大菩薩嶺

2012年8月

 そろそろ少〜しステップアップした山歩きにチャレンジするつもりで大菩薩嶺にトライ。

ロッヂ長兵衛

 上日川峠の無料駐車場がいっぱいでクルマを置けないと困るので早着を心がけたら、先客は3台でした(爆)。

 準備をして上日川峠の駐車場からスタート。

 ロッヂ長兵衛の裏手から登山道へ入ります。
 登山道で約30分の福ちゃん荘までタクシーや福ちゃん荘の宿泊客さんはクルマで入れるようですが、それ以外のマイカーは上日川峠の駐車場までしか入れません。

 登山道は、この車道と付かず離れずのところを通っていて、多少のアップダウンはあるものの、おだやかな林の中の道でした。

上日川峠


福ちゃん荘

 福ちゃん荘の裏手に雷岩への道と大菩薩峠への道の分岐があります。

 私たちのこの日の計画は、

 上日川峠 → 福ちゃん荘 → 雷岩 → 大菩薩峠 → 雷岩 → 大菩薩峠 → 福ちゃん荘 → 上日川峠

 ですので、分岐を雷岩方向へ進みます。

 この選択が後で…。

分岐の道標

 分岐を過ぎて本格的な山道になり、岩石ゴロゴロな登山道になりました。下りの苦手な私は、こちらの道を登りにしてよかったな〜っと思いながら登りました(笑)。

 ひたすら前と足元を見て登ること10数分…。ふと、後を振り返るとそこには……。
 木々の間から富士山が見えるではないですかぁ!
 やった〜♪富士山、ゲット〜☆

 そして、違う方向に目を転じると、雲の上に頭を出す山々の姿も。うっわ〜☆
 ここで一気にテンションアップ(笑)。

 少し登ったところで休憩タイムにして、まわりを見渡したしします。
 足元にも色鮮やかな花が現れ始め、登山道も岩石ゴロゴロばかりではなく、私の大好きな尾根道になったりもします。
 そして、木々が切れて、展望がききそうなところで振り返れば、そこには富士山が見守ってくれています。
 先程よりも、少し登ったので少しだけ写真の角度が変わっているはず…。え〜っと、先程よりも雲が増えています。このまま富士山のお姿がず〜っと見られる山行になってくれれば良いのですが…。
 更に少し登って振り向くと、今度は湖が見えだしました↑。
 ←こんな山道を登りつつ、足元に咲く↓こんな花に心奪われながら、ひたすら前を目指し…、↓後を振り向いて富士山を見ると…高度を上げれば上げただけ、全体像が見えて行くのに比例して、雲が確実に増えています。
 こうなると同行者と「やはり富士山見るなら早朝だね〜」などと話しながら登ることになります。
 花にとまるアゲハチョウ発見☆花と蝶々の写真をゲット。

 富士山の顔を隠す雲は増えてきているけれど、晴天のもと、夏の花々を見ながらの心弾む山行です。
 ←そんなこんなで、富士山のお顔は完全の雲の中に隠れてしまいました。
 ちょっと気落ちした私たちを慰めてくれる足元に咲く可憐な花々。

 うん!富士山、今まで見られたのですし、また、雲が切れてお顔を出してくれるかもしれませんから、ね。
 富士山のお顔は隠れてしまいましたけれど、多分、南アルプスだと思われる峰々は、まだまだ雲の上に顔を出していてくれます。

 雲の上に顔を出す山々の頂を見ながら歩ける幸せ。

 そうこうしているうちに、ようやく雷岩に到着。

南アルプス


雷岩

 雷岩のところには、先着の方々と大菩薩嶺から戻った方々が、モレ聞こえるところによると、お互いのこの夏の山行について、熱心にお話ししあっている様子。
 では、お邪魔するのも何なので、休憩せずに大菩薩嶺へ行きましょう。

雷岩


大菩薩嶺

 雷岩から10分少々の大菩薩嶺山頂は、木立ちの中にありました。展望はなし。

 う〜ん、休憩するならやはり先程の雷岩が展望が良いですから、雷岩でしょう。と、雷岩に戻ります。

 先客さま方はまだまだお話しの真っ最中。耳に入って来たお話しからすると、どうやらこの内のお1人は、私たちと同じ日に尾瀬ヶ原にいらしたらしいです。すごい偶然。
 →こ〜んな展望を目の前に見ながら、この日初めてのリュックを下ろしての休憩タイム。

 おやつを食べて、水分補給して、パノラマを堪能して、気持ちい〜い♪

 雷岩での展望を堪能して、大菩薩峠に向けて出発。
 富士山の頭が少しだけ雲の切れ間から見えます。これは…期待してもいい?
 ←の道を通り抜けると、→の草原の中を歩く気持ちの良い山稜になりました。

 進行方向右手には、富士山や南アルプスの山並みが眺められます。
 雄大な山並みを眺めつつ、足元の花々を楽しみながら歩いていると、標高2000m地点(神成岩)に到着しました。
標高2000m地点(神成岩)

 ここでは、雷岩にいた人数以上に大勢の方々が休憩中。

 確かに、ここも眺めがいいです。
 ということで、、まだ休憩したばかりですけど、ここでも休憩します(笑)。フレキシブル〜☆
 でも、さすがにおやつは食べません。飲み物を飲むだけです(笑)。

 富士山の頭が少し覗くくらいで、雲が大分大きく、厚くなってきた感じです。

 約5分休憩して、今度こそ大菩薩峠に向けて出発。
 高原の道を足取り軽く歩みます。
 大菩薩嶺、思っていた以上に花が多いです。計画段階では、富士山見ながらの山行しか頭になかったので嬉しい誤算です。
 ←南アルプスの山並みも大分雲の中に入り、富士山もその姿を雲の中に隠してしまいました。

 そんな山歩きに立ち塞がるかのように岩山出現!
 ←岩山を通り過ぎ、後を振り向くと今まで歩いて来た道がくっきりと見えていました→。

 これだけ歩いて来たのかぁ〜。しみじみ。
 目の前に続く1本の道。

 緑なす斜面に続く道をひたすら前に向かって歩きます。

 すると、風景は、草原から一転した累々と石が転がる世界に変わりました。

賽ノ河原

 賽ノ河原には、いくつもいくつも石が積み重ねられていました。日本人がこういう場所に石を積み重ねるのは、DNAに刷りこまれているのでしょうか。

 この賽ノ河原は、旧大菩薩峠なのだそうです。

賽ノ河原

 この親不知ノ頭付近で、男女混合7、8人のグループとすれ違いました。このグループもこの夏、どこの山に行ったかの話をしながら歩いていました。

 山行中の話題は、そうなるのかな(笑)。情報収集も兼ねているのかなぁ。

親不知ノ頭





大菩薩峠

 ←の写真の深緑色の木々と草原の若草色の境目の尾根にあるのが大菩薩峠と峠に建つ介山荘です。
 この岩場、足元に気を付けて乗り切りましょう。

 岩の隙間には、頑張って生きる植物の姿がありました。
 大菩薩峠に到着。

 大菩薩峠からは、山の影に隠れてしまい、富士山は見えませんでした。

 大菩薩峠でお弁当タイム。大菩薩峠は、展望がきく場所は日影がなく、木陰に行くと景色が見られないの、大分厳しい2択でした。私たちは展望を選んで、陽射しに耐えました(笑)。

大菩薩峠

 お弁当を食べていると福ちゃん荘から大菩薩峠に登るルートを来た方々が、富士山の見えるはずの位置まで回りこんで、「富士山が見えない!」と残念がっていらっしゃいました。私たちは、朝早く来て雷岩経由で登ったから、途中までずっと富士山の姿を見ながら歩いて、い〜っぱい堪能できました。こちらのルートを選んでラッキー♪

大菩薩峠より

 南アルプスが見える方向を向いてお弁当を食べていると、山梨県側から雲が成長してきて上空に雲がどんどん、どんどん、溜まって行きます。後ろを振り返り、東京都・埼玉県側の空を見上げると、雲一つない晴天。言うなればこの大菩薩嶺の山域が分水嶺ならぬ“分雲嶺”(そんな日本語はないけれど…)?

 1時間弱、大菩薩峠で山の息吹を楽しんで下山します。
 大菩薩峠と福ちゃん荘の間の道は、舗装されていない林道な感じ、もしくはとてもよく整備されているハイキングコースで4駆の軽自動車が通れる幅で実際に轍があり、許可された車両は通行可能のようです。ですので、楽にサクサク歩けます。

 ず〜っと木立ちの中を歩きで展望はないので、富士山や南アルプスの展望があるかどうかは、大菩薩峠に出る時間と雲行きにかかっている感じでしょうか。

ロッヂ長衛

 福ちゃん荘前に温度計があり、それを見ると確か25度くらいだった記憶があります。山荘で25度は暑いですよね。

 福ちゃん荘からは、行きに通った道をロッヂ長兵衛、上日川峠へ辿り、ゴール!

 早朝にスタートしたおけげで富士山を見ながらの山行ができ、とても充実した山歩きになりました。


《参考 大菩薩嶺コースタイム》
 上日川峠…30分…福ちゃん荘…60分…雷岩…10分…大菩薩嶺…10分…雷岩…40分…大菩薩峠…40分…福ちゃん荘…20分…上日川峠

《自分の大菩薩嶺の記録》
 上日川峠…24分…福ちゃん荘…72分…雷岩…10分…大菩薩嶺…8分…雷岩…67分…大菩薩峠…35分…福ちゃん荘…21分…上日川峠

 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。

 ※持参品
  お弁当(おにぎり)
  水筒(湯) 500ml
  緑茶飲料500mlペットボトル 1本
  ビタミン飲料500mlペットボトル 1本
  スポーツ飲料500mlペットボトル 1本
  あんパン
  塩キャラメル
  のど飴
  バナナ

 早朝に歩き出したおかげで富士山を眺めながらの楽しい山歩きになりました。