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2003.4.22.発行 第76号

リレーエッセイ・8/神田紘子


リレーエッセイ//8
神田紘子(丸木美術館評議員)
イラクへの戦争が終結に向かっている。
報道されないところでどんな凄惨な場面が繰り広げられていたのだろうか、 「ちむぐりさあ〜」(沖縄語で『心が痛む』 という意)の思いがする。
無謀な殺戮でしかない今回の武力攻撃、そしてそれを支持した日本の行為が許されていいのか、大きな疑問が投げ掛けられた。

そんな中で今回一つ大きな希望が与えられたのは、世界中で「反戦」の思いが大きなうねりとなり、一部支配者層の 好戦主義思想を揺さぶり続けたことであった。
今まで取り上げられることの少なかった反戦デモが、今回は新聞の一面を飾った。

日本でも若者たちが、いろんな工夫をこらして、反戦の意思表示を始めた。
「戦争を止めるまではだしで歩き通します」と書いたゼッケンをつけ、実行している若者たち。
攻撃直前、アメリカ大使館前で抗議する人たちの中にも多くの若者の顔、顔。
いてもたってもいられないと地図を片手に永田町に出てきた若者たち。
中には軽いノリで、中には真剣に、討論を繰り返す若者たち。駅前広場でギターを弾いていた若者や、デート中らしき 若者たちが飛び入りで加わったデモ、歩道からの拍手も多く、いくつものデモや集会がこれほどにぎやかに盛り上がった ことはなかったのでは。
美術館の旗も好評だった。

湾岸戦争時、東松山市内を今は亡き俊先生や鈴木茂美さんたちとデモしたことを思い出す。
彼らの遺志と、この新たな反戦のうねりを止めることなく息づかせよう。
そのためには飽くなき自由への意志と深き地底から魂を揺さ振るような想像力が求められると思う。
丸木美術館こそがその役割を果たしたい。    

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