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「原爆の図」は初期3部ができあがってから、日本中の、世界中のたくさんの場所に旅をしました。
別の人の手に託されることも多くありましたが、丸木夫妻も絵と一緒に旅に出ました。
いろいろな場所へ行き、いろいろな人に出会い、いろいろな話を聞きました。
そうして「原爆の図」は15部まで描かれることになったのですが、それだけではありません。
たとえばフランスで、丸木夫妻は水俣病のことを聞きました。
それが公害病だとは知っていても、詳しいこととなるとよく分かりません。
丸木夫妻はその後、水俣を訪ねてその地の人々―患者さんや家族―と出会い、『水俣の図』を描きました。
たとえばアメリカで、丸木夫妻は南京大虐殺のことを聞きました。
アメリカで「原爆の図」の展覧会を開いてくれたひとが
「もし中国人の画家がやってきて『南京大虐殺の作品展をやりたい』と入ったらどうしますか。
私たちがやっている「原爆の図」展はそういうことなのです」と言ったのです。
丸木夫妻は中国人の画家が持ってこないのなら、といって「南京大虐殺の図」を描きました。
アウシュビッツも訪ねました。
成田空港がつくられたときにはそこで暮らしていた農民たちに出会いました。
原爆と同じ被害をもたらすかもしれない原子力発電所には市民と一緒に反対しました。
今、原爆の図丸木美術館には「原爆の図」だけでなくこれらの大きな共同制作が展示されています。
ここに描かれているのはすべて、人間が人間に対して行った暴力の様です。
戦争と同じく、やはり繰り返してはならないことなのです。
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●図録『原爆の図』(丸木美術館・2940円)
●普及版完本『原爆の図』(小峰書店・5040円)
(どちらもすべての共同制作が収録されています)
●図録『アウシュビッツの図』(丸木美術館・525円)
●図録『沖縄戦の図』(丸木美術館・500円)
●図録『よみたん村三部作』(丸木美術館・500円)
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| 丸木夫妻の共同制作を写真パネル化し、貸出しています。 平和学習、集い等でご利用ください。 夏休みはこみあいます。早めにご連絡ください。 |