大野山

2012年1月

 2012年の初山歩きは、やはりおめでたく富士山が見られる山がいいな〜っと探して大野山に決定しました。

大野山入口バス停付近

 大野山入口バス停を降り、少し道を戻ると道路側壁に大野山への指導標が出現。ここから共和小学校を通り過ぎるところまで車道歩きが続きます。
 指導標のなかには、→のようなお手製の可愛らしいものもあり、微笑ましくなりました。



 共和小学校経由大野山の指導標に従って先に進むと、道は右の写真のような舗装道とはいえかなり傾斜角度のある道に入って行きます。「ここを小学生が通学するの???鍛えられる〜」と思わず口をついて出てきてしまいました。
 坂の上に集落があったので、この集落の子供たちが共和小学校に通っていて、下から上る子たちはいないのかもしれませんが…。

共和小学校経由大野山の指導標

 共和小学校を通り過ぎたところくらいに公衆トイレがあり、普通に普通な公衆トイレでした。

共和小学校付近より

 ←共和小学校付近の道路から富士山が少しだけ見えました。写真中央の雲が掛かって白っぽいところが富士山山頂です。

 共和小学校を通り過ぎたあたりで、共和小学校正門前にタクシーが来たのに気づきました。休日の小学校前にタクシー?もしかしたら大野山に行く人かなぁと思ったりしました。
 先に進むと竃に薪をくべる女性がいました。陶芸とかなさっているのでしょうか。
 そしてようやく大野山の登山口に到着。大野山入口バス停でバスを降りてから車道を1時間くらい歩いたでしょうか。やっと山道です。

 小腹が空いていたので、登山口に入ってすぐの少し奥まっていて登山道を歩く方を邪魔せず(多分、気づかれず)に休憩できる場所を見つけておやつタイムにしました。行動食を食べていると、3人組の登山者さんが私たちの目の前を予想通り私たちに気づかずに通り過ぎていきました。先程のタクシーに乗って来た方々かなぁ。

大野山登山口



 エネルギー補充完了。元気に歩き出します。

 ペース的に、途中で休憩中に目の前を通って行った3人組さんを追い越しました。

 ←の狭まった道、→の開放的な道など、落葉した木々の間の明るい道を歩いて大野山山頂を目指します。




 山道から雲ひとつない真っ青な空まで続くかのような遥かまで伸びる階段。思わず気が遠くなりかけました。大野山は山頂付近まで牧場になっているので、階段脇には牧場との境のフェンスがありました。冬なので牛さんたちはいませんでしたが、牛さんたちがいる季節だと牧歌的雰囲気が更に増すのでしょうね。

 意を決して階段をひたすら上ります。
 3分の1から半分近く上ったでしょうか。何気なく上って来た階段を振り返ると、山々が広がっていました。

 「うっわ〜、もうこんなに上っていたんだぁ」

 後方に広がるパノラマに元気を貰って再び歩き出しました。

 すると、↓こんな可愛いウサギさん登場。




 「スカイツリーと同じ高さ634m」の表示を持つウサギさん。プリティ。これが造られたので2011年なので干支のウサギが持っているようです。

 ここがスカイツリーと同じ高さですかぁ。改めて後ろの景色を振り返りました。

 ハイキングコースの管理者さんか牧場の方か、設置された方は面白いことをなさいますね♪


階段を上りきって

 ←階段を上りきると大野山へ15分の指導標。
 道はなだらかに上って行きます。→

 大野山は、この先の山頂直下まで自動車で行くことが可能で、私たちは駐車場の脇を通って山頂まで行きます。


階段を上りきって

 大野山山頂、到着!

 富士山!富士山は!

 ♪あ〜たまを、く〜も〜の〜、な〜かに隠し〜♪

 でした。あぅ!

大野山山頂


大野山山頂より

 大野山に上る長〜い階段のところでは、雲ひとつない晴天なのに、何故に肝心の富士山山頂は雲の中にお顔を隠してらっしゃるのか!

 ここで、昼食タイムなので、腰を据えてお弁当を食べながら、富士山の山頂を隠している雲が切れるのを待ちましょう。

 大野山山頂は強風ですっごく!寒い!この強風で富士山の山頂を隠している雲を吹き飛ばしてくれないかなぁ。

 下山する予定の谷峨駅方向から上って来た方と話したら、「こちらは急登でしたよ」と、怖いことをおっしゃっていました。

 大野山山頂で1時間近く、昼食、写真撮影、トイレと粘りましたが、結局、富士山の山頂を隠している雲は切れず、富士山山頂とはお目にかかれないまま、ここで下山することにします。
 まぁ、富士山の“姿”は見られたということで…よしとしましょう。(だいぶ強がり?!)

大野山山頂



 谷峨駅に向けて下山開始。

 上りから抜きつ抜かれつしている3人組さんに下山早々に追い抜かれ、谷峨駅に着くまで追いつきませんでした。私たちは本当に下山のペースが遅いようです。う〜む〜。

 下山の前半は、進行方向や右側に山々や富士山の姿が見えて、気持ちよく歩けました。進行方向に山々が見えると、まるでそこに吸い込まれていくような錯覚に陥りました。

 気をつけて見ていましたけれど、富士山はその姿が見えているいっぱい、山頂が見えませんでした。
 こちら側にも「スカイツリーと同じ高さ634m」のウサギさんがいました。

 ↓一旦、車道を横切り、山道に入ってしばらく歩くと公衆トイレがありました。使わせていただこうかなぁ〜とのぞいたら、真っ暗で、電気のスイッチも見つけられなかったので、結局使わずにパスしました。

分岐の指導標

 ハイキングコースの出口(入口)には、手作りの指導標がありました↓。
 指導標に従って、車道を谷峨駅に向かいます。


 ←橋を渡ります。

 橋を渡ったところには指導標と→、山歩き用の杖に使う枝が用意してありました。使い終わった枝を戻す場所がどこにあったのか気づきませんでした。大野山に上る人に優しい山域のようです。


 谷峨駅は無人駅でした。トイレはあります。谷峨駅に到着して約30分後に電車がありました。休日日中は1時間に1本のダイヤなので予め確認したほうがよいかもしれません。切符売り場もなしで、小田急線への乗換駅の松田駅の改札で「谷峨駅から」と自主申告で支払いました。


谷峨駅

《参考 大野山コースタイム》
 大野山入口バス停(標高143m)…30分…大野山登山口…20分…共和小学校…65分…大野山(723m)…50分…嵐集落…25分…谷峨駅

《自分の大野山の記録》
 大野山入口バス停(標高143m)…24分…大野山登山口…27分…共和小学校…80分…大野山(723m/昼食55分)…75分…嵐集落…27分…谷峨駅

 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。登りは適宜、2、3分の休憩を何回かしました。

 ※持参品
  緑茶500mlペットボトル 1本
  紅茶500mlペットボトル 1本
  あんパン
  塩キャラメル
  のど飴
  バナナ

 天候に恵まれた山歩きでしたが、富士山山頂は雲に隠れて見られませんでした。