1997.10.10(金) 東京宝塚劇場 17:00〜
幕前
当初の予定では千秋楽1回限りの観劇の予定だったが、とても当たりの芝居のようなので千秋楽の予行演習のつもりで観に行った。出のタイミングや立ち位置などをあらかじめ把握しておくためだ。この辺はコンサートの初回と同じでしょう。(笑)
まずは劇場に入ってすぐお約束のパンフレット購入。それから来月以降の東宝さん制作の舞台のチラシを見にいく。ここでチェックをしなくては。菊がさねのパンフレットを抱きしめてボーッとチラシを見ていると、ナンパされてしまった。「それ(パンフレット)どこで売ってますか?」視線を移すと目の前に「クレオパトラ」のパンフレットを大事そうに抱きしめたお嬢さんが立っていた。(普通これはナンパとは言わない>自分) 類は友を呼ぶというヤツか。場所を答えると嬉々として買いに行くお嬢さん。それを見ながら「はしごだはしごだぁ〜」と心の中で密かに喜ぶ私。予想通り観劇のはしごをするの方に幕前にもうお会いしてしまった。連休の初日なので地方から観にいらっしゃる方も多かったことだろう。
ここで説明しよう。客層だが、圧倒的にちょっと昔のお嬢さん方が多い。母親世代か。それにご婦人方に付き合わされている男性方。それから、きっぱりと内海くんのファンとわかる世代。この2つに大きくわけられていた。
第1幕
第1幕は内海くんの出番はなし。芝居と衣装の数々を堪能する。相変わらずの浜木綿子さんのキップのよい演技には惚れ惚れする。小気味がいいの。こういう芝居って好きです。と言いつつ、浜さんのお芝居を観るのは、大抵のHGファンの通った道。「引越し大名」→「玄丹おかよ」→「たそや行灯」→「菊がさね」です。「引越し大名」が今までで1番のお気に入り。「おかよ」と「たそや」はストーリー的にイマイチであった。これは浜さんの演技とは別物。
やたら気になったのが、菊寿太夫に扮する藤岡琢也さんの体がしぼんでしまったように見えたこと。「おかよ」のときはもっと恰幅がよかったと記憶していたのだが。2幕で亡くなられる役なのでそのように作られていらっしゃったのだろうか?
杜けあきさん扮する房子さんの言動は彼女にとっては良かれと思っての行動だろうが、はるや菊寿太夫には余計なお世話だった面もあるのではないか。芸に生きるか愛に生きるかは、彼らの選択でしょう。最後に選択したのは菊寿太夫自身だったが、相談されてもいないのに、「はるさんと別れて下さい」ってそれはちょっと………。(^^;)
皆さん、やはりさすがの演技で随所にアドリブを入れて観客を乗せて芝居を進めて行かれる。達者だし貫禄あるなぁ。笑わせるとこでは笑わせ魅せるとこではぐっと引き込んでぐいぐい芝居の世界を展開していく。
大分、整理されたらしいが、それでも若干暗転の長さが気になった。(^^;)
幕間
私はここ数年毎夏プレゾンを観に行っている。プレゾンで幕間にトイレに行こうとするなら、第1幕の緞帳が降り始めたのと同時に席を立ってトイレに向かってダッシュしなくては幕間の大部分をトイレの行列で過ごさなくてはならない。通路もロビーもダッシュする女性の群れで埋まる。そしていつもそうしている。ここ東京宝塚劇場の幕間でも同じ行動を取った。ところが、ここではダッシュするちょっと昔のお嬢さんはいらっしゃらなかった。2番のりくらいでトイレに着いてしまった。う〜ん、恥ずかしいことをしてしまった。(^^;) 同じ観劇でも客層が違うと行動パターンも変わるのね。次には注意しよっと。千秋楽への学習をする。(苦笑)
ロビーで紅茶のアイスがおいしそうだと見とれていると、またしても幕前とは別の「クレオパトラ」のパンフレットを抱えた方が目の前を通り過ぎて行った。何人いるんだ!はしご組み!
幕間のロビーで赤坂晃が5列目に来ているという話が疾風のようにHGファンの中を駆け巡る。連れと晃の服装は絶対にこっそりと人目を忍ぶための真っ黒だと話し合う。
第2幕開幕5分前に着席。隣の連れが通路を席に向かって歩く晃を発見。客電がついてるうちに堂々と通路を歩くかぁ>赤坂晃 通路から席につくために既に着席しているちょっと前のお嬢さん……めんどい!おばさま方の前を通過する。どうも周りじゅうのおばさま方からお声をかけられているようで、にこやかに鮮やかに微笑んで会釈を繰り返す晃。どうした晃。おばさま方にはフェミニストなのか。(^^;) 舞台の上に立っているわけではない赤坂くんを見るのって初めてなのだわ☆ 上半身のみしか見えなかったが予想に違わず黒の上着に黒のシャツだった。(笑)(^^)v
第2幕
いよいよ内海くん登場の第2幕。わくわく。登場シーンはエゲレスのケンブリッジ大学留学(何故にもれる忍び笑い(^^;))から帰って浅草を歩いていて恐いおにーさんたちに因縁をふっかけられる。ここで逃げ腰の大倉喜七郎(内海くんの役名)。あまりに内海くんの取るであろうと予測される行動と同じなので笑ってしまった。ここで川中美幸さん扮する芸者の梅葉さん(お葉)に助けてもらう。エゲレス帰りは空色のマントに仕立てのいいスーツを着せてもらえてカッコイイぞ!脚がなが〜く見える。ショートブーツもプリティよ。(*^^*)
大倉さんちのパーティ会場ではモーニング姿。似合ってます。ここでは浜木綿子さん扮するはる(利恵治)が登場するまで舞台中央でとうとうと自分の文化感を述べる。舞台中央の内海光司。しかもあんなにはっきりと自分の意見を主張する役所なんて……成長したのね。嬉しいわ。
次の梅葉さんとの再会シーンではスーツにお着替え。だがしかし、ベストがどうしてマジックテープなんだね。別にそんなに急いで着替える必要もないだろうに……。ボタンだって十分だと思うが。わからん。
そして、料亭の座敷での話題の和服シーンから時間の関係で廊下のシーンに変更になって内海ファンの涙を誘ったシーン。私の注目は足元のスリッパ。(笑)そうか、昭和初期のお茶屋さんではスリッパなのか。(笑) ここで、お偉い政治家さんに演舞場建設への力添えをお願いして、芸者衆がその政治家さんの前で納得できる第九を歌えるかのカケをしてしまった。そこで舞台中央、ピンスポ浴びて一言。「大変なことになってしまった。利恵治!」 それって喜七郎くん、あなたが大変なことにしてしまったんでしょ!(爆)
芸者衆に第九を教える内海くん。指揮棒を片手にドイツ語の歌詞を発音して見せる姿が微笑ましい。覚えられない芸者衆に業を煮やして、指揮棒をビュンビュン振る仕草がよい。今回もセリフを言うときなど(セリフのないときも)表情やセリフだけで芝居しているのだが、このシーンだけは指揮棒という小道具を得て実に生き生きと体全体で芝居している。
いよいよ帝国劇場での芸者衆の第九の演奏会。帰ってしまおうとする政治家さんに「あなたのためだけの演奏会です!」のタンカをきる。2度目のモーニング姿。パーティのときのモーニングよりもこちらのモーニング姿の方がお気に入り。(*^^*)
新装なった新橋演舞場の前でホテル経営の夢を抱いて再び洋行するために旅立つ喜七郎くんと梅葉さんとの別れのシーン。お互いの夢に向かってがんばろう!とあっさり別れてしまうのだけど、いつ喜七郎くんが梅葉さんに「一緒に行こう!」と言い出すのではないかとヒヤヒヤ。そんなシーンないのはわかっててもどうしても話の流れと過去の内海くんの役どころから言い出しそうで心配しちゃった。(苦笑)
浜さんは第1幕の貧乏・修行時代もかわいらしく演じていたけど、第2幕の艶やかな姐さん芸者姿がビシッときまってた。第2幕の方が衣装も華やかでその分見てて楽しかったかなぁ。
菊寿太夫さんが行き倒れになって清元の家元のところで息を引き取るときの利恵治さんとの心が通じ合うシーンでは思わず目頭が熱くなった。泣かせてくれるよなぁ。こういうのを芸達者っていうのかしら。
内海くんは常に衣装にピンマイクをつけていたのが判ったが、その他の演技陣では、川中さんが1回と、藤岡さんが菊寿太夫の臨終シーンでピンマイクをつけていたのに気がついた他は判らなかった。判らないようにつけるのがうまいのか、つけなくとも声が通るからそもそもつけていなかったのか………。内海くん、もう少し、判らないような付け方を工夫しましょう。(^^;)
カーテンコール
ご機嫌でとてもにこやかに微笑んでいる内海くん。手拭い投げは1・2個目を2・3階席へ、3個目を1階へ投げようとして、赤坂くんに気がつく。そして赤坂くんのところへ続けざまに残りの3つを投げ込む。きっと周りのファンは赤坂くんに投げているのが歴然と判っているので自分の取れる範囲に来ても手が出しづらかったのではないかな。(^^;)
それまでも口元がほころんでいたのに赤坂くんに気づいたとたん×100は上機嫌になってしまってスーパーにこにこ状態。舞台上から赤坂くんに声をかけていた。口の動きから察するに「なんだよ〜」みたいなことを言っていた。むちゃくちゃいい笑顔なの。筆舌に尽くし難い良い笑顔って思って〜(*^^*) ボキャブラリーがなくてすみません。m(_ _)m
幕後
内海くんの去った舞台からふと客席の赤坂くんの席のほうに目を向けると、一抜けしそこなった赤坂くんの姿がそこにあった。カーテンコールで内海くんと舞台の上と下で言葉を交わしていたので、脱出しそこねたのね。(^^;) 周りからの声に会釈を返し、周囲のおばさま方に囲まれてのご退場。暑かったのか上着は脱いで(もしかしたら最初から上着はなくて黒のシャツのみかも)前をはだけて、シャツの下の白のTシャツがすっきり見えるのがgood。連れと喜んでいたら、隣の席のおばさまに「誰か来ているのですか?」と尋ねられて、一瞬のうちに、赤坂くんと言って判るのかな、内海くんとの関係やHGのことまで説明しないと判らないかな〜まで考えて、結果、答えは最もシンプルな事実を簡潔に伝えました。(笑) 「赤坂晃さんです。」 そしたら、おばさまもさるもの。「ああ、隣(の劇場)に出てる人ね。」 うむぅ、おばさまのチェックも侮り難し。
しっかし、赤坂晃”さん”などとフルネームをさんづけして呼んだのは始めてかもしれない。(笑)言い馴れない言い方をして、なんだか自分で言っているのに赤坂くんのことじゃないような不思議な感じがした。
昼の部「菊がさね」をご覧になって夜に諸ちゃんBLITZに行かれた方にお知らせすると「知ってるよ〜ん」のご返事。「クレオパトラ」をご覧になって赤坂くんが東京宝塚劇場に入るのを見かけてからBLITZライブにはしごなさった方からお聞きになられたとか。こちらもすばらしいファンの情報伝達力。(爆)
内海くんの出番が多くて重要な役だったのに気分がよかったところへもってきて、赤坂くんのお姿まで遠目で拝見させていただいて、とっても素敵な観劇日でした。(は〜と)
初日を見た連れによると和服姿の料亭の座敷シーンが廊下シーンになったっだけでなく2個所ほどシーンの移動やカットがあり、それに伴ってパンフレットも初日とは変わっているそうです。シーン変更前の大量のパンフレットの行方やいかに???