『花も嵐も』観劇記
1999.04.03 (土) 帝国劇場 12:00〜15:00
東京公演2日目の舞台を観劇。劇場前で偶然出会った知人と開口一番「昨日、3人が来たんだって〜 (;_;) 昨日にすればよかった。(;_;)」と2人して涙にくれる。
1回目の観劇はB席から。B席の中では最前列なので前に通路があり、前の人の頭で舞台が見にくいということもなく平和に観られたのでその点ではいい席だった。
舞台は秋田近くの「歩足」駅に以前に圭介に結婚詐欺にあい現在は自身も結婚詐欺になった剣幸さん演じる女性が降り立つところから始まる。この「歩足」駅でサトと圭介が出会ってコンビを組んだ想い出の場所なのだ。
今回の舞台セットは列車が舞台上は半円形(実際には円形に動いている)に動くように回り舞台を作りそれを基本にセットが組まれていて、この手の商業演劇にありがちなセット転換のための暗転や長い間がなくて非常に観やすく気持ち的にも舞台から心が離れることなく観ていられて、とてもよいセットだと思う。この暗転がないというのは暗転で睡魔と闘った昨年 1月の某舞台を思い出させ、天国にいる心地にさせてくれた。(暴言)
この「歩足」駅が舞台的にも非常に重要なポイントになるのだが、ラストシーンまで何と読むのか伏せられたままで進行した。もっとも1幕の途中で「あ、そういうことね。」と判ってしまったけど。暗示的なことなのでふいにピンとくるものがあるので途中で判ってしまった人もかなりいるだろう。
森光子さん扮するサトが井上順さんから”お嬢さん”と呼ばれることには最初こそ笑ってしまったが観ているうちにそれが不自然なことではなくなってしまったから不思議だ。結婚詐欺をするときにヒガシ扮する圭介の母親として”老婆”に扮するのだが実年齢78歳の正真正銘の老婆であるはずの彼女が演じているのに”老婆を演じている”と思わせるのだからすごい。この辺のニュアンスはご覧になった方なら判るはず。老婆姿よりもお振り袖やパープルやピンクのスーツの方が似合っていて可愛いのが、森光子さんが森光子さんたる所以だろう。
東山さん演じる圭介は東山さん以外に誰が演じるのだろうと思えるほど東山さんにうってつけの結婚詐欺師をするときはカッコつけの極地を歩む人。その圭介を兄貴♪と慕って懸命に詐欺師道に励む公平が赤坂くん。兄貴を慕う思いは山よりも高く海よりも深い。←ホントか?>自分 いつか兄貴をしのぐ結婚詐欺師になることを目標に修行に励む公平くんもお年頃。可愛い彼女(越知静香さん)に出会ったら、兄貴よりも優先しちゃう☆(笑)
この舞台の最大の見所(ファン的に)「東京五輪音頭」東山さんはあくまで東山さんで、例えBGMが東京五輪音頭であろうともその華麗なダンスは”少年隊のヒガシ”そのもの。(笑)赤坂くんは割とラフにステップを踏んでいる感じ。まぁ、東山さんのキメキメの踊りと共にだから、どうしてもそう思えてしまうのかもしれない。(笑)手を抜いてるとかじゃなくて踊り方自体のことね。「東京五輪音頭」いいなぁ。メチャお勧め。これだけで一見の価値あり。会社終わりで舞台を観に行こうかと思ったりもするけど、それだとこの「東京五輪音頭」が時間的に観られないので二の足を踏んでたりする。これを観なかったら舞台の面白さが半減してしまうしろもの。(暴言その2)
公平くんは普段のときと詐欺をするときとかなりお召替えをしてくれるけど、普段着がかなりお派手。アロハシャツやジャンバーなど原色使いも鮮やかに私たちを目で楽しませてくれる。
好みとしては物珍しいラーメン屋のおやじも捨て難いが、グレーのこれぞサラリーマン!の極めつけな衣装がお気に入り。(*^^*) サラリーマンルックが逆に新鮮に映るのだ。(^^)v
結婚詐欺でだまされる女性役の熊谷真美さんと、結婚詐欺の被害者になるところを逆に詐欺グループをひっかきまわして事無きを得る女性役の田根さんが秀逸。いわゆる”こてこて”に演じているのだがそれが舞台から浮き上がらずにひとつのアクセントとして奇妙なハーモニーを作っているその演出と演技は素晴らしい。2人ともそれぞれの役を心の底から楽しんで演じているように見えた。(*^^*)
幕間にちらしを物色してふらふらした後、パンフレットを買いに行くと前の女性の後ろ姿に見覚えが……。睡魔と闘った昨年の舞台観劇のときに偶然会って以来の友人とのまたしても偶然の再会。お互い「来てたのね〜♪」(笑)果たして6月の芸術座で3度目の偶然はあるのか?!
後半に森光子さんが旧華族のご令嬢で自らご結婚する役回りになったときはびっくり。一体いくつの年齢設定なのだ。(^^;) 許婚者とかいって東山さんが登場したときは飛んでしまった。(笑) 後半、ちょっとくどくてもう少し短くてもいいんじゃない?ってたるいシーンもあったが、それはまあ、個々の感じ方によるほんの少しの些細なことかもしれない。
「地球は自分が廻している。」と豪語するサトと圭介。孤児だったという圭介の実の母親が実はサトで「歩足」駅でふとした事からその衝撃の事実が発覚するのでは……。そして涙の抱擁。いいな森光子さん……。などと勝手にストーリーを想像してわくわくしていたが(芝居見ながら、違うこと考えてちゃダメ!>自分)、勝手な妄想に終ってしまった。(^^;)
さあ、これで舞台全体を見渡した。次はS席でじっくり心ゆくまで役者さん鑑賞してこよう。(*^^*) この舞台、何が嬉しいってほとんどのシーンで赤坂くんがストーリー展開に関わってるときも関わってないときも舞台上にいてその姿を見ていられること。そしてどのシーンでもセリフの有無に関わらず、常に公平くんとして演技して動いていること。
次回、母親と一緒に行って、森光子さんを目で追う母親と顔が合わないことだけを祈るのみ。(爆)