ライズの隠された秘話

 

○ライズ・ハイマー。本名をライズ・ヴォルフガリオ・サリシュアンと言う。

 また、ヴァルファバラハリアン8騎将の一人で「隠密のサリシュアン」の通り名も持つ。

 ドルファン=プロキア戦争が起こった際、プロキアの内乱によりヴァルファ側の敗色が濃厚になり、

 父であり軍団長でもあるヴォルフガリオは、愛娘のライズを玉砕必死のこの戦争から離脱させるため、

 あえて安全なドルファン首都城塞への潜入を命じた。

 その父の意図を知らないライズは、この任務に疑いを抱く事もなくドルファンへ潜入する。

 

○彼女は、剣士特有の指の柄傷(剣を握る事により出来る傷)や剣ダコを隠すために常に手袋を着用している。

 そして冷静な感情を保てるように、自らの感情の制御をしている。

 その姿は、15の少女とは思えないほど冷淡で、ある意味異様である。

 また、彼女をビーチに誘えない理由には、彼女が手袋をしている理由と密接な関係がある。

 と言うのも、彼女自身の身体には、胸の谷間や背中、太股などあちこちに深い傷があるため、

 その傷を見られないようにしているためである(肩や腕には傷がないので、ノースリーブの服は着れる)。

 同様の理由で、学校でも体育の時間には、着替えた際に傷が見られないようにいつも見学している。

 

○ライズの父デュノス・ヴォルフガリオは、現ドルファン国王デュラン・ドルファンの双子の兄にあたる。

 そして彼女は、父が王国へ向ける憎しみを自分自身の憎しみと錯覚し、それがプリシラ暗殺未遂事件を引き起こす。

 だか、彼女には若さゆえの甘さや少女としての心の揺らぎがあった。

 使用された毒物は致死性が低く、彼女が非情に徹しきれなかった事を物語っている。


戻る