第二話


ソフィアと出会った俺は、剣術に磨きをかけようと思った。

その時、

教官「良く来たなゴロツキ共!俺がここの主任教官である、ヤング=マジョラム大尉だ!!

   この国では陸戦において銃火器は一切使用していない。己の剣技だけが頼りだ。

   よそで銃に慣れてきた者は、ここでは地獄を見るぞ!

   それとだ、剣を持つものは全て騎士と区別無く扱われる…。

   礼儀・教養・精神、それらも叩き込んでやるから覚悟しておけ!」

ゲイル「マジかよ…」

ヤング「では解散!」

 

ゲイル「礼儀も必要かな?やっぱり……」

ヤング「おい、お前!」

ゲイル「はい、何でしょうか?」

ヤング「俺と手合わせ願おうか!」

ゲイル「え!?」

俺はかなり驚いた。

ヤング「双剣をどれだけ使えるか試させてもらうぞ!」

ゲイル「いいですけど……」

ヤング「では行くぞ!!」

ゲイル「ちょ、ちょっと待った!」

ヤング「問答無用!」

ガキッ!

ヤング「なかなかやるな」

ゲイル「あぶねぇ、あぶねぇ」

ヤング「お前、双剣の経験は?」

ゲイル「ざっと5年です」

ヤング「5年だと!?」

驚くヤング。

ゲイル「それがどうかしましたか?」

ヤング「いや、何でもない。今日はここまでにしよう」

ゲイル「手合わせありがとうございました」

ヤング「これからも頑張るんだぞ!」

ヤングは立ち去った。

ゲイル「さて、もうひと頑張りするか」

俺は剣術を磨いた。

 

そして1週間が過ぎた。

ピコ「おはよう…って、何まだ寝てんのよ!」

ゲイル「今日は何も無いから良いだろっ」

ピコ「今日は、教会でソフィアのことを聞くんでしょ?」

ゲイル「そう言えばそうだったな」

ピコ「さっさと支度して行きなさい!」

ゲイル「はいはい…」

 

それから30分後。

ゲイル「それじゃあ、行ってくる」

ピコ「行ってらっしゃーい」

 

…と言う事で教会。

ゲイル「ここが教会か…」

声「初めまして。私は、シスターのルーナと申します」

ゲイル「ゲイル=ラバーバ=ウィナーと申します」

ルーナ「今日は、どういう御用件ですか?」

ゲイル「いや、その……。ソフィアのことを知りたいと思って……」

ルーナ「では、神にその事をお祈りください」

ゲイル「えっ!?はっ…はい……」

俺は、ルーナの言う通りにした。

ゲイル「そうか、わかったぞ」

ルーナ「これからもよろしくお願いいたします。ゲイルさん」

ゲイル「はい。今日は色々とありがとうございました」

 

俺は宿舎に戻った。

ピコ「どうだった?」

ゲイル「バッチリ分かったよ!」

ピコ「じゃあ、今度ソフィアと会う時はデートの約束が出来るね」

ゲイル「まあな」

ピコ「照れちゃってぇ〜!この色男!」

ゲイル「ほっとけ!」

こうしてソフィアの情報を手に入れた俺。

 

そして次の週の日曜日。

ゲイル「出かけてくるな」

ピコ「ソフィアに会うんでしょ〜?隅に置けないね〜」

ゲイル「……………」

ピコ「頑張ってね〜!」

 

俺は偶然を装ってソフィアに話しかけた。

ソフィア「こんにちは。どうしたんですか、こんな所で?」

ゲイル「実は……」

声「ちょっと待ちたまえ!」

俺はもしかしてと思いながら振り返った。

 

続く……


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