1999.06.05 (土) 芸術座 16:30〜
出演決定の報を聞いた直後の喜びから、比較的冷静になってみると、5月に植草さんが演じる本間英作役(テレビシリーズでも同役は植草さんが演じている)を6月に内海くんが演じるのは、つまり6月は植草さんがプレゾン関係でスケジュールが取れないためではないかと、ふと思ったりした。
テレビシリーズと同じキャストの中、6月の内海くんは「渡る世間は鬼ばかり」ファンのおばさま方に初お目見え。大丈夫だろうか、受入れてもらえるだろうか、そんな心配が募った6月1日の内海くんの初日前だった。
ところが、初日を観に行かれた内海くんファンの壊れ方は想像を絶するモノがあった。そうか、そんなに壊れる程、顔白・脚長・腰高・胴細・指麗・美形な内海くんなら、観に行く期待度もアップするというもの。心配が反転して一気に期待に胸高鳴らせての観劇となった。
1幕目に幸楽(五月=泉ピン子さんの嫁ぎ先のラーメン屋)に現れた、両手に愛娘の紙おむつを持った本間先生は、とても行楽の皆さんと同じ人間という”種”には見えないくらい、頭身が違う別の生き物だった。くぅ〜、何て細くて脚が長いんだ、本間先生。(*^^*)
顔も白くなってる、髪もメッシュがなくなって黒髪でいい感じ。(^^)v そう、私は黒髪が好きなの。!(^^)! やっぱ本間先生が顔黒メッシュじゃまずいと思ったのか。
説明しよう!本間”先生”とは、何と!脳外科のお医者さまなのだ。だから”先生”ね。お嫁さんとお母さんの間を右往左往して、「おかあちゃ〜ん。(;_;)」と情けない声で叫んでいたとしても、腕のいい脳外科医なのである。
愛娘の写真を五月(=本間先生の妻・長子(ながこ)のお姉さん)や五月の姑のキミ(赤木春恵さん)に見せて幸せいっぱいの子煩悩パパぶりをいかんなく発揮する本間先生。これが結構役にはまってて似合うのだ。
幸楽で運ばれて来たラーメンをすすりながら、突如として幸楽の中で起きた騒動を見守る本間先生。ホントにラーメンに具が入ってるの。それをちゃんとすすって食べてるのね。店の中で騒動が起って椅子に座れなくなってもしっかりラーメンの立ち食いをしながら、騒動を見つめている表情がいい味を出している。そのすっとぼけた魅力とでも言うのか。
自宅で大阪から上京した母親の常子(京唄子さん)が長子(藤田朋子さん)とやりあって、そこに長子の父親の大吉(藤岡琢也さん)が居合わせたものだから、「すみません。」を連発して大吉に頭を下げる本間先生。へこへこ。いやいや、なかなか健気な夫であるな。しっかし、夫婦がお互いにそれで了解してることにとやかく口を挟まなくても良いのではないかな。>常子ママ
2幕目では、本間先生の魅力がスパーク!!!長子がお仕事で報酬を得て、お小遣いをもらってグデングデンに酔いつぶれて幸楽を訪れ、幸楽の店主の勇(五月の夫=角野卓造さん)と大吉と3人で肩組んで脚をあげてのラインダンスもどきを披露してくれる。!(^^)! おおおぉぉぉラインダンス☆ラインダンス♪酔っ払い姿がキュートでプリティ。酔って舞台の床に倒れ込んだり、ソファの上に腹ばいに寝転んだり、見所満載。(^^)v スーツ姿だけではなくてスウェット姿だってある。でも〜、酔っ払いがあんなにきちんとスーツ着てるかな。もう少し着崩してもいいんじゃないかな?っていうより着崩してる方が自然だと思うな。それにその方がファンも嬉しいし〜。おい!>自分(自爆)
結果的には大騒動の末、長子ちゃんと仲直りしてめでたしめでたしなんだけど、ソファに2人並んで腰掛けて、見つめあうシーンなんかあったりすると、これが「ま、お似合い♪」な2人だったりする。なんだか肩の力がいい意味で抜けてて自然体で好青年だったりするの。だから、ちょっと情けない部分もあったりするけど、見ていても気持ちがよい本間先生だった。
テレビシリーズも母親のおつきあいで何回か見てるけれど、植草さん演じる本間先生よりも内海くんの本間先生の方がちょっとだけ自分の意思が強く外に出ているように思えた。それはそれで”テレビの本間先生と違う”ではなくて、内海くんの本間先生なんだって素直に思えた。
このまま、千秋楽までファンを壊れ続けさせて欲しい。そして、その先に何か違う明日をつかむのかもしれない。
その前に、もう1回観に行くのでそのときも幸せにしてね。(*^^*)