スイス

2006年7月
ジュネーブ → シャモニ・モンブラン


 昨夜は夜中にえむちゃんの脚がつって起こされた以外はよく眠れました。ホテルの部屋が中央駅に面した側ではなかったので中央駅の電車音は聞こえず、ロータリーに面した側のため早朝になってトロリー電車が動き出してその音が聞こえたくらいです。

 ホテルを7時50分に出発。早い。ジュネーブ市内観光は

 オーヴィーヴ公園→イギリス公園散策

です。

オーヴィーヴ公園

 8時5分に到着したオーヴィーヴ公園はバラの公園で、バラの見頃は少し過ぎている頃でしょうか。様々な色のバラが咲き乱れるロマンティックな公園で、15分のフリータイムで公園を歩き廻りましたけど、もう少しゆっくりとバラを見て過ごしたい場所です。

 この時間の段階で既に暑いのですけど……。
 ジュネーブは標高が低い(374m)せい?そうだったらいいのですが。。。
 イギリス公園に到着した時点(8時30分)で、レマン湖名物の大噴水が上がっていなので、9時まで待つことになり、それまでフリータイムになりました。ラッキー。

レマン湖畔のレストラン

イギリス公園にて
 イギリス公園内、レマン湖畔を散策。昨日の散策コースとほぼ同じですけれども、早朝と夕方との違いからか雰囲気もまた変わり異なった気分で楽しめました。

 9時の集合時間になろうとしているのに大噴水が出現せず、諦めモードになっていると、9時丁度に大噴水出現。みんな思わず「出た〜!」「あがった〜!」お化けか!?花火か?!(笑)

 待ちに待った大噴水も拝めて大満足でジュネーブを後にしてシャモニへ向います。

レマン湖の大噴水(140m)
 すっかりいい気分でバスに揺られること1時間30分弱。この間、スイス〜フランスの国境を越えているはずなのに全く記憶にありません。あれ〜?
 晴天で雲ひとつかかっていないモンブランがバスの中からも見え出すと添乗員さんが「珍しいです。ラッキーですね。ここから雲ひとつないモンブランはめったに見られないんですよ。」だそうです。

エギーユ・デュ・ミディ展望台への
ロープウェイ乗り場

 10時30分にシャモニ着。なんと昼食前にモンブラン(エギーユ・デュ・ミディ)を往復してしまうのです。予想外でびっくり。

 バスを降りてロープウェイ乗り場へ。乗り場前のアイスクリーム屋さんはまだ営業前でCLOSEしてます。

 チケットを手に並ぶこと10数分でロープウェイに乗車できました。夏場は混みあうとガイドブックにあったのでちょっと心配してたのに、比較的スムースに乗れてほっとしました。
 ロープウェイに乗る前に、山頂での防寒対策のため、取りあえず薄い上着を着ました。
 シャモニから乗ったロープウェイをプラン・ド・レギーユで乗り換えてエギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)は20分足らずで一気に2800m上昇しますので、激しい気圧の変化による高山病に要注意です。飴をなめたりするのが高山病対策に有効とガイドブックにあったので用意して乗車しました。

 ロープウェイが到着するのは北峰で、更にエレベーターで上った中央峰が最も高く眺めが素晴らしい展望台です。

 中央峰のテラスに到着したのが11時20分頃。さすがに息切れがするような気がします。。。

シャモニ 〜 プラン・ド・レギーユ間の
ロープウェイ

 高山病にならないために「大声を出さない。走らない。暴れない。」と添乗員さんから注意を受けていました。が、既にそのときには新婚さんカップルの女性が高山病のため座りこんでいました。彼女も高山病対策で飴かキャンディを食べていらしたようなのですが…。

モンブラン
 11時50分に北峰のロープウェイ乗り場集合を言い渡される。気が焦るけれど、ここは高山。焦りは厳禁。

 自分でも大声を出すどころか、それ以前に普通くらいの声を出してもヤバイみたいな感覚があったので、話すときはひたすら小声でゆっくり動くように心がけてモンブラン観光です。

 ←晴天に雲ひとつなく、更に風もなく、360度の大パノラマを満喫。上着を着なくても良いくらい暖かいというか暑いくらいでした。
 モンブランが見える反対方向くらいの山々の中にマッターホルンを発見♪肉眼ではしっかり判別できたのに、カメラを通すとどれだか判らなくなってしまいました。多分この→写真の方角にマッターホルンが見えたのですが。
 肉眼のほうが性能が勝るのですね。

 目的の3大名峰、モンブラン、ユングフラウ、マッターホルンのうち、1日でモンブランとマッターホルンをクリアと言っていいのでしょうか?(笑)でもこれで、万が一、マッターホルンがツェルマットやゴルナーグラードから見られなくてもマッターホルンも見たと強がれるかな。(笑)

マッターホルン方向の山々

 北峰のテラスにはカフェがあるので、そこでお茶ができたら気持ちがいいでしょうね。
 後ろ髪を引かれる思いで下山するために北峰ロープウェイ乗り場に行くと、ツアーメンバーのご夫婦連れの奥さまが高山病のため座りこんでいらっしゃる。えっ!と思う間もなく、座りこんで、集合人数を数えている添乗員さんが目に入ってきました。添乗員さんはツアーメンバーに聞こえるように声を出してらっしゃいましたから〜、人数数えている内に、急にクラッときたのだそうです。
 一瞬、どうなることかと心配になりましたけれど、ロープウェイで下山すると添乗員さんは復活!されましたし、ツアーメンバーのお2人も持ち直されたご様子なのでホッとしました。

 添乗員さん含めて20人のツアーメンバーのうち、3人が高山病になってしまい、その3人ともが女性というのは、女性の方が高山病になりやすいということなのかな。

 12時30分くらいにロープウェイで下山すると乗り場のすぐ前のレストランで昼食です。日本人ツアー客御用達の風情で日本人ばかりで大賑わいです。味は可もなく不可もなくのごくごく普通。観光客慣れしてるので、手際がよかったのが利用者としては幸いです。but、私達の席は店内のごくの何と言うこともない普通の席で、そこからテラス席で食事をしていらっしゃる皆さんが見えたのですけど、天気があまりにも良すぎて、日差しを避けるため傘を差しながら食事をされてらっしゃる方がちらほら見受けられました。店内のごく普通の席で食事できてよかったです。一般的に、こんなにクソ暑くなければ(byえむちゃん)、テラス席の方がいい席なのですが・・・。

シャモニ ローウェイ乗り場付近

 昼食後、30分のフリータイムでレストラン近辺を散策しつつ、お土産物屋さんを見ていたら、可愛い犬とマーモットのぬいぐるみがあったので衝動買いしてしまいました。
 中国出身シャモニ育ちの犬のぬいぐるみの命名ヨーゼフ(4EUR/約600円)と
中国出身シャモニ育ちのマーモットのぬいぐるみ命名まーもくん(6EUR/約900円)は現在テレビの前に鎮座しています。
 スイス旅行記といいつつシャモニはフランスなので通貨はEUR(ユーロ)です。

 ほくほくしてお店を出ると、←の観光用蒸気機関車型バスが目の前を走って行きました。
 再集合してホテルに向うバスの車中で添乗員さんから「時間があるので希望される方を実費でプレヴァン展望台にご案内します。」のご提案があり、即座に手をあげました。
 シャモニでのショッピングを希望された3人の方以外が集合していざ15時15分頃ホテルを出発です。

 ホテルはシャモニのインフォメーションの斜め向いの好ロケーション。プレヴァン展望台(2525m)へのロープウェイ乗り場までもぶらぶらちょっと上り坂を歩いて15分くらい。丁度いいお散歩コースな感じです。

 プレヴァン展望台へのロープウェイ代は20人以上でグループ割引適用のため、普通運賃で往復20EUR。ただし、65歳以上のシニアは10EURなので、お2人の方がパスポートを見せてシニア料金の適用を受けました。窓口のおねえさんが、「2人がシニア料金でそれ以外は普通料金」の暗算でもできる人数計算が判らなくて時間がかかってしまいました。いやはやなんとも。
 

ホテル近くの広場&サン・ミシェル教会
プレヴァン展望台へは
この教会の向って左側の道を通ります


プレヴァン展望台よりモンブランをのぞむ

 プレヴァン展望台にはロープウェイを1回乗り換えて到着。プレヴァン展望台はエギーユ・デュ・ミディ展望台ほどは高くないので高山病になる方もいらっしゃらなかったです。

 エギーユ・デュ・ミディ展望台はモンブランが間近に見られて大迫力ですし、プレヴァン展望台はシャモニの街を挟んでいるので全景が見渡せる感じで裾野まで見えてなかなかの眺め、全く違う魅力が双方にあります。

 午後になってから雲が出てきたのでどうかと思ったら、モンブランだけ雲がかからずにポッカリ顔をのぞかせてくれています。ありがとう、モンブラン。

 プレヴァン展望台にカフェがあるので、ここでお茶しようと店内に入ると、お掃除真っ最中。(?_?) プレヴァン展望台のカフェの店員さんは、最終のロープウェイで下山するとかで店仕舞いの支度だったのです。お茶の夢敗れたので最終の便を待たずに16時頃の最終の2本前の便に乗って下山。いつかどこかの展望台のカフェでお茶することを心に誓うのでした。
 展望台から17時前にはシャモニに戻り、夕食まで今度こそ完全にフリータイムです。ショモニの街を散策しながら、スーパーでエビアン1.5L3本お買い上げ。ショッピングストリートを歩いていたら、サッカーカフェらしきものもありましたっけ。この時間はお客さんがまだ1人でサッカー中継を見てました。

 街の至る所からモンブランの顔が見えます。そうするとすっかり顔馴染みになるから不思議。ホテルの写真を撮ろうとしたら、バックにもちゃっかり顔をのぞかせているお茶目さん☆モンブラン、可愛い♪

 シャモニの街でゆっくりしたかったのでシャモニ宿泊のコースを選んだら、予想外のプレヴァン展望台にも行けて期待以上の滞在となり、大正解・大満足です。

パルマとソシュールの像
指差された方向にモンブランが
シャモニの街にて

エギーユ・デュ・ミディ展望台

 ホテル(PARK SUISSE)の部屋は…ここ何年かのうちに改装したばかりみたいでスーツケースは2つ広げられるけど、ジュネーブのホテルの部屋から考えると2回りくらい狭いです。

 窓を開けると、建物の煙突越しにモンブランとエギーユ・デュ・ミディ展望台が見えます。
 ←は精一杯望遠にして撮ったエギーユ・デュ・ミディ展望台の建物です。超望遠にした割には手ブレせずに写せました。

 さて、煙突越しにこの景色が見える部屋をマウンテンビューと言うのでしょうか?……言わないでしょう。(笑)
 部屋の大きさに反してホテルのレストランでの夕食はおいしい!です。部屋の広さとのギャップで驚きです。さすが美食の国フランスです。などと考えていて、昼食食べたのもフランスのレストランですし、昨年2005年に旅行したのもフランスだったことを思い出し、思わず笑ってしまいました。昨年のツアーでの食事のいずれもよりもこのシャモニのホテルのレストランの食事がおいしいのです(個人で行ったオルセー美術館での食事を除く)。この日の夕食が今ツアー中、最もおいしい食事でした。

 夕食中の20時過ぎ頃から夕暮れになり涼しくなってきたこともあり、部屋にエアコン(冷房)はなくても就寝できました。シャモニは1036mの高原ですので、暑いのは暑いですけどジュネーブよりも夜になってからは過ごしやすかったです。(笑)

 夜半過ぎ、ホテルの前を走り回る突然の自動車とそのクラクションの音、人々の歓声に眠りを破られました(パホパホパホ。ヒューヒュー。)。な、何?!これがずっと続くの?!どうしよう。。。心配をよそに10分か15分くらいで元の静けさに戻り、それ以後は、朝までぐっすり眠れました。一体、何だったのでしょうか?