高川山

2013年1月

 2013年最初の山歩き、どこへ行こうか、ん〜と考え、やはり1年の最初の山は、おめでたく富士山の見える山がいいなぁと、富士山が見える山をいろいろ探して、山梨県の高川山へ行くことにしました。
 出発は、富士急行の田野倉駅。

 これまでの山歩きで、富士山を見るなら午前中のしかもできるだけ早い時間がいいと学習したので、お正月なのに、かなりがんばって早起きして、早い時間に田野倉駅を出発しました。

 駅から出発なので、町中を歩いて、徐々に山に近づきます。早朝なので、町中でも、空気がぴんと張り詰めた感じがして、頬がひりひりするくらい冷たい空気に包まれていました。
 この分岐で向かって右手の松葉入コースに進みます。ちなみに、帰りは左手の中谷入コースを使って帰ってくる計画なので、田野倉駅を起点・終点にしていますけれども、単純なピストンの山歩きではありません。

 しばらくアスファルト道を歩いて、ようやく→の道標のところから登山道に入ります。
 最初は杉木立ち。それから、落ち葉を踏みしめながらの明るい山道の木洩れ日ハイクになりました。
 凛とした空気の中、息を弾ませて登って行くと、程なくして身体が温まり、アウターを1枚脱ぎ、毛糸の帽子を普通の帽子に変えました。
 改めて身体が引き締まった気がしていい感じ。




弁慶岩

 ←おそらく、この道標があった辺りに馬頭観音があるはずなのですけれど、見事に見落としてしまいました。あっれ〜?

 ここで尾根道に出たようです。

 田野倉駅を出発して1時間以上が経っているので、ここで休憩、おやつタイムです。見通しのよい尾根道でのおやつタイム、気持ちいい♪
 気持ちのいい木洩れ日の尾根道をハイテンションで歩いていると、荷物を何も持たず、木の枝を杖替わりにしているおそらく地元の方と思われる男性にアッと言う間に追い越され、すぐに姿が見えなくなってしまいました。“「天気がいいから高川山へ行って富士山に新年の挨拶してくる」とか言って家を出て、午前中に自宅に帰るつもりでは〜”と勝手に話を作ってしまったりして…。
 ←の道標を過ぎる頃から、傾斜がきつくなり、大きな岩、石がゴロゴロするようになりました。
 岩がちの登山道をえいっと登って振り返ると→な景色が広がっていました。右の写真の向かって左側の市街は大月の街。
 ←のごろごろの登山道に出会うと、この行程が上りでよかった〜☆と、心から思ってしまいました。
 ロープもある道のアップダウン。自分的にはガシガシ歩いているつもりになっています。
 そうしたら、進行方向左側の木の間に富士山の姿が見え出しました。

 ここで一気にテンションが高くなります。2013年初登山の高川山は、富士山が見える山が選択理由で、何だかそれが叶うかも…な予感。う、嬉しい♪
 ロープ場を足元に気を付けて通過。道標に従って高川山へ歩いて行くと、今度は冬枯れの見通しのよい尾根道。変化に富んだ山歩き。

壬生分岐

 馬頭観音から約1時間で壬生分岐に到着。時間的にはおやつタイムにしたいところですが、ここから高川山までは約10分のはずなので、ぐっと我慢して進みます。

 富士山もしっかりそこから見守ってくれています。この分なら、富士見登山成功?!
 壬生分岐を過ぎ、高川山直下に着く頃、先刻私たちをもの凄いスピードで追い越して行かれた地元の方と思われる男性が高川山山頂から降りていらっしゃいました。は、早い〜!

 私たちは一歩一歩、高川山山頂へ。どきどき富士山はどんな姿を私たちに見せてくれるのでしょうか。期待が高まる一方です。

高川山直下


高川山 山頂

 そして、高川山山頂に到着して、私の目に飛び込んで来たのは、←の富士山!!!

 おお〜!!!

高川山 山頂

 若干、向かって左側の裾野部分に雲がありますけれど、富士山自体には、雲がかかっていません!!

 これまでに見た富士山の中でも最も美しい姿です♪
 先客はご夫婦1組だけ。早い時間に高川山山頂に到着したので、しばらくの間は、この富士山の絶景を4人占めです☆

 テンションMAXであらゆる場所、あらゆる角度から一通り富士山を撮影して、取りあえず落ち着いてから、大分、時間が早いですけれど、朝食を食べた時間も早かったので、ここで昼食タイムにすることにしました。

 富士山が綺麗に見えて、座り易そうで、後から来たかたの写真撮影の邪魔にならなそうな場所を見繕って、お弁当を広げました。

高川山山頂より 富士山


高川山山頂より 富士山

 こ〜んな富士山を見ながらのランチが美味しくないわけがありません!!!

 がんばって寒い中早起きして来た甲斐がありました。

 やはり富士山見るなら早い時間だね〜。などと同行者と話しながら、おにぎりを頬張ります。幸せ♪

 富士山の端麗な姿にうっとりしながら、おにぎりを食べていると、続々と初狩駅方向からの登山道から、登山者の方々が山頂に到着して来ました(初狩駅〜大月駅のコースが高川山登山としては最もメジャーらしいです)。
 そして何方も息を飲んで、歓声を挙げられます。

 「三ツ峠山からの富士山の眺めより、こちらからの富士山の方がよい」と、言い会っていたグループが2グループ。

 「10分前に休憩してしまった。でも、この風景は時間を取りたい」と言われた男性2人組さん。

 それらを聞きながら思わず頬が緩んで、にこにこしてしまいました(笑)。

高川山山頂より 富士山


高川山山頂より リニア実験線

 三ツ峠山は↑の写真の向かって右側の山だと、先客のご夫婦のご主人に教えていただきました。

 高川山の山頂から富士山に向かって左手にリニア実験線の線路が見えました。実は、このリニア実験線と山梨県立リニア見学センターを下山後に見学するのも、今年のあけおめことよろ登山に高川山を選んだ理由の1つだったりします。

 高川山山頂で、コーヒー&お汁粉まで飲んで、1時間以上もまったりしたので、大満足してそろそろ下山します。
 高川山直下で、8人くらいの熟年女性グループとすれ違い、
 「山頂まであとどれくらい?」、「どこから登って来たの?」と尋ねられたので、
 「あと少しです」、「田野倉駅からです」と答えました。田野倉駅と聞いて、「ピストンなんだ〜」と言われてしまいましたが、説明が長くなるので、ここは反論せずにそういうことにしておきました。

 壬生分岐まで来たら、道標に従い→の写真の向かって右の中谷入コースの登山道を進みます。

壬生分岐

 ちなみに↑の写真の正面の道は、朝、通って来た道。ここで、再び道を分けて、通ったことのない登山道を通ります。帰り

 登山路は松葉入コース、下山路が中谷入コースなので、起点・終点が田野倉駅でもピストンでは、決してないのです〜。

 中谷入コースを落ち葉を踏みしめながらさくさく歩きます。こちらのコースを下山するときは、もう富士山の姿も見られずに淡々と歩くのみだったので、同行者と松葉入コースから登ると途中から富士山が徐々に見えるから、テンション上がってよかったね〜と頷き合いました。
 こちら↓の分岐で田野倉駅方向ではなく、県立リニア見学センターに向かいます。
県立リニア見学センター
 県立リニア見学センターの建物はリニアの先頭車両を模しているようです。

 以前、甲府で山梨県立美術館へ見学に行ったとき、“登山靴での入場不可”でスリッパに履き替えるよう、貼り紙があったのを思い出し、ここもそうなのかと同行者に言うと、「登山帰りの人が多いから、ここはそうではないでしょう。」と言われましたが…。さて…。
 …結果としては、この山梨県立リニア見学センターも登山靴での入場は不可で、出入口で登山靴をスリッパに履き替えて入りました。

 2階にリニアに関するいろいろが展示してあり、1階は主にお土産物売り場スペースでした。

 2階でリニアについての展示物を見てお勉強。

記念写真コーナー?

 2013年1月現在、「線路の敷設工事に注力しているので、走行実験は休止中」だそうで、「2年後にぜひ来てください」と係りの女性に熱く言われました。どうやら2年後からまた、リニアの雄姿がこちらで見られるようです。
 とすると、2015年か2016年のあけおめことよろ登山は、また高川山かな(笑)。その日のためにこの日歩いたのとは、また別の登山コースのプランを考えておかなくては!
 先程の分岐まで戻り、改めて田野倉駅方向に歩くこと約5分、中谷入コースと松葉入コースの合流(分岐)地点の稲村神社に到着。参拝させていただきました。

 帰り道は、何だかもうまったりゆったり歩いて田野倉駅に向かいます。

 田野倉駅に着くと高川山からの下山組みかな、4人の男性登山客が駅舎の前で休んでいらっしゃいました。

稲村神社

 朝、到着・出発したときは、まだ夜も明けきらぬ…な風情だった駅舎も明るい陽射しの元に佇んでいます。
 帰り支度をしていると、“富士山特急”なる電車が通り過ぎて行きました。かなりユニークな富士山…が車体に…。

 絶景、富士山の展望ゲット!あけおめことよろ登山大成功♪


《参考 高川山コースタイム》
 田野倉駅…15分…稲村神社…40分…馬頭観音…55分…壬生分岐…10分…高川山…10分…壬生分岐…20分…中谷・古宿分岐…30分…分岐…10分…山梨県立リニア見学センター…10分…分岐…5分…稲村神社…15分…田野倉駅

《自分の高川山の記録》
 田野倉駅…17分…稲村神社…54分…馬頭観音…51分…壬生分岐…8分…高川山…10分…壬生分岐…27分…中谷・古宿分岐…45分…分岐…6分…山梨県立リニア見学センター…6分…分岐…4分…稲村神社…21分…田野倉駅

 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。

 ※持参品
  お弁当(おにぎり)
  水筒(湯) 500ml
  緑茶飲料500mlペットボトル 1本
  スポーツ飲料500mlペットボトル 1本
  あんパン
  塩キャラメル
  のど飴
  バナナ

 今まで富士山を見た中で、最も美しい富士山の姿が見られました。高川山、最高!