宝登山

2012年2月

 雪のない山希望の2月の山歩き。あれこれ探していると、ちょうどロウ梅という梅が、例年だと1月下旬から2月中旬にかけて、宝登山の山頂付近のロウ梅園で見頃を迎えるとのことなので、宝登山に決定。今年は、開花が遅れていたので2月中旬に宝登山にロウ梅見物を兼ねて出かけました。

秩父鉄道野上駅

 宝登山へは、秩父鉄道野上駅から、長瀞アルプスを通って上るコースをチョイス。

 同じ時刻に野上駅をスタートしたのは、私たちの他に2組4名の方々。

 駅から登山口までは、ところどころに指導標があるので迷わず進めました。


 ←の立派な塀のあるお寺を右に見て、真っ直ぐ進み、10数mすると、→の指導標のある長瀞アルプスの登山口に到着します。

 登山口から20分くらいかなぁ、山道を進むと明るく気持ちのいい尾根歩きになりました。


 尾根道は落葉樹が多くて、2月は葉が落ちて明るく見晴らしがよく、長瀞アルプスの両脇に連なる秩父の山々を左右に見ながら↓、楽しく山歩きができました。
 樹の間越しの秩父の山の姿が、清々しく、まったりとした気分にしてくれました。

 道もそれなりに上っていても、穏やかで歩きやすいので、尚更、全体の風景を見ながら歩けたのだと思います。

長瀞アルプス





 途中、野上峠で休憩。

 休憩中に、6人ぐらいの方々が私たちの前を通り過ぎていかれました。
 私たち的には休憩ポイントだと思ったのに、どなたも休憩しません。あっれ〜。


 私、←こういう尾根道、大好きなんです〜♪

 2月の雪の時期だったので、積雪を心配していましたが、寒くてロウ梅の開花が遅れている割には、山には雪がほとんどありませんでした。それが意外と言えば意外。歩きやすくて助かりました。

 野上峠から10分くらいで、一旦車道に出ます。
 →が、車道に出たところにある指導標。

 宝登山へは、奥を向いている(写真では字が写ってませんm(_ _)m)車道方向へ進みます。

 車道を歩き出して数分、宝登山方向から歩いてこられた男性から「まだ車道はずっと続くのですか?」と尋ねられ、「野上駅方向なら、もうすぐ車道から山道になります」と答えました。こう尋ねられたということは、車道歩きが結構続くのかなぁと思っていたら、案の定、両脇に残雪のある車道歩きが10分くらい続きました。



宝登山へ

 確かに、これだけ車道が続くと尋ねたくなるなぁ〜と思ったころ、ようやく車道と分かれて宝登山へ続く山道への分岐に辿り着きました。

 別のコースからの登山者さんとも合流して、この辺りで一気に宝登山山頂を目指す登山者の皆さんの数が増えました。

 あぁ、ようやくまた山道に入れたぁと思う間もなく目に飛び込んで来たのは、→の階段。


 確か、ガイドブックには200段の階段があると書いてあったような…。

 いくつかの階段を上り、岩場→が出てきたので、もう階段は終わりで、この岩場を上りきれば、宝登山の山頂かと思いきや、岩場の先には、またしても階段出現!



 大野山の階段は長かったけれど、見える分を上りきればお終いだったのに、宝登山の階段は終わりかと思うとまた次の階段がでてくる無限とも思えるループ…。
 途中までの長瀞アルプスが穏やかだった分、この階段が非常にキツイ!

 息があがりながらも、ひたすら階段を上りつづけ、ようやく宝登山山頂に到着!

 宝登山山頂はベンチがいくつかあったりして、それなりの広さがありました。



宝登山山頂

 宝登山山頂は、山頂直下まで伸びているロープウェイで上って来たらしい軽装の老若男女、小さいお子さんまでいっぱいで大賑わい。

 少し早いけれど、ベンチをキープして秩父の山々の雄姿を見ながら、お弁当をいただきます。
 おにぎりを食べていたら、3、4歳の男の子が、私が食べているおにぎりをじ〜っと見つめて、一緒にいたおじいさまらしき男性に「お弁当食べたいな〜」って一言(爆)。可愛すぎる〜♪
 宝登山山頂に立つと眼前に広がる秩父の山々の雄大さ。山頂まで来た人々はこの自然のパノラマにしばし酔いしれていました。

 ロープウェイの山頂駅と宝登山山頂の間にロウ梅園が広がっていて、山頂にいてもロウ梅の甘い香りが漂ってきてて、+αの得した気分。

両神山(奥)






 秩父の山で唯ふたつ見分けられる山が↑の両神山と←の武甲山。
 両方ともガイドブックでは中級なので、私たちはまだまだ遠くからうっとり眺めるだけの憧れの存在です。いつか両神山や武甲山に登れる日がくるのかなぁ。

 大パノラマを鑑賞しながらお弁当を楽しんだ後は、ロウ梅見物です。
 ロウ梅は初めて見ましたが、甘い香りの可愛い花なのですね♪

 宝登山神社も狛犬ではなく狛狼ですか。奥社前には、茶店が何軒かあり、飲食物、お土産物などを売っていました。

 昼食、ロウ梅園、山頂付近にある宝登山神社奥社参拝など1時間以上、宝登山山頂近辺でいろいろ楽しんで下山です。

宝登山神社奥社


西ロウ梅園

 ロウ梅が見頃を迎えていたのは東ロウ梅園で、西ロウ梅園はまだちらほら状態←。

 ロープウェイは満員の乗客でひしめいていました→。これから山頂で昼食かな。
 下山すると秩父の家々がジオラマのようにくっきりと見えます。

 下山に使った道は、長瀞駅からのロープウェイを使用しない場合の表参道になるので、大勢の服装から察するに観光客の方々上ってきてすれ違います。
 さすが!ロウ梅の見頃シーズンの宝登山。

宝登山神社にて

 宝登山の麓には宝登山神社が。全然知らなくて、すごく立派な神社で驚きました。

宝登山神社にて


宝登山神社にて

 宝登山神社からは、広い参道を長瀞駅までゆっくり歩きます。道の周囲には、お土産物屋さんやお食事処がたくさん。

 そして、秩父鉄道長瀞駅でゴール。
 駅横にある公衆トイレをお借りしました。

 晴天に恵まれ、階段はきつかったけれど、楽しい山歩きでした。

秩父鉄道長瀞駅


《参考 宝登山コースタイム》
 野上駅(標高139m)…20分…萬福寺…70分…野上峠…60分…宝登山(497m)…50分…宝登山神社…15分…長瀞駅(標高142m)

《自分の宝登山の記録》
 野上駅(標高139m)…10分…萬福寺…50分…野上峠…38分…宝登山(497m)…37分…宝登山神社…15分…長瀞駅(標高142m)

 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。登りは適宜、2、3分の休憩を何回かしました。

 ※持参品
  緑茶500mlペットボトル 1本
  紅茶500mlペットボトル 1本
  クリームパン
  塩キャラメル
  のど飴
  バナナ

 道がよかったせいか、全行程コースタイムか、コースタイムを上回るペースで歩けました。山歩きを始めてから初めてです。