1997.11.22(土) 大阪松竹座 12:30〜
幕前 なんば駅の大阪松竹座への出口を間違えてしまい、なんばの街中を大阪松竹座を求めてさ迷い歩くこと20分。3人の方に道を聞いてしまった。日本語が通じるってやはり楽チン。
劇場の内部は歌舞伎などが上演される機会が多い劇場のせいか、とても和風で2階席、3階席のところに提灯があるのが、古代エジプトが舞台のステージ上となんともいえずミスマッチ。せめて「クレオパトラ」上演中くらい取り外してくださっても……。
舞台の大きさは日生劇場の2/3〜3/4くらい。2まわりくらい小さいというのが第1印象。小さいせいか、日生劇場のグランドサークル席で観たのよりも3階の3等席で観た今回の方が、役者さんが近くではっきり観えた。その辺、少々納得がいかない。(苦笑)
第1幕 第1幕のラスト近くで赤坂くんの登場。東京公演のときよりも顔つきがシャープになり、若干頬がこけたような気がした。咳き込むシーンもわざとらしさが薄まり自然に見られた。大袈裟に咳き込むシーンが1シーンだけなのだが、ストーリーの展開の中で本筋と関係なく、何気なくもう少しごほごほしているところをカッコだけでも見せた方が、”病弱”と言う設定により効果があったのではないか。
「かみそりのような目」と表される目つきなのだが、東京公演のときには「かみそりのよう?……そこまでは……」だったか、今回は、そう言われるとそうかもしれないと納得の出来る目つきをしていた。口元にもなんとも不敵な微笑を浮かべていて、グッとニヒルさが増していたように思える。あれから1ヵ月、オクタヴィアヌスさまも着々とより”らしさ”を身につけられたということか。
シーザー暗殺のシーンでは、東京公演では、暗殺者たちの話し合いのシーンが延々と演じられていたが、こちらではそのシーンはカットされ即座に暗殺。また、シーザーの遺言書を読むのも、アントニーからクレオパトラに変更になっていた。こちらのほうがよりスピーディーでよかった。
幕間
トイレが少ない!トイレが少ない!トイレが少ない!(連呼)
第2幕 堂々とした体躯にたくましさが加わり、凛々しい武将ぶりだった。元老院でアントニーのローマへの背反を追求するシーンは凄みがあった。このシーンは劇中1番好きなシーンだ。
平たく言ってしまえば、この物語はクレオパトラと言う結婚願望のめちゃくちゃ強い1人の女性の物語だった。ただ不幸な事に彼女は激動の時代の激動の国の女王だった。古代エジプトが舞台だったが、壮大な歴史絵巻きにはなっていなかったような気がする。原作がどうかは原作を読んでいないのでわからないが、少なくともこの舞台はそうだったと思う。
その中で、最後の最後、クレオパトラを奈落の底に突き落とすオクタヴィアヌスを演じた赤坂くんであるが、これまでの彼の役にはなかった、静の演技を魅せてくれたことに意義があったのではないか。その不敵な微笑をたたえたたくましさにはひきこまれるものがあった。
終演時間が、東京公演よりも15分も遅くなっていた。シーンをカットしたりしていたのに何故だ。(?_?)
幕後
終演後、「赤坂くん、たくましい☆」を連発していたのは私。しかし、その4時間後、私の口から出た言葉は………。(苦笑)