犬夜叉

2000.04.21 (金) 東京グローブ座 (19:00〜22:00)


 東京グローブ座。ホールMAPで見たときは、結構広そうに見えたので、当然のことながらしっかりオペラグラスを用意して行く。
 しかし、劇場内に入って予想外に狭く……想像してたのより1/2くらいだった……故にオペラグラスの必要を感じなかった。重たい思いをして会社に持って行ったのに。(^^;)
 円を思い浮かべてほしい。この円の2/3が客席。残り1/3に半円が続いて乗ったくらいの面積の舞台。
 2階席・3階席は円周に沿って配されているので、1番舞台に近いところでは、真下に役者が来る格好になってその姿が見えなくなることすらある。しかし、乗り出したら後ろの人に迷惑なので、乗り出すのは×。
 そして、客席側から舞台奥に向かって、結構な傾斜がついてるんだな、これが。これは、休憩時間15分を含めて、3時間の公演をこなす役者さんには、かなりの運動量を強いているだろう。まさに役者は身体が資本とはこれのこと。

 高橋留美子さんの描くマンガが原作のこの作品。原作を読んだことはなし。高橋留美子さんの作品的には、「うる星やつら」をアニメでなんとなくちょっとだけ見たり、「らんま1/2」をどこかのお店でオーダーを待つ間これもちょこっとだけ読んだことがある程度なので、そのイメージだけが頭にあった。
 劇団☆新感線についても、名前は知っていたが、その芝居を見たことがないので、どういう芝居をするのか、ほとんど予備知識なしだった。
 その程度の、ほとんど予備知識のない真っ白な状態で見た感想は、高橋留美子さんワールド的には、これまで目にしたことのある作品を念頭に置いて観ると、結構その味をいい線で上手く表現してるのではないかなってこと。
 新感線的には、どうなのかは、申し訳ないが皆目検討がつかない。

 敦啓くん、遠山景織子さん、馬渕英里何さんの3人は、かなりイケてたんじゃないかな。原作読んでないので原作のイメージは持ってないけど、キャラクター的にかなり的を得たキャストだと、芝居を観てて思えた。
 敦啓くんは、まさにはまり役!の声をかけたいほど、ぴったり来ている役だった。「ララバイ」のモリヤマくんも敦啓くんのキャラクターにあった役だったけど、この犬夜叉もまた全然違う方向と色で敦啓くんにぴったりな役じゃないかな。うん。
 「ララバイ」のモリヤマくんが比較的(比較的よ。相対的な問題でね。)”静”だったとすると、犬夜叉は”動”のキャラクター。
 ”静”を演って”動”を演る、順番的にも、芝居の”色”の違い的にも、かなりいい感じで、舞台1作目、2作目を演れたんじゃないだろうか。少なくとも役者としてのステップアップにはかなりのプラス効果があるのではないかと個人的には考えられる。

 東京公演初日を観て、最もインパクトが強かったのが、「あっくん、やせた!」だ。「ララバイ」のときも公演が進むに連れて、顔の輪郭がシャープになったような気がしたけれど、21日に見たときは、「ララバイ」のときから観ても、更に一目瞭然に顔がシャープになっていた。
 役自体が、動きの激しい役だし、衣装も和物で結構重そうに見える上に、舞台構造が前述したように傾斜があって、かなりの運動量と体力が必要なそうので、エネルギーが蓄積されるよりも放射される方が大きいのだろう。パワー全開でがんばってる敦啓くんがそのまま犬夜叉のキャラクターに重なるようだ。

 滑舌はgoodだったけど、心配なのが声がかすれ気味だったこと。1回3時間の公演で、かなりのハイテンションでセリフを話しているので、負担が大きいのか。
 まだ折返し地点。これを、この時期を通り過ぎると腹式の発生をマスターできて、舞台上で一回りも二回りも大きくなれるのだろうか。喉を休めつつがんばってほしい。