第4話『逆転、そしてサヨナラ』探偵パート1日目(その4)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
大沢木 ナツミ…橙
矢張 政志…紺
星影 宇宙ノ介…黄
ボート小屋のオジさん…灰
サユリさん…黄緑
狩魔 豪…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「留置所」に移動する)


12月25日 某時刻
留置所 面会室

御: ‥‥なんだ。
あれだけイヤミを言ったのに、
また来たのか‥‥。
成: 御剣。弁護士はどうなった?
御: ‥‥‥‥!
キミにはカンケイないことだ。
成: (どうやら、まだ
見つかってないらしいな)

(「事件のこと」を聞く)
成: 御剣。‥‥事件のことだけど。
御: 成歩堂。
‥‥たのむから、私のことには
かまわないでくれ。
成: ‥‥‥‥。
御: いいかげん、わかってほしい。
強がりや、キミを見下している
ワケではないんだ。
キミには、この事件を調べて
ほしくない。

(「ひょうたん湖」を聞く)
成: なぜ、ひょうたん湖に
行ったんだ?
御: キミに教えるつもりはない。
成: イトノコ刑事にも
教えないつもりらしいな。
御:
真: シンパイしてましたよ、
イトノコさん‥‥。
御: ‥‥‥‥‥‥。

(「綾里 舞子の写真」をつきつける)
御: ‥‥‥!
‥‥‥‥‥‥。
成: 御剣?
御: ‥‥キミがおとずれてから、
たかだか数時間‥‥。
それなのにもう、そこまで
たどりついてしまったのか‥‥。
さすがだよ。
‥‥成歩堂 龍一。
ムカシからそうだ。
キミは、一度決めたことは
かならず、やりとげる男だったな。
成: ”DL6号事件”‥‥。
御: そうだ‥‥”DL6号事件”。
この事件‥‥キミにだけは、
知られたくなかった。
だから、キミの弁護の申し出を
ことわった。
キミをバカにするようなことを
言って、
この事件に近づかないように
したつもりだったのに‥‥。
成: ‥‥メイワクだったか‥‥?
御: わからない。
‥‥だが。
ここまできて、キミにかくしごとを
するのは、もう意味がない。
よかろう。
なんでも聞いてくれたまえ。
‥‥答えさせてもらうよ。

(「DL6号事件」を聞く)
御: ”DL6号事件”‥‥
父が亡くなった事件だ。
私の目の前で、な‥‥。
父は、私の目の前で撃たれたのだ。
真: ‥‥‥‥!
御: 実は、そのときの記憶は、
ハッキリしない。
私のココロの中で、かたく
閉ざされている。
とにかく、容疑者として、
1人の男が逮捕された。
状況から考えて、父を
撃てたのは、そいつだけだった。
父の霊を呼び出した霊媒師も、
犯人はその男だと言っていた。
そいつを弁護して、無罪にした
のが、生倉弁護士だ。
成: 今回の事件の、被害者だな?
御: そうだ。
真: あの‥‥。
その霊媒をしたの‥‥、あたしの
母、なんです‥‥。
御: なんだって! キミが‥‥?
‥‥‥‥
フシギなものだな。
事件が終わろうという
今になって、こんなことに‥‥。
成: 事件が‥‥”終わる”?
御: ”DL6号事件”は、15年前に
起こった。
15年前の、12月28日だ。
真: 12月28日‥‥?
御: ‥‥あと3日で、時効なんだよ。
成: なんだって!
真: なるほどくん?
‥‥”時効”って?
成: 時効が成立すると、もうその
事件は、なかったことになるんだ。
御: ‥‥あと、3日で‥‥。

(「”容疑者”のこと」を聞く)
真: その、ムザイになった”容疑者”
って、どうなったんですか?
御: ‥‥わからない。
世間からすがたを消して、
そのあとのことは誰も知らない。
生きていれば、今年で50才
ぐらいだろうな‥‥。
成: (それだけ大きな事件の
容疑者だったんだ‥‥
きっと、まともな生活は
送れなかったんだろうな)

(「父のこと」を聞く)
真: あの、あの、お父さんて、
弁護士さんだったんですよね?
御: ‥‥‥‥そうだ。
御剣 信(みつるぎしん)。
当時は有名だったようだ。
真: 御剣検事も、お父さんを
めざしていた、とか‥‥。
御: ‥‥‥‥
ムカシの話だ。

(「湖の写真」をつきつける)
御: ‥‥フッ。
こんな写真があったとはな。
成: 御剣‥‥。
お前、撃ったのか?
御: ‥‥‥‥。
キミはどう思う?
成歩堂。
成: お前は、誰かに
銃を向けられる男じゃないよ。
真: ‥‥撃ってませんよね?
御: ああ。
‥‥私じゃない。
‥‥‥‥‥‥‥‥
成歩堂。
成:
御: 今さらこんなことを
たのむのも、あつかましいが、
真: わかった! ”ベンゴ”ですね!
御: ‥‥おねがいできるだろうか。

(「当然、引き受ける」を選択)
成: やっとそのコトバが聞けたな。
御: まさか、こんな日が来るとは
思わなかった。
成: これでやっと、”借り”を
返せるな‥‥御剣。
真: ”かり”‥‥?
御: ‥‥‥‥? なんのことだ?
おぼえがないぞ‥‥。
成: いいんだよ、それでも。
御: ‥‥‥‥フッ。
依頼状を書いた。
‥‥糸鋸刑事にわたしてくれ。

<<御剣 怜侍の依頼状>>を
ポケットにしまった。
成: ‥‥じゃあ、そろそろ‥‥。
‥‥‥‥?
な、なんだ‥‥?
真: じ‥‥地震だよ!
なるほどくん!
お‥‥大きいよ‥‥!
わわわわわ‥‥。
‥‥よ、弱まってきたね‥‥。
‥‥‥‥‥‥
ううう‥‥ビックリした‥‥。
成: ‥‥‥‥?
あれ? 御剣は?
真: ‥‥‥‥
いた。
床にうずくまって、
ふるえてるよ。
キライなのかな、地震?
成: (そんな話、
聞いたことないけど‥‥)
真: まあ、いいか。
検事さん、コシがぬけて
立てないみたいだし。
‥‥行こ、なるほどくん。
成: ああ‥‥。
御剣からもらった依頼状、
イトノコ刑事にわたさなきゃな。

(「警察署・刑事課」に移動する)


12月25日 某時刻
警察署内 刑事課

糸: どういうことッスか!
真: きゃっ!
成: ど、どうしたんですか?
糸: さっき、ヘンな女が
たずねて来たッス!
”なるほどーさんの
しょうかいで来ましてん”とか
言ってたッス!
成: (‥‥ナツミさんか‥‥)
糸: 目撃者、ふやして
どーするッスか!
御剣検事を死刑にする気ッスか!
成: い、いや、でも‥‥。
見ちゃったモノは
しょうがないですよ。
かくすワケにもいかないでしょう?
糸: ううううう。
‥‥それは、キベンッス!
成: いやいやいや。

(「ナツミの証言」を聞く)
成: それで‥‥ナツミさんは、なんて?
糸: 御剣検事がピストルを撃つところを
見ていたそうッス。
真: ええッ!
糸: しかも、証拠写真まであったッス。
成: ああ。
‥‥それならぼくも見ましたよ。
この写真じゃあ、誰が撃ったか
見えませんけどね‥‥。
糸: 彼女、これからその写真を
拡大するって言ってたッス。
画像はアラくなるけど、もう少し
ハッキリするはずや! ‥‥とか。
真: カ、カクダイ‥‥。
成: (間違いなく、御剣に不利な証拠
として、拡大写真が出てくるぞ。
‥‥マズいなあ)
糸: とにかく、明日の証人は
彼女ッス。
真: あれ?
もう1人の目撃者は
どうしたんですか?
糸: それが‥‥。
とりあえず、キャンセルに
なったみたいッス。
成: (”キャンセル”‥‥?)

(「明日の裁判」を聞く)
糸: 明日は、御剣検事にとっては、
いきなり絶体絶命ッス。
目撃者は、ハッキリ犯行の
シュンカンを見ていると言うし、
発砲したときの写真まで
出てくるッス。
成: (‥‥どう考えても、
勝てそうもないぞ‥‥
でも‥‥。
千尋さんが教えてくれた。
アイツが無罪なら、どこかに
見落としがあるんだ‥‥)

(「御剣のこと」を聞く)
糸: 御剣検事は、国選弁護人を
たのむつもりらしいッス。
さっき、手続きをたのまれたッス。
でも、まだ間に合うッス!
もう一度、検事に会って
ほしいッス!
そして‥‥アンタが!
アンタが、彼の弁護をするッス!
おねがいッス!
彼を助けられるのは、
アンタしかいないッス!

(「御剣 怜侍の依頼状」をつきつける)
成: もらってきましたよ。これ。
糸: ‥‥‥‥
それッス!
‥‥ギリギリまで待った
カイがあったッス!
じゃあ、さっそく手続きを
しておくッス!
成: おねがいします。
‥‥じゃあ、明日、法廷で。
糸: よろしく、たのむッス。
おっ!
そういえば、さっき地震が
あったッスが、
だいじょうぶだったッスか?
真: やだなあ。
地震ぐらい、どうってこと
ないですよお。
糸: アンタたちじゃないッス。
御剣検事は、だいじょうぶ
だったッスか?
成: (‥‥そういえば‥‥)
なんか、オーバーに
こわがっていましたけど‥‥。
糸: ううん‥‥。さっきの地震は
ちょっと大きかったッスからね。
ちょっと、見てくるッス。
アンタたちは、明日にそなえて
メシ食って寝るッス。
じゃッ!
真: ‥‥‥‥
どういうこと? なるほどくん?
御剣検事、地震がニガテなの?
成: ‥‥さあ。
そんなの、聞いたことないぞ。
(ぼくたちがいっしょだったのは、
小学4年生の1年間。
その後、御剣は転校していった。
‥‥いったい、やつの身に
何があったんだろうか‥‥)


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