エル・グレコ展

2013年1月

上野公園にて

 エル・グレコ展の初日に見学に行きました。

 エル・グレコとは、“ギリシャ人”という意味のスペイン語で、本名はドメニコス・テオトコプロースさん(会場のエル・グレコさんの紹介より)。私が好きで読んでいた漫画の「サラディナーサ」という作品に、テオトコプロス・ドメニコスさんという本名で出演していました。これが出番はさほど多くはないけれど、いろいろな意味でナイスな性格をした、出番は少ないながらかなりインパクトのあるキャラクターでした。そのエル・グレコの大回顧展ということもあっての見学です(笑)。

 開場時間の9時30分に東京都美術館に着いたら、既に開場していて待ち行列なしで入場できました。
 それなりの入場者の数ですけど、初日にしては少なめかも…。

 エル・グレコさんが描いたイコンが出展されていました。こういう機会ではないと見られないでしょうし、美術館で見かけたとしてもエル・グレコの作品とは到底思えずにスルーしてしまうような典型的なイコンの画風でした。

 初期の作品には本名のテオトコプロス・ドメニコースのサインが入っていて興味深かったです。

 このような作品から出発して、ヴェネチア、ローマを経て様々な技法を習得して、トレドで“エル・グレコ”になっていったのでしょうか。

 今回の展覧会で、グレコさんの作品を見ていくと、私がイメージするエル・グレコの作品になっていったのは、1600年ぐらいがひとつのポイントのように思えました。

東京都美術館にて

 「福音記者聖ヨハネ」、「聖パウロ」、「聖ペテロ」などの作品は、近くて見ると聖人の服がもっさりしているように感じるのに、少し離れて見ると服の質感、光沢、重量感も感じられるようで、見違えるように素敵なダイナミックな服に見えてビックリ。

東京都美術館にて

 もともと教会の天井画だった作品「聖母戴冠」、その左右の「受胎告知」、「キリスト降誕」は、教会での本来の場所が示された写真付きで展示されていたけど、できたら、どこかの美術館の特別展で試みられたような、天井画としての展示をしていただけたら面白かったのではないかなぁと思ったりしました。

 比較的大きめな作品がそれなりの数あったので、柵ギリギリでじっと細部を見るというよりも、少し離れて全体を見る時間が多く、他の入場者さんたちも同様だったので、少な目の入場者さんと相まって、とてもストレスの少ない、快適な見学になりました。

 会場の出口付近には、「無原罪のお宿り」の記念撮影スポットが用意されていました。東京都美術館さん、ナイスアイディア☆グッジョブ♪

サラダ、スープ、パン



ビーフステーキ



アイスコーヒー、
ストロベリーアイス

 11時30分、見学終了。

 東京都美術館のレストランのメニューをじっと見てから国立西洋美術館のレストランへ(笑)。
 待たずに入れていつものランチを注文。お肉がいつもより厚くて美味しかったぁ♪