第4話『さらば、逆転』第1回法廷(その6)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
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(死体を発見したときのこと)
霧: 『あのジュース‥‥自分のために
用意したわけじゃないんです。』(証言1)
『あの部屋に入ったとき、部屋が
荒らされていてビックリしました。』(証言2)
『そして、あの人‥‥藤見野が、
部屋のすみでぐったりしていて。』(証言3)
『それを見て、まさか死んでるなんて
思わなかったんです。』(証言4)
『てっきり、気絶してると思ったの。
それで‥‥彼のためにジュースを。』(証言5)
『彼が死んでることがわかって‥‥
花ビンを割ってしまったんです。』(証言6)
裁: ‥‥ふむう‥‥あのグラスは、
被害者のために用意した‥‥と。
なぜ、さっきは
そう証言しなかったのですか?
霧: ‥‥こんな細かいこと、必要ないと
思ったので‥‥。
千: なるほどくん。これは‥‥
最後のチャンスよ。
この証言に問題がなければ、
今度こそ‥‥
成: わかりました。
(御剣のヤツ‥‥いったい、
何を考えているんだ‥‥?)
裁: では、弁護人。
‥‥尋問をおねがいします。

(「証言4」に「現場写真」をつきつける)
成: ”死んでいるとは
思わなかった”‥‥?
霧: ええ。だって‥‥
成: この光景を目撃したのに、
ですか‥‥?
霧: ‥‥あっ‥‥
裁: ど‥‥どういうことですか!
成: 見てのとおりです。
イサオさんのムネには、
ナイフが突き立っていたんですよ!
だれがどう見たって‥‥
リッパな死体です!
霧: あ‥‥あ、それは‥‥その‥‥
成: これを見て”気絶している”と
カンちがいして、
ノンキに飲み物を作る人間など、
いるわけがありません!
裁: つ‥‥つまり‥‥?
成: 霧緒さん!
‥‥今の証言、
まったくのデタラメです!
霧: ‥‥ううッ‥‥!
成: そして、今の決定的な
ウソこそが‥‥
あなたが犯人であるという、
何よりの証拠なのです!
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いやあああああああああアアアアア
アアアアァァァァァァァァァァッ!
裁: どうやら‥‥今度こそ、
すべてがハッキリしたようですな。
やはり‥‥王都楼 真悟さんは、
無実だった‥‥
霧: そんな‥‥そんなハズはない!
まちがってる‥‥
裁: しょ‥‥証人!
霧: ‥‥私じゃない‥‥
私はやっていないわ!
王都楼よ! ‥‥アイツが‥‥
アイツが殺したのよ!
成: しかし、あなたは先ほどから、
証言を拒否している!
”自分を罪におとしいれる”
という理由で!
霧: そ、それは‥‥
裁: 証人に、最後にもう一度だけ
チャンスを与えます。
霧緒さん。あなたの”罪”とは
いったい、なんですか‥‥?
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥
しょ‥‥証言を‥‥
‥‥証言を、拒否‥‥します。

(ざわめきが起こる)
裁: ‥‥これ以上、
審理の必要は認めません。
王都楼 真悟の無実は、
ハッキリ証明されました!
成: (終わった‥‥のか‥‥?
これで‥‥これで、ぼくたちは
真相にたどりついたのか‥‥?)
千: ‥‥どうしたの? なるほどくん。
成: いつもなら‥‥
いつもなら、真犯人はみんな、
自分の罪を認めています。
考えてみれば、今回が初めてです
‥‥罪を認めなかった犯人は‥‥
裁: それでは‥‥王都楼 真悟に、
判決を言いわたしたいと思います。

(異議あり!)
御: ‥‥裁判長。
この時点で
判決を下すことはできない‥‥
裁: な‥‥なんですって‥‥
御: 理由はカンタンだ。
この証人は、まだ本当のことを
証言していない。

(ざわめきが起こる)
裁: い‥‥いったい、それは
どういう‥‥
御: 証人‥‥
まだ、わからないのか。
霧: ‥‥え‥‥
御: だれがキサマに
入れ知恵したのかは知らん。
しかし。
キサマが沈黙を守れば‥‥
王都楼 真悟は、無罪だ。
そして、そのかわりに‥‥
キサマが真犯人として、
その罪を着ることになるのだぞ!
霧: ‥‥う‥‥ウソ‥‥ウソよ。
私‥‥私、そんなの信じないわ!
御: なんだと‥‥?
霧: だ、だって‥‥言われたから。
私がしゃべったら‥‥
ゼンブ、おしまいだ、って‥‥
王都楼を有罪にできない、って‥‥
成: (な‥‥何を言いだすんだ!)
霧: ‥‥私‥‥しゃべれない‥‥
こ‥‥怖いから‥‥
千: ‥‥狩魔検事ね。
成: え‥‥?
千: おぼえているでしょう?
なるほどくん。
あの証人は、つねにだれかの
言うことを盲信して生きている。
自分自身というものを、
持つことができないから。
成: じゃ‥‥じゃあ、彼女は、今‥‥
千: きのう、あの証人は狩魔検事から
絶対的な命令を受けたの。
”何があっても証言するな。
そうすれば王都楼は有罪になる”
彼女は今‥‥それを信じている。
ココロの底から。それだけを‥‥
成: (ど‥‥どうすればいい‥‥!
‥‥こんな状況‥‥
はじめてだぞ!
彼女‥‥華宮 霧緒が‥‥
真犯人のはずだろ!
あとは、判決を‥‥無罪判決を
待つだけ‥‥それだけのはず!)
霧: ‥‥私じゃない! 私は
殺していないわ!
‥‥助けて‥‥おねがい‥‥
だれか‥‥!
裁: 弁護人。
成: ‥‥は‥‥はい!
裁: このままでは、収拾がつきません。
あなたの考えを聞きましょう。
成: (ぼくの考え‥‥!
ど‥‥どうすればいいんだ!)
御: 成歩堂! もう一度、
よく考えるんだ!
この証人が何をしたか!
そして、何をしなかったのか‥‥!
この事件の真犯人は、だれなのか!
成: (真犯人は‥‥決まってる!
そこで泣いてる女しかいない!
‥‥そうだろう‥‥?)
御: さあ! キサマの結論は‥‥
どうなんだ! 成歩堂 龍一!

(「霧緒に証言を強要する」を選択)
成: (今日中に無罪判決を勝ちとる。
ぼくには、それしかない‥‥!
しかし‥‥
ナットクできない!
霧緒さんの、あの表情‥‥)
‥‥証人!
いったい‥‥あなたは、
何をかくしているんですかッ!
裁: べ‥‥弁護人!
あなたは‥‥何を!
成: オートロさんは無罪判決を受ける!
なぜなら、あなたが真犯人だから!
それで‥‥この法廷は
終わろうとしているんですよ!
霧: ‥‥ウソ‥‥よ! そんな‥‥
私をだますつもりね!
裁: もう、よろしい!
御剣検事。
あなたは、よくやったと思います。
しかし‥‥、弁護人が言うとおり
真実はアキラカです。
霧: ‥‥ち‥‥ちがうわ‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
やむをえないな。
霧: ‥‥!
御: これだけは
やりたくなかったのだが‥‥
裁: な、なんですか‥‥御剣検事。
御: 証人。キサマがどうしても
証言しないと言うのならば‥‥
その理由を、この法廷中に
暴露するしかないな。
霧: ‥‥や、やめて‥‥
裁: ど、どういうことですか!
御剣検事!
御: ‥‥そこの証人は‥‥
ある種、病気と言っていい。
霧: な‥‥ッ!
御: 彼女は、その病気ゆえに、
自殺をくわだてたこともある。
霧: や‥‥やめてください‥‥!
御: かくそうとしても、ムダだ。
ここに、その証拠がある。
霧: あっ! そ、それは‥‥!
成: (あれは‥‥
2通の自殺報告書‥‥!)
御: さあ‥‥どうする、証人。
これから、華宮 霧緒という
なさけない人間の本性を‥‥
私はすべて、ブチまける!
成: (”依存”というヒミツ‥‥
彼女は、それを知られるのを
何より怖れているんだ‥‥)
霧: ‥‥おねがい、やめてッ!
そんなことをしたら‥‥
そんなことをされたら、
私‥‥私は‥‥
御: 証人が”死”を選ぼうと、
私の知ったことではない‥‥。
霧: ‥‥!
成: (御剣‥‥なんてことを‥‥!)
御: しかし! キサマが死ぬ前に‥‥
私はかならず、キサマの口から
真実を引きずり出す!
‥‥どんな手段を使っても。
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
御: さあ、どうするのだッ!
‥‥私は、どっちでもかまわない。
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥は‥‥
話します。だから‥‥
助けてください‥‥
‥‥もう‥‥何もわからない‥‥。

(霧緒の”罪”とは)
霧: 『彼を見たとき‥‥キゼツしていると
思った。‥‥ホントです。』(証言1)
『彼が死んでいるとわかって‥‥
ふと、計画を思いついたんです。』(証言2)
『ろうかに人影がないのをたしかめて
いったん楽屋にもどったわ。』(証言3)
『そして‥‥ナイフを死体に刺して、
ボタンをむしり取ったの。』(証言4)
『すべてが終わって、帰ろうとしたら
‥‥困ったことになった。』(証言5)
『それで‥‥トノサマンの着ぐるみを
使わせてもらったの。』(証言6)
裁: し‥‥死体に、ナイフを!
いったい、なぜ!
霧: 決まってるでしょう?
‥‥罪を着せるためです。
‥‥そこの、ヒキョウな男に‥‥!
裁: な‥‥
なんということでしょう‥‥
御: 少し、手間どってしまったが‥‥
これこそが‥‥真実だ。
霧: 真犯人は、王都楼よ!
キタナイ男‥‥ユルせない!
今度こそ‥‥
罪をつぐなわせてやるの!
成: (”今度こそ”‥‥?)
御: ‥‥彼女は、藤見野 イサオの
ムネに、ナイフを刺した。
しかしそれは‥‥殺害する
ためではなかった。
王都楼 真悟の罪を暴くため‥‥
それこそが!
彼女の”罪”だったのだ!

(ざわめきが起こる)
成: (ま‥‥まさか!
そんなはずはない‥‥
華宮 霧緒こそが‥‥
犯人のハズじゃなかったのか!)
裁: ‥‥では、弁護人。
尋問をおねがいします。

(「証言1」をゆさぶる)
成: でも、部屋は荒らされて、
アキラカに格闘のあとだった!
亡くなっているのがわからなかった
‥‥ホントですか‥‥?
霧: 彼‥‥マフラーでクビを
しめられたんですよね‥‥。
マフラーは忍者ナンジャの
衣装でした。だから‥‥
おかしいと思わなかったんです。
それに‥‥、
カオも‥‥うつむいていて、
よく見えなかった‥‥。
だから私‥‥起こそうと
思って、ジュースを‥‥

(「証言2」をゆさぶる)
成: ”計画”というのは‥‥?
霧: ‥‥‥‥‥‥
ハンニンは王都楼だと、
すぐにわかりました。
藤見野は‥‥彼の決定的な
弱みを発表しようとしていたから。
だから、先手を打って、
口をふさいだんだ‥‥って。
”王都楼の罪を立証するような
証拠を作り出そう”
‥‥そう思ったんです。
御: それが‥‥あのボタンや、
ナイフだったワケか‥‥
霧: まず、アタマに浮かんだのが
ナイフでした。

(「証言3」をゆさぶる)
成: それは‥‥ナイフを
取りに行くために?
霧: 食事で使ったナイフには、
王都楼の指紋がついていました。
あれを使えば‥‥警察はかならず、
彼に目をつけるはずだ、って。
‥‥王都楼は、着ぐるみのまま
寝ていました。
私は、そっとナイフを取って‥‥
現場にもどったんです。

(「証言4」をゆさぶる)
成: あのナイフは‥‥あなたが
刺したんですか。
霧: 今、考えると‥‥ぞっとします。
なんて、ヒドいことを、って。
でも‥‥あのときは。
からだが、勝手に動いたんです。
ナイフを刺したときに
‥‥ふと、気がつきました。
ボタンを使えば、王都楼に
もっと疑いをかけることができる。
御: ボタンをむしり取って‥‥被告人の
ハカマに挟んだ、というわけか。
霧: ええ。そうするつもりでした。
‥‥でも、そうカンタンには
いかなかったんです。

(「証言5」をゆさぶる)
成: ”困ったこと”‥‥?
霧: ろうかには、カメラをかまえた
女性がウロウロしていたんです。
成: (ナツミさんだな‥‥)
霧: 光線銃をかまえた
女性もウロウロしていて‥‥
成: (オバチャンか‥‥)
霧: 私、週刊誌にスクープ
されていましたから‥‥
そのまま出ていくことは
できなかったんです。

(「証言6」をゆさぶる)
成: その着ぐるみは、
あなたが用意したんですね?
霧: ええ。英都撮影所から
持ち出して‥‥。
授賞式の前日、彼のギターケースに
しまったんです。
御: ”記者会見”のために‥‥?
霧: 藤見野は、その着ぐるみを使って
記者会見をするつもりでした。
そして‥‥王都楼のヒミツを
”暴露”するつもりだったんです。
裁: ”ヒミツ”というのは‥‥?
霧: ‥‥‥‥‥‥‥
‥‥私は知りません。
とにかく、私が”トノサマン”の
すがたで控え室を出れば‥‥
”ハンニンは王都楼”と印象づける
ことができる‥‥そう思った。
ギターケースを開けるとき、
指紋には注意しました。
着ぐるみのことは、ゼッタイ
気づかれたくなかったから‥‥
裁: もう、けっこうです!
あなたは控え室に帰り、死体から
むしり取ってきたボタンを‥‥
霧: 王都楼のハカマに挟みました。
そのあと、着ぐるみをたたんで
バッグにしまって‥‥
ホテルを抜け出して
‥‥始末したんです。
裁: な‥‥
なんということでしょう‥‥。
霧: ‥‥ミツルギ‥‥と
言いましたね、検事さん。
御: ‥‥‥‥‥‥
霧: ハンニンは‥‥あの男‥‥
王都楼です!
きのう、私‥‥
女の検事さんに言われたんです。
成: (‥‥狩魔 冥か‥‥)
霧: 私がしたコト‥‥ゼッタイに
しゃべっちゃダメだ、って。
そうしたら、かならず‥‥
王都楼を有罪にしてやる、って‥‥
私‥‥それを信じるしか
なかったんです‥‥
成: ‥‥‥‥‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥

『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥』
裁: ‥‥この証人がしたことは、
あきらかに法律に反しています。
‥‥しかし‥‥
その証言をくずすことが
できない以上‥‥、
この証人が犯人であるとは
断定できません!
成: ま、待ってください!
弁護側は、まだ‥‥

(御剣検事「異議あり!」)
御: ‥‥成歩堂。
成:
御: ‥‥ムリだ。
華宮 霧緒を告発するのは、
現時点では不可能だ。
裁: そのとおりです。
殺人を立証する証拠‥‥。
1つもない、と言わざるを得ない。
審理は終了します。
証人の犯行は立証できなかった。
‥‥あきらめなさい、弁護人!
成: し、しかし‥‥ッ!
裁: 御剣検事。華宮 霧緒の身柄を
拘束しておくように。
御: ‥‥心得た。
さっそく、留置の手配を‥‥。
裁: それでは、
本日は、これにて閉廷!


成: (‥‥審理が‥‥終了した‥‥!
無罪判決を‥‥
勝ちとることができないまま!)
御: 証人‥‥。
ちょっとよろしいだろうか。
成: ‥‥!
(御剣‥‥?)
霧: なんでしょうか‥‥?
御: 退廷する前に、1つだけ
うかがいたい。
さっきから気になっていたのだが
‥‥その手に持っている、カード。
それはいったい‥‥?
霧: ああ。これですか‥‥?
弁護士さんにも聞かれましたね。
私にもおぼえが
なかったんですけど‥‥
‥‥ついさっき、思い出しました。
あの日、控え室でひろったんです。
成: あの日‥‥?
御: 控え室‥‥?
霧: ええ。
藤見野の死体を発見したときに。
‥‥死体のすぐそばに
置いてあったんです。
成: 死体のそばに‥‥そのカードが?
霧: つい、ムイシキのうちに‥‥
ポケットにしまったみたいです。
‥‥でも、関係ないでしょう?
こんなカード。
成: (まあ、そうだな。
‥‥ヘンなカードだけど‥‥
事件の手がかりには‥‥)

(待った!)
御: 証人ッ! そのカード‥‥
こちらにわたすのだッ! 早く!
成: み‥‥御剣‥‥?
御: キサマは‥‥なんという、
バカなことをしてくれたのだ!
コイツを‥‥今まで
私の目からかくしておくなんて!
霧: そ、そんなつもりは‥‥私‥‥。
千: ど‥‥どうしたのかしら‥‥?
成: (あんなに感情的な御剣、
見たことがないぞ‥‥
あのカード‥‥
いったい、なんなんだ‥‥?)


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