第3話「遠距離恋愛のピリオド」


 そんな生活が1年ほど続いた或る日のこと…。

「お、また来たのか」

 しかし、そこにあったのはいつもの封筒ではなくなぜか木箱が一つ。一瞬何事かと思ったが一応見慣れたピクシス家の紋章があるし何処にも怪しい様子もない。それでも不信感が拭い切れないまま木箱を開けることにした。

 中にはエンブレムが一つそして封筒が三つだった。後は詰め物ぐらいだった。とりあえず中にある手紙のうちの一つを読むことにした。

 内容はこうだ。外国人排斥法が部分的に解除されたらしい。と言うのもピクシス家の当主(要するにセーラのお爺さん)が引退したこと。さらに、エリータス家の衰退(原因は想像がつくが)があったため、王家を始めとした反対派が一気に排斥法の一部撤廃にまで持っていったらしい。その結果、ここに許可証とエンブレム(これはよく見える場所に置いておく物らしい)を送ってきたとあった。

 確かに二つ目の封筒には許可証を始めとする関係書類がある。ってことは最後に残ったこの封筒には…。

 やはりセーラからの手紙だった。内容は思った通り排斥法の一部撤廃を喜んでの内容だった。そして最後に

「病気は完全には克服していませんが、ちゃんと迎えに来てくださいね」 とあった。

 この誘い、断る訳にはいかまい。


後書き

 

仕事がシャレにならないぐらい忙しかったので此処のところ新しいのを書く余裕がなかったDIKです。

いやーとりあえず終わりが見えてきましたねー。

こんな話をダラダラ続けると内容が崩れてしまう可能性がありますからねー(って言うか間違い無く崩れる)。

なにがともあれ目処が立っただけでもいいかな。

ってな訳であとわずかだけどよろしくー。


戻る