不定期刊行

 友の会ニュース No. 4 

1999. 11. 25
発行/丸木美術館友の会有志

針生さんに、海外の友の会活動について聞く

 丸木美術館有志は美術館理事でもある針生一郎さんにお願いして、去る11月7日、新宿で勉強会を開きました。針生さんのお話から得るところはたくさんありました。以下、そのときの内容を要約して会員のみなさんにお伝えします。

  1. フランスとアメリカの様子

    1. ルーブル美術館から「モナリザ」が盗まれたとき、「友の会」が懸賞金をかけて捜査に協力し、首尾よく発見することができた。
    2. アメリカでは「友の会」が児童画教室を開いたり、画商から絵を借りてきて即売会を開き、売り上げのマージンを美術館の財政の一部に充てたりしているところもある。
    3. ニューヨークで3番目か4番目に大きいホイットニー美術館は、日本の近代美術館など代表的な美術館4個分にあたる予算規模だが、それでも年間の企画を実現するためには予算が足りない。そこで「友の会」がさまざまな財政活動をしている。友の会の会費は一律でなくいくつかのランクがあって、ランクによって異なるサービスがある。その中のひとつだが、美術館の建物を会員の結婚式に貸したり、パーティ会場として貸したりしており、ほとんど毎晩誰かしらがパーティを開いている。また、所蔵の絵をセットにして企業に一定期間貸し出して賃貸料を稼いだりもしている。
      このように、海外の友の会は、大きな企画力・行動力を持ち、美術館を財政的に支えている。

  2. 日本の「友の会」との比較

    1. 外国では「友の会」は実業家が集まっているが、日本の「友の会」は学生・青年などが安い会費で美術に親しむための組織になっているので財政活動ができない。
    2. 亡くなった脇村義太郎氏が、都美術館の建て替えを機に財政活動可能な友の会を組織しようとしたが、うまくいかなかった。その背景のひとつに美術家の遺族が作品を所蔵し続けることが困難な税法の問題や投機的に買い集める画商の活動などがある。
    3. 日本ではほとんどの人にとって美術品がただの投機の対象になってしまって、美術家に対するパトロネージが失われている。

  3. 丸木美術館「友の会」の今後

    1. 丸木美術館はこれまで市民運動に支えられてきたが、もっと美術界に影響力を持てるようになれないか。位里先生は日本画の異端の系譜に立ち続けた作家だが、そういう画業が浮き彫りされるような展示企画ができないだろうか。
    2. 日本では物故作家、長老作家以外は相手にされない傾向があるが、そういう権威主義と一貫して闘ってきた丸木夫妻の生き方を伝え、引き継ぐために友の会が果たすべき役割は大きい。
    3. 財政の問題が大きいが、レンタルギャラリー活動や、各界名士の協力を得てチャリティ展を開くのもいい。ワークショップを作ることも必要。丸木美術館に近いスタンスを持つほかの「友の会」とネットワークも作りたい。

(文責・鈴木倫子)

― お知らせ ―
(11月7日の「集い」で決まったことをお知らせいたします)

12月5日のパーティーに参加しましょう!

 12月5日に、丸木美術館支援芸術祭のオープニング・パーティーがあります(詳しくは、同封のご案内状をご覧ください)。支援芸術祭は、丸木美術館をみんなで支える企画です。オープニング・パーティーも、友の会有志としてバックアップしていきます。 みんなで参加して楽しみましょう!

※当日は大変大勢の人でにぎわいました。友の会有志より、大量の豚汁を用意し、好評を博しました。フリーマーケットも開き、売り上げは豚汁の費用などに充てさせていただきました。

「友の会の日」について

 以前よりお伝えしていますように、毎月第三土曜日は「友の会の日」です。「丸木に遊びに来るならこの日にしよう」という日です。この日を使って何をするか、みなさんからの提案をお待ちしています。来年4月までの第三土曜日は、次のようになっています。

1999年12月18日― 竪穴式住居修繕のため、茅刈りを行います (下記参照)。
2000年1月15日
2月19日― 「友の会の集い」を行います (下記参照)。
3月18日
4月15日― (このあたり、5月5日に向けて何かやるかもしれません。)

竪穴式住居をつくり直そう!

 丸木美術館の奥には、竪穴式住居が復元されています。これは、周辺から土器が出土したことにちなんで建てられたものです。しかし、長年の風雨で茅葺(かやぶ)き屋根がかなり傷んでいます。専門の人に修復してもらう場合、かなり費用がかかってしまいます。
 そこで…みんなで茅(かや)を刈ってきて、屋根をふき直しましょう!
 この企画の第一段として、12月18日(土曜日:友の会の日)の午後に、美術館の近くに、茅を刈りに行きます。ある意味で、滅多に出来ない経験ですので、ぜひ参加してください。
 次に、茅葺きの経験のある人のサポートをお願いします。どなたかお知り合いに、茅葺きをやったことのある人はいませんか?ほんの少しわかるだけでも助かります。
 屋根をふき直すのは、おそらく5月5日の前後になります。これについては、また次のお知らせでお伝えします。

次回の「集い」は2月19日(第三土曜日)です

 次回の「友の会の集い」(友の会有志の運営の会合)は、2000年の2月19日、午後3時より行います。この日は第三土曜日なので、「友の会の日」にも当たります。参加はまったく自由ですので、美術館をもり立てて行くための案を、どしどしお寄せください。当日参加できない方は、郵送あるいはファックスで、「丸木美術館事務局気付 友の会有志宛」までご意見をお寄せください。

友の会の掲示板をご覧ください

 丸木美術館の入り口の近くに、「友の会掲示板」があります。ここに、8月6日の「自然教室」のときの写真と、丸木美術館周辺を写した写真を掲載しました。これからも、「丸木美術館周辺の自然と歴史を発見するワークショップ」を継続していく予定です。

このニュースのタイトルを募集しています

 毎回の美術館ニュースに同封しているこのチラシ、友の会の有志で作成しているものです。もうすっかり定期刊行物という感じになってきましたので、名前をつけたいと思います。ニュースのタイトルの案をお寄せくださいませ。

(文責:岡野 一郎)

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