ジョン



 すぺしゃる19巻「るなてく・へすてばる」 「うちのジョンしりませんか?」に登場。
 魔王竜(ディモス・ドラゴン)。五十年前、まだ子供だった頃、その あばれっぷりを気に入ったラギアソーンに、ペットとして飼われることに。 しかし、降魔戦争の騒ぎでラギアソーンとはぐれてしまい、それから ナーガに召喚されるまで、ずっと会えなかった。体中のあちこちに、いくつもの 傷跡をもっている。
 ラギアソーンと再会した後は、ふたたび彼のペットとして飼われることに。しかし、 カタート山脈では飼えないので、フロネーズの町近くの山の中で飼われること になった。周囲の人間や竜を刺激しないよう、ラギアソーンの空間操作で外見と質感を変えられていたが、 その姿は『年端もいかないお子様が、うつらうつらしながら何も見ず左手で描いた何かの動物、かろうじて 足が四本あることはわかる』という感じのシロモノとなっていた。ちなみに大きさも重さも手触りも、本物 の犬っぽくしてある。また、この空間操作の副作用で、暗虚吠(ヴォイド・ブレス)を吐くと、ジョンの いるところでは黒い靄が出たようにしか見えず、全破壊力はどこか別の場所で炸裂する。