トルコ

2007年4月
何故に?何時の間に?トルコ?!



2005年春
 時は2005年春まで遡る。メジャーな世界遺産にイタリアの中央部から北部のルネサンス都市があがったとき、2007年にはいつもよりほんの少しだけだけど長めに休暇が取れそうだったので、2007年にイタリアに行く気満々になる。

2005年夏〜冬
 いろいろツアーのパンフレット集めて、気に入ったコースあり。ただ、ローマでの観光に少々考えるところがあるので、まだまだ旅行まで時間があるのでツアーコースのリニューアルを期待して見守ることにする。

2006年1月〜2月
 気に入ったコースのローマでの観光に一部変更あり。私たちにとっては嬉しい変更だったので、話しあってこのコースにほぼ決定!

2006年春〜秋
 ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマでのフリータイムの過ごし方をガイドブック読んで研究する。

 ミラノではブレラ絵画館、ヴェネツィアでアカデミア美術館、フィレンツェではウフィッツィ美術館とパラティーノ美術館、ローマでボルゲーゼ美術館に行きたいな。他にも行きたいところがいっぱいで、時間配分が難しくて頭を悩ます。

2006年12月
 仕事で研修に行く機会があって場所を確認したら、研修会場がイタリア旅行で利用するつもりの旅行会社のすぐ近くだと判った。これはもう、旅行会社に直に問い合わせに行けという啓示に違いない!ということで、旅行会社を訪ねてイタリア担当の方にお目にかかっていろいろと質問をぶつけて回答をいただく。
 ミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』をぜひ見たいので、予約をとり難い時期を除くと、4月頃かなぁと漠然と時期を思い描く。

2007年1月
 4月に旅行するなら、そろそろ申込の時期なので、えむちゃんとご相談。この時点でつるちゃんはイタリアは行ったことがあるからパスする意思表示あり。

 えむちゃんと話していて、話題が某公共放送で1月に放送されたイスタンブールのアヤソフィア博物館のことになる。「あれよかったよね。見たいよね。行きたいよね。行っちゃう?行っちゃおうか?」で、急遽、旅行先がトルコに変更。

 実は、トルコは2000年にスペインに行ってからずっと行きたいと念頭にはあった国だった。けれども2001年に9.11の同時爆破テロが発生し、トルコの陸続きの隣国があのような情勢になってしまい、「トルコの隣国がもう少し落ち着いてからにしよう」と躊躇していたのだ。けれど、それから6年経っても一向に落ち着くどころでない情勢なので、テレビ番組で背中を押されたのもいいきっかけかなぁっと思って。

 気にはしていた国だったので、トルコ旅行の条件は即座に出た。

1.お土産物屋さんに寄らない

2.往復トルコ航空利用

3.アナトリア文明博物館を観る

4.カッパドキア2連泊

5.ペルガモン遺跡に行く

6.ハットゥシャシュ遺跡に行く

 ここで、5.ペルガモン遺跡が数ある遺跡の中で名前が上がっているのは、何年か前にベルリンに行ったときにペルガモン博物館を訪れてそこで「ゼウスの祭壇」を見て、いつかトルコへ行くことがあったら、ペルガモン遺跡へ行き、その祭壇が実際にあった場所に立ってみたいと思っていたから。

 6.ハットウシャシュ遺跡は、古代のヒッタイト帝国時代を舞台にした「天(そら)は赤い河のほとり」というコミックの主舞台がハットゥシャシュ(コミックでは“ハットゥサ”)だったので、実際の場所をやはり訪れたいから。

 そして、パンフレットを長いことチェックしていたので、2〜6の条件を満たすツアーと1〜5を満たすツアーの目星は付いていた。というか、全てを満たすツアーもあったことはあったけど、それは出発日とツアー日数の関係で無理なコースだったので断念せざるをえなかった。残念!

 ハットゥシャシュへ行くのとお土産物屋さんに寄らないので、どちらを採るか迷った末に、お土産物屋さんに寄らないツアーを選択する。
 トルコで寄るお土産物屋さんは、トルコ石店、革製品店、絨毯屋さんで、モノがモノだけに拘束時間もそれなりにかかるので精神的な負荷が高いと判断してのことだ。

 トルコに変更したのをつるちゃんに報告してどうするか尋ねると、「東トルコなら行くけど、今回の西トルコ1周は行ったことがあるのでパス」とのことだった。

 トルコのツアーに申込する。イタリア旅行で旅行会社さんに伺って問い合わせまでしたのに、トルコに変更だなんて、旅行会社の応対してくださった社員さん、すみません。でもでも、トルコツアーは行くつもりだったイタリアのツアーと同じ会社のツアーなので許してくれますよね。と言ったら、えむちゃんに「でも、トルコツアーとイタリアツアーでは担当部署が違うはずから、社内の売上は別の部署にあがるんじゃない?」と、痛いところを突かれました。

 申込んでから気づいたのだけど、偶然にもかつてベルリンのペルガモン博物館を訪れたとき利用した旅行会社と、今回のトルコツアーの旅行会社が同じ会社だった。これも何かの因縁なのだろうか。不思議な感じがする。

2007年2月〜3月
 パンフレットのチェックはしていたけど、トルコのガイドブックは見たことがなかったので、慌ててガイドブックのチェック。ここで初めてサフランボルとシリンジェ村を知る。
 ガイドブックを読みながらも、何故、今、イタリアのではなくトルコのガイドブックを読んでいるのか自問自答を何回も繰り替えしたりする。本当に2年近く、2007年はイタリア!と思ってましたから、人生って判らないものですね〜。

 ガイドブックを読むのと並行してネットで旅行記を拝見してまわる。2005年にトルコリラのデノミが行われているので、できるだけデノミ後に行かれた旅行記を探す。
 デノミ前だと、旅行記の内容的には参考になるのですが、モノの金額を見ても0が多すぎて気が遠くなってクラクラして物価を考える気力が失せてしまうもので。
 イヤ、しかし、いきなり通貨を100万分の1にデノミする(0を6個なくす)なんてトルコ政府も思い切ったことをするものです。

 イスタンブールで半日のフリータイムがあるので、どこへ行って何をしようか検討する。
 候補としては、

1.カーリエ博物館

2.国立考古学博物館と古代東方博物館

 の、どちらか、フリータイムで解散になる場所から行き易い方にすることで話しがまとまる。つまり、イスタンブールに行ってからその場で決める訳で結構アバウトな計画。

 3月末に旅のしおりが到着。往復トルコ航空なのは申込む時点で確定していたので、興味はもっぱらホテル。ホテルをガイドブックやネットで検索するとどうもサフランボルのホテルを除いたほとんどのホテルはトルコ的5つ☆ホテル。どんなものかなぁ。楽しみ。
 半日フリータイムのあるイスタンブールのホテルは旧市街確約。ルン☆所在地からガイドブックでホテルの場所を探す。見当たらない。ネットで検索する。えっ?!城壁のかろうじて内側だ!城壁まで歩いて1分くらい?!城壁の内部が旧市街だから、かろうじて旧市街は旧市街だけど、パンフレット見て“旧市街”ってトプカプ宮殿か、ブルー・モスクへ徒歩で行けるところだと漠然と勝手に思い込んでたので、トプカプ宮殿の近くのトラムの駅からホテルの近くまでで、駅の数が結構いくつもあるのでちょっとショック。