その3


またゼルダはとどめをささずに去った。

何を考えているの?! 私はあなたの命を狙っているのよ!

なにを……考えて…いる…の………?

ゼルダは城の中に消える。

 

景色がにじんで…

あんなにもう涙は捨てようって誓ったのに…

あの人は思い出の中だけにしようって…誓った…のに……

 

グイ

涙をぬぐって城に入る。

ダメだ。ゼルダを殺さなきゃ…わたしが壊れちゃう!

 

ゼルダと……二人の女の子が緊張した顔で王の話しを聞いている。

私は柱の影からそれをうかがう。

もう決めたんだ。迷わない。私はO2。そうこれは任務よ……

「して、ゼルダ。なんであんなに腕のたつライズを途中で返した?」

王が私の名前を言った。

少しの沈黙

「最愛のものをみすみす死なせるような場所に連れて行けますか?」

 

え……?


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