善光寺参り・甲州工場見学旅行記
2010年8月
 梅雨が明けてからの猛暑の日々に耐えかねて長野に避暑へ行くことに大決定!何回か長野県に行ったけれども、まだ“牛に引かれて善光寺”参りをしたことがないので、善光寺に行くことにしました。って、目的地が長野市では、あまり避暑にならない?まぁ、夜が涼しければ良いということで…。(笑)

長野県信濃美術館
東山魁夷館

 渋滞に引っかからないように&長野県信濃美術館東山魁夷館に9時前に着くように早めに家を出て、ひたすら長野に向います。東山魁夷館の駐車場に着いたのは8時50分。ナイスな到着時間です。

 早速、入口に行くと自動ドアが故障しているので違うドアに廻れという張り紙が…。建物の別の入口から入り、魁夷館の展示室前に行くと先客が数名いて、少しびっくり。待つ間もなく、9時になりチケットを購入して入場。
 今年は東山魁夷館開館20周年記念だそうで、開館20周年記念展Ⅰ「白い馬の見える風景」が開催されていました。

 日本画は保存と管理の観点から1つの作品を2ヵ月しか展示できないのだそうです。知らなかった~。1番人気の「緑響く」の展示のないときに当たってしまい残念!ただ、その変わりと言っては何ですけれど、「緑響く」の習作とピエゾグラフが展示してありました。ピエゾグラフとは、平たく言えば精巧なコピー?
 習作はきちんと描かれてサインと落款がないだけ、スケッチも彩色まで施されて作品として通用すると思います。スケッチは大きさも小ぶりで色も淡くて、家に飾るのにちょうどいい感じで欲しくなってしまいました。

東山魁夷館
チケット&出品リスト

 くるっと9時50分まで見学して、今回の旅行のメインである信州善光寺に行きます。東山魁夷館と善光寺さんは道路を挟んでお隣りさんです。

善光寺 仁王門
仁王像(向かって左)

善光寺 仁王門

善光寺 仁王門
仁王像(向かって右)
 仁王門には仁王さまがすっくと立っていらっしゃいます。

 ここで某旅行会社のバッチを付けたツアー客さんとすれ違いました。ツアーで善光寺ってありなんだぁと言ったら、「超メジャーどころなのだから普通じゃん!」と言われてしまいました。
 思いっきり“ザ・観光地”な仲見世。まだ10時なので観光客は少なめ。

 開店したばかりの店先で信州名物の野沢菜のおやきを持って「熱い!」と言う人を見て、何だか無性に小腹が減ってきてしまいました。野沢菜の他にも、あんことかあんずとかの変わり種?のおやきがあったりしてどうしましょう。でも!やはりスタンダードに野沢菜のおやきにします。

仲見世

おやきを買った店

おやきとお茶
 野沢菜のおやき\160をゲット。お店のおじさんが、「時間があったら店の奥にお茶もあるから奥で食べて店も見て」とおっしゃるので、疲れ&暑さもあり、涼しい店の奥で座っておやきをいただきました。こんなに暑い時期でなければ、店の外で食べたほうが風情があっていいかな~と思ったりもしますが…。何せこの暑さなので。
 このお店で買ったのは、「おやき食べたい!」と思ったときに目の前にあったお店だったから。(笑)
 おやきを食べて休憩して元気復活。

 仲見世から善光寺内の参道へ入ると、1番手前にある案内所の中に牛のオブジェのような物が見えます。入って見ると、正解。“牛に引かれて善光寺参り”の記念写真撮影用(?)のひっぱる紐まで付いている牛が鎮座しています。もちろん!喜んで記念写真を撮らせていただきました♪

案内所内の牛さん


善光寺 山門

 山門をくぐると山門の特別拝観の看板が目に入ってきました。平成14年から19年までの平成の大修理を終えて平成20年から一般公開しているそうです。これは、見たいかも。

 山門に魅かれつつ、まずは本堂のお参りとお戒壇めぐりが先ですので、先を急ぐことにします。

 本堂内で内陣券(参拝券)\500購入。この内陣券で内陣の参拝=ご本尊さまの参拝とお戒壇めぐりができます。本堂内はカメラ・ビデオ撮影禁止。

善光寺 本堂


善光寺 内陣券

 内陣の参拝順路は、ご本尊さまにお参りしてから、お戒壇めぐり。ご本尊さまにお参りする列に並びます。20人くらいの列が2つ。これは多いのか少ないのか不明。お参りをしたら、次はお戒壇めぐり。タイミングよく待ち行列なしで、スムースにお戒壇に続く階段を降りられました。
 お戒壇めぐりとはご本尊さまの瑠璃壇の床下を巡り、中ほどにかかる「極楽の錠前」を触ると極楽往生が約束されるそうです。
 お戒壇めぐりの内部は灯り一つなく、後方の降りてきた階段の上から光が微かに射すのみ。それも前に進むに連れて僅かになり、最後には漆黒の暗闇。目を開けていても閉じていても何も見えないことに変わりはないのに、つい目を凝らしてしまいます。(苦笑)
 お戒壇めぐりを無事にすませ、本堂を背にして右側にある経蔵へ。経蔵の前にある1回転させるとお経を読んだことになる輪を回してご利益をお祈り。

 大勧進に詣でてから参道へ戻り、次の機会があるかどうか分からないので、折角だから山門に参拝することにしました。

本堂より山門


経蔵前より本堂

 山門の参拝料は\500。山門は自由拝観ではなく、ある一定の人数が集まってから善光寺さんの公認ガイドさんに率いられて登楼し、山門に安置してある像などについて説明していただけます。
 拝観料を払ったときにたすきを渡されます。このたすきの色でグループ分けをしています。私たちは緑。他に青と赤があることは確認しました。

山門より参道&仲見世

 山門内はカメラ・ビデオ撮影禁止。山門から外の景色を映すのは可。山門からの眺めはなかなかgood。
 山門の長押の上には、四国88か所めぐりの札所のご本尊さまのミニチュアが安置されていて、このミニチュアのご本尊さまにお祈りを捧げると、四国88か所めぐりをしたのと同じご利益があるそうです。

山門の参拝券
 自由見学だったら\500の参拝料は「ん~」ですけれど、いろいろガイドさんに説明していただけて、その内容も面白かったので、「OK♪」です。

山門

 山門の善光寺の額の「善光寺」の文字の中には、5羽の鳩が隠れているそうです。どこに隠れているかお判りになりますでしょうか。答えは1日目の最後に♪

 また、「善光寺」の“善”の字は、“牛に引かれて善光寺”にちなんで、牛の顔になっているのだそうです。山門の中央から見上げて「なるほど~」と、うなずきました。
 平成22年度の山門の特別拝観は11月30日までで、今後の予定をガイドさんに伺ったところ「来年はまだ決まっていません。」とのことでした。
 山門見学を終え、善光寺参りは終了。
 観光客で賑わう仲見世をぶらぶら散策。散策後、暑いので2度目のおやつタイムはソフトクリームです☆
 私たちが買ったお店では、ソフトクリームのサイズを大\350、中\300、小\250から選べ、私たちは中をチョイス。店内に椅子があったので涼しいところで座っていただきました。

木いちごソフト(左)
桃ソフト(右)


ソフトクリームを買った店

 木いちごソフトの方が味がはっきりしていて、“いちご”であることを主張していました。

トマトと海老の
クリームパスタと
アイスウィンナコーヒー

 昼食は長野県信濃美術館内のカフェKaiiで。
 カフェの壁面には魁夷の作品のピエゾグリフが飾られていて雰囲気最高♪

 トマトと海老のクリームパスタとアイスウィンナコーヒーのセットで\880は観光地としてはリーズナブル。何と言っても、静かで落ち着いています。仲見世で食事をするとこうはいきませんね。(笑)
 お味もカフェとしては、いい感じ。



カフェ魁夷にて


カフェ魁夷にて

 カフェKaiiにはテラス席もあります。さすがにこの時期、この暑さですから利用する方はいらっしゃいません。

 13時10分に昼食終了。

 ミュージアムグッズ屋さんで、お土産を買いましょう。
 いろいろ物色して、2011年のカレンダーと「緑響く」のポストカードを購入。このお土産物の選定で予定のスケジュールに遅れが生じ始めました。

 午後は信州の城巡り。

 方向的には、長野市からお宿のある高原へ長野県内を南下する感じ。

2011年カレンダー


「緑響く」の
ポストカード

 城巡り1か所目は松代城跡。長野県信濃美術館から松代城跡までクルマで約35分。

松代城跡


松代城跡

 松代城跡は堀と門が残るほかは、かつての城の様子を今に伝えるのは城跡のみ。ぐるりと散歩して20分もかからないくらいで見学終了。松代も暑い。

 松代城跡近くの小学校(かな?)の外壁が武家屋敷風でカッコよかったなぁ。
 松代城跡から荒砥城跡までもクルマで約35分。
 松代城は平城(平地にある城)だったのに反して、荒砥城は思いっきり山城(山の上にある城)。駐車場までも山道を登り、駐車場から入場券売り場までも山道、さらに入場券売り場から復元された荒砥城の二ノ郭までも山道。

荒砥城跡 入場券


荒砥城跡
 その分、見張り台からの眺めはよかったです。

荒砥城跡からの遠望


荒砥城跡

 入場料は\300。

 荒砥城跡の二ノ郭、一ノ郭は何年か前の大河ドラマ「風林火山」のロケ地として使用されたそうで、ロケ風景の写真が展示されていました。

 山城の構造は、こういうものだったのかと実感した時間でした。
 予想外に個人的なツボにはまった面白い場所で、予定していた2倍くらいの時間(約40分)をかけて見て回ってしまいました。
 荒砥城跡から上田城跡公園までクルマで約35分。正門の駐車場は満車でグルッと廻った西櫓近くの駐車場に駐車。

 上田城は真田昌幸(真田幸村の父)によって築城された真田家の居城。

上田城 西櫓


東虎口櫓門

 西櫓のふもとの近道から城跡公園に入ると、最後の階段を上るときに、ふくらはぎがプルプル笑ってしまいました。荒砥城の山道が相当効いていたようです。

 東櫓の内部を見学する予定でしたが、時間的に慌しくなりそうだったので諦めました。

六文銭の兜


真田井戸

 上田城内の真田神社にご参拝。
 真田神社前には、真田家の家紋の六文銭をあしらった赤備えの大兜があり、観光客の記念撮影スポットになっていました。

 真田神社の横手には、もしものときの城外への抜け道(?)だったとも言われている真田井戸があります。
 そうこうするうちに17時近くになってしまったので、大急ぎで長野県内の高原にあるお宿へ出発。クルマは快調に走ります。途中、コンビニに寄って甘くて冷たいペットボトル飲料を購入。無性に糖分が欲しかったのです~。

 お宿の駐車場でクルマを降りての第一声は「涼しい!」でした。さすが!高原は涼しい♪

 チェックインしたら、夕食です。

夕食の付きだし、お造りなど


酢の物と香の物


ステーキと焼き魚と
野菜の蒸し物

メロンと
レアチーズケーキ
 夕食のカツオのたたきはおいしかったです。お造りも、マヨネーズ、味噌、塩の好きなものを付けて食べる形式で、好きな味で楽しめて○。野菜の蒸し物はカボチャの中に何が入ってたのかな。これもいいお味でした。そして、ステーキは野菜も甘いし、お肉もそれなりにおいしくて満足。

 デザートのメロンとプチケーキの後に、セルフサービスでカキ氷を作って楽しんだ夕食でした。

練乳のカキ氷

 高原の夜は涼しく快適で、毛布をかけて就寝。この時期に毛布ですよ!自宅では考えられません!さすが高原です。避暑に来た甲斐があります。



 5羽の鳩の答えは、「善光寺」の善の一番上の「‛」と「’」、光の「‛」と「’」、寺の「、」です。