5月
バロック 21日
世界観、キャラ、ストーリー、グラフィック、サウンド、全てにおいて病的で不健康。でもそこが大好き。
複数回クリアを前提にした作りと、それを何となく納得させるストーリーというか設定は俺的には許可。強くなくても最下層まで降りればよしという事実に気づけば、無理矢理育てる事も無く難易度は大幅に下がる。
アイテムやその使い方に良いセンスが満載で、複数攻撃アイテムである刑具使用の「処す」や、体液骨をぼりぼりかじって体液漏れまくりの主人公なんてのは、不気味なんだか笑えるんだか良く分からない。
ゲームは要するにボスの居ないローグなので、落ちているアイテムで難易度が激変する。そのアイテムのコンボが多彩で、収束刑具から腐肉刑具、のち呪葬天使というライフアップコンボなんてので一気に強化可能。
好きなように遊び方、ストーリー、終わり方まで勝手に決めて自分勝手にプレイするがよし。
6月
リンダキューブ完全版 18日
古き皮袋に入っていたのは、普通のワインとラー油だった。
シナリオA、Bのお話はわりと好き。えげつない台詞回しも嫌いじゃ無い。
問題というか気に食わない点は、戦闘時の特殊効果系。俺はRPGに結構感情移入するので、ゲーム中の俺すなわちケンなのよ。で、俺はさ、鼻から火の粉を吹いたり、体の中でインパラ飼ったり、究極ワニ男に変身したりしたくないわけ。気にしすぎかもしんないけど、その点がとにかく嫌。キャラやドラマ的雰囲気が現実的故にギャップが気になる。
で、シナリオC。93種類で疲れてストップ、停止中。レア物捕まえるのが面倒に感じる時点で、俺の方がゲームに見捨てられた。
7月
神宮寺三郎 夢の終わりに 9日
困ったね。「オーソドックスだがシナリオは渋くて上質」以外のコメントが出そうに無いや。そんな当たり前の事しか書けないんじゃ駄目だな俺。
寺田氏のグラフィックは好き。ゲームに合ってる。
ザッピングで、「その時奴はこうしていた」のが判るのはわりといい。こういうのはゲームならではだな。
DEEP FEAR 16日
ここまでいけしゃあしゃあと他社作品をパクれるようになったセガの成長に拍手と投石。
バイオと違いサスペンスアクションだと思う。随所のムービーはハリウッド映画風の味(あの怖さと笑いの混在したあれ)が出ていて、一応差別化しようとしている気配はする。お話は普通。敵を撃っても当ってるのか良く分からないのが非常に悪い点。部屋開けたらいきなり水中ってのも変。
気に入ってるのは、最後に生き残るメンバーと、銃を持って走れる所。特に銃持って走れるのが俺的に非常にポイント高い。
でも所詮パクリ作品なんだよな。
レイディアントシルバーガン 23日
いつの日かクリアしたい作品。極度の精神集中を要するので1日2回ほどがプレイ限界。
ゲームとしては結構少ない「好きな奴等が好きなように作った」品なので、共鳴できれば楽しいし面白い。でも会社側から見れば困ったちゃんな作品だろな。
「食いたい奴だけ食ってくれ」という、ゲーム界の美味い激辛カレー。
コナミアンティークスMSXコレクション 23日
本当かどうかは知らないけど。それはともかく、もう完全に懐古趣味の品。
俺は魔城伝説とグラディウス2が好きだった。
音源積んだソフトが処理落ちするのは爆笑。確かにエミュくさいな。
次はMSX2コレクションだな。出して。
8月
ガーディアンフォース 6日
ずいぶん前からラインナップには乗ってたけどちっともでなかったサクセスの縦シュー。ゲームはコナミのストラティジーXに似てる、ってうわー古すぎ。難易度もそんなに高く無いし、何となく好き。
要するに砲塔旋回と多方向スクロールが売りなんだろうな。サターンより先にSTVで出たのには驚いた。
キャラセンスが古臭いが「レトロな雰囲気を・・・」嘘だな(笑)古臭くなっちゃったからそういう事にしたに違いない。
自機の武装が結構笑えて、拡散バルカン、レーザー、ロケット速射、爆裂弾はいいとして、最後の武器がエナジー鉄球。これが使いづらいが笑えるし面白い。でもラスボスには爆裂弾でいこうね、さもないと泣く。
実はストーリーが爆笑で「前略・・・帝国は遺跡からForceを発見し中略・・・武力を中略・・・秘密結社ガーディアンはForceの封印を決定し、同じくForceを使った戦車中略・・・ガーディアンフォースは、平和の為に破壊活動を行う秘密部隊である」っておい、それは単なるテロ集団といわないか?よってこのストーリーは読み替えて「ガーディアンフォースは、平和の為に(と称して、無差別な)破壊活動を行う(悪の)秘密部隊である」が正しい。これに決定。
バッケンローダー 6日
俺は、初期のルシアン君に「狂気」を見たのよ。最愛の妹を理不尽に失い、その死に目にさえ間に合わなかった無力さ、やるせなさ。世界そのものへの恨みと怒り。
ところが途中から精神的にまともになってしまい、世界観とは裏腹な貧弱ストーリーのおかげもあってありがち路線一直線。思わせぶりなエンディングはいいけど、あの怒気と狂気に満ち満ちた、非常に魅力的だったルシアン君は普通の人に逆戻り。何より彼がラスボスと戦う動機が全然感じられない、あかん。やっぱ女出来ると駄目か(笑)。
せっかくの魅力的な世界と主人公を活かせなかったシナリオの敗北。もったいなさすぎ。
ブラックマトリクス 27日
売り方に問題が有ったとよく言われるがそりゃ違うだろ。欲しい物の為に努力を惜しんじゃ駄目。田舎で駄目なら都会で予約、飛行機乗ってでも買いに行かなきゃ。価値を見出すのは自分自身なんだから。
さて、肝心のゲームなんだけど、高低差の有るシャイフォ。というかオウガみたいらしいんだけど俺オウガやってないから知らないんだ。システムは目新しくはないけど練り込み不足。ストーリーは一言で言えば「再審請求受理」。ご主人様が女だしあのパッケージだから、もっとキャピキャピした代物かと思いきや、そのご主人様が出てくるのは最初とエンディングだけという失神もののそっけなさ。第1章で蜜月な1年を過ごして、あと会えるのは最後だけ。
聖書の美徳を大罪とする世界での善悪の観念、己の信念、それを貫く事による破壊と死。共産主義と資本主義それぞれの善悪。今までに殺した名も無き兵士の遺族に戦いを挑まれ、信じる物を次々と失う。悪かないけど食べ飽きましたこういうのは。
そんな禅問答や自己啓発セミナーみたいなお話のせいか、文字のフォントと色使いがEVAのパクリなのが爆笑。ちびキャラの動きは結構いいよ。
ご主人様はノーマルのドミナ(すげえ名前)、ロリのプリカ、ボーイッシュのクレージュ、女王様のプラハ、スーパーブリティッシュロリータのミシェット(媚び媚びのゲーム業界じゃめずらしいタイプやね)+ナスティボーイのゼロの計6人。ミシェットが、表現の難しいキャラだけ有ってテキストが少し深くなってる。
ゲームをしっかりと味わうには4人の誰か、ミシェット、ゼロの計3回のプレイを推奨。
さて話題の男ご主人様ゼロ君なんだけど、なにが凄げぇって他のご主人様と同等量のテキストと、ほとんど変わらないエンディングが大ウケ。ご主人様といっても、関係としては恋人だから普通の5人ならいいけど男同士(芸人の名前にあらず)だぜ。声優も狙いまくりだし、コンシューマー初(アンジェ級じゃまだ甘かろう)の「オフィシャルやおいゲーム」という二度と建たない金字塔をぶっ建てた功績は・・・大きいのかな・・・。
これだけ文句たれといて言うのもなんだけど、俺このゲームかなり好きなのよ。気に障るのは正体を知った後では許せないヨハネの弱さと、仲間になる野郎共(女か)の使いづらさ、ルピルピのルピルピという名前。この名前は狙いすぎで失敗だと思うよ。とはいえ彼女も「じじいコンプレックス」というこれまたゲーム界では珍しい疾患を抱えていて、変人揃いの主人公チームに遜色ないキャラ。
結論を言えば、NECインターチャンネル製品にしては上出来かね。
カプコンジェネレーション1 撃墜王の時代 27日
本当に出ましたカプコンミュージアム(笑)。今後の予定ラインナップでエグゼド、ひげ丸、ガンスモークはカバーされるから、後はセクションZとラッシュ&クラッシュ、マッドギアを所望。
さて収録作品なんだけど、どれもこれもランク高く無い?1942の1面って弾撃ってこないんじゃ無かったっけ?。これじゃ川越のゲーセン、スーパースターマン(注1)の1942だよ。
でも、あの1943の、ステージが進む毎に無意識におチャクラが開いていき、気付いたら大和目前で鬼神の弾避けというシチュエーションは味わえるからいいか。しかし、なんで当時空母からペロ8(注2)が飛び立って疑問に思わなかったんだろう?
1943改?今見るとSFC級だね。要らん。
(注1)
川越のサンロードにあるゲーセン。全てのゲームが最低でもランクハードで、周囲のゲーマーからは修行の場として使われていた。沙羅曼蛇に至ってはのっけから2周目の難易度、1周目3面のプロミネンスが何度でも出るうえ速い。当時の川越で、地下ペルル、たこやきペルルと並ぶ3大ゲーセンの一つ。スコアラーが集う地下ペルル、奇ゲームが揃っているたこやきペルル(俺がUFO戦士ようこちゃんを見たのはこことトライタワーだけ)、鍛練場のスーパースターマンという図式が有った。現在は、地下ペルはパチスロ、たこペルは消滅、スターマンはプリクラハウスと化している。
(注2)
P38ライトニングの日本軍内での略称。陸軍機なので艦上運用は普通しない。それとも設定上、ドゥーリトル作戦並みの特殊作戦なのかね。