッ!
あなたなんかに
わかるはずがないわね‥‥。
”狩魔 豪の娘”という立場が
いったい、どんなものか!
御: ‥‥メイ‥‥
冥: まわりから期待され‥‥
応えつづけなければならない!
勝訴してアタリマエ。
‥‥負けなんて、考えられない。
父はたしかに、天才だったわ!
でも‥‥
私はそうじゃない。
‥‥そんなことは知っていた。
御: ‥‥‥‥‥‥
冥: 私は‥‥天才でなければ
ならなかったのよ‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥
たしかに‥‥キミは
天才ではないかもしれない。
しかし‥‥
キミは、検事だ。
これまでも‥‥これからも。
冥: ‥‥!
私には‥‥もう、ムリよ。
だって‥‥もう
ムチも捨ててしまったわ。
御: そういえば‥‥
成歩堂から
コイツをあずかっている。
(‥‥成歩堂‥‥
キサマ、こうなることを
予測していたのか‥‥?)
冥: ‥‥‥‥‥‥
御: もう一度、言う。
われわれは、検事としての
名誉のために戦うのではない。
そのムチが、
何を打つべきか‥‥
よく、考えてみるんだな。
冥: ‥‥‥‥‥
あなたは、いつもそうだった‥‥
いつも‥‥私を置いて、
先へ歩いていってしまう。
‥‥御剣 怜侍‥‥
あなたがニクかったわ。
御: ‥‥‥‥‥
冥: でも、ついに‥‥あなたに
復讐するチャンスがめぐってきた。
あの男に勝てば‥‥
成歩堂 龍一を打ち負かせば‥‥
私を置いていったあなたを
超えることができる!
‥‥それが、
私の”復讐”だったの‥‥
御: ‥‥そうだったのか‥‥。
冥: ‥‥私にはムリよ‥‥
今までの自分を‥‥
捨ててしまうなんて。
御: ‥‥できるさ。
あの華宮 霧緒のように、な。
冥: ‥‥カミヤ キリオ‥‥?
御: キミは、彼女と取り引きして、
利用したつもりだろう。
しかしキミだって、父親に‥‥
狩魔 豪に、
依存していただけではないか。
冥: あ‥‥!
御: ‥‥キミは今日、
私に追いついたのだ。
われわれは今、ここに
並んで立っている。
冥:‥‥!
御: ‥‥しかし。
私は立ち止まるつもりはない。
‥‥キミが歩くのを
やめると言うのならば‥‥
‥‥ここでお別れだな。
狩魔 冥。
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥

(狩魔 冥、涙ぐむ)
冥: わ、私は‥‥
私は狩魔 冥よ。
‥‥いつまでも、私の前を
歩いていられると思わないで。
勝負は‥‥これから。
‥‥カクゴしておきなさい!


‥‥成歩堂 龍一‥‥
いつか、きっと‥‥
また、法廷で会いましょう。
‥‥その日までは‥‥
あなたにとどけることが
できなかった、最後の証拠品‥‥
この、4つ目の遺留品は
‥‥私があずかっておくわ‥‥
あなたに会う、その日まで‥‥


(虎狼死家のカードに
真宵ちゃんが描いた成歩堂)