ジョージ=グッドラック



 スレイヤーズすぺしゃる21巻「汝その名はスイートポテト」「スイートポテトU」に登場。
 年は20代の後半、ウェーブのかかった金色の髪に、なかなかのハンサム。通常は調理用の白い服に身を 包んでいる。
 キュリアン・タウンで、「ジョージのケーキショップ」という店を経営する ケーキ職人。ケーキ作りにものすごいこだわりを持っており、既製品で物足りない素材は自分で作り出す。 気候や風土が合っている山を買い取り、自ら品種改良をして、自分の手で満足いくまで育てているの だから、そのこだわりは超一級品と言える。
 もちろん、自分のケーキにも誇りを持っており、旬の素材を使ったケーキが出せないくらいならばいっそ 潔く休業してしまうほど。それだけこだわりに満ちたケーキがマズいはずはなく、その味は甘い物嫌いで 息子を魔道士にしたがっている父親を味で説得し、各地のうまい物を食べ歩いている リナをして「旨い、などという乱暴な言葉で表現するのは冒涜」と言わせるほど美味。
 父親(ギニス)が魔道士のため、子供の頃から 魔道士協会に入れられており、そこで学んだ動植物や魔道の知識を、惜しげなく素材の品種改良や育成 用の肥料に役立てている。その魔道技術で改良したスイートポテトは、味と香りが最もケーキに適している だけでなく、地面から引き抜くときに悲鳴をあげるし、その後もそもそうねり蠢く。栗は同じく味と香りを 追求した結果、偶然、死後数日の目玉にそっくりな、白目の部分が薄茶色く濁り黒目の部分に透明感のない 外見を持ち、肥料を求めて跳梁跋扈する。しかし、ケーキになればそんな恐ろしげな特徴など微塵も感じ させない。
 品種改良でできた失敗作は、後々なにかのサンプルになることもあるので基本的に保管している。だが、 その中には野に放たれれば村や町を壊滅させるほど危険なもの(スイートポテト 実験ナンバー六六六など)が、いくつもある。