第3話『逆転サーカス』探偵パート1日目(その5)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
マックス…赤
ミリカ…黄
トミー…紺
ベン…灰
リロ…橙
アクロ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
テント内 食堂

真: あっ。ベンさん!
ベ: お! ‥‥えと、うグ
‥‥こんにちは‥‥
真: こんにちはー。
ここもサムいですねー。
ベ: そ。そ。‥‥うで‥‥すね‥‥
真: サムいって。なるほどくん。
成: (この人の話を聞いてると、
妙にチカラが入るな‥‥)

(「事件について」を聞く)
成: 事件のことなんですけど。
ベ: い。いえ。
ボク‥‥そんな。あの‥‥
真: 何か、ご存じないですか?
ベ: ごぞ、ごぞ、ごぞ、
‥‥んじないで‥‥す‥‥
真: あのー‥‥
ベ: えと、し知りませェェんッ‥‥

(「タチミ・サーカス」を聞く)
成: もう、長いんですか?
このサーカスに来てから。
ベ: そ、う‥‥ですね。
よ。よ、4年ぐらい‥‥
真: あたしも、
気に入っちゃいました‥‥ここ。
トミーさんはおもしろいし、
マックスはスゴいし、
ミリカちゃんはかわいいし‥‥。
ベ: ‥‥ミリカ‥‥さん、ですか‥‥
ボ‥‥クはちょ‥‥っと‥‥
ニガ、ニガ‥‥ニガテです‥‥
真: あ、あれ。
‥‥そうなんですか?
成: (‥‥おかしいな。
アイを語ったとかなんとか、
マックスが言ってたような‥‥)

(「リロ」をつきつける)
真: あ、そうだ。
これ、ベンさんのですよね?
ベ: うおッ! あ。お。す‥‥
スミマセン。ボ、ボクのです。
真: はい、どうぞ。

<<リロ>>をベンさんに返した。
成: ‥‥じゃ、真宵ちゃん。
行こうか。
真: そうだね。
じゃあ、さよならベンさん。
ベ: は‥‥ハイ。
真: ‥‥さ。なるほどくん。
次はどこへ行こうか?
成: そうだね。
もう一度、あのピエロの‥‥
?: おいッ! 待てよ!
真: だ、だれ‥‥今の。
?: どこ見てんだよ!
こっちだギザギザヤロー!
なんだよテメェら。
アイサツもなしか、このヤロー。
真: ベベ‥‥ベベベンベンさん‥‥?
ベ: い、いえいえいえ! いえいえッ!
ボ、ボクはそんな‥‥。
リ: ”ベンさん”じゃねえんだよ!
どこ見てんだ、こっちこっち!
成: き‥‥きみは、リロ‥‥。
リ: 呼び捨てにすんじゃねぇよ!
リロ”様”だろ!
ホレ、やりなおし!
成: (‥‥まま、またかい‥‥)
リロ様‥‥なのか?
リ: ったく、どこに目ェつけてんだ
このヤロー。
ベ: だ、ダメだよリロくん、
そんなコト。
リ: テメェもテメェだ!
そんなだから、ナメられるんだよ!
ベ: ゴメンよリロくん‥‥。
真: どど‥‥どうなってるの
なるほどくん!
リロ、って人形でしょ?
‥‥腹話術の
リ: コラ、そこ! 呼びすてにすんな
って言ってんじゃねえかよ!

(「事件について」を聞く)
成: 事件のことなんですけど‥‥
リ: どこ見て話してんだよ!
コッチだろコッチ!
ベ: ダメだよリロくん‥‥
リ: うるせえ!
事件って、アレだろ?
ここの団長がやられた。
真: そうだけど。
リ: ケッ! さわぐほどのコトかよ!
ケチなギャラでコキつかいやがって
‥‥あのタヌキ!
ベ: だ、ダメだよリロくん。
そんなコト‥‥
リ: うるせえ!
真: ‥‥すさんだコンビだね、
なるほどくん。
リ: 聞いたぜ。あの、キザなヤローが
パクられたってな‥‥ヒヒ!

(「タチミ・サーカス」を聞く)
リ: ッたく、シケたトコだぜ。
ギャラは安い、ピエロはサムい、
あいぼうはポンコツ。
真: あいぼうって‥‥ベンさん?
リ: おじょうちゃん。このクズにさ、
言ってやってくれよ。
もっとシャンとしろ! ってよぉ。
こんなサイテー男、タクサンだぜ!
真: え‥‥え‥‥。
リ: ‥‥でもよ。
こんなゴミためにもよぉ‥‥、
いたんだよなぁ。
‥‥オレのマドンナが。
真: ”オレの”‥‥
成: ”まどんな”‥‥?
リ: ミリカだよ、ミリカ。
あの女はイケてるぜ。なあ、ベン。
ベ: い、いや‥‥ボクはチョット、
ああいうのは‥‥。
リ: かー。コレだからなコイツ。
一生やってろ!
オレはケッコンするぜ!
あのマドンナとな!
真: けけ‥‥ケッコン!

(「キザなヤロー」を聞く)
リ: ダンチョーを殴ったのは、
あのキザヤローだぜ!
成: マックス・ギャラクティカ‥‥?
ど、どうしてだい?
ベ: ダメだよ! リロくん。
い、イイカゲンなコトを‥‥
リ: ナニ言ってんだよベン!
オメエもいただろ、あそこに!
成: あそこ‥‥?
リ: ヒヒッ! 気が向いたら
教えてやるよ!

(「ケッコン」を聞く)
真: あの‥‥ケッコン‥‥するの?
ミリカちゃんと。
リ: ああ、そうだぜ。向こうも
マンザラじゃねえみたいだしな。
成: (たしかに、”悩んでる”とか
言ってたな。オソロシイことに)
ベ: い、いや、そ、それは‥‥
リ: 悪ィかよケッコンしちゃ!
オレの勝手だろ!
ベ: そりゃ‥‥そうだケド‥‥
成: (そ、そうなのか‥‥?)
リ: オレな。歌をプレゼントしたんだ!
マドンナに。
真: うた?
リ: テノール歌手だからオレ。
いいか。おじょうちゃんにも
聞かせてやるよ。
‥‥エヘン!
お〜うるわしの〜キミの目玉に〜
チュッと〜くちづけ〜したい〜‥‥
‥‥ってかァ!
真: へええ。メロディがいいなあ。
成: 歌詞はサイアクだけどね。
リ: いいか! オレはやるぜ!
ベ: あの。えと、どうもスミマセン‥‥
リロくんがその‥‥
成: ”リロくんが”って‥‥ベンさんが
しゃべらせてるんじゃあ?
リ: オイ! このヤロー。
真: わっ。
リ: 明日が楽しみだなあ、
ベンゴシくん!
成: え‥‥
リ: オレな。あのイケスカねえ
手品師を消してやるんだ!
真: リ‥‥リロくん‥‥?
リ: じゃ、そういうコトだ。
法廷で会おうぜ!
成: あ、ま、待って‥‥!
真: ‥‥なるほどくん。
どういうコトかな‥‥?
成: 証人、てことだろうね。
‥‥明日の裁判の。
真: うううう‥‥

(「サーカス・テント内」に移動する)


同日 某時刻
タチミ・サーカス テント内

真: はあ‥‥。
いったい、どうなってるの?
ベンさんとリロくん。
成: まったくだよ。あの人形、
何を見たっていう
?: キーッ!
成: わわわ。
こ、今度はなんだ!
?: キッキーッ!
成: ギャアアアアアアアアアアアアッ

真: あっ! 気がついた?
なるほどくん!
成: あ、う‥‥うん。
い、いったい、あのサル‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あああっ!
ぼくの弁護士バッジが!
あのサルに取られちまった!
真: うえええええええっ!
ミ: あははははは!
見ーちゃった。
ベンゴシさんの、あわてたカオ。
真: ミリカちゃん!
成: き、きみか! あのサルを‥‥!
ミ: うーん。怒っちゃだめだよ。
‥‥めっ!
成: で、で、でも!
ぼくの弁護士バッジが‥‥!
ミ: ふふ。ミリカが助けてあげるから。
‥‥ね?
成: う‥‥うん。
(どうも、この子にはヨワい)
ミ: ルーサー、っていうんだよ。
あのサルくん。
真: る、るーさー‥‥。

(「ルーサー」を聞く)
成: ルーサー‥‥っていうの?
あのサル。
ミ: うん。
成: 弁護士バッジを取られたんだ。
返してくれないか。
ミ: ルーサーにはねえ、
ミリカも困ってるんだよ。
成: え。
ミ: ルーサー、ピカピカ光るモノを
持ってっちゃうの。おうちに。
真: へええ。おもしろいねえ。
成: じゃあ、そのサルのうちに
つれてってよ。
ミ: そうだねー。
トミーおじさんに聞くといいよ。
真: え。‥‥どうして?
ミ: あのねー。ルーサーは、
ミリカのお友だちじゃないから。
真: えっ!
ミ: だって、”猛獣”じゃないモン。
サルくんは。
真: あー。そりゃそうか。
成: (トミーおじさん‥‥か。
あのピエロに、また
会わなくちゃならないのかよ)

(「ベンとリロ」を聞く)
真: あの‥‥
ベンさんのことなんだけど。
ミ: ベンさん‥‥?
ああ。リロくんと、
いつもいっしょにいるヒト?
真: いっしょに、って‥‥。
ミ: ミリカ、おつきあいを申しこまれ
ちゃったの。‥‥リロくんに。
成: ”リロくん”に?
ミ: うん。リロくんて、
おもしろいでしょ?
いなせだし、歌もじょうずだし。
ミリカ、大好き。
真: あの。ベンさんは‥‥?
ミ: ベンさんはカンケイないよ。
ミリカが好きなのは、リロくん。
成: (アタマがいたくなってきた‥‥)

(「プロポーズ」を聞く)
真: ね。ね。ミリカちゃん、
プロポーズされちゃったんでしょ?
ミ: プロポーズ?
‥‥ううん。それはまだだよ。
真: あれ、そうなの?
‥‥ヘンだね、なるほどくん。
成: マックスもリロくんも
宣言してたからなあ。
”ケッコンするんだあ”って。
真: あ。でも、マックスは
団長さんに話しただけだから。
成: ああ。おヤクソクの
”娘さんをください”ってヤツ。
真: リロくんも、まだプロポーズは
してないみたいだね。
ミ: わああ。
プロポーズしてくれるんだあ。
ミリカ、迷っちゃうよ。
‥‥ねえ、真宵ちゃん!
真: え? なあに?
ミ: 真宵ちゃん、どっちがいいと思う?
マックスと、リロくん。
成: ‥‥で、でも‥‥。
人形だよ? リロくんは。
ミ:
ミリカは、そんなコト
気にしないけど。
成: はあああ‥‥。

(「サーカス・正門前」に移動する)

(「宿舎前・広場」に移動する)


同日 某時刻
宿舎前 広場

真: あれ。イトノコ刑事さん、
いなくなっちゃったね。
成: うーん。しばらく
ほったらかしておいたからな。
さびしくなって
帰ったんじゃないか、警察。

(「トミーの部屋」に移動する)


同日 某時刻
宿舎1階 トミーの部屋

ト: おッ! ”ヘタなシャレは、
やめなシャレ”のニイちゃん!
成: うッ!
ト: いやー、”やめなシャレ”は
よかったなあ、ニイちゃん!
真: よかったね、ニイちゃん!
成: うううううう。
ト: どした? 今度はウマいシャレでも
思いついたかい?
ま、そこのナイスなイスに座って、
ゆっくり聞かせてよ。
真: あ。”ナイスなイス”って、
もしかして‥‥?
ト: お。気がついた? 気がついた?
もー、さすがおぢょーさん!
わかってるねー。
”笑い”のなんたるか!
あひゃ。あひゃあひゃ。
あひゃひゃひゃあひゃひゃ!

(「ミリカのこと」を聞く)
成: ミリカちゃん‥‥、
変わってますよね。
ト: ミリカか。‥‥イイ子だよ。
ピュアな、ね。
真: ぴゅあ‥‥ですかあ。
ト: 彼女、このサーカスで生まれて、
このサーカスで育ったんだ。
そとの世界を、まるで
知らないんだよ。
真: はみちゃんといっしょだ‥‥
ト: 彼女にとっては、サーカスという
”夢”が、そのまんま現実なんだ。
真: ”夢”の世界‥‥。
ト: 猛獣のダンス、空を飛ぶ魔術師、
ひょうきんなピエロ‥‥。
‥‥それが、
彼女の現実のすべてなのさ。
成: (腹話術の人形とケッコンするのも
現実なのか‥‥?)
ト: いいコトか悪いコトかなんて、
聞くなよ。
ピエロにはそんなの、
わかんないから。

(「ルーサー」を聞く)
成: あの。ルーサーって知ってますか?
ト: ああ。あのサル。
成: ぼくの弁護士バッジ、
取られちゃったんですよ。
ト: あー。ヤッコさん、ピカピカ光る
モノが大好きだからなあ。
あ。でもな、ゼッタイ
追いかけちゃダメだぞ。
成: え。そうなんですか?
真: あ! わかった!
”サルもの、追わず”ですね!
ト: ピンポーン! ブラボー
おぢょーさん! ブラボー!
ま。それはいいとして。
あのな。ルーサーは、ミリカの
ファミリーじゃないんだよ。
真: ‥‥どなたの
ふぁみりーなんですか?
ト: ‥‥そうだな。
連れてってやるよ。部屋に。
真: え。これからですか?
ト: モチ。行くだろ?
成: (他に、トミーさんに
聞いておくことはないかな?)

(「連れていってもらう」を選択)


同日 某時刻
宿舎3階 アクロの部屋

成: はあ、はあ‥‥。
ト: ここだ。
‥‥どうした? ニイちゃん。
成: い‥‥イキが‥‥。
ト: なさけないねー。3階まで、
階段をのぼっただけなのに。
成: うう‥‥。
ト: とにかく、ここだ。
‥‥アクロの部屋。
成: アクロ‥‥?
ト: アクロバットの芸人だ。
今日はちょっと、いないけどな。
真: あっ。あそこ。‥‥なんだか、
ガラクタがいっぱいあるよ!
ト: ニイちゃんのガラクタも、
きっとあそこにあるよ。
‥‥んじゃあな!
真: さよなら、トミーさん。

証拠品<<ルーサー>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「ガラクタ」を調べる)
真: うわあ‥‥。
フォークやらカガミやら、
光るモノがいっぱい!
ヤケに安っぽいウデ時計も
あるし‥‥
成: これは‥‥トロフィーか。
けっこう重いものもあるぞ。
真: あっ! なるほどくん、
あったよ! バッジ。

<<弁護士バッジ>>を
エリにもどした。
成: ありがとう、助かったよ。
‥‥‥ん?
真: どうかした?
成: これは‥‥。
真: ゆびわ‥‥だね。
成: なにか、刻みこまれてるぞ。
‥‥”RからMへ”か‥‥。

証拠品<<ゆびわ>>を
ポケットにしまった。
成: ‥‥さてと。そろそろ
調査は切り上げようか。
真: 勝てる? 明日の法廷。
成: どんな証言が出てくるのか
想像がつかないからなあ。
(明日の証人は‥‥
やっぱり、トミーさんか?
それとも、あの人形か‥‥)
真: だいじょうぶ! こっちには
魔術師がついてるからね!
成: ‥‥だといいけど。


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