第4話『さらば、逆転』第1回法廷(その3)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
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(ゴクヒの情報)
オ: 『そこのオートロったらサ、
ひでェオトコなんだョ!』(証言1)
『イサオちゃんを、スキャンダルで
ダメにしよう、なんて考えてサ!』(証言2)
『そのために、自分のマネージャーを
イサオちゃんにくっつけたんだョ!』(証言3)
『ここはひとつ、オバチャンが
立ち上がるしかないでショ!』(証言4)
『‥‥あ。この話、ゴクヒだョ。
まだ、だれも知らないんだからネ。』(証言5)
裁: 被告人が、マネージャーを‥‥?
なんか、シラジラしい話ですねえ。
オ: なんだい!
エラいヒトも言ってるだろ!
”真実とは、ややシラジラしい
モノである”ってサ!
成: (聞いたことないぞ‥‥)
裁: 御剣検事。
華宮 霧緒さんのことは‥‥?
御: いちおう調査はしているが‥‥
この記事がジジツであるという
確証は、存在しない。
裁: ふむう‥‥しかし、もしこれが
本当ならば‥‥
被告人の、被害者に対する
悪意を立証する証拠になりますな。
成: (‥‥あのウワサを
ぶちコワす必要があるわけか)
裁: ‥‥では、成歩堂くん。
尋問をおねがいします。
千: 気をつけて。おばさまは今、
かなりエキサイトしてるわ。
オ: ‥‥そうだョ! クソヤローなんだ
あのオートロってヤツァ!
成: (あのオバチャンに
対抗するためには‥‥
こっちもエキサイトして
ぶつかるしかない‥‥!)

(「証言5」をゆさぶる)
成: ちょっと待ってください。
オ: なんだい!
オバチャン、いそがしいんだョ!
成: だれも知らない、ゴクヒ情報‥‥
どうしてオバチャンが
知ってるんですか!
オ: え! そ、そりゃアンタ‥‥
オバチャン、プロだし‥‥
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
オ: ひ、ヒミツだョ! そんな目で
見たって、教えるもんかいッ!
成: (オバチャンが、あの情報を
どこから入手したのか‥‥?)

(「証拠品をつきつける」を選択)
成: ‥‥だれも知らない
”ゴクヒ情報”‥‥
それを、なぜ証人が
知っていたか‥‥?
オ: ななな、なんだいその、ヒトを
あわれむような目はッ!
成: 証人!
‥‥あなたは、コイツで
情報を知ったのです!

(「ナツミのカメラ」を選択)
成: 自称ジャーナリストの
大沢木 ナツミさん‥‥
裁: ‥‥ああ。あの、やんちゃな
ムスメさんですか。
成: 彼女のメモが、事件当夜‥‥
紛失しているんです。
裁: 紛失‥‥?
成: そのメモには、彼女の妄‥‥
想像が記されていました。
‥‥被害者と、華宮 霧緒の
関係について。
オ: な‥‥ナニィィッ!
妄想だってェェェッ!
成: いやいや。想像です。
オ: じゃあ‥‥じゃあ‥‥!
この紙ッきれ、なんのイミも
なかったってのかいッ!
成: あっ! そのメモ!
オ: あ‥‥‥‥‥‥
あややややややややややややや、
こ、これはその、ちがうんだョ!
これ、オバチャンの、ゴクヒの
お買い物メモなんだョォォォォッ!
裁: ‥‥では、やはりあなたは、
ナツミさんのメモを真に受けて?
オ: オバチャン、イサオちゃんの
大ファンだったんだ!
あのモジャモジャアタマの
ハレンチなムスメが‥‥
”オートロのインボーやッ!”
って‥‥
それはそれはウレシそうに
ハシャいでやがったからサ。
ちょっと、ナニを書いてるのか
チェックしてやったワケ。
成: ‥‥‥‥
裁: ‥‥‥‥‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
オ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
信じておくれよォォ!
ミッちゃああん!
御: うぐ。
オ: ちょっとした、オトメの
おちゃめなデキゴコロなんだョゥ!
ヒトサマのモノに手を出したの、
この紙ッきれだけなんだョゥゥゥ!
御: その、茶色い猫ナデ声は
やめていただきたい。
裁: ‥‥まあ、メモの1枚ぐらいなら、
大目に見てあげましょうか。
成: (オバチャン、かなり
ハンセイしてるみたいだし‥‥
このへんで
カンベンしておくか?)

(「さらにシメ上げる」を選択)
成: (ここで、つけ上がらせては
ダメだ‥‥
決定的なダメージを
与えてやらないとな!)
‥‥証人!
”ヒトのものを盗んだのは、
そのメモだけ”‥‥
そう言いましたね?
オ: ぬぬぬ、”盗んだ”だってェ!
ヒトのハナシ、ナニ聞いてんのサ!
この紙クズ、捨てにいく手間を
はぶいてやっただけでショ!
成: ‥‥オバチャン!
あなたはウソをついている!
オ: まま、またそうやって、
オバチャンの社会的信用を‥‥
成: ‥‥証人ッ!
あなたが盗んだのは、
メモだけではないはずです!

(「ナツミのカメラ」を選択)
成: ‥‥オバチャン!
そのメモ‥‥カメラのケースに
入っていたはずです!
裁: カメラ‥‥
成: きのう、ナツミさんが
大さわぎしていました。
”定価16万円のカメラが
消えた”‥‥と!
裁: ま、まさか‥‥まさか、証人!
オ: なんだい。
成: メモがあるということは、当然!
カメラも持っているはずです!
オ: クッ‥‥
バレちゃアしょうがないねェ‥‥
アンタの探してるカメラ‥‥
コレのことかい。
成: あ。
オ: なにサ! こんなカッコしてるけど
オバチャンだって人間なんだョ!
ゴハンも食べるしコイもするし、
ヒトのモノに手だって出すサ!
裁: い‥‥いや、
それはちがうでしょう。
オ: オバチャン、あの女の名刺を
見たワケョ。そしたら‥‥
”いやらしい芸能カメラマン”
って書いてあるじゃないか!
どんな写真を撮ってるか、
わかったモンじゃないからね!
プロの警備員として、没収して
やったんだョ! ‥‥ゴクヒで。

(ざわめきが起こる)
裁: 法廷係官!
すぐに‥‥すぐに、そのカメラを
チェックしなさい!
大至急です!

裁: 御剣検事‥‥いかがでしたか?
御: 事件に関係ありそうな写真が
‥‥1枚だけ、あった。
裁: 提出してください!
こ‥‥これは‥‥トノサマン!
オ: 言ったとおりだろ!
オバチャンが見たの、ソイツだョ!
裁: ‥‥これで、証人がウソをついて
いないことがハッキリしました。

証拠品<<ナツミの写真>>のデータを
法廷記録にファイルした。
裁: い‥‥いかがですか、御剣検事!
御: 写真の人物が被告であるという
証拠はない。‥‥しかし!
王都楼氏は、調書で
ハッキリと証言している。
”事件が起こるまで、
着ぐるみは脱がなかった”と!
裁: それならば‥‥やはり、
このトノサマンは‥‥
御: 被告人、ということになる。

(ざわめきが起こる)
裁: ‥‥どうやら‥‥
これで、証拠は完全に
そろったものと考えます。
‥‥いかがですか、弁護人。
最後に、あなたの意見を聞きます。
この写真を、決定的な証拠と
認めますが、よろしいですかな。
成: (あの写真がホンモノなら‥‥
もう、逃げ道がない!
でも、ヘタに異議を申し立てれば
‥‥それはそれでイノチとりだ。
まちがえるわけにはいかない。
コタエは‥‥たった1つ!)
‥‥ナツミさんが撮った、
この写真には‥‥

(「特に異議あり」を選択)
成: ‥‥この写真には‥‥
ムジュンする点があります!
御: ‥‥そう来ると思ったぞ、弁護士。
裁: どういうことですか?
御: この写真を認めてしまえば、
もう反論の余地はない。
弁護側としては、ムリヤリにでも、
否定せざるを得ないわけだ。
裁: ”ムリヤリ”‥‥!
そうなのですか、弁護人!
成: ‥‥‥‥‥‥
と、とにかく、もう一度
写真を見てみましょう!
裁: あなたの立証が”ムリヤリ”
でないとすれば‥‥
反証のチャンスは、
1回でじゅうぶんでしょうな‥‥?
成: そ、それは‥‥
(まちがえるわけにはいかない!
決定的なムジュンを示すんだ!
‥‥ナツミさんの撮った
写真は、いつだってそうだ‥‥
決定的に、ピントがズレている!
‥‥今回だって、きっと‥‥)
裁: では、示していただきましょう。
この写真がはらんでいる、
決定的なムジュン点とは‥‥!

(「トノサマンの足下」を選択)
成: ‥‥注目すべきは、
ここしかありません!
裁: ‥‥な、なんですか?
そんな、足もとなど‥‥
成: 足もとを見れば、
ハッキリわかることがあります。
裁: そ、それは‥‥いったい‥‥?
成: この写真のトノサマンは‥‥
王都楼 真悟ではあり得ない!
裁: な‥‥なんですって!

(御剣検事「異議あり!」)
御: ‥‥そのコンキョを
聞かせてもらおうか。
成: トノサマンのポスターを
見ていただきましょう。
‥‥ハカマのスソに
注目してください。
裁: 足袋‥‥が見えていますね‥‥
成: そのとおり!
しかし、写真のトノサマンは‥‥
アキラカに、ハカマを
引きずって歩いています!
御: ‥‥‥‥‥‥
成: このムジュンが示す
コタエは‥‥ひとつ!
このトノサマンには、被告より
背が低い人物が入っていたのです!

(ざわめきが起こる)
成: (よし‥‥今度こそ、
ひっくりかえしてやったぞ!)
千: 気になるわね‥‥
成: え?
千: 今日の御剣検事‥‥
いやにおとなしいわ。
成: そ、そういえば‥‥
千: 彼は今、流れに
身をまかせているわ。
成: 流れに身を‥‥
それって、どういうことですか?
千: ダメージを受けていない
‥‥そう考えるべきね。
成: (ダメージを‥‥受けていない!)
裁: 御剣検事! いったい‥‥
これは、どういうことですか!
御: ‥‥‥‥‥‥
裁: この写真の人物が
王都楼 真悟でないとしたら‥‥
検察側の主張は、完全に
イミを失ってしまいます!

(ざわめきが起こる)
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
やはり‥‥こうなったか。
成: なんだと‥‥!
御: ‥‥成歩堂。
ひとつ、聞きたいことがある。
どうやら、この写真の人物は
王都楼 真悟ではないようだ。
‥‥とすれば。
いったい、だれなのか‥‥?
成: (この、トノサマンの中に
入っている人物は‥‥)
千: 考えるまでもないわ。
‥‥カンタンなコト。
気になるのは‥‥やはり、
あの検事さんのタイドね。
成: (なぜあそこまで、
落ちついていられるのか‥‥?)
裁: ‥‥弁護人。
あなたの考えを聞きましょう。
この写真に写っているのは、
いったい‥‥だれなのですか?

(「華宮 霧緒」を選択)
裁: か、華宮 霧緒‥‥
成: ‥‥トノサマンがだれであるか?
その可能性が、最も高い人物です!
御: いったい、どんな可能性が
あると言うのか‥‥?
成: まず彼女は、背が小さい。
そして、オートロさんの控え室に
自由に出入りできた。
さらに‥‥彼女は、オートロさんと
食事をとっています。
裁: そ、それがどうかしましたか?
成: 彼女なら、カンタンに
手に入れることができたわけです。
‥‥オートロさんの指紋がついた
ナイフを、ね。
裁: 凶器の‥‥ナイフ‥‥!
御: 何が言いたい‥‥弁護人?
成: (今しかない‥‥これが最後、
逆転のチャンスだ!)
弁護側は、
華宮 霧緒を告発します!
彼女は、被告人に
殺人の罪を着せようとしたのです!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
審理はまたしても、
予想外の展開を見せました!
‥‥御剣検事!
御: なんだろうか。
裁: 本法廷は、華宮 霧緒さんの
召喚を要求します!
彼女の証言を聞かないかぎり、
判決を下すことはできません!
御: ‥‥‥‥‥‥
成: (よし! これで‥‥)
千: ちょっと‥‥まずい感じね。
成: え‥‥?
千: これから華宮 霧緒を
証人として喚問するのなら‥‥
手配や手つづきで、
1日はかかってしまうわ。
成: ‥‥1日かかる‥‥? あッ!
(今日中に判決をもぎとらないと、
真宵ちゃんが‥‥!)
裁: ‥‥では、華宮 霧緒の証言は、
明日の審理で聞くことに‥‥
成: (ど‥‥どうする!
審理が終わっちまうぞ‥‥!)

(「異議を申し立てる」を選択)
裁: それでは、これで‥‥

(成歩堂「異議あり!」)
成: 審理をつづけてください!
今日中に‥‥決着を!
裁: それはできません。
華宮 霧緒さんが
この法廷にいない以上、これ

(待った!)
御: ‥‥時間をムダにするのは
シュミではない‥‥
成: み‥‥御剣‥‥?
御: 裁判長。‥‥審理をつづけるよう、
おねがいしたい。
裁: し、しかし‥‥
こうして、法廷が予想外の
展開を見せた以上は‥‥
御: ‥‥やれやれ‥‥
”予想外の展開”‥‥?
‥‥この私も、ずいぶん
アマく見られたものだ‥‥
裁: ど、どういうコトですか‥‥?
御: 成歩堂 龍一が苦しまぎれに
華宮 霧緒を告発する‥‥
まさに、私のシナリオどおりだ。
‥‥20分ほど、おくれたが。
成: な、な、な‥‥
なんだってええェェェェッ!

(ざわめきが起こる)
裁: み、御剣検事!
今の発言は、どういう‥‥
御: 華宮 霧緒ならば、今、
検察側の控え室にいる。
‥‥次の証人として‥‥。
成: ‥‥!
(すべて‥‥ヤツの
計算どおりだったのか‥‥?)
千: あの御剣検事が、華宮 霧緒を
見落とすはずがない‥‥
‥‥どうやら。
戦いは終わらないようね。
御: ‥‥そのとおり‥‥。
裁: ‥‥わかりました。
次の証人として、
華宮 霧緒を入廷させましょう。
‥‥ただし。
その前に、10分間の休憩を
とりたいと思います。
御剣検事、準備のほうを
よろしくおねがいします。
御: ‥‥‥‥‥‥
裁: では、これより10分間の
休憩にはいります!


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