フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
貴婦人と一角獣展

2013年4月

乃木坂駅にて
「貴婦人と一角獣 我が唯一の望み」

 GW中のとある休日のまったりした午後のひととき、国立新美術館で開催中の「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展」を見学しました。

 パリにあるクリュニー中世美術館には、行きたい行きたいと思いつつ、なかなかそのチャンスがなく、「貴婦人と一角獣」を見られずにいました。それが、今回「貴婦人と一角獣」が6面揃って来日してくださるのですから、飛びつきました(笑)。
 展示室の最初のご挨拶を読むと、この来日も展示室の改修工事のためらしいです。改修工事ありがたや〜。
 ご挨拶を読み、6面の「貴婦人と一角獣」の簡単紹介の映像を見てから最初の展示室に足を踏み入れた途端、「おお〜!!」と心の中で声を上げて固まってしまいました。
 1室目の出入口のある面を除いて半円形に、6面の「貴婦人と一角獣」が一挙に展示されていたのです!
 3方どちらを向いても「貴婦人と一角獣」。あわあわしてしまいます〜。

 三瞬くらいして正気に戻って「貴婦人と一角獣」の見学を始めます。

 「貴婦人と一角獣」は、人間の五感である「触覚」、「味覚」、「嗅覚」、「聴覚」、「視覚」と、6番目は唯一タイトルのある「我が唯一の望み」から成っています。「我が唯一の望み」は人間の第六感として“心”を表しているのではないかと推測されているようです。

乃木坂駅との連絡通路にて
「貴婦人と一角獣 我が唯一の望み」

 それぞれのタペストリーを見ているうちに、そのウサギの愛らしさに心を奪われて、思わず各々のタピストリーに何羽ずつのウサギがいるのか興味を持って、思わず数えてしまいました(笑)。

 「貴婦人と一角獣」のそれぞれへの私的感想を簡単にまとめると…

 「触覚」の貴婦人は髪を結わずにたらしていて、一角獣の手足が短め、獅子がドヤ顔。
 「味覚」の貴婦人は私的には最も聡明&綺麗に感じられ、一角獣がカメラ目線のドヤ顔。
 「嗅覚」の花の香りを嗅ぐサルマネ猿が可愛い。
 「聴覚」の貴婦人は私的に2番目に綺麗で、一角獣の胴体があきらかに太い。
 「視覚」の貴婦人は私的にフケてるように見え、一角獣は甘えん坊。
 「我が唯一の望み」は貴婦人・侍女とも髪型が複雑。

 な感じでしょうか。

「貴婦人と一角獣 
我が唯一の望み」


 私は、どうしてだか判らないのですが、「貴婦人と一角獣」は6面全てが同じサイズだと思っていました。それが、今回、見学して、初めてそれぞれサイズがバラバラだと知りました。

 それと、全体的にサイズが私が思っていたのよりもずっと大きかったです。縦はこのくらいかな〜と想像していた通りですが、横は私はこの半分くらいだと思っていました。この大きさにも圧倒されました。

 それが、1つの広い展示室に6面一同に会しているのですから、もう壮観です。

 あとの紹介映像によると、パリのクリュニー中世美術館でも6面が同じ展示室に展示されているのですね。なるほど〜。
 「貴婦人と一角獣」のタペストリー以外は、「貴婦人と一角獣」と同年代のタペストリー、衣服、装飾品などが展示され、紹介映像も別々のコーナーで2本ありました。
 タペストリーに登場する小動物が一定のパターンかその反転で織られているのを図示した展示もありました。こういうの面白いなぁ。それが可愛いかどうかは織り手さんの技量次第?

 紹介映像を全て見て、ミュージアムグッズ・ショップで、「貴婦人と一角獣」のポストカード6枚セット(6枚セットはケース入り♪)を購入して見学終了。ここまでで、所要時間は2時間でした。紹介映像は重複する内容がいくつかあったので、紹介映像をパスすると所要時間短縮になるかも…です。
 「貴婦人と一角獣」が展示されている展示室が広いので、ストレスなくゆっくりと見られました。タペストリーが大きいので、見学者も比較的離れて見学する傾向にありましたし…。

 見学に行った時間か日付の関係か、予想以上に見学者が少なくて、逆にびっくりしてしまいました。

 夕食は、とろろご飯が食べたくて、→のセットにしました。いいお店を開拓しました。

旬菜と豆腐のハンバーグ御膳