アンコール遺跡旅行記
2024年12月

コー・ケー遺跡群(プラサット・プラム、プラサット・チェン)


コーケー遺跡群チケット

 10時20分から10時29分まで、コー・ケー遺跡群チケットセンターでトイレ休憩兼ガイドさんはツアーメンバー分のチケット購入。

 コー・ケー遺跡群のチケットは、写真入りではない普通の1日券。こちらもチケット代15ドル(約2,400円)は、ツアー代に含まれています。

 コー・ケー遺跡群チケットセンターから、細かな赤土舞う道をバスはひた走ります。
 10時37分、コー・ケー遺跡群の最初の見学地、プラサット・プラム着。

 コー・ケー遺跡群は、ジャヤヴァルマン4世が921年から創建し、921年から944年まで都であった場所です。シェムリアップからは北東に約90km(直線距離)。921年から928年の間は、アンコールとコー・ケーと、都が並存していました。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム

 コー・ケー遺跡は約9km四方に60以上の遺跡が点在しているといわれます。

 巨大で大仕掛けで、力強く躍動感のある建築・装飾が特徴です。

 ジャヤヴァルマン4世亡き後、王都は再びアンコールの地に遷都され、コー・ケーは忘れ去られた都となりました。
 遺跡周辺の森では、地雷が完全には撤去されていないため、不用意に道を外れないように注意が必要です。
 プラサット・プラムは、東が正面で、ラテライトの周壁に囲まれ、右の写真の向かって前方左に煉瓦で造られた南経蔵が、右の写真の向かって前方右にラテライトで造られた北経蔵が、後方に3基の祠堂が並んでおり、中央の祠堂がやや大きいです。

 プラサット・プラムの名前の“プラム”とは、クメール語で“5”を意味しており、5つの建築物が並んでいるので、この名前で呼ばれています。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム


コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム

 私たちがプラサット・プラムの見学を始めたときは、先客さん1組が入って行き、見学を終えた先客さん1組が出て行くところです。

 こんなに雰囲気のいい遺跡が佇んでいるのに、観光客がそれしかいないなんて、勿体なさすぎです。人が多くないから、雰囲気がいいと言えるのかもしれませんが…。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
南経蔵

 経蔵の入口は、祠堂側にあります。
コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
南経蔵


コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
南経蔵

 この煉瓦造りの経蔵↑と、北側の祠堂に木の根が血管のように巻き付いています。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
南の祠堂

 ←3基並んだ祠堂の南の祠堂。上部の剥落具合が縞模様のようです。

 中央の祠堂には、地元の方が何かお供え?のようなものをして、お参りしているらしいです。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
中央の祠堂

 北の祠堂は南の経蔵同様に木に絡みつかれています。こちらは剝き出しの細かい根が毛細血管のようで、この木の根がポイント高いです。

 それもあってか、この祠堂の前でガイドさんがツアーメンバーさん個々の記念写真撮影をしてくれました。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
北の祠堂

 各経蔵、各祠堂の内部を覗いたところ、いずれも破壊されつくされていました。右の写真→は、北の祠堂の内部です。
コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
北の祠堂 内部


コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
周壁


コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム


 ツアーメンバーさん方が思い思いにフリーに見学している間に、5つの建築物の周囲を1周します。

 周壁↑の苔むした感じと、周囲の緑の木々が絶妙にマッチ。

 3つの祠堂↗の後ろ姿も1枚。どこを切り取っても絵になる遺跡です。

 北の経蔵の入口→は、がっしり、どっしりした造りです。

 長い見学時間ではありませんでしたが、かなり写真撮りまくりました。

コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム
北経蔵


コー・ケー遺跡群
プラサット・プラム

 10時57分、プラサット・プラムの見学終了。私たちが見学を終えて参道まで戻ったときには、他の観光客さんたちの姿はありませんでした。

 参道を少し歩いて、待っていたバスに乗車・出発。
 11時05分、プラサット・チェンの駐車場に到着し、プラサット・チェンの見学スタート。

 プラサット・チェンの駐車場に駐車しているのは、私たちのツアーのバスのみ→。このプラサット・チェンの見学は、終始、私たちのツアーだけでした。

コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 駐車場


コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 東塔門&参道

 プラサット・チェンは、東向きにラテライトの塔堂3基が並び、その前方には煉瓦による2基の経蔵の遺構があり、ラテライトの2重の周壁に囲まれています。

コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 東塔門

 ←屋根がかけられ、発掘中の遺跡が東塔門。発掘中のはずですが、周囲に発掘関係者の人影はありません。はて~?休工中?

コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 東塔門

 ←東塔門の中央の王専用の出入口である王の門は、埋もれており、使者が出入りする門→は、王の門の向かって右側に上方の一部が地上に出ているのみです。
コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 東塔門


コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン

 このプラサット・チェンでも、ガイドさんは遺跡の説明をした後、遺跡の雰囲気のよい辺り←で、ツアーメンバーさん各グループごとの写真を撮影。
コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン

 記念写真をガイドさんに撮っていただいたら、各々、自由にプラサット・チェンを見学。

 私たちは、プラサット・チェンをぐるっと一巡りします。

 半ば崩れかけた遺跡たちを支える鉄骨?はあまりに細く頼りないです。

コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン


コー・ケー遺跡群
プラサット・チェン 周壁

 ←2重の周壁は、比較的キレイに残っています。木々の緑と青空と木漏れ日が爽やかです。

 プラサット・チェン、ものすご~く私好みの遺跡でした。

 11時20分、プラサット・チェンの見学終了。
 バスに乗車して次の遺跡へ出発。