フランス

2005年5月
トゥール → モンサンミッシェル → サンマロ 泊


 トゥールでは朝のお散歩は念頭になく、ゆったり朝食を摂ってホテル8時25分発。


モンサンミシェル遠景

 トゥールからモンサンミッシェルまで午前中いっぱいかけて移動。ちょっと生欠伸が連発してきて危険になったときもあった。交通が順調にいき、20分予定より早くつきそうだったのに、モンサンミッシェルが見えているところで大渋滞に巻き込まれ、昼食のレストランに逆に20分遅れで到着。(@_@)
 渋滞の先頭だった辺りを通過時に見回しても渋滞が起こった原因不明。

 モンサンミシェルの遠景が見えるところでバスがじっくり止まってくれたので、車内からの写真がそれなりに写ったことでよしとしましょう。(^^)v これで、渋滞がなかったらアッと言う間に通過して写真を撮ったとしても障害物に阻まれていた可能性大ですから〜。(笑)
 モンサンミッシェルの外観は島が丸ごと要塞&修道院化しているようで、異様と言うか摩訶不思議な感じがする。バスで走っていると忽然と姿が現れ、目に飛び込んできたときは「おお!あれが!」と思った。
 しかし、長いことモンサンミシェルに来るのが夢だったせいすぎたのか、期待が膨らむだけ膨らみすぎていたせいか、思っていたほどの感動がなかった。何故だろう。(?_?) 何か気持ちにポッカリ穴が開いた気分。

 レストラン到着が13時10分だったこともあり、バスに乗っての移動だけだったけど、それなりにお腹が空いていて、名物のオムレツを賞味するのをちょっと首を長くして待つ。
 このツアーでのオムレツは丸ごとのオムレツを6等分して6人分けの×2回。合計丸ごとのオムレツの1/3を食す。

 お味は…塩味で可もなく不可もなく「あれ〜こんなものなのかなぁ」な感じ。いわゆる“名物に何たら”かな。

モンサンミッシェルのレストランにて
名物のオムレツ
 堤防を渡りきったところにある大駐車場には観光バスがテンコ盛り。14時40分にバスを降り、お土産物屋さんが軒を連ねる参道を現地ガイドさん(フランス人/英語ガイド)に引き連れられて、ところどころで、ガイドされつつ、モンサンミシェルの修道院を目指す。
 ←門にはモンサンミシェルの絵のようなものが掛けられていた。

モンサンミッシェル
最上部の教会
教会の塔の上には
聖ミカエルの像
写真では何かあるとしか
見えない……(^^;)
 チケット売り場を過ぎ、内部に入ると目指すのは、まずテラス。→は修道院の最上部の教会。修復中で足場がいっぱい。

モンサンミッシェルと
陸地の間に広がる砂洲
 この反対側に堤防と砂洲が広がっている。堤防を作ったために砂がたまり、かつて島だったモンサンミシェルがすっかり砂洲のために陸続きになってしまったので、砂を取り除く作業を2005年5月から行う予定とパンフレットには書かれていたが、この時点では全く何も行われていなかった。
 今はどうなっているのかな?


 内部はベネディクト派修道院なので質素で華やかさはなし。純粋に信仰に生きる人々の修行の場であったようだ。


 回廊が2重の柱と柱のアーチの上の彫刻と、庭園の緑とがあいまって、最も印象的で気持ちが開放される場所だった。

 当時はこの回廊を瞑想するのが修行の一環だったのだそうだ。
 また、アーチの上の植物の模様はひとつとして同じ模様はないといわれている。

 往時の修道僧の方々の食堂では当時の食卓に付いて当時をしのんでいるであろう欧米人さんのツアーご一行さまがいらした。
 広いけどガラ〜ンとした印象。もう少し当時の家具などを配置していただけていると判り易いのだけど。大体どこの部屋もガラ〜ンカラ〜ンがら〜ん。

 王侯貴族が訪れた際に使用された接待の間は当時はタペストリーなどが飾られていたそうだが今は何もなく、寒々としていて面影なし。せめて1枚くらいどのようなものがかけてあったのか、かけておいてほしい。



修道僧の方々の食堂



この地に教会を建てるよう
当時のここの神父さまの
夢枕にたつ聖ミカエル

 修道院を出て17時に参道でフリータイム。バスに17時25分に集合。参道は門前町の賑わいで押すな押すなの大盛況だった。


 ↑がモンサンミッシェルで初めてオムレツを提供したお店。おばあさんがオムレツを焼いている看板が目印。ここでオムレツを食べたかったなぁ〜。そしたら、美味しかったかもしれない。(笑)個人で訪れれば食べられるのかぁ。

 お土産屋さんを物色しつつ参道をうろうろ。文句なく楽しい。(*^^*)

 集合時間にバスに戻ると、着いたときはすし詰め状態だった駐車場の観光バスも数台を残すのみで閑散としていた。

 そして修道院を振り仰ぐと、観光中に雲が切れ、晴れてきて、青空をバックにした修道院がその姿を見せていた。やっぱ晴れてるほうがいいな。
 バスに戻ると見慣れぬ金髪キュートな女性が添乗員さんの隣に座って出発。あら(?_?)
 17時25分、バスは今日の宿泊地であるサンマロへ向けて出発。出発するとすぐにウトウト。午前中にあれだけ寝ていたのに何者?(^^;)


バスを降りた場所
ヨットがたくさん係留されている

 「サンマロに着きます。」の声で目覚めると、そこは旧市街。せっかくサンマロに宿泊するのに、新市街のホテルのため旧市街が見られないので、添乗員さんが気を利かせて、サンマロ散策の時間を作ってくれたのだ。!(^^)!添乗員さん、ありがとうございます。m(_ _)m

 ということで、18時30分〜19時40分の予期せぬサンマロ旧市街散策タイム。
 添乗員さんに案内されて旧市街の大聖堂まで行く道々に可愛い小物屋さんや、いい匂いを漂わせるお菓子屋さんがあって寄り道したい気分満々。大聖堂でいつものごとく「バスに19時40分に集合」と言われて解散。

 名物の焼き菓子も食べたい。でも、ガイドブックを読んだときからサンマロでしたいことがあったので、う〜む〜、とちょっと唸って、えむちゃんと私はやはり初志貫徹のサンマロの城壁の上の散策を決行することにして、お菓子食べたい派のつるちゃんと別行動となった。

 城壁の上に行く階段がすぐ見つかるかどうかが賭けだったのが、案に相違してすぐに見つかってラッキー。

サン・ヴァンサン大聖堂


城壁の上
結構、散策する人がいる

城壁の上からバスを止めた辺りを撮影


 サンマロは3方を海に囲まれた自然の要塞。城壁で旧市街は囲まれており、1周することができる。…ガイドブックの地図を見ると1周できるはず…でも、できないと困るので1/2周くらいの所で元来た道を引き返した。時間があればチャレンジしたのだけど、チャレンジする時間がなくて。賭けに失敗するとツアーの皆さんにご迷惑をおかけしてしまうので賭けに出る度胸がなかった。(^^;)
 城壁の上は海風が気持ちよくて、初志貫徹してよかったなって心底思った。(*^^*)


サンマロの城門

 ←この城門の上も歩きました。(^^)v

 集合すると、つるちゃんがお土産を片手に焼き菓子をほおばっていた。「甘いよ〜。」おすそ分けを口にすると確かに甘いけど、うん、味的には全然OK。
 お店は時間が時間なので、見て廻っているうちにどんどん閉められて行き、お土産を買うのにアセアセ状態だったそうだ。19時過ぎのこの時間だから仕方がないかぁ。
 19時40分サンマロ旧市街発。19時50分ホテル着。部屋に入る前にホテルのレストランで夕食。

 ムール貝がスープ皿のようなお皿に山盛り。食べた瞬間「ブリュッセルのムール貝より好みの味のような気がする!」と思い、それを口にしたら、つるちゃんもえむちゃんも同意。香辛料が効いてる系の味。ま、いかんせん身が小粒すぎたが…。そして注文したエスプレッソを忘れられてしまった。いいけど。

 この夕食の席でモンサンミッシェルからのバスに同乗し、このレストランにもいる金髪キュートな女性の正体が判明!添乗員さんがくの一になって聞きだしてくれて大発表。バスの運転手さんのガールフレンドだったのだ。彼女はモンサンミッシェル観光をしたことがなかったので運転手さんが仕事でモンサンミッシェルに来たついでに観光したらしい。日本だと問題?でも堅いこと言わない言わない。運転手さんも私たちのために、当初の予定にない=業務にないサンマロ旧市街への往復と超過勤務を快くOKしていてくれた訳だから、お互い様ってことでしょう。

 ちょっとどうしようか考えあぐねていたサンマロ旧市街観光ができてHappyな気分で1日を締めくくれた。